医心伝心(名不虚伝, 명불허전)16話
目次
あらすじ
チェ・ヨンギョンが手術を行った62歳の上行大動脈破裂の患者のバイタルが正常でも意識が戻らない状態となりました。ファン教授は手術が成功して調子に乗りすぎたのだとヨンギョンをいびりました。同僚の医師は手術は成功だったとヨンギョンを慰めました。
シンヘ病院の玄関。マ・ソンテは秘書からホ・イムが恵民署(ヘーミンソ)に戻ったと報告を受けました。シン院長は玄関でチョ主席を見送っていました。シン院長はマ・ソンテにチョ主席が理事長線で自分の味方になると言いました。
「テーマパークの話を聞きましたよ。チョ主席がご覧になるそうで。」
シン院長は言いました。
薬剤師のピョンギと看護師のチェスクが診療の準備をしているとおばあちゃんやおばさんたちが集まってきました。ピョンギはビョンギ(便宜)と言うおばあちゃんに、自分の名前を訂正しました。
「ようこそおいでくださいました。恵民署(ヘーミンソ)韓方医ホ・ボンタク。みなさんの治療に万全を期する所存です。」
ホ・イムは礼儀正しく夫人たちに挨拶をしました。
「なんだって?」
「あの子は誰?」
夫人たちは言いました。
「ボンタク~!」
認知症のおばあちゃんがボンシク(子豚)を抱いて現れました。
「オモニ!」
ホ・イムはおばあちゃんのもとに駆け寄りました。
62歳の患者の病室。
チェ・ヨンギョンは(朝鮮)で目の前で傷ついた男の子をメス一本で救命した時の事を意識のないおじさんに話していました。ヨンギョンはホ・イムが「人の生命力と治癒力を養うには病者の心を養え。医術は進歩しましたが、私はこれ以上何もできません。だから私もその人を信じることにします。患者の家族を愛する心を。」
現代の恵民署。
おばあちゃんたちはホ・イムに挨拶をして機嫌よく帰りました。
「ここは、ただの病院だ。だがあのお年寄りたちにとってはそうじゃない。心を癒し、悲しみを分かち合う場所だ。」
チェ・チョンスルはホ・イムに言いました。
「ご主人(オルシ)。治療を受けるべきです。心臓がお悪いので。」
ホ・イムは言いました。チェ・チョンスルはこれくらい年相応でありキョンには言わないようにと念押ししました。
ホ・イムが看板を見上げると「恵民署韓方医院」と書かれていました。そこんいマ・ソン絵が現れなぜ会長にあんな真似をしたのかと言いました。ホ・イムはあれくらいしないと辞めさせてもらえなかっただろうと答えました。
「医術を打って富を得ても幸せじゃないので。」
「お前が医師免許法を犯しているとバレたらただではすまぬぞ?」
「それを作った院長も無事ではすみません。もうお帰りください。」
「そういえば私は大事なことを言ってなかった。富と権力を手に入れるのは難しいが、富と権力で潰すのは簡単だ。」
シンヘ韓方病院。
ユ・ジェハは「鍼灸経験方」を手にとりホ・イムについて考えていました。
シンヘ病院。
ヨンギョンが後輩のミンジェと歩いていると丸いメガネをかけた教授(名前は不明)がヨンギョンを「新人と同じだ」と言いがかりをつけてきました。ヨンギョンはもっと経験を積んでも同じことをしたと答えました。ミンギュのスマホに電話がかかり例の患者が目が覚めたという報告が入りました。
ヨンギョンは病室に行くと男性患者は意識が戻っていました。患者は腕と足を動かしてみせました。ヨンギョンは患者に感謝しました。患者の妻はヨンギョンに抱き着きお礼を言いました。
「私のせいじゃありません。家族を愛する患者の気持ちが自らを救ったのです。」
ヨンギョンはいいました。夫人は何度もお礼を言いました。患者のおじさんも泣いていました。
休暇をとったヨンギョンは玄関にいるユ・ジェハに声を掛けました。ユ・ジェハは「あの人のためか」と言うと、ヨンギョンはそうだと答えました。
「後悔しないか?」
「後悔するかも。だけど、今あの人はここにいる。心の声に従うわ。」
夜の恵民署。
ヨンギョンが明るく帰宅すると、そこにホ・イムはいませんでした。心配になったヨンギョンは祖父に彼がどこにいるのか尋ねました。
「へっへっへ。ポンマン。腹がへっただろ。お前にチャーハンを作った。飯を分けてくれた礼だ。遠慮せず食べろ。ポンマンや。」
ホ・イムは犬に餌をやってました。ホ・イムはヨンギョンに気が付き駆け出しましたがスリッパで転んでヨンギョンと一緒に倒れてしまいました。ヨンギョンはホ・イムに現代は危険だらけだからゆっくりと行動するようにと泣きながら言いました。ホ・イムは感情が高ぶっているヨンギョンを抱き締めました。
「忘れたか?二度とそなたを一人にせぬと約束した。これからは気を付ける。どこかに行ってもすぐ戻るゆえ、安心せよ。」
ホ・イムはヨンギョンの不安な気持ちを察して優しく言いました。
恵民署(ヘーミンソ)のリビング。
ヨンギョンはスマートフォンを許任(ホ・イム)に贈りました。
「そなたに連絡できずに困っていたところだ。アイゴ。有難い。ところで、あなたの番号を貰いたい。」
ホ・イムは喜びました。ヨンギョンは富や朝鮮を捨てて後悔していないのかホ・イムに尋ねました。ホ・イムは不満や空虚な心が富を求める原因だったと言いました。
「あのような暗い世の中で耐えるには何かが必要だった。だが富を得ても虚しい気持ちは満たされなかった。今はカネも持たぬが、幸せを知った。そなたのおかげだ。」
ホ・イムはヨンギョンに礼を言いました。ヨンギョンは酒幕(チュマク)に自分を置いてお金を取りに行った理由をホ・イムに尋ねました。ホ・イムはヨンギョンを安全な場所に連れて行くために取りに行ったのだと慌てて釈明しました。
夜が明けました。
「ボンタク―!ボンタクー!」
チェ・チョンスルはホ・イムを大きな声で呼びました。その声で起きたヨンギョンはホ・イムと歯磨きをしました。ヨンギョンはホ・イムに皿洗いを教えました。
「アイゲスニダ(わかりました)。」
ホ・イムは皿洗いを引き受けました。
ホ・イムは五臓六腑が健康になる体操をヨンギョンと出勤してきたピョンギとチェスクに教えてあげました。
シンヘ韓方病院ではシンヘ財団新理事長にシン・ミョンフン院長が選ばれました。マ・ソンテは執務室に戻ると机を叩き、植木鉢を叩き割って悔しがりました。
許任(ホ・イム)はまだ背中の刀傷も癒えていないヨンギョンとともに無料の往診に行こうとしました。するとユ・ジェハが(日産のエクストレイルに乗って)現れました。ユ・ジェハは「心の声に従って来た」と言いました。ユ・ジェハはヨンギョンに「大丈夫だ。邪魔はしない。確かめたいことがある」と医療奉仕に随行することにしました。ユ・ジェハは自分の車にヨンギョンを乗せようとしたら、ホ・イムも一緒に乗り込みました。
駅の地下。
ユ・ジェハは汚いホームレスを見て一瞬固まりました。ホ・イムはためらうことなく親分に話しかけました。親分は先日の病気の者は「行ったぞ」と言うと、ホ・イムは焦りました。しかしそれは冗談で病気の男はまだ生きていました。ホ・イムは胃が痛むというホームレスを診察して鍼を打ちました。ヨンギョンは消毒の綿を持って手伝いました。ホ・イムは患部を消毒すると、見事な腕で鍼を打ちました。ユ・ジェハはその技術を夢中で見ていました。ホ・イムは男に平胃散を渡すと先日のことを詫びました。ユ・ジェハはホ・イムを撮影している男に気が付き追いかけようとしましたが男は逃げてしまいました。
マ・ソンテはミン会長の家に行き、もう一度機会が欲しいと頼みました。ミン会長はホ・ボンタクに鍼を打ってもらいたい身内の者がいると言いました。
「アイゴアイゴアイゴ。勝ってに何をやってる。」
親分は診療しようとしたユ・ジェハを引っ張りました。
「ホ先生。ホ先生。助けて。」
ユ・ジェハは可愛く鳴きました。
ホ・イムは親分にユ・ジェハは優秀な韓方医だと説明しました。許しを得たユ・ジェハは咳が出るというホームレスの診察をはじめました。ホームレスが咳をすると、息がかかったユ・ジェハはのけぞって尻餅をつきました。そこに警官が現れ皆は逃げました。ユ・ジェハの目の前をホ・イムとチェ・ヨンギョンが幸せそうに手を繋いで逃げました。ユ・ジェハはそれ以上二人を追い回すことはできませんでした。
海岸。
ホ・イムとチェ・ヨンギョンは海辺に行きました。ホ・イムは海を見たのは済州で馬医をしていた以来だと言いました。二人は恋人らしく浜辺を歩きました。ホ・イムは大きなハートを描きました。チェ・ヨンギョンはホ・イムに何度もキスをしました。ホ・イムもまたヨンギョンにキスを返しました。ヨンギョンは「追いかけっこをしよう」と言い走り出しました。ホ・イムには理解できませんでしたが、楽しそうに駆け出しました。
食堂。
ホ・イムとチェ・ヨンギョンが料理を食べていると幼い男の子が妹にごはんを食べさせてあげました。ホ・イムは何かを思い出したようになり心が締め付けられました。
夜の恵民署。
ホ・イムは朝鮮で国王が民を見捨てて逃亡し、薬剤が尽きて人々が苦しんでいることを思い出しました。ホ・イムは寝ているヨンギョンの部屋に行き床で横になりました。ホ・イムは椅子を三つ並べると、ヨンギョンと同じ高さで横になり、眠りに就きました。ヨンギョンはホ・イムに布団を半分かけてあげました。
「あの者は名医で必要とされている。その傷を癒すことは難しいかもしれぬがチェ・ヨンギョン先生になら可能かもしれぬ。」
ヨンギョンはホ・ジュン(許浚)の言葉を思い出しました。
ある日。
スーツ姿の親分は子分とともに恵民署韓方医院に行きました。
「あの、あの、私です。」
親分は院長に声を掛けました。
「アイゴ!キム氏か!」
チェ・チョンスルは親分に気が付きました。
親分は「ご尊父(よんがむ=영감)に会うなら身なりを整えないと」と支給された服の説明をしました。親分は自分を診察してほしいと言いました。
ホ・イムは親分を診察しましたが問題は無いと言いました。親分はチェ・チョンスルに鍼を打ってほしいと頼みました。チェ・チョンスルは長い鍼を腹に刺しました。院長とホ・イムが部屋から出て行くと、親分は子分に何かを命じました。親分と子分はやましそうに帰ろうとすると、親分が突然倒れました。すると、親分の身体に鍼が刺さっていました。救急車が現れ、子分は鍼を打たれて倒れたと刑事に言いました。チェ・チョンスルは刑事にその場で手錠を掛けられました。
チェ・ヨンギョンはERに運ばれて来た親分を診ました。
チェ・チョンスルは檻の中で心臓が痛くなりました。
ホ・イムが警察署に行くと、刑事は鍼を打ち損じたと言いました。子分は間違った場所に鍼を打つのを見たと言いました。刑事はご尊父(ヨンガム)は5年の禁固刑または2千万ウォンの罰金になると言いました。
シンヘ病院ER。
ヨンギョンは祖父が警察に捕まったことを知りました。
警察署。
ホ・イムはチェ・チョンスルがミスをするはずが無いと刑事に言いました。子分は老人の手が震えていたと主張しました。
感想
医心伝心16話の感想です。何と、ホームレスの親分と子分がチェ・チョンスルを陥れてしまいました。韓国ではこういうことは日常茶飯事なのでしょうか?実際は無いと信じたいです。おそらくはマ・ソンテがおじいさんを人質にしてホ・イムにミン会長の診療をするよう脅すための行為なんだと思います。
しかし親分もよく大事な所に鍼を打てますよね。普通はショックで死ぬと思うのですが・・・その考えが理解できません。親分はチェ・チョンスルのことをご尊父(よんがむ=영감)と呼んでいました。韓国語でヨンガムと言えば、私は時代劇によく出てくる令監(よんがむ)を連想するんですが、やっぱりルーツはそこにあるのかな?
今回は許任(ホ・イム)とチェ・ヨンギョンが恋人らしく幸せな時間を過ごした様子が描かれていました。ユ・ジェハは思ったほど悪い男ではなさそうです。
続きが楽しみです。
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