七日の王妃2話
目次
あらすじ
燕山君(ヨンサングン)は捕盗庁(ポドチョン)の武官の装束を着て川で水浴びをしていました。そこに白馬を追ってきたチェギョンは水の中に隠れていましたが燕山君に見つかりました。チェギョンは「兄者」と呼ばせてくださいと燕山君に両手を合わせて頼みます。
燕山君は内心「無礼な・・・」と思いつつチェギョンと一緒に酒場に行きました。
「私は子どもゆえ宿屋に泊まれません。武官様が兄だと言ってくだされば宿屋に泊まることができます。」
チェギョンは頼みました。
燕山君は彼女を捕盗庁(ポドチョン)に着き出すように女将に言いました。
女将は二人を宿屋に泊めました。
チェギョンは燕山君に巾着を盗んだ犯人を見つけて欲しいと話し始めました。
「そういえばなぜ武者様(ムサニム)は川にいたのです?」
燕山君はチェギョンの無邪気な質問に心と体に生じた熱を冷ましていたのだと言いました。
「亡き父上と弟が私を試すゆえ。」
燕山君は正直な気持ちを言いましたがチェギョンはそれを無視して学堂でかけっこをした話をすると、弟と仲良くしてはどうかと言いました。
チェギョンは急に倒れました。燕山君もまた倒れました。
酒場の女将と主人は二人から金目の物を盗んで体を縛り、小屋に閉じ込めました。
小屋の中には本物の酒場の女将が横たわっていました。
先に気が付いたチェギョンは壺の破片で縄を切ると気を失っている燕山君を荷車に乗せて逃げました。
「お母さま。お父さま。」
チェギョンは泣きながら荷車を引きました。
燕山君は安堵したようにため息をつくと目を閉じました。
チェギョンは自分を励ますために口笛を吹きました。
二人は城門に着きました。
「門を開けてください。医院(イウォン)へ行きたいんです。」
チェギョンは疲れ果てて気を失ってしまいました。
「城門を開けよ。王命だ。」
燕山君は王命で城門を開けさせました。
次の日、チェギョンが部屋で目を覚ますと武官姿の燕山君が見守っていました。
「気が付いたか?」
「武者様。ここはどこですか?」
「どうして一人で逃げなかったのだ。」
「武者様は私の兄者になってくれました。家族は生きるときも死ぬときも一緒です。さっき女将があの小屋で死んでました。」
「捕盗庁(ポドチョン)に任せよう。」
「私、お母さんに言われた通り、家にいればよかった。どうしてあんなことをしたのだろう。」
チェギョンは心細くなり泣きべそをかきはじめました。
燕山君はチェギョンにゆっくり休むように言いました。
燕山君は朝廷で酒場の女将に成りすましていた女を斬り殺すと治安を守れなかった重臣イ・ユンを捕盗大将(ポドテジャン)から解雇すると臣下たちにしくじったら次は無いぞと脅しました。
燕山君は内官から弟のイ・ヨク(晋城大君)が眠らずに待っていたことを知らされました。
「シン・スグン(慎守勤)の娘婿になれ。そうしたらそなたも生かしてやろう。」
燕山君は弟に言いました。
チェギョンは「願いを一つ聞いてやろう」という燕山君の置手紙を見つけました。チェギョンは「あの不良(晋城大君)」を捕まえたいと思いました。
チェギョンは実家に帰るとチャスン大妃と晋城大君が籠から降りて来ました。
チャスン大妃は晋城大君を連れてシン・スグンの家に行くとシン・スグンと夫人にチェギョンをイ・ヨク(晋城大君)と結婚させることにしたと言いました。
シン・スグンは不出来な娘だと言って固辞しました。
お母さんも娘は病気がちで賢くないので大君の妻にふさわしくないと言いました。
チェギョンは話を盗み聞きしていました。
晋城大君も断ろうとしていました。
チャスン大妃(テビ)は娘を教育させ医官をつけると言いました。
晋城大君が人の気配を感じて扉を開けるとチェギョンはひっくり返りました。
チェギョンは女性の服に着替えると大妃(テビ)と大君の前で挨拶しました。
チェギョンは婚礼の話に乗り気となり大妃に精進すると言いました。
「母上。私はこの子と絶対に婚礼いたしません。」
「私は王子様と婚礼いたします。」
チェギョンは言いました。
晋城大君は腹を立てると部屋から出て行きました。
庭。
「なんで鳥のフンと結婚しなきゃならないんだ!主上殿下に殺されかけたんだぞ!」
大君はチェギョンと言い争いになりました。
「大君媽媽(テグンママ)は私にはもったいないわ!女性は落ち目の家に嫁ぐほうが幸せなんです。財布を返してください。違うなら盗んだ人を見つけてください。それまでは大君様が犯人です。」
チェギョンは家の厄介者ではないと証明するために大君と結婚すると言いました。
チェギョンは巾着を盗んだ犯人を見つけて欲しいと大君に言いました。
イ・ヨク(晋城大君)は彼女から財布を盗んだ少年のことを思い出しました。
大君は巾着を返して欲しければ明日の朝、指定の場所に来るように言いました。
家。
お母さんはチェギョンに実家に来るなという言いつけを破ったチェギョンを叱って追い回しました。父も礼儀知らずめと娘を叱りました。しかしチェギョンは父母に捨てられたと思っていたと泣きました。シン・スグンは実家に帰ったら許してやると言いました。
チェギョンのお母さんはとても怒っていました。お母さんはチェギョンを追い回して怒りました。そこにお父さんも部屋に入って来て大妃様への無礼を働いたので縁談は破談にすると言いました。チェギョンがイ・ヨク(晋城大君)の悪口を言うとますますお父さんは怒りました。チェギョンはお父さんとお母さんから愛されたかったのに機会は貰えないの?と言って泣きました。
夜のシン家。
シン・スグン(慎守勤)は妻と話し合いました。占い師に王室に近づくなと言われたことを思い出しました。
夜の王宮。
矢で遊んでいる燕山君のもとに琵琶を抱えた晋城大君(チンソンテグン、のちの中宗)がやって来ました。
晋城大君は都承旨(トスンジ)シン・スグンの娘との婚礼は嫌だと言いました。
大君は生涯独り身のまま、子どものままでもよいので弟として生きることを認めて欲しいと言いました。
燕山君は数日ロクに眠れていないので晋城大君に琵琶を弾くように命じました。
イ・ヨク(晋城大君)は兄の部屋で琵琶を演奏しました。
「余の弟として生きるだと?ならば死ぬ気で証明してみろ。余もお前を弟として愛するためにもがいているのだ。」
燕山君は心の中で思いました。
朝になりました。
チェギョンは部屋に座って考えたまま一夜を明かしました。
チェギョンは父母の近くにいるために大君と結婚して都に残ると侍女に言いました。
侍女はかわいらしくするように助言しました。
東籍田。
チェギョンは大君との待ち合わせの場所に着飾って行きました。
周囲には菜の花がたくさん咲いていました。
「おじさん。おじさん。とめてください。」
籠に酔ったチェギョンは徒歩で待合の場所に向かいました。
大君は貧しい奴婢の人々が献上米を盗んだ罪を着せられて役人に虐げられている様子を目撃しました。村人たちは互いに罪を着せ合いました。
大君は見てみぬふりをしようとすると、そこにチェギョンがやって来ました。
チェギョンは何とかしてやるべきだと言いました。
そこに巾着を盗んだ少年がいました。
少年は薬材を懐から落としました。
イ・ヨク(晋城大君)は名前を名乗ると「私が犯人だ」と言いました。
チェギョンは輿を売って米を買い貧しい人々に配りました。
奴婢たちはイ・ヨク(晋城大君)に感謝しました。
晋城大君はおばあさんから干し柿を貰いました。
回想シーン。
大君は父が亡くなる際に部屋の外から覗き見ていました。
重臣たちは王様に後継者に晋城大君を使命して早く署名するように求めていました。
燕山君は上疏(じょうそ、上奏)する官僚を斬り殺して返り血を浴びました。
目覚めた燕山君は怖くなって衣を取り換えると言いました。
楼閣。
晋城大君(チンソンテグン、のちの中宗)はチェギョンと結婚することを決めました。
チェギョンはがんばって女の子らしくしようと努めました。チェギョンは生まれたからには人の役に立つべきなので大君はきっと意味のあることをなさるでしょうと言いました。そして少年の命を助けたことを褒めました。大君はソンという奴婢は礼儀も知らないと言いました。
街。
ソンはごろつきに殴られて血だらけになりました。ソンはごろつきたちに盗んだ物を差し出しませんでした。
楼閣。
チンソン大君はあの村の人の顔は全員知っていると言いました。
チェギョンはそれなのに知らないふりをしているチンソン大君は仮面をかぶっていると正直に言いました。
そこに血だらけのソンが現れ「感謝します。ありがとうございます」と土下座し巾着を返しました。
「大君媽媽には命を差し上げます。命を助けてくださったお礼です。感謝します大君様。感謝しますお嬢様。命を差し出してお礼いたします。」
ソンはまた土下座しました。
「なら、命じゃなくて友達にならない?」
チェギョンはソンと友達になろうと言いました。
チェギョンは友達がいればいつでも漢陽(ハニャン)に遊びに行けると言って喜びました。
しばらくしてチェギョンは親に遠ざけられているのだと泣きべそをかきはじめました。大君はソンとともに友達になると誓いました。嬉しくなったチェギョンもまた友達の誓いを立てました。
民家。
三人は両手を合わせて誓いました。
「そなたは友達がいなかったんだろ。」
チンソン大君はチェギョンに言うと、持っていた秘密の本を見せました。本表装は春画を装っていて実は難しい本なんだと大君は言いましたがチェギョンは信じませんでした。
しばらくしてチンソン大君がもよおしたのでチェギョンは厠(かわや)の場所を教えてあげました。チンソン大君はあまりの臭さに入ることを躊躇しました。チェギョンは口笛を吹いて外で待ってあげました。
王の部屋。
チャンノクスは燕山君のためによく眠れる香を焚きました。
昭格署の提調のイム・サホンは燕山君に謁見すると先王の崩御の際に遺言を聞いた史官(サグァン)が東籍田(トンジョクチョン)の村で暮らしているので見張らせていると報告しました。燕山君は雨ごいの後に連れてくるよう命じました。
イム・サホンは続いてチャスン大妃が息子の晋城大君を連れてどこかへお忍びで出かけたと報告しました。イム・サホンは先王の密旨(みっし)のことを大妃が知っていたとしたら史官(サグァン)を捜しているかもしれないと吹き込みました。
東籍田(トンジョクチョン)。
チェギョンは目を閉じ口笛を吹いていました。用を済ませた大君はチェギョンの隣に立つと、同じように両手を広げてみました。大君はチェギョンの髪に付いている草をつまもうとしました。チェギョンは嬉々とした表情で「考えてみたんですけど、やっぱり私、大君媽媽と結婚したい」と言いました。
感想
七日の王妃2話の感想です。無邪気なチェギョンお嬢様。伸び伸び育って子どものように何にも怯えず、明るく元気です。怖い物知らずというのは、勇気があるというよりは、まだ知らないといったほうが正しいでしょうか。朝鮮の歴史ではこのときチェギョンは13歳あたりです。まだ世の中の恐ろしさや生きることの苦しみを知らない年頃だといえましょう。
一方、晋城大君(チンソンテグン、のちの中宗)は何歳でしたっけ・・・wikiを見て調べてみたところ、1499年に結婚したのですから、中宗は1488年生まれですから当時10歳、夫人(チェギョンの本当の名前はわからず)は11歳(数え歳で13歳)だったようですね。ドラマでは思春期の少年少女という設定になってますけど。
燕山君は1476年生まれですから、1499年の時点で満23歳といったところでしょう。
シン・スグンが何やら企んでいるようで、悲惨な事が起きそうな予感がします。
燕山君、怖いよ~。
チェギョン
チェギョンお嬢様を演じているのはパク・シウンという2001年生まれの女優さんです。2018年の時点でまだ17歳なんですね~。若いっていいですね。私も永遠の・・・17歳になりたい(笑)
晋城大君
晋城大君の少年時代を演じているのは、ペク・スンファンという1988年生まれの俳優さんです。2018年の時点で20歳です、ああ、いいですね。世の中で生きていくために乗り越えるべき壁を知り始める時期ですね・・・。
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