医心伝心(名不虚伝, 명불허전)7話
目次
あらすじ
「私は十二の歳に医者の道に入り医術を学び済州(チェジュ)で二年間馬医として鍼術を磨きいました(人十二歳入門千医術修練中在済州二年・・・)。医科に二十歳で主席で合格しました。以降長い間医官として患者を診て多くの病人を治療してきました。勿論薬材の用法にも詳しく私を雇っていただけるなら決してご主人様を後悔させることはありません。」
シンヘ韓方病院の院長のマ・ソンテは許任(ホ・イム)の履歴書(漢文)を読みました。
マ・ソンテの息子、ユ・ジェハは監視カメラの映像を見せるように部下に連絡しました。
シンヘ病院のシン院長はホ・イムが隣の病院に就職したという連絡を受けて驚きました。
ヨンギョンはホ・イムに人を見た目で判断するなと厳しく言われたことを気にして彼の姿を追っていました。
ホ・イムは韓方病院で大統領府の経済首席秘書官とすれ違っただけで彼が死に至る重病であることを診断しました。ホ・イムが見てるとしばらくして主席が倒れました。秘書が医者を呼び、マ・ソンテは部下に除細動器(AED)を取りに行かせました。ホ・イムは「私が診ます」と秘書官の脈診をはじめました。
「雀が餌を啄むような弱い脈、雀啄脈。心臓だ。」
ホ・イムは腰から鍼筒を取り出すと秘書官の胸のあたりに鍼を打ちました。
「膻中(だんちゅう)。そうだ。」
マ・ソンテは遠くからホ・イムの様子を観察しながら呟きました。
チェ・ヨンギョンがホ・イムのもとに駆け付け手首を掴みました。ヨンギョンは今鍼を打てば破滅するとホ・イムに治療をやめさせ心臓マッサージを始めました。すぐに医師と看護師がAEDを運んで来てヨンギョンは心臓に電気ショックを与えました。ホ・イムはその様子をただ見ていました。秘書官は痙攣しながら息を吹き返しました。シン院長が警備員を連れてホ・イムを捕まえに現れました。ヨンギョンはホ・イムに逃げるように言うと、ホ・イムは逃げました。ヨンギョンはシン院長と一緒にストレッチャーで秘書官を隣の病院に連れて行きました。
ホ・イムは「私が何をしたというのだ」と階段に座り込みました。ユ・ジェハはホ・イムに声を掛けました。ホ・イムはいつ採用されるのかとユ・ジェハに尋ねました。ユ・ジェハは採用には医師免許が必要で、ホ・イムが無許可で診療したことでチェ・ヨンギョンが迷惑していると言いました。
手術室では二人の院長が見守る中、ヨンギョンとファン教授により秘書官の手術が行われました。教授は手術を主導し、ヨンギョンは助手に就きました。マ・ソンテ院長は部下からホ・イムが恵民署医院に行ったと報告を受けました。
チェ家に帰ったホ・イムは「落ち込んだ時は体を動かすとよい」とチェ・チョンスルに庭の掃除をするように言いました。ホ・イムはユ・ジェハからヨンギョンに害が及びそうだという話を聞いて落ち込んでいました。
「早く言ってくれたら・・・あの医院(イウォン)で働けず、医員(イウォン)にすらなれぬのか。はぁ。」
手術が終わり、ファン教授はシン院長に秘書官は一週間で退院できると報告しました。シン院長はヨンギョンに休暇をとるように言い「あの件」はなかったことにするよう指示しました。
ヨンギョンはユ・ジェハと話しました。ユ・ジェハは公開講座に来なかったかわりに夕食を一緒に食べようと言いました。ヨンギョンは新しい彼女を作って食べれば?と返しました。
ホ・イムはチェ医院(恵民署)の看護師の女性を見てお酒の飲みすぎで肝臓が腫れているので明日から緑茶を飲ませるように、葛花と葛根が必要だと薬剤師の男に言いました。そこにチェ・チョンスルが現れどせなら鍼も打てばと挑発しました。薬剤師の男は好いている女の病気がわかるホ・イムに彼女とどんな関係だと嫉妬しました。チェ・チョンスルはホ・イムに「これからどうやって生きていくつもりだ」と往診の荷物を持たせました。
チェ・ヨンギョンは事情があって手術を拒んで隊員したチョ・ミヨンというおばさんの後を追いかけると手術を受けるようにすすめました。
「医者には患者がお金に見えるようね。」
おばさんは失望していました。
「いいえ。救うべき命です。世の中には自分の命より大切なものはありません。」
とヨンギョンはおばさんを励まして病院に来るように言いました。
駅の地下。
チェ・チョンスルはホームレスのところにホ・イムを連れて行きました。ホ・イムは現代にも貧しい人がいることを意外に思いました。
韓方病院のVIP病棟。
医師たちは院長がいるから安泰だなとユ・ジェハの陰口を叩いていました。そこにユ・ジェハが現れ「至らないところだらけですが、これからよろしくお願いします」と丁寧にあいさつしました。
駅の地下。
チェ・チョンスルはホ・イムに所見と鍼を打つべき場所を尋ねました。ホ・イムは正しい答えを言いましたが、チェ・チョンスルが鍼を刺そうとすると、その手が震えて刺せませんでした。チョンスルはかわりに薬剤を容易するようホ・イムに言いました。ホ・イムはさっそくホームレスの洗礼(暴力)を受けていました。
韓方病院のVIP病棟。
ユ・ジェハのもとに男性の患者が訪ねてきました。ユ・ジェハは口が歪んだ患者のMRIを撮ることにしました。その様子を先輩の医師が「最新機器を使いやがって」とまた悪口を言いました。
駅の地下。
ホームレスの男が危篤になりました。
韓方病院のVIP病棟。
ユ・ジェハは腫瘍が神経を圧迫して顔面麻痺が生じているので手術が必要だと男性患者に言いました。患者は妻とともにお礼を言いました。
駅の地下。
チェ・チョンスルは倒れた男は胃が悪いようだと診断し鍼を打とうとしました。しかしチョンスルの手が震えて鍼が打てませんでした。ホ・イムはチェ・チョンスルに代わり男の診察をはじめ、単純に胃が悪いだけではないと、他のホームレスに何があったか尋ねました。ホ・イムは酒のかわりに水を大量に飲んだと聞いて、脚を診察して「虚里(ホリ)の動、水の飲みすぎで動悸が激しくなりめまいがしたのだろう」と答え、過去の診察の経験を思い出して処置を考えました。
韓方病院のVIP病棟。
ユ・ジェハは患者に鍼を打ちました。
駅の地下。
「(これがかの有名な許任の刺方か。)」
チェ・チョンスルはホ・イムが鍼を指で弾いている様子を見て心でつぶやきました。
韓方病院のVIP病棟。
ユ・ジェハもまた同じ方法で鍼をはじいた後に、電極を装着して電気刺激を与えました。
駅の地下。
ホ・イムは患者の手首に大盛のお灸を据えました。
韓方病院のVIP病棟。
ユ・ジェハは電子式のお灸を患者のみぞおちに据えました。
駅の地下。
治療が終わると患者は意識を取り戻しました。ホ・イムはホームレスたちに認められました。
韓方病院のVIP病棟。
ユ・ジェハの鍼治療によって患者の顔の歪みが治りました。
駅の地下。
ホ・イムはホームレスの王に抱き締められました。そこに警察が現れホームレスは逃げました。ホ・イムは「治療代」だと袋を王に貰ってチェ・チョンスルと一緒に逃げました。
院長室。
マ・ソンテ院長はVIPを治療したユ・ジェハを褒めました。
街。
ホ・イムが袋を見ると、トウモロコシが入っていました。ホ・イムは貧しい患者からジャガイモを貰ったことを思い出しました。チェ・チョンスルはそのトウモロコシがホームレスの食事なのだと言うと、ホ・イムに患者を診ている時に幸せを感じていたことを指摘し、命を救うことの喜びについて説きました。
チョ家(恵民署)。
ホ・イムが家に帰るとヨンギョンが洗濯物を畳んでいました。ホ・イムはヨンギョンが病院から追われたのか心配になりました。
「行くところがなければここにいたら?(外に行くと問題を起こすから。)」
ヨンギョンが言うと、ホ・イムの表情が明るくなりました。
ホ・イムはヨンギョンのブラを手に取ると何をする物かと不思議そうに観察しました。そこにユ・ジェハが現れました。ユ・ジェハはヨンギョンにホ・イムについていくつか尋ねました。ヨンギョンはお爺様の友人だとチェハの質問に答えました。
夜になりました。
チェ・チョンスルはホ・イムに「コギ(肉)料理」を作ってあげました。ヨンギョンは後で食べるといってホ・イムとの同席を断りました。
ヨンギョンが祖父に見つからないように忍び足でダイニングを歩いていると、ホ・イムが冷蔵庫の扉を開けて食事をしていました。ホ・イムは旦那(チェ・チョンスル)がヨンギョンが食事をしなかったことに落ち込んでいたので気が引けてあまり食べられず腹が減ったと言いました。ヨンギョンはホ・イムにお湯の沸かし方とカップ麺の作り方を教えてあげました。ヨンギョンはラーメンの中にツナの缶詰を入れました。
「もしかして私に会ったことは?」
ヨンギョンは尋ねましたがホ・イムは首を横に振りました。
しばらくしてホ・イムは満腹になりました。ヨンギョンがテレビをつけるとホ・イムは不思議そうにテレビを観て、怖い場面があるとヨンギョンに抱き着きました。ヨンギョンはテレビのリモコンをホ・イムに渡して現代について勉強するように言いました。ホ・イムは疲れて眠ってしまいました。
「(無料診療の日だったもの。疲れて当然よね。)」
ヨンギョンはホ・イムに理解を示しました。
夜の朝鮮時代の牢獄。
「あの幼子がかような美しい娘になったとは。不思議なことだ。今も(キャンディーが)キョンの好物なのか。あいつはキョンに会っただろうか。切っても切れぬ縁だ。」
獄中のホ・ジュン(許浚)はヨンギョンの財布の中にあった母娘が一緒に写っている写真を見てつぶやきました。ホ・ジュン(許浚)はヨンギョンが持ってきたキャンディーの包みを開けて中身を口の中に入れました。
日中のチェ家。
許任(ホ・イム)はいつになくやる気を出して床を雑巾がけしていました。
「清潔にしてこそ病者もよくなり医院(イウォン)も気分がよい。ここもだ。」
ヨンギョンは看護師のジェスクお姉さんにホ・イムについて尋ねました。ジェスクはイケメンのホ・イムが来てから病院が明るくなったと言いました。すると、認知症のおばあちゃんが「ボンタク(ホ・イム)」を訪ねて来ました。ホ・イムはおばあちゃんの遊び相手になり、おばあちゃんは笑顔になりました。ジェスクは院長も高齢なのでボンタクさんがいたら安心できると言いました。おばあちゃんは「ボンタク」に飴をあげると金色の丸い球をホ・イムに渡しました。ホ・イムは金色の玉を見てすぐにそれが「牛黄(ごおう)」という希少な生薬であることを見抜きました。どこで手に入れたのかと尋ねるホ・イムに、おばあちゃんは「家にいっぱいあるわ。ボンタクは幼い頃にたくさん欲しいと言ったでしょう。」と微笑みました。
「どうしてそのことを・・・。私はこれで・・母上の命を救いたかったんだ。」
ホ・イムは目に涙を浮かべました。
回想シーン。
幼いあホ・イムが両班(ヤンバン)の家に「牛黄をください」と懇願して門前払いを受ける場面。
チェ家。
「母さんに分かる。ボンタクの気持ちはわかってる。」
おばあちゃんは涙ぐむホ・イムを慰めました。
「私はなくても大丈夫だから。」
ホ・イムはおばあちゃんに言いました。おばあちゃんはホ・イムに食べるように言いました。ホ・イムとおばあちゃんは一緒に牛黄を食べました。ホ・イムは泣きながら牛黄を食べました。
ホ・イムとヨンギョンはおばあちゃんを見送りました。優しくて有能なホ・イムのことが気に入ったヨンギョンはホ・イムを買い物に誘いました。二人は一緒に出掛けました。
チェ・ヨンスルはホ・イムがまじめに働いた様子を見て今日は牛肉を買ってこようと思いました。そこにマ・ソンテ院長が訪ねてきました。
感想
医心伝心7話の感想です。何とチェ・ヨンギョンの正体は朝鮮時代のキョン(ギョン)という女の子でした。これは意外で、気が付きませんでした。ギョンという女の子、もしかしたら貧しいお父さんが背負っていた息も絶え絶えの少女ではないでしょうか?その女の子がどうして現代にいるのか!?何かタイムスリップに必要なアイテムを持っていたのでしょうか。そしてチェ・チョンスルはホ・イムが本物であることを理解しているので、チョンスルも朝鮮時代のヨンギョンを拾って育てたというのでしょうか。
ホ・イムは現代で鍼を打つと違法行為になるそうです。なので公では治療ができず、内密に診療することになっています。しかも戸籍も身分証もありませんので、身元不明でもあります。
ヨンギョンのことが好きなユ・ジェハ、彼はホ・イムが編み出した鍼の技術を使っています。ジェハの役どころはお邪魔虫、なのかもしれませんし、まだジェハの正体もわかっていませんね。
牛黄(ごおう)という漢方薬、現代では1玉数千円はするようです。牛黄は牛の胆石で元気が出る妙薬とされています。なぜ牛黄がさまざまな症状に効く万能薬なのか信ぴょう性などはないみたいですが・・・。ドラマの中でホ・イムとおばあちゃんが幸せそうに頬張っているシーンが本当に和やかでいい場面だなと思いました。
さて、ヨンギョンはどうなるのか?朝鮮に戻るのでしょうか?つづきが楽しみです。
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