七日の王妃15話
目次
あらすじ
幸せなひととき
晋城大君(チンソンテグン、のちの中宗)は先王成宗の密旨(みっし)を燕山君に見せつけ一旦国王になり、再び燕山君に譲位を宣言してチェギョンを守りました。チャスン大妃は「お前は何ということをしでかしたのだ!王座を捨てたのだぞ!」とチンソン大君を責めました。チンソン大君は自分は大妃やパク・ウォンジョらの道具でしかなく王になる理由は無いと母に言いました。
「私を操らないでください。」
チンソン大君は母のもとを去りました。
夜の街。
チンソン大君はチェギョンと手をつなぎ、見つめ合いながら歩いていました。
「ようやく私たちの人生がシンプルになった。疑うことも、秘密も無く、これで死だけを恐れればいいのだから。」
チェギョンは心で思いました。
「しかし死は誰にでも、訪れる。それまでは互いに幸せでいようと誓い合う。」
チンソン大君も思いました。
チェギョンは大君と兄王の間に確執があることを知らなかったと言いました。
チンソン大君はチェギョンの気持ちはわかっているので恨むことなくこの女性を愛することができたと言いました。チェギョンは愛と聞いて喜びました。
タニシのアジト。
ユン・ミョンヘは女のために王座を放棄した大君にがっかりしていました。
ソノは、大君はもともと愛する女性のために生きていると言いました。
シン・スグンの家。
シン・スグンは妻に、燕山君がチェギョンを女人(にょにん)として見ていると言いました。そしてシン・スグンは、燕山君が生死、運命、国の行く末を賭けて戦っていると言いました。妻は怖くなり、チェギョンを遠くに行かせたいと思いました。
宿屋。
チェギョンは貴族ではなく庶民の服に着替えました。
チャスン大妃の部屋。
酔っぱらった燕山君が現れ弟に裏切られたと大妃に言いました。
「今からでもヨクに譲りましょうか?王座を。私はチェギョンと婚姻して左相(チャサン、左議政)の息子になります。義母上の息子になります。」
燕山君は大妃の膝に頭をもたげました。
「それは無理です。もう手遅れです主上。来世は、私の娘に生まれてください。私が髪を結い、衣も縫ってあげるので、たくさん可愛がってあげますとも。」
チャスン大妃は王に触れようとした手を引っ込めて、国王を部屋に連れて行くよう命じました。
宿屋。
晋城大君(チンソンテグン、のちの中宗)はチェギョンに桃色の巾着を贈りました。チェギョンは巾着を受け取りました。
「つらいことがあっても一人で悩むな。思い切り投げろ。」
チンソン大君は言いました。
チェギョンが袋を開けると、そこに小豆が入っていました。チェギョンはすぐにでも小豆を投げようとしました。
「まだ心の準備が、できていないようだ。」
チンソン大君はチェギョンを押し倒しました。
「それで卑怯にも逃げると思いますか?」
チェギョンは言いました。
「これまで、私は、卑怯だったな。」
「何もしなかったら、ほんとうに卑怯です。お好きにしてください。」
チェギョンは目を閉じました。
チンソン大君はチェギョンの首筋にキスをしました。
「(私を、愛していますか?)」
「(愛していないわけがない。好きだ。愛おしい。愛してる。いや、心から。)」
「(ひとことで十分です。)」
王の部屋。
燕山君は父王が弟に譲位するよう燕山君に言う夢を見て起き上がりました。燕山君は心を落ち着けるため、キム内官に酒を持ってくるよう命じました。
「ネイノン。この父に逆らうとは!いつまで王座に留まり続ける気が!私は、お前が朝鮮を治めれば、朝鮮が滅びると言ったはずだ!朝鮮の民は、お前の横暴なふるまいに失望し、疲弊していくだろう。」
成宗の亡霊が現れ燕山君に怒鳴りました。
「黙れ!なぜヨクばかりかわいがる。私めのことは、お気に召さないのですか!死んでください。どうぞ死んでくださいませ!」
燕山君が亡霊を刀で刺すと、それは内官でした(もしやキム・チョソン?)。
日中の大君の家。
チェギョンは大君を見送りました。大君が行くと、チェギョンは駆け付けたソン内官と女官を叱りました。チェギョンは昨夜連れ去られたことの責任を問うと、燕山君に頼むと本当にクビが飛ぶと去るように命じました。内官と女官は怖くなって逃げました。
チェギョンは乳母に会いました。乳母は泣いてチェギョンの無事を喜びました。
チェギョンは乳母に、ここを離れるつもりだと言いました。そこに、普段着(両班の服)のユン・ミョンヘが現れました。ユン・ミョンヘは自分の名前を名乗りました。チェギョンは知っていたと言いました。チェギョンはミョンヘを下品だと言い、帰るように言いました。ユン・ミョンヘは大君のためならどこまででも下品になれると言いました。
「私のほうが、奥様よりも想っています。」
ユン・ミョンヘはチェギョンに言いました。
大妃の部屋。
シン・スグンは大妃と会っていました。大妃はシン・スグンにチェギョンが王の寵愛を受けているはずなので身を慎むように言いました。
王の部屋。
燕山君は目覚めるなり弟を憎みました。
タニシのアジト。
ペク・ソッキらは、反正がとん挫したことにがっかりしていました。
チンソン大君は皆に土下座をして謝りました。
「幸せなんだ。初めて、兄弟の仲を裂いた密旨(みっし)を捨てたら心が軽くなったのだ。それからチェギョンにすべて明かしたら、安心できた。兄上への復讐心で王座を狙っていた私は、王になる資格はない。何よりも、一度でも兄上を信じたかった。」
チンソン大君は言いました。
「お気持ちはわかります。ですが従えません。兄者にとって王は血を分けた兄弟だから、心が揺らぐのでしょう。ですが俺にとって王は家族を殺した仇だ。民を苦しめる無能な王です。俺はタニシを続けます。王を替えられなくても王の反対勢力は必要です。兄者はもう行ってください。」
ソノは大君に言いました。
パク・ウォンジョンの家。
パク・ウォンジョンとユン・ミョンヘは左議政のシン・スグンがタニシのアジトを知り、大君の計画を知っていたという報告を受けました。ユン・ミョンヘは、父に大君を脅して大妃の指示通りにしてはどうかと提案しました。
大妃は、息子に王になるしかないという風に仕立てるようミョンヘに密命を下していました。
ユン・ミョンヘはシン・スグンが密旨(みっし)のことを隠し続け、タニシのアジトを王に知らせなかったことを王に告げると、シン・スグンの身が危うくなるので大君が動き出すはずだと父に言いました。
妓楼。
パク・ウォンジョンはイム・サホンを呼び出し左議政シン・スグンが、タニシのアジトを知っていながら王に報告しなかったことを教えました。
王の部屋。
燕山君は、イム・サホンからこのことを知らされました。
燕山君は拷問の場を設け、民の虐殺に反対する臣下を矢で射殺しました。シン・スグンら数人の大臣は土下座しながらやめるように訴えました。
夜の王宮。
燕山君は密旨(みっし)のことをなぜ知らせなかったのかというと、シン・スグンは知らなかったと言い忠誠を示しました。燕山君はタニシを捕まえるよう命じると、シン・スグンは大君がいない今は大義名分もない組織だと反論しました。燕山君は、タニシの討伐をシン・スグンに命じました。
日中のチンソン大君の家。
チェギョンは乳母と引っ越す準備をしていました。チェギョンは指輪を見て幸せそうにしていました。
夜のタニシのアジト。
チンソン大君も引っ越す準備をしていました。ユン・ミョンヘは大君に大妃が読んでいると言い連れ出しました。ソノはユン・ミョンヘを不審に思いました。
シン・スグンはタニシを一網打尽にするよう命じました。
パク・ウォンジョンはミョンヘにソノらを「九尾」として切り捨てるよう言いました。
夜の王の部屋。
「余に願っただろう。お前の夫も願っている。密旨(みっし)をさしだしてでも。ゆえに聞いてやるしかない。」
燕山君はチェギョンに都城(トソン)を去ることを認める教旨を渡しました。
「殿下。厚恩の極みで・・・。」
チェギョンは跪きました。
「余は約束を守った。お前が破ったら、代償を払うことになる。左相(チャサン、左議政)がタニシのアジトを知っていながら報告しなかった。左相(チャサン、左議政)の忠心を知るためにタニシを討伐せよと命じたのだ。」
燕山君は言いました。
シン・スグンは武官の姿で兵に討伐を命じました。そこにイム・サホンが現れ苦労をねぎらいました。イム・サホンは助かりたければ婿か娘かどちらか選ぶように言いました。
王の部屋。
燕山君は、チェギョンに、シン・スグンが成果なく戻れば忠心が無いと見なし家族や縁者の罪を問うと言いました。
「殿下。私が殿下を変えたのですか?」
チェギョンはつらそうに王を見上げました。
「そうだ。」
燕山君は答えました。
回想シーン。
燕山君がチェギョンを思って行動する場面。
チェギョンは王様のそばに仕えることはできないと言いました。
燕山君はチェギョンを弟に渡すことはできない「今からでも取り返す」と言いました。
夜道。
「ミョンヘや。手が汚れている。触れ書きの準備でもしたのか?」
チンソン大君はミョンヘに言いました。
回想シーン。
チンソン大君が王になるべきだという張り紙をたくさん作っているミョンヘ。
「何を隠しているのだ。仲間に何かしたのか!」
チンソン大君はアジトに戻りました。
タニシのアジト。
「本当の王になるべきは晋城大君だ。先王様は遺言でおっしゃった。」
ソノはミョンヘが作った張り紙を見つけて罠にはめられたと思いました。
「荷物を外に出してはなりません。謀反を企む触れ書きです。」
ソノは震えながらペク・ソッキとチョ・グァンノに言いました。
「バレたら命がない!」
チョ・グァンノは震えました。
タニシのアジト前。
「過ちを正したいなら、今から言う通りにしろ。」
チンソン大君はミョンヘに言いました。
アジトの中。
三人は触れ書きを燃やしました。
官軍が目の前に迫っていました。
チンソン大君が戻って来て皆を逃がしました。
シン・スグンがチンソン大君に刀を突きつけていました。
王の部屋。
燕山君は義禁府がタニシのアジトを包囲していることをチェギョンに教えました。
チェギョンはどうすれば王の怒りを鎮められるのかと燕山君に言いました。
アジト。
シン・スグンはチンソン大君にチェギョンとともに逃げるようにすすめました。
「父としての最後の願いです。」
シン・スグンは言いました。
イム・サホンが現れ、チンソン大君は逃げました。
「そちは選択を間違えたな。」
イム・サホンはシン・スグンに言うと燃え残った触れ書きを拾いました。
王の部屋。
イム・サホンが捕らえたシン・スグンを連行して来ました。シン・スグンは王に触れ書きを見せました。
燕山君はシン・スグンとチェギョンを処刑することに決めました。
感想
七日の王妃15話の感想です。なんだか勝手に盛り上がっちゃってます。燕山君がチェギョンに恋慕の情を抱いていることになっていて、恋敵であることを理由にチンソン大君を憎むことになりました。ラブラブな夫婦のお邪魔虫となる燕山君。あまり、リアリティーを感じないのですが・・・。
パク・ウォンジョンは事に乗じてシン・スグンを罠にかけました。しかし、わからないのは、これは、パク・ウォンジョンやチャスン大妃にとっても困る結果になるということです。なぜならチンソン大君の謀反が明らかになれば、大君が殺されるからです。それは大妃とパク・ウォンジョン、ユン・ミョンヘにとっては大変困るどころか命すら危ういことなのです。
やはり、これはシナリオがおかしいと言わざるを得ません。頭の悪い人がストーリーを考えたのでしょうか。それとも、視聴者はアホばっかりなので、多少おかしい話でも、感動的なポイント(愛とエロ)だけをほんとうと信じてくれるので釣れたら儲けもの、みたいに思っているのでしょうか。
残念ながら、私には、さすがにこのドラマは、あらすじがおかしいとしか思えません
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