浪漫ドクター キム・サブ
浪漫ドクター キム・サブ(韓国語: 낭만닥터 김사부)は2016年から2017年にかけて放送されたSBSのメディカルドラマです。ハン・ソッキュ(根の深い木、秘密の扉)主演、若手の主役にユ・ヨンソク(九家の書)とソ・ヒョンジン(三銃士、帝王の娘スベクヒャン、火の女神ジョンイ、神々の晩餐他)が主役を務めています。全20話。視聴率はTNmS視聴率で平均18.4%、ニールセンで平均21.9%と最近のドラマにしては好調でした。出だしは10%程度の視聴率でしたが、最終回に行くほど視聴率が上がり、最後はTNmS視聴率で24%、、ニールセンの視聴率では29%に達しました。
目次
あらすじ
私が視聴しましたキム・サブのストーリーです。
序盤のあらすじ
キム・サブ(김사부=金師傅)は病院で元外科医の女性の患者と話していました。
2016年10月のコサン大学病院。カン・ドンジュとト・インボムの二人が新しい外科医として紹介されました。カン・ドンジュは全国の主席として紹介されましたが医師たちはト・インボムの周囲に集まりへつらいはじめました。ト・インボムの父親で医師のト・ユンワンは前国会議長のコ・モンソク議員の手術を成功率30%だと偽りカン・ドンジュに押し付けました。
ト・ユンワンは裕福ではない母と暮らしていたことや、昔、カン・ドンジュが病院で騒ぎを起こしたことを知っていました。
カン・ドンジュは出世のために患者の手術を延期したVIPの手術に挑みました。しかしコ議員の容態は知らされていたより悪く成功率5%にも満たないことがわかりました。カン・ドンジュが手術した結果、コ議員は手術に失敗して亡くなりました。
カン・ドンジュは江原道(カンウォンド)のチョンソン(旌善)の分院、トルダム病院へ左遷されました。
トルダム病院の外科課長キム・サブは本名をプ・ヨンジュと言いました。プ・ヨンジュは15年前に本院に勤めておりト・ユンワンに陥れらたのでした。
カン・ドンジュの先輩医師のユン・ソジョンは5年前に忽然と本院から姿を消しました。ユン・ソジョンは交通事故に遭ってキム・サブに命を救われましたが心に深い傷を負って自責の念から精神を病んで手首を切ってしまいました。赴任したてのカン・ドンジュはキム・サブ指導のもとでソジョンの腕の血管と神経を縫合しました。
ユン・ソジョンのお母さんはかつて本院に入院していてソジョンが高校生の時に亡くなりました。ソジョンは母の遺言でト・ユンワンを頼って彼に認められたい一心で医師になったのでした。
キム・サブはカジノの経営者シン会長から「お前は本物だ」と心臓の手術を依頼されました。キム・サブは見返りにトルダム病院の設備の新調を要求しました。このシン会長は実はコサン病院財団の理事長でもありました。シン会長がキム・サブに目をかけていることを知ったト・ユンワンは、部下のソン・ヒョンチョル外科長と、カン・ドンジュの先輩をトルダム病院に送り込みカン・ドンジュを本院に戻すという約束と引き換えに懐柔し、自らも息子のト・インボムを連れて分院に乗り込みました。
ト・インボムは分院での登録が無いのに手術をしてしまい、それが違法行為であることを口実にキム・サブはト・インボムを文院に採用しました。息子を人質に取られたト・ユンワンは大量の部下(間者)を分院に送り込みキム・サブを潰しにかかります。
カン・ドンジュの先輩医師のユン・ソジョンは5年前に忽然と本院から姿を消しました。ユン・ソジョンは交通事故に遭ってキム・サブに命を救われましたが心に深い傷を負って自責の念から精神を病んで手首を切ってしまいました。赴任したてのカン・ドンジュはキム・サブ指導のもとでソジョンの腕の血管と神経を縫合しました。
ユン・ソジョンのお母さんはかつて本院に入院していてソジョンが高校生の時に亡くなりました。ソジョンは母の遺言でト・ユンワンを頼って彼に認められたい一心で医師になったのでした。
キム・サブはカジノの経営者シン会長から「お前は本物だ」と心臓の手術を依頼されました。キム・サブは見返りにトルダム病院の設備の新調を要求しました。このシン会長は実はコサン病院財団の理事長でもありました。シン会長がキム・サブに目をかけていることを知ったト・ユンワンは、部下のソン・ヒョンチョル外科長と、カン・ドンジュの先輩をトルダム病院に送り込みカン・ドンジュを本院に戻すという約束と引き換えに懐柔し、自らも息子のト・インボムを連れて分院に乗り込みました。
ト・インボムは分院での登録が無いのに手術をしてしまい、それが違法行為であることを口実にキム・サブはト・インボムを文院に採用しました。息子を人質に取られたト・ユンワンは大量の部下(間者)を分院に送り込みキム・サブを潰しにかかります。
中盤のあらすじ(7話~)
コサン病院の外科課長ソン・ヨンチョルは部下を率いてトルダム病院に派遣されました。ト・ユンワンはソン課長に理事長の手術を妨害する密命を下していました。コサン病院看護師歴10年のチ・ミンチョンは部下を率いて勤務歴18年のオ・ミョンシム看護師長に挨拶しました。チ・ミンチョンはコサン側の医師は自分たちが担当するとオ看護師長に喧嘩を売りました。ト・ユンワンは息子のト・インボムにカン・ドンジュに勝てと命じました。トルダム病院に転属となったト・インボムはユン・ソジョンに生意気な態度をとりました。医事課長(事務)チャン・ギテは室長に昇格しました。ソン課長はソン室長にキム・サブを含む病院の問題について報告を求めました。キム・サブにとってはトルダム病院こそが最後の砦であり、ほかに居場所はありませんでした。
看護師のチ・ミンチョンはコサン病院のスタッフの行動を監視し逐一報告していいました。
看護師のチ・ミンチョンはコサン病院のスタッフの行動を監視し逐一報告していいました。
理事長とキム・サブが取引したおかげでトルダム病院に超音波検査器や体外循環器など新しい機器が導入されました。ユン・ソジョンは有頂天になって喜びました。その様子をキム・サブは微笑ましく見ていました。どうしてこの病院にいるのかと訪ねるチョン先輩にソジョンは「(尊敬する)キム・サブがいるから」と答えます。
キム・サブはコサン病院のスタッフを使って急患の治療にあたりました。ソン課長はカン・ドンジュにどちらの側につくのか決断を迫ります。カン・ドンジュはト・インボムに「コネ以外でオレを上回れる物は無いだろ」と挑発しました。インボムはキム・サブを殴りました。
キム・サブはカン・ドンジュとト・インボムを呼ぶと急患の執刀医にインボムを、助手にトンジュが就くよう命じます。急患は心停止していたうえに、胸椎と腰椎の間に刃物の破片が入り込んでいました。この患者は何者かに5箇所を刺されていました。カン・ドンジュが(手術の)勉強していて手術に遅れたため、キム・サブはカン・ドンジュに手術室から出て行くよう命じました。カン・ドンジュは仕方なく退室するとソジョンは叱られたくらいで出て行くのかと(幼稚な)ドンジュに呆れました。カン・ドンジュはトイレで刃物を隠した男を見つけたためチャン室長に警察を呼ぶように言うと、手術室に行き危機を伝えました。キム・サブはカン・ドンジュに男が手術室に入ってくるわけがないので出て行けと言いました。カン・ドンジュはソンジュに励まされた通りに「ここにいる」と粘ってまたキム・サブにくだらないことを考えてと怒られていると、男がユン・ソジョンを人質に取り手術室に入ってきました。
ソジョンを人質にとった男は手術中の男を殺すために現れたのでした。男はキム・サブに手術を中止しないとソジョンを殺すと脅しました。キム・サブはスタッフに持ち場を離れるなと命じ、手術を続行しました。手術中の男は刃物を持った男の妻子を強姦し、娘は人工肛門を付けられ妻は流産したのでした。その犯人で患者の男は模倣犯で2年で出所したため男の怒りが収まりませんでした。キム・サブは2時間で終わるから待ってくれと刃物を持った男に言いました。男は30分だけ待つと言いました。警察が現れ、男が苛立ちはじめた頃にキム・サブは患者の身体を30分で閉じて「終わったので殺すなり好きにしろ」と閉じました。ソジョンは解放されキム・サブに倒れ掛かりました。「何をしようとあなたの自由だが、そのせいで家族を失わないことを祈る」とキム・サブは男に言うと手術室から皆を連れて出て行きました。刃物を持った男は、患者を殺すことができず、警察に捕まりました。男は娘に精一杯微笑みました。妻子は男に抱き着いて三人は泣きじゃくりました。男は妻と娘に「お父さんが帰ってくるまでたくさんご飯を食べるように」と言い残すと警察に連れて行かれました。ソジョンは男の手の傷に軟膏を塗って絆創膏を貼ってあげました。ソジョンは冷静なキム・サブをすごいと思いました。
ソジョンがキム・サブの部屋の前で入ろうかどうか迷っているところにキム・サブが返ってきました。ソジョンは迷惑をかけてしまってと言うと、キム・サブは「あの時一番危険な目に遭ってたくせにどうして俺の心配をするんだ。救急医の資格を持ってるくせに雑用係なんかしやがって。」と自分の言葉を真に受けて雑用したり、PTSDの症状があるソジョンの心配をしていたのでした。キム・サブはソジョンに薬に頼らず気を引き締めるよう励ましました。「なあ、ユン・ソジョン。よくやった。つらかったろう。」キム・サブはソジョンに優しい言葉をかけました(8話)。ソジョンはキム・サブに褒められた気がして嬉しくなりました。キム・サブは体が不自由となった犯罪者の患者を見に行きました。オ看護師はナム先生にキム・サブが情に流されて縫合を行わなかったのではないかと疑念を呈しました。食堂を経営しているナム先生はそんなことは無いはずだ、神経を縫合できなかったのだと言いました。
キム・サブは被害者のアリンという娘の今度患部の形成手術を行うことを被害者のお母さんに約束していました。
「これでいい。」
キム・サブは加害者の患者を見て心でつぶやきました。
カン・ドンジュはキム・サブを自分を委縮させるほど圧倒的な存在だと思いました。キム・サブはカン・ドンジュになぜ手術をやめなかったのか尋ねました。キム・サブは手術を中止すれば死人やけが人が出ていたかもしれず、あの場を治めようと必死で格好をつけていた、浪漫(ロマン)だと答えました。「俺から浪漫を取ったら何もなくなる。知らなかっただろ?賢くて計算高いカン・ドンジュ先生には浪漫なんて見えないだろうな。何?嫌ったことはないぞ。妙な劣等感や被害者意識、そんなものが嫌いなんだ。劣等感を隠そうとして全国一位にしがみついている。そこが気に入らん。仕事のやり方だけ知っても意味がわからなければ医者として価値がない。」とキム・サブはカン・ドンジュに偽らない気持ちを言いました。カン・ドンジュはソンジュからキム・サブは家にいるより当直をしている日のほうが長いと聞いて、当直をしているキム・サブの仮眠の邪魔をしないように自分が急患を担当しました。キム・サブは少し成長したカン・ドンジュを見て嬉しくなりました。
トルダム病院に監査が入り、ユン・ソジョンは精神鑑定を受けました。ソジョンは医師として偽りたくないと正直に質問に答えました。キム・サブはそれを知って激怒すると監査の途中で席を立ちました。監査員はキム・サブの医療行為を禁じました。キム・サブはオ看護師とナム医師にソジョンの様子を尋ねました。ソン課長は理事長の手術をやめないからだとキム・サブに嫌味に言いました。キム・サブは「この野郎」とソン課長を殴りそうになった時に、カン・ドンジュが理事長を連れて来ました。キム・サブは絶妙なタイミングで理事長を連れて来たカン・ドンジュの腹を殴り「余計なことをするな」と理事長に帰るように言いました。そこに監査員が現れ理事長の前でキム・サブは治療行為は禁止だと偉そうに言いました。ソン課長は慌てふためきました。カン・ドンジュは理事長に本院から圧力を受けていると理事長に言いました。
「会長はコサン病院財団の理事長ですよね?なぜトルダム病院の我々が不当な扱いを受けているのか調べていただけませんか。」
カン・ドンジュはキム・サブの牽制を無視して言いました。
「チュ支配人。ト院長にどうなってるのか聞いてこい。すぐにだ。」
理事長は秘書の女性に命じました。
キム・サブはカン・ドンジュを呼びなぜ理事長を連れて来たのかと尋ねました。カン・ドンジュはソジョン先輩を守るために解決してくれる必要があったと言いました。キム・サブは理事長が味方だと勘違いしているカン・ドンジュを「世間知らず」と言いました。
キム・サブはコサン病院のスタッフを使って急患の治療にあたりました。ソン課長はカン・ドンジュにどちらの側につくのか決断を迫ります。カン・ドンジュはト・インボムに「コネ以外でオレを上回れる物は無いだろ」と挑発しました。インボムはキム・サブを殴りました。
キム・サブはカン・ドンジュとト・インボムを呼ぶと急患の執刀医にインボムを、助手にトンジュが就くよう命じます。急患は心停止していたうえに、胸椎と腰椎の間に刃物の破片が入り込んでいました。この患者は何者かに5箇所を刺されていました。カン・ドンジュが(手術の)勉強していて手術に遅れたため、キム・サブはカン・ドンジュに手術室から出て行くよう命じました。カン・ドンジュは仕方なく退室するとソジョンは叱られたくらいで出て行くのかと(幼稚な)ドンジュに呆れました。カン・ドンジュはトイレで刃物を隠した男を見つけたためチャン室長に警察を呼ぶように言うと、手術室に行き危機を伝えました。キム・サブはカン・ドンジュに男が手術室に入ってくるわけがないので出て行けと言いました。カン・ドンジュはソンジュに励まされた通りに「ここにいる」と粘ってまたキム・サブにくだらないことを考えてと怒られていると、男がユン・ソジョンを人質に取り手術室に入ってきました。
ソジョンを人質にとった男は手術中の男を殺すために現れたのでした。男はキム・サブに手術を中止しないとソジョンを殺すと脅しました。キム・サブはスタッフに持ち場を離れるなと命じ、手術を続行しました。手術中の男は刃物を持った男の妻子を強姦し、娘は人工肛門を付けられ妻は流産したのでした。その犯人で患者の男は模倣犯で2年で出所したため男の怒りが収まりませんでした。キム・サブは2時間で終わるから待ってくれと刃物を持った男に言いました。男は30分だけ待つと言いました。警察が現れ、男が苛立ちはじめた頃にキム・サブは患者の身体を30分で閉じて「終わったので殺すなり好きにしろ」と閉じました。ソジョンは解放されキム・サブに倒れ掛かりました。「何をしようとあなたの自由だが、そのせいで家族を失わないことを祈る」とキム・サブは男に言うと手術室から皆を連れて出て行きました。刃物を持った男は、患者を殺すことができず、警察に捕まりました。男は娘に精一杯微笑みました。妻子は男に抱き着いて三人は泣きじゃくりました。男は妻と娘に「お父さんが帰ってくるまでたくさんご飯を食べるように」と言い残すと警察に連れて行かれました。ソジョンは男の手の傷に軟膏を塗って絆創膏を貼ってあげました。ソジョンは冷静なキム・サブをすごいと思いました。
ソジョンがキム・サブの部屋の前で入ろうかどうか迷っているところにキム・サブが返ってきました。ソジョンは迷惑をかけてしまってと言うと、キム・サブは「あの時一番危険な目に遭ってたくせにどうして俺の心配をするんだ。救急医の資格を持ってるくせに雑用係なんかしやがって。」と自分の言葉を真に受けて雑用したり、PTSDの症状があるソジョンの心配をしていたのでした。キム・サブはソジョンに薬に頼らず気を引き締めるよう励ましました。「なあ、ユン・ソジョン。よくやった。つらかったろう。」キム・サブはソジョンに優しい言葉をかけました(8話)。ソジョンはキム・サブに褒められた気がして嬉しくなりました。キム・サブは体が不自由となった犯罪者の患者を見に行きました。オ看護師はナム先生にキム・サブが情に流されて縫合を行わなかったのではないかと疑念を呈しました。食堂を経営しているナム先生はそんなことは無いはずだ、神経を縫合できなかったのだと言いました。
キム・サブは被害者のアリンという娘の今度患部の形成手術を行うことを被害者のお母さんに約束していました。
「これでいい。」
キム・サブは加害者の患者を見て心でつぶやきました。
カン・ドンジュはキム・サブを自分を委縮させるほど圧倒的な存在だと思いました。キム・サブはカン・ドンジュになぜ手術をやめなかったのか尋ねました。キム・サブは手術を中止すれば死人やけが人が出ていたかもしれず、あの場を治めようと必死で格好をつけていた、浪漫(ロマン)だと答えました。「俺から浪漫を取ったら何もなくなる。知らなかっただろ?賢くて計算高いカン・ドンジュ先生には浪漫なんて見えないだろうな。何?嫌ったことはないぞ。妙な劣等感や被害者意識、そんなものが嫌いなんだ。劣等感を隠そうとして全国一位にしがみついている。そこが気に入らん。仕事のやり方だけ知っても意味がわからなければ医者として価値がない。」とキム・サブはカン・ドンジュに偽らない気持ちを言いました。カン・ドンジュはソンジュからキム・サブは家にいるより当直をしている日のほうが長いと聞いて、当直をしているキム・サブの仮眠の邪魔をしないように自分が急患を担当しました。キム・サブは少し成長したカン・ドンジュを見て嬉しくなりました。
トルダム病院に監査が入り、ユン・ソジョンは精神鑑定を受けました。ソジョンは医師として偽りたくないと正直に質問に答えました。キム・サブはそれを知って激怒すると監査の途中で席を立ちました。監査員はキム・サブの医療行為を禁じました。キム・サブはオ看護師とナム医師にソジョンの様子を尋ねました。ソン課長は理事長の手術をやめないからだとキム・サブに嫌味に言いました。キム・サブは「この野郎」とソン課長を殴りそうになった時に、カン・ドンジュが理事長を連れて来ました。キム・サブは絶妙なタイミングで理事長を連れて来たカン・ドンジュの腹を殴り「余計なことをするな」と理事長に帰るように言いました。そこに監査員が現れ理事長の前でキム・サブは治療行為は禁止だと偉そうに言いました。ソン課長は慌てふためきました。カン・ドンジュは理事長に本院から圧力を受けていると理事長に言いました。
「会長はコサン病院財団の理事長ですよね?なぜトルダム病院の我々が不当な扱いを受けているのか調べていただけませんか。」
カン・ドンジュはキム・サブの牽制を無視して言いました。
「チュ支配人。ト院長にどうなってるのか聞いてこい。すぐにだ。」
理事長は秘書の女性に命じました。
キム・サブはカン・ドンジュを呼びなぜ理事長を連れて来たのかと尋ねました。カン・ドンジュはソジョン先輩を守るために解決してくれる必要があったと言いました。キム・サブは理事長が味方だと勘違いしているカン・ドンジュを「世間知らず」と言いました。
ソン課長はト・ユンワンに連絡しました。
キム・サブは事を大きくしてしまったとカン・ドンジュに言いました。
「むしろお前にとってはよかったかもな。点数稼ぎできたから。ユン・ソジョンは終わりだ。ト院長がどんな奴か知らないだろう。奴はあらゆる手を使って欲しい物を手に入れる。会長はそんな奴を院長にした。カネのことしか考えてない。俺の味方だと?ふざけるな。あの人は手術してくれる医者が必要なだけだ。馬鹿め。」
精神科医はソジョンを追い詰めました。ソジョンは傷をえぐられ涙ぐむと「すみません」とその場から逃げ出しました。カン・ドンジュは他人を傷つけてでも望みを叶えようとする人々を憎みました。
トルダム病院に来たト・ユンワンは病院は機能していないと会長に説明しました。ト・ユンワンはPTSDの医師が無茶をして皆が黙認したと会長に言いました。ヨ院長(ウォンジャン)はヨジョンは2年前に完治したと言い巻いたがト・ユンワンは聞きませんでした。
「非常識な医療行為をこれ以上見過ごせません。会長の手術をするなどあってはなりいません。プ・ヨンジュの手術の件は忘れてください。」
ト・ユンワンは言いました。
会長(理事長)は問題の女を辞めさせることで終わりにしろと言いました。
「会長は何もわかってません。ト・ユンワンは俺をクビにしたいだけです。ERはどんな人でも助けようとする。ユ院長は飛行機から飛び降りてパラシュートを開くなと言ってるも同然だ。」
キム・サブは言いました。ト・ユンワンは赤字でもいいのかと言うと、キム・サブは「医師はカネの話はするな、順序が間違ってる。患者の命が助かってこそだろ」と言い返しました。ト・ユンワンは監査を続けソジョンの診断がつけば辞めさせると言いました。会長はソジョンを辞めさせることで譲歩するようにキム・サブに言いました。
ト・ユンワンはユン・ソジョンと会いました。ソジョンは3年間の治療で完治したと言い自分が悪いので責任をとって病院を辞めると言いました。ト・ユンワンは「君を娘のように思ってきたのに君はそうは思っていなかったようだな。助けが必要なら自分を頼るべきだったと」とソジョンに言いました。その話をト・インボムは立ち聞きしていました。
ソジョンは患者のところへ行くと、経済的に大変なのはわかるが治療を継続するように説得していました。ソジョンはそれが正しいかどうかはわからず、しかし救う道を選択してしまうのでした。ソジョンはナム医師の店に行きました。
カン・ドンジュとオ看護師はソジョンの行方がわからなくなったとキム・サブに報告しました。そこにナム医師が現れソジョンの辞職願を届けました。
ソジョンがバス停にいると、ト・インボムが迎えに現れました。
キム・サブはカン・ドンジュに今日中にユン・ソジョンを捜してこないと本当に辞職願を受理すると言いました。
ト・インボムはソジョンを望む所に連れて行きました。
ソン課長はオ看護師にト・インボムもカン・ドンジュもいないのか尋ねました。オ看護師は休暇と当直後の休みだと答えました。ソン課長はキム・サブのもいないのかと尋ねると、オ看護師はキム・サブの医療行為は禁止になったと返答しました。
カン・ドンジュはト・インボムに電話して隣にいるソジョンに話しかけました。ト・インボムはその会話で初めてソジョンが辞めようとしていることを知りました。
ソン課長はERの急患の外科治療を一人で担当することになりました。チョン先輩は嘔吐したという女性の対処をしていました。手伝いのウ・ヨンファ職員(カン・ドンジュに一目ぼれした女性)は喉から何かが見えたと外科の辞書を調べて食道破裂のページを調べました。
ソジョンはト・インボムとファストフードを食べました。インボムは姉の気持ちを見通していました。ソジョンは家族同然の人たちに何も言わずに出て来たと辞職願を出したことを後悔していました。
「私にはトルダム病院しかないのに。本当に、行くところが無いのに。」
「まだ何も決まってないのになぜ逃げたんだ?精神疾患があると医師に診断されたわけじゃない。違うか?」
カン・ドンジュは再び「院長の息子」に電話しました。ト・インボムは「気に入らないやつ」からの電話に出ました。ト・インボムはソジョンが急用でどこかに行ったと言いました。
コサン大学病院に精神科医が戻りました。そこにソジョンが駆け付けまだ答えていないと「死にたいと考えたことはなかった。お母さんが死んだ時も、ムン先生と事故に遭った時も、私は、行きたかったです。だからつらかったです。私だけ生き残ったことより、もっと生きたいと思ったことが申し訳なくて・・・」
ソジョンは涙を流しました。
「ユン・ソジョン先生はなぜ医師になったんですか?」
精神科医はソジョンに尋ねました。
「医師になったら、私の存在を認めてもらえそうに。」
「医師をやめようと思ったことは?」
「いつもです。患者に診断を下す、すべての瞬間です。」
「そうですか。これを、トルダム病院のキム・サブ医師に渡してください。ユン・ソジョン先生の診断結果です。お伝えしたほうがいいと思って。では。」
医師はソジョンに封筒を渡しました。
ソジョンは診断結果を読みました。そこにはユン・ソジョンはPTSDではないと書かれていました。
ト・ユンワンは診断結果を読むと激怒しました。
精神科医はキム・サブに「良心を失うところでした」と電話しました。
「ヒョンジは、元気か?」
「私の子を覚えていましたか?」
「当たり前だ。私の患者の中で最年少だ。」
キム・サブは精神科医に言いました。精神科医はまたカン・ドンジュから「上からの圧力に負けずに正しく診断して欲しい」と忠告されていました。オ看護師もまた精神科医に不当にソジョンを診断しないように警告していました。看護師のパク・ウンタクは患者からソジョンへの感謝の手紙を診断の参考にしてほしいとたくさんの手紙を精神科医に預けていました。キム・サブはその話を聞いて嬉しくなりました。精神科医はト院長に負けないでくださいとキム・サブに礼を言いました。
ソジョンは診断結果を胸に抱き涙しました。
「感謝します。」
初雪の降る寒い夜、ソジョンがコサン大学病院から出てくると、そこにカン・ドンジュが(愛する人を見つめる)真剣な表情で待っていました。ソジョンはカン・ドンジュの優しさに思わず涙しましたが寒暖差で涙が出たとごまかしました(君だから運命なんだ。他の何にも代えられない・・・という歌が流れる)。カン・ドンジュはソジョンの手を握り、トルダム病院に連れて帰りました。
トルダム病院では肥満の女性が苦しんでいました。カジノで一文無しになった手伝いのウ・ヨンファは女性の顎に触れると皮下気腫だと思いました。ヨンファは医者を呼びましたが当直のチョン先輩は患者に揉まれていました。ヨンファは軌道を確保し聴診器で女性の腹を診察しました。ヨンファがなぜか素早い手さばきで治療をしたところをオ看護師が診ていました。オ看護師はパク看護師(ヨンファのことが好き)に集中治療室にいるキム・サブを呼びに行くように言いました。
夜道。作業員が道路で作業をしているとイカレた若者が乗った車がカーブで事故を起こしました。
トルダム病院ではキム・サブが肥満の女性を皮下気腫と診断しました。
「なぜ医師(チョン先輩)は見逃したのだ。」
キム・サブは女性に抗生剤の投与と食道破裂の手術の準備を看護師に命じました。キム・サブはチョン医師が抑えきれずに暴れる男の患者に診療の邪魔なので静かにするよう怒鳴りました。すると男は「兄貴、お久しぶりです」と謝って帰りいました。その男はウェブ漫画の患者で病院の常連でした。
カン・ドンジュはソジョンを乗せて病院に向かってました。ソジョンはキム・サブにどう怒られるかカン・ドンジュに尋ねました。カン・ドンジュは「バカか。そんな弱気でどうやって医者ができるのか!」と言うだろうと答えました。ソジョンは「雑務係なのに辞職願を出して終わりか」と付け足すと笑いました。カン・ドンジュはソジョンにもう勝手にいなくならないでと頼みました。ソジョンは今日だけはため口を許してあげると言いました。すると目の前に大破した車があり、カン・ドンジュは急ブレーキを踏みました。
トルダム病院ではキム・サブがヨンファに医学生か質問していました。ヨンファはしばらく沈黙していました。オ看護師は優しく答えるように言いました。そこに看護師が部屋に入ってきてソン課長が(当直なのに)帰ったと報告しました。キム・サブたぎは急いでもとの職場に戻りました。
キム・サブはソン医師がいないので食道破裂の女性の手術をすると言いました。すると監査員が現れ手術をやめるように邪魔しました。怒ってパク看護師は「なぜそんなに憎むんだ」と監査員を殴りました。
カン・ドンジュはソジョンの安全を確かめると車を降りて現場を確認しました。すると、トラックを最後尾に複数台の車が衝突事故を起こしていました。カン・ドンジュとユン・ソジョンは息を飲みました(ここまでが9話)。
カン・ドンジュは最後尾のトラックのドアを開け運転手に声を掛けました。頭部を怪我した運転手は起き上がるとやっと返事をしました。ソジョンは警察と救急に国道38号で6台の衝突事故があったと電話しました。
トルダム病院では監査員が警察を呼ぶぞとパク看護師を脅しました。監査員の部下は警察に暴行事件だと連絡しました。そこにオム看護師が現れ車6台の事故で急患が運ばれてくるとキム・サブたちに報告しました。カン・ドンジュは電話で意識の無い人を含めて重傷者が10人はいると言いました。キム・サブは子どもと妊婦、出血が多い人の順番で救急車に乗せて特に意識の無い人を温めるよう指示しました。
ソジョンが車のドアを開けると酔っ払いがぼーっと返事をしました。レスキュー隊が現れ現場は騒然としました。ウンソルという4歳の娘はチャイルドシートに乗っていなかったため意識が無くお母さんが泣いていました。ソジョンは倒れている作業員(飲酒運転の男に跳ねられた)に声を掛けるとコートをかけてあげました。作業員はもう一人いると言いましたがソジョンは聞いていませんでした。現場にト・インボムも偶然通りがかりました。ト・インボムは老夫婦を見つけました。おばあさんは夫が慢性の閉そく性肺疾患だと言いました。ト・インボムはため息をつくと救急車から治療道具を取り出しました。
カン・ドンジュはソジョンと車を動かし酔っ払いが運転する車の下敷きになっているもう一人の作業員を見つけました。作業員は脚に重傷を負っていました。そこにト・インボムが現れ結束具(ハナト)を渡しました。
キム・サブはERで患者を受け入れる準備を命じ、カン・ドンジュだけ先に戻るように指示ました。キム・サブはチョンイル病院のヤム先生に連絡しナム先生に女の子を診るようパク看護師に指示しました。そこに監査員が現れ規則通りに医療行為を禁止するようキム・サブに意地悪く言いました。キム・サブは「横暴だ。死者が出たら責任を取れるのか」と言い返しましたが監査員は言う事を聞きませんでした。そこに女の子が運ばれてきました。お母さんは「ヨボ(あなた)」と監査員の一人に向かって言いました。
ソジョンは傷の具合に応じて病院の行き先をレスキュー隊に指示していました。カン・ドンジュは自分のコートを脱ぐとソジョンに着せて、病院に向かいました。ト・インボムはソジョンとカン・ドンジュのただならぬ関係に気が付きました。ソジョンが酔っ払いのところに行くと、隊員が男に手こずっていました。男は嘔吐しておりアルコール検査を拒否していました。若者は顔を赤くして正気ではありませんでした。ソジョンは男の腕を縛ると血を抜いて警察官に血液の分析を依頼しました。若者はソジョンに誰かと尋ねました。ソジョンは名前を名乗りました。
ERではキム・サブが女の子の診断を行い脾臓から出血しているので手術しないと命を失い、全身麻酔をすることにもリスクがあるとお母さんと監査員のお父さんに説明しました。「この病院でこの子の手術ができるのは俺しかいない。それでも俺に手術をさせない気か。」キム・サブが言うと「自分の子ですが監査の方針は変えられません」と監査員は言いました。「臆病な奴め。オーケー。俺は俺のやり方でやる。なんとしてもこの子の手術は俺がやる。俺のシマにはルールは一つだけだ。何としてでも患者を救う。さあ、この子を手術室へ運べ。」キム・サブは震える監査員の男に言いました。
カン・ドンジュはト・インボムとともにトルダム病院に戻って来ました。キム・サブは二人に食道破裂の手術をしたことがあるか尋ねました。インボムがあると答えると、キム・サブはト・インボムに執刀を、カン・ドンジュに助手を命じました。キム・サブは一瞬不満そうな表情を見せたカン・ドンジュを見て鼻で笑いました。
カン・ドンジュはト・インボムの指示通りに手術を手伝いました。
キム・サブはナム医師と少女の手術を行いました。
ソジョンもまた病院に到着しチョン先輩とともに負傷者の治療を開始しました。
ト・インボムは「もっと後ろにしろ!」とカン・ドンジュに命令しました。カン・ドンジュが言う通りにすると(声を荒げる程焦っているので)キム・サブを呼ぶかと言い返しました。ト・インボムは患部を発見することができました。
ソジョンは老夫婦の治療を行いました。夫人は自分の心臓よりも夫を先にお願いしますとソジョンに頼みました。
ヨンファは荷物をまとめてこっそり病院から逃げようとしていました。
「この手術は初めてだろ。」
手術が終わり、カン・ドンジュはト・インボムの嘘を見抜いていました。インボムは成功したからいいだろと言いました。カン・ドンジュはやるせない気持ちで自動販売機の前にいると、ヨンファがコーヒーを買ってくれました。ヨンファはカン・ドンジュに辞めたいと思った時をどうやって乗り越えたのか尋ねました。「今までの経験を無駄にしたくないし。他にできる仕事が無いから。」カン・ドンジュは答えました。「医師としての信念や使命感はないの?」ヨンファが尋ねると、カン・ドンジュは口先だけなら何とでもいえるけど、十年はしないとわからないんじゃないかと答えました。
老夫婦のおばあさんの心臓が止まり意識がなくなっていました。ソジョンは心臓マッサージを行いましたがおじいさんはもうやめてほしい、蘇生はしないと署名していると言いました。おじいさんはソジョンの手に触れ優しく心肺蘇生をやめさせました。おじいさんは悲し気におばあさんの手に触れ「今までお前には迷惑をかけたな。つらい思いをしただろう。」と謝りました。ソジョンや周りにいた人々はおばあさんの死に心を痛めました。カン・ドンジュもソジョンの傍に来て、悲しむソジョンを慰めました。ヨンファはその様子を見て決意を固めました。
キム・サブは女の子のお母さんに手術の成功を報告しました。監査員のお父さんは「私はどうすれば?(恩を売った)見返りは何ですか?望みを言ってください」とキム・サブに尋ねました。キム・サブは「任務に一生懸命なのはわかるが人は何のために生きているか忘れてはいけない」と男に早く子どもの傍に行くように言いました。
ト・ユンワンは秘書の女性から監査官がトルダム病院に整形外科医(※交通事故の治療などに必要な外科医)を派遣する指示をしたという報告を受けました。チェ監査官はト・ユンボムに交通事故があり至急医師を派遣する必要があると電話しました。娘を見守るチェ監査官の表情に曇りはありませんでした。ト・ユンワンは何が起きているとソン課長に連絡しましたがERから逃げ出して酔っぱらって女と一緒に遊んでいるソン課長には何のことか意味がわかりませんでした。
カン・ドンジュはユン・ソジョンを慰めていました。ソジョンは何度見ても患者の死には慣れないし、自分は最善を尽くせたのだろうかと思っていました。カン・ドンジュは医者も人間だと言うと、ソジョンはそんな言い訳通じないと言いました。話を聞いていたキム・サブはユン・ソジョンを呼びました。
ソジョンが病室に入ると、ソジョンが助けたおじさん(体温を低温にして管理した患者)が息を吹き返していました。
「医者の、仕事を見極める方法はこれしかない。患者を通して。この一つだけだ。人の生死にまで責任を取ろうとするな。学んだ通り最善を尽くせばいいんだ。それに徹しろ。雑務係は卒業だ。またこき使ってやるから覚悟しろ。」
「はい。覚悟します。」
「泣くな。情が移る。早く入れ。」
キム・サブが言うと、患者の妻と娘、そしておじさんは泣いてソジョンは感謝しました。ソジョンはまた泣きべそをかきました。
キム・サブは自分の部屋に入るとファイルを開き、カン・ドンジュのコサン病院の退職願いと履歴書、ソジョンの履歴書を見て微笑み「チャン・ヒョンジュ」の名札を見返しました。そこにいた会長の秘書は勝手に計画書を読み、これがキム・サブが成し遂げたいことかと尋ねてきました。キム・サブがファイルを机に投げると「チャン・ヒョンジュ」の名札が床に落ちました。秘書は「全員連れて行くつもりなの?」とキム・サブに言いました。
コサン病院ではト・ユンワンがカン・ドンジュの履歴書を見ていました。
キム・サブは勝手に入って人の物を盗み見るのはよくないと秘書に言いました。秘書はここまで計画を詳細にしてあるなら会長に明らかにしてはどうかと言いました。そこにオ秘書が現れ監査官が整形外科医を本院から呼んだと報告しました。キム・サブはカン・ドンジュとト・インボム、ユン・ソジョンに助手を務めるよう命じました。
翌朝、昨夜の出来事に感激した漫画家の男はストーリーを練り上げ主人公が決まったと出勤してきたヨ院長らに言い出来上がった漫画をあげました。そこには奮闘するキム・サブたちが描かれていました。
キム・サブは理事長の家に出向き、事が解決したと一緒に朝食をとっていました。理事長は執念深いト院長はあきらめないと警告ました。
「君にとって大事だと思える者から一人ずつ奪っていくぞ。君の弱点を見つけたらすかさぐ攻めてくるだろうな。」
ト・ユンワンは朝食の席にカン・ドンジュを呼びました。
「気に入ったか?廃車となったと聞いて新車を贈ったのだが。聞いてなかったか?」
ト・ユンワンは言いました。
ユン・ソジョンはキム・サブの部屋でこそこそ探っている様子を見ました。室長は職員のヨナさんが辞めたのでごみを拾っていたと釈明しゴミ箱に入れた書類を持って行きました。ソジョンは部屋が開いていたのでついでにキム・サブの部屋に入るとカセットのスイッチを入れ、キム・サブの椅子に座って遊びました。ソジョンは「コサン大学医学部チャン・ヒョンジュ」の名札を拾いました。そこにキム・サブが出勤してくると、何をしているのだと名札を奪いました。
ト・ユンワンはカン・ドンジュにプ・ヨンジュをどう思うか尋ねました。
「なぜ聞くんです?」
「君を味方につけるために知っておくべきだと思ってな。どうだ。私と手を組まないか?」
「私を追い出しておいて何を言うんですか?」
「君を試していたんだ。」
「それで私が成功する男と思うんですか?」
「ならば、成功報酬15%アップと研究費1億ウォン、これくらいからはじめよう。」
「あまりに破格な条件なので戸惑います。」
「私の配下になればこれくらい序の口だ。望み以上のものが得られる。」
「相応の見返りを、お望みですよね。」
「プ・ヨンジュ。奴だ。奴に理事長の手術させてはならん。」
「キム・サブがスポットライトを浴びるのが心配なんですか?」
「手術をしたとしても成功してはならん。」
「どういう意味ですか?」
「君ならわかるだろう。第二のプ・ヨンジュになれるかもしれんぞ。奴の手術成功率97%も私が作った伝説だ。時代に合わせたマーケティングだ。神の手も私が作った。」
ソジョンはキム・サブに「出て行け」と部屋から追い出されました。ソジョンはチャン先輩にチャン・ヒョンジュについて尋ねました。チャン先輩は医学生3年生の時に肝膿瘍で亡くなったと答えました。チャン先輩はチャン・ヒョンジュが亡くなった時期とプ・ヨンジュが追い出された時期が同じだと言いました。
キム・サブは病院でチャン・ヒョンジュに話しかけられたことを思い出し、つらそうな表情を浮かべました。
カン・ドンジュは欲に目がくらみ何が本物で何が偽物か見境の無くなった世を心の中で嘲笑しました。
トルダム病院に以前キム・サブに外傷を縫ってもらったイケメンの患者が重傷の友人を連れて逃げて来ました。患者は複数人にリンチされた結果、死亡しました。主治医のカン・ドンジュのもとに軍幹部ととト院長が現れ死亡診断書を病死に偽装するよう求めます。カン・ドンジュは給料15アップと1億ウォンの研究費に気持ちが揺らいでいました。キム・サブはコサン病院に行くと院長のト・ユンワンを殴って若者、ユン・ソジョンとカン・ドンジュを揺さぶるのはやめろと怒鳴りました。その時カン・ドンジュがコサン病院にいた頃、VIPの治療を優先して優先すべき患者の手術を後回しにして死なせた人の娘が現れカン・ドンジュを人殺しと誹謗中傷するビラを配りはじめました。病院に来ていたカン・ドンジュのお母さんは女性に謝罪しカン・ドンジュにも謝るように言いました。カン・ドンジュは高校生の時に父の手術をプ・ヨンジュに後回しにされて亡くした経験がありました。キム・サブはカン・ドンジュとナム医師の飲食店で焼酎の飲み比べをしてカン・ドンジュが8本目で酔っぱらった時に証拠となる手術の映像が入ったSDカードを渡して「どうするか好きにしろ」と自分で決めるように言いました。泥酔したカン・ドンジュは母が見ているところでソジョンに抱き着きその場で眠ってしまいました。翌日、カン・ドンジュは被害者に正しい死亡診断書と証拠のファイルを渡しました。
会長の手術の日取りが決まり、会長が入院することになりました。ト・ユンワンは何としてでもキム・サブの手術室に乗り込めとト・インボムに命じます。インボムは正直にキム・サブに助手になりたいと言いました(ここまでが11話)。
入院した会長はキム・サブが助手にユン・ソジョンを指名したため男医師の診察がいいとケチをつけました。ユン・ソジョンは会長に拒まれるよりキム・サブに怒られるほうが嫌だと会長の検査を行い肺炎の診断をしました。キム・サブはユン・ソジョンに抗菌薬の処方を命じます。会長の肺炎がよくなってきたところ、ERに来た急患にMARSの疑いがありました。ERは密封され三日三晩休まず働いているカン・ドンジュも中に閉じ込められました。ト・インボムは動揺させる目的でユン・ソジョンにこのことを知らせます。やがてカン・ドンジュが疲労で倒れました。キム・サブはERへ入って虫垂炎の患者の手術をすることにしましたが、ソジョンは「私は救急専門医なので」とカン・ドンジュのそばにいたいために入室を願います。許しを得たソジョンはカン・ドンジュを診察し生理食塩水と解熱役を処方し、患者の手術を行いました。キム・サブはソジョンには知らせていなかったとト・インボムを疑います。検査の結果、MARSは陰性で咳と高熱を訴えていたサウジアラビアへの渡航歴のある患者は上海ガニの生の缶詰を食べたことによる肺吸水症であることがわかり、ERは解放されました。
事件が終わり、中国人で韓国人の母をもつ留学生のウ・ヨナが外科医としてトルダム病院に就職しました。
キム・サブはト・インボムに疑問を抱き、わざと患者の執刀医に指名しました。しかしインボムは使うべき道具を間違えキム・サブに嘘を見抜かれます(14話)。
カン・ドンジュはもう一度、ユン・ソジョンに告白し、チャン室長のアドバイスでネックレスを贈りました。カン・ドンジュへを思うたびに5年前の事故のことを思い出してつらいというソジョン。カン・ドンジュはそんなソジョンに優しく口づけをしました。
カン・ドンジュはもう一度、ユン・ソジョンに告白し、チャン室長のアドバイスでネックレスを贈りました。カン・ドンジュへを思うたびに5年前の事故のことを思い出してつらいというソジョン。カン・ドンジュはそんなソジョンに優しく口づけをしました。
後半のあらすじ(15話~最終回)
キム・サブはかつてト・ユンワンに陥れられ「代理手術をして患者を死なせた罪」を着せられました。キム・サブことプ・ヨンジュは一度も他の医師に手術を頼んだことはありませんでした。ト・ユンワンは病院が責任を持つとプ・ヨンジュに嘘をつき、部下にプ・ヨンジュの名を語らせ患者を手術し死なせてしまったのです。怒ったプ・ヨンジュは自分の名前を騙って手術をした医師に掴みかかり「誰の指示だ」と殴りました。会長の娘は会議で「理事長が今度医師としてプ・ヨンジュを働けなくしてやる」とプ・ヨンジュに罰を与えました。
「派閥への忠誠心は最高の美徳となり信念を持った有能な医師は使い捨てにされる。そんな世の中になった。(カン・ドンジュのナレーション)」
トルダム病院。キム・サブは眠っている会長を見つめていました。カン・ドンジュはご機嫌で出勤して来ました。ユン・ソジョンもまたご機嫌で出勤してきました。ソジョンとカン・ドンジュは互いの唇を見つめ合いました。
「今日はやけに暑いわね。」
「そういえば暑くなってきましたね。」
二人は照れながら話しました。チャン室長は気温は-2度なのにと二人の間が進展したことを悟りました。チャン室長はカン・ドンジュに告白に成功しただろうと言いました。
「女性に贈り物をするにはすべて意味があります。指輪は手を握るため。ネックレスはこうやって抱き締めるため。」
チャン室長はカン・ドンジュに恋愛を説きました。オ看護師はカン・ドンジュを惑わすチャン室長を呼び止めました。チャン室長は自分は失敗してカン・ドンジュはうまくいったのでからかってやったんだと言いました。
チャン会長に娘が会いに来ていました。娘はコサン病院の経営戦略チーム長だったと秘書の女性はキム・サブに教えました。娘はキム・サブに手柄を取られてくないのでもっといい病院へ行こうと父の説得を試みました。話を聞いていたソジョンは退院には主治医の許可が必要だと娘に言いました。娘は「私は病院の理事よ。あなたのかなう相手じゃないの。わかった?」とソジョンに偉そうに言いました。
会長の娘はキム・サブを見つけると言いがかりをつけました。キム・サブは医師免許をはく奪されるようなことは何もしておらず追放したのはそっちだろうと言い返しました。キム・サブは「一時はあんたたちのように(カネのために)生きたことを反省している」と言いました。ソジョンはキム・サブと理事長の娘の関係をオ看護師に尋ねました。オ看護師は何も知らないと答えました。オ看護師はソジョンにカン・ドンジュと付き合ってるのか尋ねました。ソジョンは動揺した様子で違うと答えました。
キム・サブは会長に肺がんであることを告げました。キム・サブは会長の娘にも同様のことを伝えました。
カン・ドンジュはレジデントのヨナにト・インボムの助手を交代して欲しいと頼みました。カン・ドンジュはインボムの助手となりヨナにキム・サブ宛ての「ファンさんの膿瘍手術について」のメモを渡しました。ヨナが患者はインボムが見立てた「膿瘍の腸切除手術」は間違いでカン・ドンジュは「膵臓」が悪いと考えているとキム・サブに言いました。キム・サブは患者のx線写真を見ました。
「腸のはずだが・・・。」ト・インボムは患部をいじっていました。ナム先生は「腸は大丈夫そうに見えるが」と言いました。カン・ドンジュは脾臓を確認して病変を見つけました。
キム・サブはソン課長の部屋に行くとカン・ドンジュの意見を無視してト・インボムに間違った手術を行わせたことについて責めました。ソン課長は記憶に無いとしらを切りました。「私も怪しいと思いましたがト・インボム先生が引き下がらなかったんです。」ソン課長は言い訳をしました。すると、ト・インボムからソン課長に電話がかかってきて腸内ではなかったという報告がありどうすべきか指示を尋ねました。ソン課長は「膵体尾部切除術」を指示しました。ト・インボムは経験があるのでやってみると答えました。
カン・ドンジュは本当に経験があるのかト・インボムに尋ねました。ト・インボムはあると嘘をつくとソン課長に電話しました。ソン課長は「知らない電話番号なので」と電話に出ませんでした。キム・サブが電話に出ました。ト・インボムはへたをすれば脾動脈が破裂しそうだと言うと、キム・サブはソン課長に手術室に飛んでいかないのかと挑発しました。ソン課長は渋々手術室に行き「よく見ておけ」と手術のやり方を説明しはじめました。しかしソン課長は動脈を損傷させ患者の体から血が噴き出しました。ソン課長は慌てて止血を行いました。カン・ドンジュはソン課長に「動脈に亀裂があります。ここを縫合すれば脾臓が行かせます。私がやっても?」と待つよう言いました。するとト・インボムは俺が執刀医だぞと怒り出しました。ソン課長は何かあればカン・ドンジュに責任を押し付けるぞと脅迫しました。キム・サブはいつでも助けに入れるよう準備をして見守っていました。カン・ドンジュは見事な手付きで動脈を縫いました。カン・ドンジュは密かにキム・サブの速さに追い付けるよう練習をしていたのでした。キム・サブは満面の笑みで自分が手伝う余地がなさそうだと両手を降ろしました。手術が終わり、ソン課長とト・インボムはマスクを叩きつけて帰りました。カン・ドンジュは経験があると嘘をつくなとト・インボムを責めました。ト・インボムは動画で経験済みだと言い訳をしました。
「嘘をつき続けるな。」
「お前こそ成功したからといって調子に乗るな。」
ト・インボムはカン・ドンジュを殴りました。カン・ドンジュはト・インボムを殴り返しました。オ看護師は大柄な職員を呼ぶと二人の喧嘩を止めさせました。
カン・ドンジュの手さばきがキム・サブそっくりだったという噂はすぐにソジョンの耳に届きました。
キム・サブはカン・ドンジュとト・インボムを執務室に呼び喧嘩の理由を尋ねました。ト・インボムは手術の邪魔をされたと答えました。カン・ドンジュは言い訳しませんでした。カン・ドンジュは先に退室しました。キム・サブはト・インボムにもシン会長の手術が中止になるだろうと父親に告げ口するように言いました。「メンバーに加わりたいのも父に言うたえだろ。丸い石より角ばった石のほうが好きだ。後者には自分のスタイルがあり自分の考えもある。ゆえに世の中とぶつかり合いながら自分だけの形に変わっていく。ぼーっと生きるのではなくエッジの効いた哲学や、自分の信念に基づいて形を作り上げる。お前もその部類の人間だと思っていたがこの前の化膿性胆嚢炎の手術は父親のコネを利用したわけではなく、患者を助けるためだと俺は思った。お前には実力もある。だからお前を引き立てたのに。俺の考えは間違っていたようだ。父おやに報告しろ。会長の手術は中止だ。だからもう邪魔する必要はない。お前もトルダム病院から出て行け。」
会長の仕事部屋。娘のもとにト・ユンワンが会いに来て「お察しします」とあいさつに現れ手術の中止を提案しました。
会長の病室。会長はどうせ死ぬから手術すべきか迷っていました。キム・サブは患者の意見を尊重することしかできず、心臓と肺のどちらが先に機能しなくなるかはわからないと答えました。キム・サブは手術の危険性について説明しました。
キム・サブは会長の手術の会議を今日で終えるとスタッフに告げました。そこに会長と秘書が現れ「頼もしそうな人たちだ」と手術を強行するように言いました。
「どうせなら息苦しくない日々を送りたい。これくらいいいだろ?」
ト・ユンワンは娘に理事長になってはどうかと提案しました。
会長の手術当日、ヨナはト・ユンワンを呼びました。患者は穿孔性潰瘍で手術をしないと命が危うくなる可能性もありました。カン・ドンジュは二人で急患の手術をすれば会長の手術時間を短縮できるようになるかもしれないと考えました。カン・ドンジュは手術担当の看護師にキム・サブには内緒で手術を行う旨を伝え、会長の状況を10分おきに報告するよう頼みました。
カン・ドンジュはト・ユンワンと協力して急患の手術をはじめました。
キム・サブはユン・ソジョンと共にライブ手術を行っていました。
ト・ユンワンはキム課長にキム・サブの手術は順調か尋ねました。キム課長は1時間30分で下大静脈に到達するとは素早いと感想を述べました。ト・ユンワンは時間短縮の際のミスを見逃さないよう部下に命じました。
カン・ドンジュとト・インボムは協力してステープラーで患者の腹を閉じキム・サブのもとに向かいました。
記者は勝手にキム・サブの部屋に忍び込みました。
カン・ドンジュはト・インボムと頷き合って会長の手術室に入り人工心臓の装置を取り出しました。二人が2分は辞めて退室し、キム・サブは手術を続行し新しい人工心臓を入れました。コサン病院の医師たちは見事な連携にほれぼれとなりました。キム課長は「あまりに早すぎる。完璧だ」と驚きました。会長の娘も特別室でライブ映像を見て納得しました。キム・サブはユン・ソジョンに「やってみろ」と人工心臓に手を触れさせました。
「お前が初めて交換した人工心臓だ。」
会長の手術は6時間2分で終わりました。キム・サブはメンバーとハイタッチしました。カン・ドンジュはト・インボムと拳を突き合わせて喜びました。
しかし12時間が経っても会長が目覚めませんでした。ト・ユンワンは記者にキム・サブの部屋から盗ませた資料を叩きつけて「外傷専門病院を作るために会長に取り入りたかったんだろ!」と言いました。ト・ユンワンは会長を拉致しようと試みました。キム・サブは会長の考証済みの委任状を盾に、会長を守りました。カン・ドンジュは「トルダム病院外傷救急センター」の資料を拾い集めました。
記者はキム・サブについての記事を書き「真実を知った時、世の中に広める覚悟はあるのか?」というキム・サブの言葉を思い出しました。記者はキム・サブに真実を証言できるか尋ねました。
「生きていると時間が経てばわかることがある。なぜ、あんなことをしたのか、なぜあの場所で出会ったのか。なぜ偶然あの場所で見つけたのか。ちょっとしたことが、ひとつひとつ意味を持ち始めている。ある瞬間から、道になりはじめた(キム・サブ心の声)。」
ヨ院長はある夫人が営む飲食店に行きました。
(ここから18話。)
14年前の回想シーン。
入院患者の若い女性(チャン・ヒョンジュ)はエレベーターの中でキム・サブに何科のドクターか尋ねました。チャン・ヒョンジュは医師がプ・ヨンジュとわかると尊敬していると正直に言いました。
「真実などない。卑怯なプ・ヨンジュは、口を閉ざし、逃亡した。それが全部です。」
キム・サブは記者に言うと電話を切りました。
会長は24時間が経過しても目覚めませんでした。ト・ユンワンはもしもの時はトルダム病院を閉鎖すると会長令嬢に言いました。娘は父が脳死になったというデマをユンワンに見せられて動揺しました。
トルダム病院のERに記者からの問い合わせの電話が殺到しました。行政室では室長が電話対応に追われていました。チャン室長は「ご安心ください。防いで見せます」と言うと、かかってきた電話に出ずに切りました。そこにト・ユンワンがトルダム病院を明日の理事会で閉鎖すると言い現れました。ト・ユンワンはヨ院長に電話をすると、助かりたければ理事会で邪魔をせずに本院に異動するよう最後通告をしました。
ト・ユンワンはユン・ソジョンにソウルに戻るようにすすめ、ソウルで会長の治療を担当できるので本院に行くように言いました。
キム・サブは会長の娘に会いどういうことだと言いました。娘は委任状を盾に父を放ったらかしにしていると不満を見せました。
「いいか?あなたや、あなた方た作ったカジノは全国から何人集まってくる?一日8000~8500件だ。そのうちトルダム病院に運ばれてくる交通事故の患者は毎週30~40件もある。病院を閉鎖したらその人たちはどうなる。病院をたらい回しにされて、道端で死ねというのか?」
キム・サブは言いました。娘は毎年トルダム病院で10億ウォンの赤字が出ていて今年は15億ウォンの赤字になるとお金の話にすりかえました。
「あんたは今カネのことしか考えてないのか?今死ぬのがいいか、もう少し後で死ぬのがいいのか?相続のこともあるだろうしな。違うなら!主治医のいう事を聞け。あんたのオヤジが回復したら閉鎖でも何でも好きにしろ!」
キム・サブは怒って理事の部屋から出て行きました。
トルダム病院では職員たちが閉鎖の噂を聞いて不安そうにしていました。そこに貧乏な酔っ払い男の患者が運ばれてきてCT検査を拒否して暴れました。
ソン課長はもうすぐト院長の命令で救急車が会長を迎えに来ると帰って来たキム・サブに言いました。キム・サブは「チャン室長。この粗大ごみを片付けてくれ。それとソウルから来る奴らを病院に入れないように。お前はゴミだろ。医師のくせに会長の回復を望まんとは。集中治療室に入ってみろ。一人残らず訴えてやるからな!」と命令しました。ソン課長はチャン室長にどっちの味方につくんだと嫌味を言いました。チャン室長は困ってしまいました。
ユン・ソジョンは会長の世話をしながら目覚めるよう祈っていました。ソジョンが居眠りをしていると、会長の指が動きました。ソジョンはキム・サブに連絡を入れました。
会長を迎える職員がトルダム病院に現れました。チャン室長は手を叩くと数名の男性の職員が現れました。チャン室長は「絶対にどきません。いいえ。動きません」と二階へ上がる階段の前に立ちはだかりました。
キム・サブは会長に話しかけました。会長の意識レベルはまだ低く、声掛けにキム・サブの手を握って返事をしました。見ていたソジョンとナム先生は喜びました。しばらくして会長が目を開きました。キム・サブも笑顔になりました。
(生きていてくれて、嬉しい。)
ソン課長はコサン病院の職員と腕組みをして押し通ろうとしました。チャン室長は身を挺して守ろうとしました。そこにキム・サブが戻って来ました。
「お前たちはチンピラか。病院で何をやっている!意識が戻った。だから大人しくこの病院から出て行け。」
キム・サブは怒り出て行くように言いました。
会長の意識が戻ったと聞いて、ト・ユンワンはがっかりしました。
娘は会長の病室に行くと「生きてくれてありがとう」と泣きました。
「大丈夫。大丈夫。」
会長は娘を慰めました。
キム・サブは駆け付けたト・ユンワンに向かって「あっかんべー」をしました。
カン・ドンジュは先ほど運ばれて来た事故の患者が珍しい消すになりそうなので助手をしないかとト・ユンワンを誘いました。ト・ユンワンは汚い父の息子の自分のことは嫌いじゃないのかと尋ねました。
「正直、ト院長には会いたくない。だたお前には関係ない。俺ならあんな父親は恥ずかしいと思うけどな。」
カン・ドンジュは答えました。ト・ユンワンはツンデレしながら助手を引き受けました。
カン・ドンジュは本院から送り主不明の書留郵便を受け取りました。そこには「執刀医プ・ヨンジュ4月29日」と書かれた父の手術記録が入っていました。ト・ユンワンはカン・ドンジュにキム・サブを疑うよう仕向けたのでした。
会長の娘は父が入院している間だけ閉鎖を伸ばすとキム・サブに言い、お礼を言いました。
「私は父に守られて、長生きしたいだけよ。キム・サブって誰が名付けたの?」
回想シーン。
チャン・ヒョンジュにキム・サブが本名を言いたくなくて「キム・なんたら」と言った場面。キム・サブはチャン・ヒョンジュの熱心さに自分の手術動画を貸してあげました。
チャン・ヒョンジュの葬儀場。
キム・サブは悲し気に焼酎をあおっていました。ヒョンジュのお母さんが、娘から先生へのプレゼントだと言い、彼女の医師免許とカセットテープと手紙を渡しました。
「ドクターキム・サブへ。先生を困らせてしまいました。でもいろいろ教えてくれてありがとうございます。私は先生が誰か知ってました。ドクタープ・ヨンジュだと。緊張しておかしなことを言ってしまいました。先生と過ごした時間は忘れません。執刀してくれてありがとうございます。手術から回復したら先生に会いたいです。いつか先生とコラボレーションで手術をしたいです。弟子チャン・ヒョンジュ。」
キム・サブは車の中で手紙を読むと、声を出して泣きました。
キム・サブの執務室。
キム・サブはヒョンジュから貰ったカセットテープを取り出しました。
カン・ドンジュとト・インボムは患者を手術室に運びました。心臓が痛い(大動脈解離)という新たな急患が運ばれてきました。そしてさらにおなかが痛いという患者(先ほどの酔っ払いで腸管壁気腫)が連れて来られました。カン・ドンジュたちは手術をしなければならない患者が3人いるとキム・サブに指示を仰ぎました。カン・ドンジュは大動脈解離の間者を優先するように声を荒げました。ソジョンは腸管壁気腫が先だと言いました。キム・サブは腹が痛いという患者を先に手術するよう言うと、カン・ドンジュは反対しようとしました。
「そうやって放置したんですか?あの日、俺の父よりも後から来たVIPを。先生ですよね。」
記者がカン・ドンジュのお母さんに、あの日、病院の誰に2億ウォンを貰ったのか聞いていました。
カン・ドンジュはどうして後回しにしたのかキム・サブに鳴いて食い下がりました。
二人は照れながら話しました。チャン室長は気温は-2度なのにと二人の間が進展したことを悟りました。チャン室長はカン・ドンジュに告白に成功しただろうと言いました。
「女性に贈り物をするにはすべて意味があります。指輪は手を握るため。ネックレスはこうやって抱き締めるため。」
チャン室長はカン・ドンジュに恋愛を説きました。オ看護師はカン・ドンジュを惑わすチャン室長を呼び止めました。チャン室長は自分は失敗してカン・ドンジュはうまくいったのでからかってやったんだと言いました。
チャン会長に娘が会いに来ていました。娘はコサン病院の経営戦略チーム長だったと秘書の女性はキム・サブに教えました。娘はキム・サブに手柄を取られてくないのでもっといい病院へ行こうと父の説得を試みました。話を聞いていたソジョンは退院には主治医の許可が必要だと娘に言いました。娘は「私は病院の理事よ。あなたのかなう相手じゃないの。わかった?」とソジョンに偉そうに言いました。
会長の娘はキム・サブを見つけると言いがかりをつけました。キム・サブは医師免許をはく奪されるようなことは何もしておらず追放したのはそっちだろうと言い返しました。キム・サブは「一時はあんたたちのように(カネのために)生きたことを反省している」と言いました。ソジョンはキム・サブと理事長の娘の関係をオ看護師に尋ねました。オ看護師は何も知らないと答えました。オ看護師はソジョンにカン・ドンジュと付き合ってるのか尋ねました。ソジョンは動揺した様子で違うと答えました。
キム・サブは会長に肺がんであることを告げました。キム・サブは会長の娘にも同様のことを伝えました。
カン・ドンジュはレジデントのヨナにト・インボムの助手を交代して欲しいと頼みました。カン・ドンジュはインボムの助手となりヨナにキム・サブ宛ての「ファンさんの膿瘍手術について」のメモを渡しました。ヨナが患者はインボムが見立てた「膿瘍の腸切除手術」は間違いでカン・ドンジュは「膵臓」が悪いと考えているとキム・サブに言いました。キム・サブは患者のx線写真を見ました。
「腸のはずだが・・・。」ト・インボムは患部をいじっていました。ナム先生は「腸は大丈夫そうに見えるが」と言いました。カン・ドンジュは脾臓を確認して病変を見つけました。
キム・サブはソン課長の部屋に行くとカン・ドンジュの意見を無視してト・インボムに間違った手術を行わせたことについて責めました。ソン課長は記憶に無いとしらを切りました。「私も怪しいと思いましたがト・インボム先生が引き下がらなかったんです。」ソン課長は言い訳をしました。すると、ト・インボムからソン課長に電話がかかってきて腸内ではなかったという報告がありどうすべきか指示を尋ねました。ソン課長は「膵体尾部切除術」を指示しました。ト・インボムは経験があるのでやってみると答えました。
カン・ドンジュは本当に経験があるのかト・インボムに尋ねました。ト・インボムはあると嘘をつくとソン課長に電話しました。ソン課長は「知らない電話番号なので」と電話に出ませんでした。キム・サブが電話に出ました。ト・インボムはへたをすれば脾動脈が破裂しそうだと言うと、キム・サブはソン課長に手術室に飛んでいかないのかと挑発しました。ソン課長は渋々手術室に行き「よく見ておけ」と手術のやり方を説明しはじめました。しかしソン課長は動脈を損傷させ患者の体から血が噴き出しました。ソン課長は慌てて止血を行いました。カン・ドンジュはソン課長に「動脈に亀裂があります。ここを縫合すれば脾臓が行かせます。私がやっても?」と待つよう言いました。するとト・インボムは俺が執刀医だぞと怒り出しました。ソン課長は何かあればカン・ドンジュに責任を押し付けるぞと脅迫しました。キム・サブはいつでも助けに入れるよう準備をして見守っていました。カン・ドンジュは見事な手付きで動脈を縫いました。カン・ドンジュは密かにキム・サブの速さに追い付けるよう練習をしていたのでした。キム・サブは満面の笑みで自分が手伝う余地がなさそうだと両手を降ろしました。手術が終わり、ソン課長とト・インボムはマスクを叩きつけて帰りました。カン・ドンジュは経験があると嘘をつくなとト・インボムを責めました。ト・インボムは動画で経験済みだと言い訳をしました。
「嘘をつき続けるな。」
「お前こそ成功したからといって調子に乗るな。」
ト・インボムはカン・ドンジュを殴りました。カン・ドンジュはト・インボムを殴り返しました。オ看護師は大柄な職員を呼ぶと二人の喧嘩を止めさせました。
カン・ドンジュの手さばきがキム・サブそっくりだったという噂はすぐにソジョンの耳に届きました。
キム・サブはカン・ドンジュとト・インボムを執務室に呼び喧嘩の理由を尋ねました。ト・インボムは手術の邪魔をされたと答えました。カン・ドンジュは言い訳しませんでした。カン・ドンジュは先に退室しました。キム・サブはト・インボムにもシン会長の手術が中止になるだろうと父親に告げ口するように言いました。「メンバーに加わりたいのも父に言うたえだろ。丸い石より角ばった石のほうが好きだ。後者には自分のスタイルがあり自分の考えもある。ゆえに世の中とぶつかり合いながら自分だけの形に変わっていく。ぼーっと生きるのではなくエッジの効いた哲学や、自分の信念に基づいて形を作り上げる。お前もその部類の人間だと思っていたがこの前の化膿性胆嚢炎の手術は父親のコネを利用したわけではなく、患者を助けるためだと俺は思った。お前には実力もある。だからお前を引き立てたのに。俺の考えは間違っていたようだ。父おやに報告しろ。会長の手術は中止だ。だからもう邪魔する必要はない。お前もトルダム病院から出て行け。」
会長の仕事部屋。娘のもとにト・ユンワンが会いに来て「お察しします」とあいさつに現れ手術の中止を提案しました。
会長の病室。会長はどうせ死ぬから手術すべきか迷っていました。キム・サブは患者の意見を尊重することしかできず、心臓と肺のどちらが先に機能しなくなるかはわからないと答えました。キム・サブは手術の危険性について説明しました。
キム・サブは会長の手術の会議を今日で終えるとスタッフに告げました。そこに会長と秘書が現れ「頼もしそうな人たちだ」と手術を強行するように言いました。
「どうせなら息苦しくない日々を送りたい。これくらいいいだろ?」
ト・ユンワンは娘に理事長になってはどうかと提案しました。
会長の手術当日、ヨナはト・ユンワンを呼びました。患者は穿孔性潰瘍で手術をしないと命が危うくなる可能性もありました。カン・ドンジュは二人で急患の手術をすれば会長の手術時間を短縮できるようになるかもしれないと考えました。カン・ドンジュは手術担当の看護師にキム・サブには内緒で手術を行う旨を伝え、会長の状況を10分おきに報告するよう頼みました。
カン・ドンジュはト・ユンワンと協力して急患の手術をはじめました。
キム・サブはユン・ソジョンと共にライブ手術を行っていました。
ト・ユンワンはキム課長にキム・サブの手術は順調か尋ねました。キム課長は1時間30分で下大静脈に到達するとは素早いと感想を述べました。ト・ユンワンは時間短縮の際のミスを見逃さないよう部下に命じました。
カン・ドンジュとト・インボムは協力してステープラーで患者の腹を閉じキム・サブのもとに向かいました。
記者は勝手にキム・サブの部屋に忍び込みました。
カン・ドンジュはト・インボムと頷き合って会長の手術室に入り人工心臓の装置を取り出しました。二人が2分は辞めて退室し、キム・サブは手術を続行し新しい人工心臓を入れました。コサン病院の医師たちは見事な連携にほれぼれとなりました。キム課長は「あまりに早すぎる。完璧だ」と驚きました。会長の娘も特別室でライブ映像を見て納得しました。キム・サブはユン・ソジョンに「やってみろ」と人工心臓に手を触れさせました。
「お前が初めて交換した人工心臓だ。」
会長の手術は6時間2分で終わりました。キム・サブはメンバーとハイタッチしました。カン・ドンジュはト・インボムと拳を突き合わせて喜びました。
しかし12時間が経っても会長が目覚めませんでした。ト・ユンワンは記者にキム・サブの部屋から盗ませた資料を叩きつけて「外傷専門病院を作るために会長に取り入りたかったんだろ!」と言いました。ト・ユンワンは会長を拉致しようと試みました。キム・サブは会長の考証済みの委任状を盾に、会長を守りました。カン・ドンジュは「トルダム病院外傷救急センター」の資料を拾い集めました。
記者はキム・サブについての記事を書き「真実を知った時、世の中に広める覚悟はあるのか?」というキム・サブの言葉を思い出しました。記者はキム・サブに真実を証言できるか尋ねました。
「生きていると時間が経てばわかることがある。なぜ、あんなことをしたのか、なぜあの場所で出会ったのか。なぜ偶然あの場所で見つけたのか。ちょっとしたことが、ひとつひとつ意味を持ち始めている。ある瞬間から、道になりはじめた(キム・サブ心の声)。」
ヨ院長はある夫人が営む飲食店に行きました。
(ここから18話。)
14年前の回想シーン。
入院患者の若い女性(チャン・ヒョンジュ)はエレベーターの中でキム・サブに何科のドクターか尋ねました。チャン・ヒョンジュは医師がプ・ヨンジュとわかると尊敬していると正直に言いました。
「真実などない。卑怯なプ・ヨンジュは、口を閉ざし、逃亡した。それが全部です。」
キム・サブは記者に言うと電話を切りました。
会長は24時間が経過しても目覚めませんでした。ト・ユンワンはもしもの時はトルダム病院を閉鎖すると会長令嬢に言いました。娘は父が脳死になったというデマをユンワンに見せられて動揺しました。
トルダム病院のERに記者からの問い合わせの電話が殺到しました。行政室では室長が電話対応に追われていました。チャン室長は「ご安心ください。防いで見せます」と言うと、かかってきた電話に出ずに切りました。そこにト・ユンワンがトルダム病院を明日の理事会で閉鎖すると言い現れました。ト・ユンワンはヨ院長に電話をすると、助かりたければ理事会で邪魔をせずに本院に異動するよう最後通告をしました。
ト・ユンワンはユン・ソジョンにソウルに戻るようにすすめ、ソウルで会長の治療を担当できるので本院に行くように言いました。
キム・サブは会長の娘に会いどういうことだと言いました。娘は委任状を盾に父を放ったらかしにしていると不満を見せました。
「いいか?あなたや、あなた方た作ったカジノは全国から何人集まってくる?一日8000~8500件だ。そのうちトルダム病院に運ばれてくる交通事故の患者は毎週30~40件もある。病院を閉鎖したらその人たちはどうなる。病院をたらい回しにされて、道端で死ねというのか?」
キム・サブは言いました。娘は毎年トルダム病院で10億ウォンの赤字が出ていて今年は15億ウォンの赤字になるとお金の話にすりかえました。
「あんたは今カネのことしか考えてないのか?今死ぬのがいいか、もう少し後で死ぬのがいいのか?相続のこともあるだろうしな。違うなら!主治医のいう事を聞け。あんたのオヤジが回復したら閉鎖でも何でも好きにしろ!」
キム・サブは怒って理事の部屋から出て行きました。
トルダム病院では職員たちが閉鎖の噂を聞いて不安そうにしていました。そこに貧乏な酔っ払い男の患者が運ばれてきてCT検査を拒否して暴れました。
ソン課長はもうすぐト院長の命令で救急車が会長を迎えに来ると帰って来たキム・サブに言いました。キム・サブは「チャン室長。この粗大ごみを片付けてくれ。それとソウルから来る奴らを病院に入れないように。お前はゴミだろ。医師のくせに会長の回復を望まんとは。集中治療室に入ってみろ。一人残らず訴えてやるからな!」と命令しました。ソン課長はチャン室長にどっちの味方につくんだと嫌味を言いました。チャン室長は困ってしまいました。
ユン・ソジョンは会長の世話をしながら目覚めるよう祈っていました。ソジョンが居眠りをしていると、会長の指が動きました。ソジョンはキム・サブに連絡を入れました。
会長を迎える職員がトルダム病院に現れました。チャン室長は手を叩くと数名の男性の職員が現れました。チャン室長は「絶対にどきません。いいえ。動きません」と二階へ上がる階段の前に立ちはだかりました。
キム・サブは会長に話しかけました。会長の意識レベルはまだ低く、声掛けにキム・サブの手を握って返事をしました。見ていたソジョンとナム先生は喜びました。しばらくして会長が目を開きました。キム・サブも笑顔になりました。
(生きていてくれて、嬉しい。)
ソン課長はコサン病院の職員と腕組みをして押し通ろうとしました。チャン室長は身を挺して守ろうとしました。そこにキム・サブが戻って来ました。
「お前たちはチンピラか。病院で何をやっている!意識が戻った。だから大人しくこの病院から出て行け。」
キム・サブは怒り出て行くように言いました。
会長の意識が戻ったと聞いて、ト・ユンワンはがっかりしました。
娘は会長の病室に行くと「生きてくれてありがとう」と泣きました。
「大丈夫。大丈夫。」
会長は娘を慰めました。
キム・サブは駆け付けたト・ユンワンに向かって「あっかんべー」をしました。
カン・ドンジュは先ほど運ばれて来た事故の患者が珍しい消すになりそうなので助手をしないかとト・ユンワンを誘いました。ト・ユンワンは汚い父の息子の自分のことは嫌いじゃないのかと尋ねました。
「正直、ト院長には会いたくない。だたお前には関係ない。俺ならあんな父親は恥ずかしいと思うけどな。」
カン・ドンジュは答えました。ト・ユンワンはツンデレしながら助手を引き受けました。
カン・ドンジュは本院から送り主不明の書留郵便を受け取りました。そこには「執刀医プ・ヨンジュ4月29日」と書かれた父の手術記録が入っていました。ト・ユンワンはカン・ドンジュにキム・サブを疑うよう仕向けたのでした。
会長の娘は父が入院している間だけ閉鎖を伸ばすとキム・サブに言い、お礼を言いました。
「私は父に守られて、長生きしたいだけよ。キム・サブって誰が名付けたの?」
回想シーン。
チャン・ヒョンジュにキム・サブが本名を言いたくなくて「キム・なんたら」と言った場面。キム・サブはチャン・ヒョンジュの熱心さに自分の手術動画を貸してあげました。
チャン・ヒョンジュの葬儀場。
キム・サブは悲し気に焼酎をあおっていました。ヒョンジュのお母さんが、娘から先生へのプレゼントだと言い、彼女の医師免許とカセットテープと手紙を渡しました。
「ドクターキム・サブへ。先生を困らせてしまいました。でもいろいろ教えてくれてありがとうございます。私は先生が誰か知ってました。ドクタープ・ヨンジュだと。緊張しておかしなことを言ってしまいました。先生と過ごした時間は忘れません。執刀してくれてありがとうございます。手術から回復したら先生に会いたいです。いつか先生とコラボレーションで手術をしたいです。弟子チャン・ヒョンジュ。」
キム・サブは車の中で手紙を読むと、声を出して泣きました。
キム・サブの執務室。
キム・サブはヒョンジュから貰ったカセットテープを取り出しました。
カン・ドンジュとト・インボムは患者を手術室に運びました。心臓が痛い(大動脈解離)という新たな急患が運ばれてきました。そしてさらにおなかが痛いという患者(先ほどの酔っ払いで腸管壁気腫)が連れて来られました。カン・ドンジュたちは手術をしなければならない患者が3人いるとキム・サブに指示を仰ぎました。カン・ドンジュは大動脈解離の間者を優先するように声を荒げました。ソジョンは腸管壁気腫が先だと言いました。キム・サブは腹が痛いという患者を先に手術するよう言うと、カン・ドンジュは反対しようとしました。
「そうやって放置したんですか?あの日、俺の父よりも後から来たVIPを。先生ですよね。」
記者がカン・ドンジュのお母さんに、あの日、病院の誰に2億ウォンを貰ったのか聞いていました。
カン・ドンジュはどうして後回しにしたのかキム・サブに鳴いて食い下がりました。
(ここから19話)
記者はカン・ドンジュのお母さんを訪ね、カン・ドンジュが父を亡くした時に病院で暴れて2億ウォンの損害を与えたにもかかわらず、コサン病院は告訴も補償金も請求されなかったという証言を聞き出しました。
ト・ユンワン院長はバーで記者に「お前は騙されている」とカン・ドンジュにそう思うよう仕向けるように頼みました。
トルダム病院ではカン・ドンジュがキム・サブに向かって父が亡くなった時のことを尋ねました。キム・サブは当時は当直をしていて1時間以内に1%ずつ死亡率が増加する大動脈解離のA型と1時間以内の死亡率99%の心筋梗塞の患者が5分違いでやって運ばれて来たと言いました。キム・サブはカン・ドンジュの父よりもVIPの患者を先に手術したのは救命を優先してのことだと言いました。その話を聞いて、涙を流しながら動揺していたカン・ドンジュは(立ち直り)自分が手術をするので先生は大動脈解離の患者の命を救うように言いました。キム・サブは「あいつについてやってください」とオ看護師長に頼みました。
カン・ドンジュはト・インボムとナム先生を助手に、急患の手術を行いました。
腹にガラスが刺さった患者の妻はカン・ドンジュの先輩に詰め寄り早く手術するように怒鳴っていました。先輩は重篤な順だと言いましたが奥さんには夫の命が一番でした。
キム・サブは手術中の患者の患部の縫合をユン・ソジョンに任せました。先に手術を終えたカン・ドンジュはソジョンがキム・サブの助手で縫合を終える様子を見ていました。キム・サブは「よくやった」とソジョンを優しく褒めました。
カン・ドンジュは執刀した患者の妻に無事手術を終えたと説明しました。
カン・ドンジュは続いてガラスが刺さった患者の手術を開始しました。
カン・ドンジュのお母さんは自分のギョーザ店で落ち込んでいました。
ソジョンは冷めたピザを食べようとしているとカン・ドンジュのお母さんのスマホに電話がかかってきました。ソジョンは電話に出ました。「あの子は元気?たまには声が聴きたくて。私が持って行ったお弁当は食べた?」お母さんは言いました。ソジョンは「おいしかったですオモニ。いえ、おばさん。オモニ・・・すみません。どう呼べた。」と言いました。お母さんは「オモニでいいわよ。もっとおかずを送ろうか?」と尋ねると、ソジョンはオデンや煮豆も欲しいと言いました。お母さんはソジョンと話して元気になり料理を作り始めました。
「だから助けたんですか?ERで暴れた俺を。先生は俺が死んだ患者の息子と知って親切にも応急手当までしてくれたんだ。」
カン・ドンジュはキム・サブに質問しました。
「何が言いたい?」
「一度も、あの選択を、後悔していませんか?その選択のせいで父は死にました。一度も、後悔しませんでしたか?」
「死にかけている患者と、まだ大丈夫な患者だった。今考えても間違った選択はしていないと思っている。」
「そうですか。気分が悪いです。どういうことかわかってます。でも騙された気分です。私も医者ですからどういう状況かわかってます。でも息子の俺は、悔しくてたまらない。」
「俺に聞いても答えは出ない。自分に問うべきではないか。もうお前は父親を失った子どもじゃない。医者だろ。」
キム・サブはそう言いました。二人のは無しをナム先生が聞いて心を痛めていました。
ソン課長はインターネットで「コサン病院人工心臓手術に成功」という見出しとト院長の写真が載った記事を見てさすがだと思いました。
記者は飲食店を営むノ看護師を訪ねました。14年前のプ・ヨンジュの代理手術事件について、ト・ユンワンが罪をなすりつけたのではないかと記者は言いました。記者は口を閉ざすノ看護師に匿名を条件に証言して欲しいと頼みました。
コサン病院ではシン課長がト院長がキム・サブ以外の医師たちを招待すると言いました。パク看護師はキム・サブが呼ばれていないので辞退しました。ヨナも関わっていないので辞退しました。カン・ドンジュは手術があるのでと辞退しました。ソジョンも会長の世話があるのでと辞退しました。「僕だけ言っても父は喜びませんから」ト・インボムも部屋から出て行きました。
ガラス片の患者の妻はなぜ集中治療室に移動させないのかオ看護師に文句を言っていました。
集中治療室でアルコール依存症の患者(カン・ドンジュが先に執刀した患者)が痙攣(シンセン)を起こしてソジョンとカン・ドンジュが対応してました。同じ部屋にいる会長は患者の様子を見ていました。カン・ドンジュがアル中の患者の奥さんに説明をしていると、ガラス片の外傷の患者の妻がカン・ドンジュに詰め寄りました。アル中の患者の奥さんは「あんたの夫のせいで私の夫はいい加減な手術をされた」と因縁をつけはじめました。カン・ドンジュは手抜きは無く最善を尽くしたと説明しましたが夫人たちは信じませんでした。アル中の患者(イ・ドンス)の心臓が止まりました。キム・サブが心臓マッサージを行っていました。カン・ドンジュは心肺蘇生を交代すると電気ショックを与えました。カン・ドンジュは1時間心臓マッサージを続けましたが患者は生き返りませんでした。会長は隣の患者が死んで心を痛めました。カン・ドンジュは奥さんに夫の死亡を伝えました。妻は「あの人を生き返らせて。早く。先生」と言いました。「亡くなったのは酒のせいです。振戦せん妄のせいです!」カン・ドンジュは思わず言いましたが妻は正気を失っていました。「これで夫は移れますね」カン・ドンジュは騒いでいた妻に言いました。
「ご家族に腹を立てるとは何事だ!」
キム・サブは部屋にカン・ドンジュを呼んで叱りました。
「俺の手術を疑うからです。一生懸命手術しました。私は腸閉塞を食い止めてガラスも抜きました。集中治療室に移せないことを俺のせいにするなんてなぜだ!なぜ!私に怒鳴りたいでしょ。先生もあの時父に何もできなかった!最善を尽くしたからだ!先生も自分を責めるな、そう言いたいんでしょ。わかるから。わかるから腹が立つんです!先生を恨みたいけど、それもできない。俺は医者だから。」
「なあ。外科医がよく聞く言葉を。”助けられないのに手術するな”。その次はこういわれる。”悪化したのは手術のせいだ”。患者の命を救うために最善を尽くすが多くは恨みを買い悪くも言われてしまう。患者の体にメスを入れるから仕方ない。落ち着いたらご家族に謝るんだ。それで治療は終わりだ。」
「すみません。今は先生の言葉を受け入れられません。」
カン・ドンジュは涙を拭うと部屋から出て行きました。
カン・ドンジュをナム先生は呼びました。
飲食店ではノ看護師がプ・ヨンジュンは何も悪くないのに責任感から無罪を主張していないと言いました。ノ看護師はプ先生が罪をかぶってくれてほっとしたと言いました。記者は誰が執刀したのか尋ねました。ノ看護師はト・ユンワンが手術をしたと言いました。
回想シーン。
キム・サブはト・ユンワンに「自分たちの罪が死ぬまで何かわからないだろ。」と病院と争う姿勢を見せました。しかしト・ユンワンはあの場にいた7人のスタッフにレッテルを貼り人生をダメにしてやると脅しました。ト・ユンワンはキム・サブに黙っているよう脅しました。
「プ・ヨンジュが庇ったのはスタッフだけじゃない。チャン・ヒョンジュの葬儀の日、ある中学生がERで大暴れした。病院側は器物破損だと言いその子のお母さんに2億ウォンを請求したうえにその中学生を刑事告発する予定だった。満14歳だったから可能だった。おかしいと思わないのか?事件を起こしたのに罪に問われなかった。」
カン・ドンジュはその話をナム先生から聞きました。
キム・サブは記者が送って来た「代理手術者名簿」という封筒を開けました。記者は患者の中には代理手術であることを知り口止め料を貰った者もいると電話でキム・サブに言いました。
「何の真似だ?」
「時効は過ぎていますがト院長と戦う武器にはなりますよ。」
記者のメモには「真実を公にできませんでしたが真実を知るべき人に伝えたいのです」と書かれていました。
カン・ドンジュは病院の廊下のベンチに腰掛け泣いていました。しばらくして、カン・ドンジュはガラス片の外傷患者の妻に「すみません。先ほどは申し訳ありませんでした。これだけは知っていてください。トルダム病院に来た患者は誰であろうと平等です。患者を助けたいという思いは嘘じゃありません。」と言いました。「そんなこと言ってません。行っても無いことを・・・。」妻はカン・ドンジュの気持ちに撒けて言い逃れをして逃げ去りました。
ソン課長はソジョンを再びト院長の労いの場に行かないか誘いました。ソジョンは断りました。「俺は?なぜ人工心臓手術のオレだけ外すんだ?誘ってみろよ?」キム・サブは言いました。
「ユン・ソジョン。準備しろ。この際ソウルの風に当たろうじゃないか。オ先生も予定は開いてるかな?」
キム・サブは留守番をチョン先生とウ先生、当直をソン課長に任せてチャン室長、オ看護師長、ナム・ドイル先生、パク看護師、ト・インボム、カン・ドンジュ、ユン・ソジョンらを連れてソウルに行くと皆に言いました。
ト・ユンワン院長はバーで記者に「お前は騙されている」とカン・ドンジュにそう思うよう仕向けるように頼みました。
トルダム病院ではカン・ドンジュがキム・サブに向かって父が亡くなった時のことを尋ねました。キム・サブは当時は当直をしていて1時間以内に1%ずつ死亡率が増加する大動脈解離のA型と1時間以内の死亡率99%の心筋梗塞の患者が5分違いでやって運ばれて来たと言いました。キム・サブはカン・ドンジュの父よりもVIPの患者を先に手術したのは救命を優先してのことだと言いました。その話を聞いて、涙を流しながら動揺していたカン・ドンジュは(立ち直り)自分が手術をするので先生は大動脈解離の患者の命を救うように言いました。キム・サブは「あいつについてやってください」とオ看護師長に頼みました。
カン・ドンジュはト・インボムとナム先生を助手に、急患の手術を行いました。
腹にガラスが刺さった患者の妻はカン・ドンジュの先輩に詰め寄り早く手術するように怒鳴っていました。先輩は重篤な順だと言いましたが奥さんには夫の命が一番でした。
キム・サブは手術中の患者の患部の縫合をユン・ソジョンに任せました。先に手術を終えたカン・ドンジュはソジョンがキム・サブの助手で縫合を終える様子を見ていました。キム・サブは「よくやった」とソジョンを優しく褒めました。
カン・ドンジュは執刀した患者の妻に無事手術を終えたと説明しました。
カン・ドンジュは続いてガラスが刺さった患者の手術を開始しました。
カン・ドンジュのお母さんは自分のギョーザ店で落ち込んでいました。
ソジョンは冷めたピザを食べようとしているとカン・ドンジュのお母さんのスマホに電話がかかってきました。ソジョンは電話に出ました。「あの子は元気?たまには声が聴きたくて。私が持って行ったお弁当は食べた?」お母さんは言いました。ソジョンは「おいしかったですオモニ。いえ、おばさん。オモニ・・・すみません。どう呼べた。」と言いました。お母さんは「オモニでいいわよ。もっとおかずを送ろうか?」と尋ねると、ソジョンはオデンや煮豆も欲しいと言いました。お母さんはソジョンと話して元気になり料理を作り始めました。
「だから助けたんですか?ERで暴れた俺を。先生は俺が死んだ患者の息子と知って親切にも応急手当までしてくれたんだ。」
カン・ドンジュはキム・サブに質問しました。
「何が言いたい?」
「一度も、あの選択を、後悔していませんか?その選択のせいで父は死にました。一度も、後悔しませんでしたか?」
「死にかけている患者と、まだ大丈夫な患者だった。今考えても間違った選択はしていないと思っている。」
「そうですか。気分が悪いです。どういうことかわかってます。でも騙された気分です。私も医者ですからどういう状況かわかってます。でも息子の俺は、悔しくてたまらない。」
「俺に聞いても答えは出ない。自分に問うべきではないか。もうお前は父親を失った子どもじゃない。医者だろ。」
キム・サブはそう言いました。二人のは無しをナム先生が聞いて心を痛めていました。
ソン課長はインターネットで「コサン病院人工心臓手術に成功」という見出しとト院長の写真が載った記事を見てさすがだと思いました。
記者は飲食店を営むノ看護師を訪ねました。14年前のプ・ヨンジュの代理手術事件について、ト・ユンワンが罪をなすりつけたのではないかと記者は言いました。記者は口を閉ざすノ看護師に匿名を条件に証言して欲しいと頼みました。
コサン病院ではシン課長がト院長がキム・サブ以外の医師たちを招待すると言いました。パク看護師はキム・サブが呼ばれていないので辞退しました。ヨナも関わっていないので辞退しました。カン・ドンジュは手術があるのでと辞退しました。ソジョンも会長の世話があるのでと辞退しました。「僕だけ言っても父は喜びませんから」ト・インボムも部屋から出て行きました。
ガラス片の患者の妻はなぜ集中治療室に移動させないのかオ看護師に文句を言っていました。
集中治療室でアルコール依存症の患者(カン・ドンジュが先に執刀した患者)が痙攣(シンセン)を起こしてソジョンとカン・ドンジュが対応してました。同じ部屋にいる会長は患者の様子を見ていました。カン・ドンジュがアル中の患者の奥さんに説明をしていると、ガラス片の外傷の患者の妻がカン・ドンジュに詰め寄りました。アル中の患者の奥さんは「あんたの夫のせいで私の夫はいい加減な手術をされた」と因縁をつけはじめました。カン・ドンジュは手抜きは無く最善を尽くしたと説明しましたが夫人たちは信じませんでした。アル中の患者(イ・ドンス)の心臓が止まりました。キム・サブが心臓マッサージを行っていました。カン・ドンジュは心肺蘇生を交代すると電気ショックを与えました。カン・ドンジュは1時間心臓マッサージを続けましたが患者は生き返りませんでした。会長は隣の患者が死んで心を痛めました。カン・ドンジュは奥さんに夫の死亡を伝えました。妻は「あの人を生き返らせて。早く。先生」と言いました。「亡くなったのは酒のせいです。振戦せん妄のせいです!」カン・ドンジュは思わず言いましたが妻は正気を失っていました。「これで夫は移れますね」カン・ドンジュは騒いでいた妻に言いました。
「ご家族に腹を立てるとは何事だ!」
キム・サブは部屋にカン・ドンジュを呼んで叱りました。
「俺の手術を疑うからです。一生懸命手術しました。私は腸閉塞を食い止めてガラスも抜きました。集中治療室に移せないことを俺のせいにするなんてなぜだ!なぜ!私に怒鳴りたいでしょ。先生もあの時父に何もできなかった!最善を尽くしたからだ!先生も自分を責めるな、そう言いたいんでしょ。わかるから。わかるから腹が立つんです!先生を恨みたいけど、それもできない。俺は医者だから。」
「なあ。外科医がよく聞く言葉を。”助けられないのに手術するな”。その次はこういわれる。”悪化したのは手術のせいだ”。患者の命を救うために最善を尽くすが多くは恨みを買い悪くも言われてしまう。患者の体にメスを入れるから仕方ない。落ち着いたらご家族に謝るんだ。それで治療は終わりだ。」
「すみません。今は先生の言葉を受け入れられません。」
カン・ドンジュは涙を拭うと部屋から出て行きました。
カン・ドンジュをナム先生は呼びました。
飲食店ではノ看護師がプ・ヨンジュンは何も悪くないのに責任感から無罪を主張していないと言いました。ノ看護師はプ先生が罪をかぶってくれてほっとしたと言いました。記者は誰が執刀したのか尋ねました。ノ看護師はト・ユンワンが手術をしたと言いました。
回想シーン。
キム・サブはト・ユンワンに「自分たちの罪が死ぬまで何かわからないだろ。」と病院と争う姿勢を見せました。しかしト・ユンワンはあの場にいた7人のスタッフにレッテルを貼り人生をダメにしてやると脅しました。ト・ユンワンはキム・サブに黙っているよう脅しました。
「プ・ヨンジュが庇ったのはスタッフだけじゃない。チャン・ヒョンジュの葬儀の日、ある中学生がERで大暴れした。病院側は器物破損だと言いその子のお母さんに2億ウォンを請求したうえにその中学生を刑事告発する予定だった。満14歳だったから可能だった。おかしいと思わないのか?事件を起こしたのに罪に問われなかった。」
カン・ドンジュはその話をナム先生から聞きました。
キム・サブは記者が送って来た「代理手術者名簿」という封筒を開けました。記者は患者の中には代理手術であることを知り口止め料を貰った者もいると電話でキム・サブに言いました。
「何の真似だ?」
「時効は過ぎていますがト院長と戦う武器にはなりますよ。」
記者のメモには「真実を公にできませんでしたが真実を知るべき人に伝えたいのです」と書かれていました。
カン・ドンジュは病院の廊下のベンチに腰掛け泣いていました。しばらくして、カン・ドンジュはガラス片の外傷患者の妻に「すみません。先ほどは申し訳ありませんでした。これだけは知っていてください。トルダム病院に来た患者は誰であろうと平等です。患者を助けたいという思いは嘘じゃありません。」と言いました。「そんなこと言ってません。行っても無いことを・・・。」妻はカン・ドンジュの気持ちに撒けて言い逃れをして逃げ去りました。
ソン課長はソジョンを再びト院長の労いの場に行かないか誘いました。ソジョンは断りました。「俺は?なぜ人工心臓手術のオレだけ外すんだ?誘ってみろよ?」キム・サブは言いました。
「ユン・ソジョン。準備しろ。この際ソウルの風に当たろうじゃないか。オ先生も予定は開いてるかな?」
キム・サブは留守番をチョン先生とウ先生、当直をソン課長に任せてチャン室長、オ看護師長、ナム・ドイル先生、パク看護師、ト・インボム、カン・ドンジュ、ユン・ソジョンらを連れてソウルに行くと皆に言いました。
(20話 浪漫保存の法則)
キム・サブはカン・ドンジュたちを連れて「国内初 人工心臓交換手術に成功したパーティー」に出席しました。キム・サブはわざとらしくト・ユンワンに笑顔で拍手しました。「私はこの病院の最高権力者で、お前はカムバックを果たした最高の外科医だ。華々しく理事長の手術を成功させた。これほど劇的な展開は無い。仲たがいするより共存しよう。お前が欲しい物と私が欲しい物。」
ト・ユンワンはキム・サブに言いました。
「己の利益しか考えてない。何が共存だ。悪人はお前だけではない。悪人がのさばるのを見てみぬふりをしてきた俺も同罪だ。」
キム・サブは言いました。周囲の人々はざわめきました。キム・サブは静観していたのはト・ユンワンに罰が当たると思っていたし暇が無かったので知らぬ振りをしていたがもう静観はやめることにしたと14年前の代理手術の事実が書かれた封筒をト・ユンワンに投げつけました。
「次の院長にはなれないだろうな。道徳的にも倫理的にも。どうした。これでビビったか?」
「外傷専門病院を設立してやる。私が院長に再任されたら外傷専門病院設立について、検討しよう。政府からも支援を受けられるように・・・。」
「わかっていない人だ。逃げるつもりか?」
「お前はそのつもりで脅しているのだろう?」
「人を馬鹿にするのにも程がある。お前みたいな者を若ものはこう言う。ノータブ。答えがないという意味だ。」
「お前は何が望みなんだ!」
ト・ユンワンは声を荒げました。記者はト・ユンワンを撮影しました。
「大人しく、院長の座から、降りろ!しがみつかず早くしろ!お前の落とし前は、お前が付けろ。いいな?」
キム・サブはカッコよくキメました。
ト・ユンワンはもう終わりだと思った瞬間、若い医師たちがキム・サブを取り囲み会長のライブ手術を称賛しはじめました。
「もううんざりだ。このような目に遭わすとは。」
ト・ユンワンはキム・サブを殴りました。
「自業自得だろ!」
「ふざけるな!」
ト・ユンワンはキム・サブに殴りかかりました。キム・サブもまた応戦し、二人はもみ合いになりました。そこに揺れる氷の像が倒れて来ました。キム・サブはト・ユンワンを庇って頭と腕に傷を負い気を失いました。
「先生!先生!」
カン・ドンジュとユン・ソジョンが駆け寄りました。
パーティーはとん挫しました。ト・インボムは落ちていた「代理手術者名簿」を拾いました。
荒れているト・ユンワンは院長室に戻ると部下たちを追い出しました。そこにト・インボムが部屋に入ってきて父の応急手当をはじめました。
キム・サブはベッドの上で目覚めました。コサン病院の医師が診断結果を告げに来たのでキム・サブはカン・ドンジュとユン・ソジョンを部屋から追い出しました。カン・ドンジュはチャン室長とオ看護師長とナム医師にしばらく外で食事をするようにすすめました。
ト・インボムは父と話していました。
「僕は父さんの息子に生まれて幸せだった。父さんの息子として扱われるのが自慢でした。お父さんは僕にとってブランドだったから。トルダム病院で初めて父の息子ではなく一人の人間として扱われた。最初は動揺したし、正直気分もよくなかった。父さんのコネが通じなかったから。だけど父さん。初めて自分がどんな人間か振り返ることができた。父さんのコネが無いと、たいした人間じゃないとわかった。当分の間は、僕は父さんの息子としてではなく、ト・インボムとして生きたい。」
「トルダム病院に残るつもりか?」
「はい父さん。」
「すぐに戻ってくるんだ。父さんに、逆らうのか?」
「今からは自分で決めたいんだ。父さん。消炎剤を忘れないでください。」
ト・インボムは部屋から出て行きました。
「まだ話しの途中だろ。ト・インボム。ト・インボム―!!!」
ト・ユンワンは怒りました。
キム・サブはコサン病院の医師による処置を終えました。神経外科の先生と整形外科の先生がキム・サブと話しているところを見たカン・ドンジュたちは通りがかった医師に声を掛けました。若い医師は自分からは(守秘義務があるので)話せないと言いました。
ある日のトルダム病院の集中治療室。
会長は隣のベッドにいる漫画家の男に何をしているか尋ねました。男はウェブ漫画の作家なのでいつ死ぬかわからないし、元気なうちに1枚でも描いておきたいと答えました。ソジョンが部屋に入って来て、今日から一般病室に移ると会長に言いました。会長は隣の若者も心臓手術を待っているのかとソジョンに尋ねました。ソジョンは手術費がかかるので会長みたいに簡単に手術を受けられないのだと言いました。
ERでは女性患者が抗炎症剤によるアナフィラキシー症状を出していました。ト・インボムはヨナにアレルギーを確認したかと尋ねると、ヨナはあいまいな返答をしました。ヨナはアレルギーは無いと言っていたことを思い出しましたがト・インボムはすぐ忘れるヨナに気づいたときにカルテに記入するよう叱りました。パク看護師はヨナが攻撃されたと思い込んで思わず言い返してしまいました。
キム・サブは端末の操作ができずにいました。ソジョンはパソコンの操作を手伝いました。キム・サブは患者の様子をいくつか尋ねました。
「大丈夫だ。俺の手首を穴が開くほど見つめていただろ。大丈夫だ。」
「症状を教えてください。」
「俺が大丈夫だといったら大丈夫だ。」
回想シーン。
ソジョンがキム・サブの治療を受けた場面。
「大丈夫ですか?私の手は本当に大丈夫ですか?」
ソジョンはキム・サブに尋ねました。
「骨はしっかりついている。あとはリハビリだ。」
キム・サブは安心している様子で答えました。
「じゃあ医師を続けられますか?できますか?」
「大丈夫だと言ってるだろ。どれどれ。」
回想シーン。
ソジョンが消毒綿を落とす場面。
「大丈夫だ。ゆっくりでいい。」
キム・サブはソジョンに笑顔で言いました。
回想シーン。
ソジョンが手術でミスをする場面。
「大丈夫だ。落ち着け。」
回想シーン。
ソジョンがリハビリの道具で練習している場面。
キム・サブは優しくソジョンに微笑みました。
現在。
「大丈夫だ。ああ?」
キム・サブは言いました。
「はい。わかりました。」
「仕事に戻れ。」
「はい。先生。」
ソジョンは行きました。
回想シーン。
「先生。救急医学科に受かればここで働けますか?」
(何かの病気で)入院していたソジョンはキム・サブに言いました。
「受かってから言え。」
キム・サブは答えました。
回想シーン。
キム・サブのオフィスで「合格しました。トルダム病院で働きます」とソジョンが告げる場面。
回想シーン。
「先生。もう一つ資格を取りたいんですが。一般外科と胸部外科、どっちがいいですか?」
「カット。カット。仕事に集中しろ。」
「はい。胸部外科にしよう。」
トルダム病院の廊下。
パク看護師はト・インボムに言いがかりをつけました。インボムは必要があるからヨニを叱っているだけだと言いました。パク看護師は大声でヨニをいじめるからだと言いました。
「君はウ先生の何なのだ?彼女か?」
インボムは最終的に言いました。
ソジョンはヨニとオ看護師と話しました。
「もしかしてあなたたち、三角関係?」
「もしかしてヨナ先生が好きなのか?」
カン・ドンジュはト・インボムに言いました。
「お前もユン・ソジョン先生に同じように接してるだろ?誰にでも突っかかる性格なんだ。」
「ウ先生に何の感情もないのか?」
「絶対に無い。」
「お前に好みの人がいたとは。誰だ?」
「・・・・ユン・ソジョン。」
「お前殺されたいのか?」
カン・ドンジュはト・インボムの襟首を掴みました。
ヨナはインボムとパク看護師のほかに好きな人がいると言いました。
「カン・ドンジュ先生なの。」
ヨニは言いました。
カン・ドンジュはソジョンと落合い、ト・インボムとヨニの好きな人がわかったと言いました。そしてカン・ドンジュは「先輩、愛してる」と言いました。ソジョンもカン・ドンジュの愛を受け入れました。
トルダム病院にト・ユンワンが現れました。
キム・サブは会長に経過が良好であることを知らせました。会長はト・ユンワンと仲直りできないのかと無邪気に尋ねました。
「君が正しくてト院長は間違っているのか?」
「善悪の問題じゃなくて、医師としてやっていいことと悪いことがあるんです。」
そこにト・ユンワンが部屋に入って来たのでキム・サブは部屋から出て行きました。
ト・ユンワンは「助けてください」と会長に土下座し忠誠を誓ってきたのはこの私だと堅い表情で懇願しました。
「おいお前。キム・サブは何も言ってない。何のことかわからない。代理手術や法的効力とは何だ?まさか罪を犯したのか?だからどういうことだ!」
会長は厳しい表情になりました。
キム・サブは病室の外で思い詰めたト・ユンワンが墓穴を掘った様子を立ち聞きしていました。
夜のナム先生の店。
「我ら、トルダム病院に乾杯!」
トルダム病院の職員たち(ソン課長と部下も)やヨ院長らは集まって乾杯しました。ナム先生はプデチゲは自分で作り、他は出前を頼んだと言いました。チャン室長は女性職員にプレゼントを配りました。
キム・サブはERのベッドでの仮眠から起き上がりました。病院の待合室にはまだト・ユンワンが待っていました。
「いい気味だと思っただろ。理由を教えてくれ。なぜこんな暮らしをしている。実力があるのにトルダム病院に外傷専門病棟をなぜ作りたい?」
ト・ユンワンは言いました。
「いいかト院長。病院をたらい回しにされて亡くなる患者の数を知ってるか?そのほとんどが社会的弱者と知ってたか?」
「だからといってここに外傷センターを建てたら解決するのか?」
「トルダム病院から一時間圏内ならたらい回しにされて亡くなることは無いだろう。」
「すばらしい考えだ。だがそう簡単に世の中は変えられん。」
「世の中を変えようなんて思ってない。」
「何だと?」
「俺は患者の命を助けるためにこの仕事をしている。死にかけている患者にとって俺は最後の望みだから。俺が手を引けば患者は死んでしまうが、あきらめなければ助けられる。」
「イカれてる。まだそんな夢を見てるとは。」
「立派だと言えるかもしれんが、俺が大事にしているのは浪漫だ。」
「浪漫。ふっふっふ。浪漫。お前に同調してくれる医師はいるのかカネにもならん病院に誰が残る?」
「だから信じる。偉い医者よりも頼りがいのある医師になりたい者がいることを。ああ。インボムも含めてだ。はっはっは。」
ナム先生の店で皆がはしゃぐ場面。
「浪漫保存の法則。存在することを知っても、存在しないと信じる。でも誰かには守ってもらいたい美しい価値。(カン・ドンジュの声。)」
トルダム病院。
カン・ドンジュ、ト・インボム、ユン・ソジョンとパク看護師とヨナはERに向かいました。キム・サブはこれから運ばれてくる急患の説明をスタッフに行いました。キム・サブはト・インボムを信頼して頷きました。皆はキム・サブに信頼の眼差しで返しました。
「生きるとは毎日新たな道を歩むこと。望むと望まずとも新たな現実と向き合うこと。いつも正解は見つからないが、それでもキム・サブは”なぜ俺たちが存在するのかを常に考える。考えることを諦めた瞬間、大事にしている浪漫も消える。いいな。”こう言っていた(カン・ドンジュのナレーション。)」
漫画家の男チョン・ジノンは苦しみながら漫画を描いていました。そこに女性(会長秘書)が現れ漫画を買う事で人工手術の費用にしたいという人がいると告げました。
会長はキム・サブが書いたトルダム病院外傷センターの構想を読みました。
「いい日だ。とても。」
夜のトルダム病院。
♪答えられなかった言葉は 家路を急ぐ歩みに踏まれ 問いは冷たく風に運ばれ 通り過ぎる人はみんな同じ顔 街いっぱいの浮ついた歩み 押さえられるような空気に 乾いたせきにかき混ぜられた心 灯る明かりに付いていく どこまで来たのか どれだけ離れてしまったのか・・・♪
妙齢の婦人がキム・サブに「久しぶり」と会いに来ました。
ト・ユンワンはキム・サブに言いました。
「己の利益しか考えてない。何が共存だ。悪人はお前だけではない。悪人がのさばるのを見てみぬふりをしてきた俺も同罪だ。」
キム・サブは言いました。周囲の人々はざわめきました。キム・サブは静観していたのはト・ユンワンに罰が当たると思っていたし暇が無かったので知らぬ振りをしていたがもう静観はやめることにしたと14年前の代理手術の事実が書かれた封筒をト・ユンワンに投げつけました。
「次の院長にはなれないだろうな。道徳的にも倫理的にも。どうした。これでビビったか?」
「外傷専門病院を設立してやる。私が院長に再任されたら外傷専門病院設立について、検討しよう。政府からも支援を受けられるように・・・。」
「わかっていない人だ。逃げるつもりか?」
「お前はそのつもりで脅しているのだろう?」
「人を馬鹿にするのにも程がある。お前みたいな者を若ものはこう言う。ノータブ。答えがないという意味だ。」
「お前は何が望みなんだ!」
ト・ユンワンは声を荒げました。記者はト・ユンワンを撮影しました。
「大人しく、院長の座から、降りろ!しがみつかず早くしろ!お前の落とし前は、お前が付けろ。いいな?」
キム・サブはカッコよくキメました。
ト・ユンワンはもう終わりだと思った瞬間、若い医師たちがキム・サブを取り囲み会長のライブ手術を称賛しはじめました。
「もううんざりだ。このような目に遭わすとは。」
ト・ユンワンはキム・サブを殴りました。
「自業自得だろ!」
「ふざけるな!」
ト・ユンワンはキム・サブに殴りかかりました。キム・サブもまた応戦し、二人はもみ合いになりました。そこに揺れる氷の像が倒れて来ました。キム・サブはト・ユンワンを庇って頭と腕に傷を負い気を失いました。
「先生!先生!」
カン・ドンジュとユン・ソジョンが駆け寄りました。
パーティーはとん挫しました。ト・インボムは落ちていた「代理手術者名簿」を拾いました。
荒れているト・ユンワンは院長室に戻ると部下たちを追い出しました。そこにト・インボムが部屋に入ってきて父の応急手当をはじめました。
キム・サブはベッドの上で目覚めました。コサン病院の医師が診断結果を告げに来たのでキム・サブはカン・ドンジュとユン・ソジョンを部屋から追い出しました。カン・ドンジュはチャン室長とオ看護師長とナム医師にしばらく外で食事をするようにすすめました。
ト・インボムは父と話していました。
「僕は父さんの息子に生まれて幸せだった。父さんの息子として扱われるのが自慢でした。お父さんは僕にとってブランドだったから。トルダム病院で初めて父の息子ではなく一人の人間として扱われた。最初は動揺したし、正直気分もよくなかった。父さんのコネが通じなかったから。だけど父さん。初めて自分がどんな人間か振り返ることができた。父さんのコネが無いと、たいした人間じゃないとわかった。当分の間は、僕は父さんの息子としてではなく、ト・インボムとして生きたい。」
「トルダム病院に残るつもりか?」
「はい父さん。」
「すぐに戻ってくるんだ。父さんに、逆らうのか?」
「今からは自分で決めたいんだ。父さん。消炎剤を忘れないでください。」
ト・インボムは部屋から出て行きました。
「まだ話しの途中だろ。ト・インボム。ト・インボム―!!!」
ト・ユンワンは怒りました。
キム・サブはコサン病院の医師による処置を終えました。神経外科の先生と整形外科の先生がキム・サブと話しているところを見たカン・ドンジュたちは通りがかった医師に声を掛けました。若い医師は自分からは(守秘義務があるので)話せないと言いました。
ある日のトルダム病院の集中治療室。
会長は隣のベッドにいる漫画家の男に何をしているか尋ねました。男はウェブ漫画の作家なのでいつ死ぬかわからないし、元気なうちに1枚でも描いておきたいと答えました。ソジョンが部屋に入って来て、今日から一般病室に移ると会長に言いました。会長は隣の若者も心臓手術を待っているのかとソジョンに尋ねました。ソジョンは手術費がかかるので会長みたいに簡単に手術を受けられないのだと言いました。
ERでは女性患者が抗炎症剤によるアナフィラキシー症状を出していました。ト・インボムはヨナにアレルギーを確認したかと尋ねると、ヨナはあいまいな返答をしました。ヨナはアレルギーは無いと言っていたことを思い出しましたがト・インボムはすぐ忘れるヨナに気づいたときにカルテに記入するよう叱りました。パク看護師はヨナが攻撃されたと思い込んで思わず言い返してしまいました。
キム・サブは端末の操作ができずにいました。ソジョンはパソコンの操作を手伝いました。キム・サブは患者の様子をいくつか尋ねました。
「大丈夫だ。俺の手首を穴が開くほど見つめていただろ。大丈夫だ。」
「症状を教えてください。」
「俺が大丈夫だといったら大丈夫だ。」
回想シーン。
ソジョンがキム・サブの治療を受けた場面。
「大丈夫ですか?私の手は本当に大丈夫ですか?」
ソジョンはキム・サブに尋ねました。
「骨はしっかりついている。あとはリハビリだ。」
キム・サブは安心している様子で答えました。
「じゃあ医師を続けられますか?できますか?」
「大丈夫だと言ってるだろ。どれどれ。」
回想シーン。
ソジョンが消毒綿を落とす場面。
「大丈夫だ。ゆっくりでいい。」
キム・サブはソジョンに笑顔で言いました。
回想シーン。
ソジョンが手術でミスをする場面。
「大丈夫だ。落ち着け。」
回想シーン。
ソジョンがリハビリの道具で練習している場面。
キム・サブは優しくソジョンに微笑みました。
現在。
「大丈夫だ。ああ?」
キム・サブは言いました。
「はい。わかりました。」
「仕事に戻れ。」
「はい。先生。」
ソジョンは行きました。
回想シーン。
「先生。救急医学科に受かればここで働けますか?」
(何かの病気で)入院していたソジョンはキム・サブに言いました。
「受かってから言え。」
キム・サブは答えました。
回想シーン。
キム・サブのオフィスで「合格しました。トルダム病院で働きます」とソジョンが告げる場面。
回想シーン。
「先生。もう一つ資格を取りたいんですが。一般外科と胸部外科、どっちがいいですか?」
「カット。カット。仕事に集中しろ。」
「はい。胸部外科にしよう。」
トルダム病院の廊下。
パク看護師はト・インボムに言いがかりをつけました。インボムは必要があるからヨニを叱っているだけだと言いました。パク看護師は大声でヨニをいじめるからだと言いました。
「君はウ先生の何なのだ?彼女か?」
インボムは最終的に言いました。
ソジョンはヨニとオ看護師と話しました。
「もしかしてあなたたち、三角関係?」
「もしかしてヨナ先生が好きなのか?」
カン・ドンジュはト・インボムに言いました。
「お前もユン・ソジョン先生に同じように接してるだろ?誰にでも突っかかる性格なんだ。」
「ウ先生に何の感情もないのか?」
「絶対に無い。」
「お前に好みの人がいたとは。誰だ?」
「・・・・ユン・ソジョン。」
「お前殺されたいのか?」
カン・ドンジュはト・インボムの襟首を掴みました。
ヨナはインボムとパク看護師のほかに好きな人がいると言いました。
「カン・ドンジュ先生なの。」
ヨニは言いました。
カン・ドンジュはソジョンと落合い、ト・インボムとヨニの好きな人がわかったと言いました。そしてカン・ドンジュは「先輩、愛してる」と言いました。ソジョンもカン・ドンジュの愛を受け入れました。
トルダム病院にト・ユンワンが現れました。
キム・サブは会長に経過が良好であることを知らせました。会長はト・ユンワンと仲直りできないのかと無邪気に尋ねました。
「君が正しくてト院長は間違っているのか?」
「善悪の問題じゃなくて、医師としてやっていいことと悪いことがあるんです。」
そこにト・ユンワンが部屋に入って来たのでキム・サブは部屋から出て行きました。
ト・ユンワンは「助けてください」と会長に土下座し忠誠を誓ってきたのはこの私だと堅い表情で懇願しました。
「おいお前。キム・サブは何も言ってない。何のことかわからない。代理手術や法的効力とは何だ?まさか罪を犯したのか?だからどういうことだ!」
会長は厳しい表情になりました。
キム・サブは病室の外で思い詰めたト・ユンワンが墓穴を掘った様子を立ち聞きしていました。
夜のナム先生の店。
「我ら、トルダム病院に乾杯!」
トルダム病院の職員たち(ソン課長と部下も)やヨ院長らは集まって乾杯しました。ナム先生はプデチゲは自分で作り、他は出前を頼んだと言いました。チャン室長は女性職員にプレゼントを配りました。
キム・サブはERのベッドでの仮眠から起き上がりました。病院の待合室にはまだト・ユンワンが待っていました。
「いい気味だと思っただろ。理由を教えてくれ。なぜこんな暮らしをしている。実力があるのにトルダム病院に外傷専門病棟をなぜ作りたい?」
ト・ユンワンは言いました。
「いいかト院長。病院をたらい回しにされて亡くなる患者の数を知ってるか?そのほとんどが社会的弱者と知ってたか?」
「だからといってここに外傷センターを建てたら解決するのか?」
「トルダム病院から一時間圏内ならたらい回しにされて亡くなることは無いだろう。」
「すばらしい考えだ。だがそう簡単に世の中は変えられん。」
「世の中を変えようなんて思ってない。」
「何だと?」
「俺は患者の命を助けるためにこの仕事をしている。死にかけている患者にとって俺は最後の望みだから。俺が手を引けば患者は死んでしまうが、あきらめなければ助けられる。」
「イカれてる。まだそんな夢を見てるとは。」
「立派だと言えるかもしれんが、俺が大事にしているのは浪漫だ。」
「浪漫。ふっふっふ。浪漫。お前に同調してくれる医師はいるのかカネにもならん病院に誰が残る?」
「だから信じる。偉い医者よりも頼りがいのある医師になりたい者がいることを。ああ。インボムも含めてだ。はっはっは。」
ナム先生の店で皆がはしゃぐ場面。
「浪漫保存の法則。存在することを知っても、存在しないと信じる。でも誰かには守ってもらいたい美しい価値。(カン・ドンジュの声。)」
トルダム病院。
カン・ドンジュ、ト・インボム、ユン・ソジョンとパク看護師とヨナはERに向かいました。キム・サブはこれから運ばれてくる急患の説明をスタッフに行いました。キム・サブはト・インボムを信頼して頷きました。皆はキム・サブに信頼の眼差しで返しました。
「生きるとは毎日新たな道を歩むこと。望むと望まずとも新たな現実と向き合うこと。いつも正解は見つからないが、それでもキム・サブは”なぜ俺たちが存在するのかを常に考える。考えることを諦めた瞬間、大事にしている浪漫も消える。いいな。”こう言っていた(カン・ドンジュのナレーション。)」
漫画家の男チョン・ジノンは苦しみながら漫画を描いていました。そこに女性(会長秘書)が現れ漫画を買う事で人工手術の費用にしたいという人がいると告げました。
会長はキム・サブが書いたトルダム病院外傷センターの構想を読みました。
「いい日だ。とても。」
夜のトルダム病院。
♪答えられなかった言葉は 家路を急ぐ歩みに踏まれ 問いは冷たく風に運ばれ 通り過ぎる人はみんな同じ顔 街いっぱいの浮ついた歩み 押さえられるような空気に 乾いたせきにかき混ぜられた心 灯る明かりに付いていく どこまで来たのか どれだけ離れてしまったのか・・・♪
妙齢の婦人がキム・サブに「久しぶり」と会いに来ました。
感想
序盤の感想(1話~6話)
キム・サブは昨年放送されたドラマでまだ新しい韓国ドラマです。ハン・ソッキュが出ているということで「根の深い木」「秘密の扉」に続く「浪漫ドクター キム・サブ」は視聴をとても楽しみにしていました。ハン・ソッキュは昔「シュリ」という日本でも宣伝していた映画に出ていたようです。私がハン・ソッキュを知ったのは「根の深い木」が初めてです。でもそれなのに、前から知っているような懐かしい親しみを感じます。ハン・ソッキュにはそうした不思議な魅力を感じます。
ハン・ソッキュが演じるドクターキム・サブは気骨があって一筋縄ではいかない偏屈者であり、一通りの病気についての確かな診断力と正確で素早い手術、腕っぷしも強くて俊敏さもあるキャラを演じています。
ドラマの序盤でキム・サブはカン・ドンジュから「最高の医者か?それともいい医者か?」と尋ねられました。キム・サブは「(今治療している)患者にとって必要な医者」だとカン・ドンジュに返しました。患者を救うためには(外科にこだわらず)どんな医師にでもなると。
キム・サブはカン・ドンジュとユ・ソジョンをしっかりと教育しています。若者(といっても30歳前後)はキム・サブに指導されていることはあまり自覚はしておらず、カン・ドンジュに至っては挑発されているとすら思っています。ユ・ソジョンはキム・サブを尊敬していていつか共同で手術をしたいと思っています。ソジョンはドンジュの有能さを証明する脇役として、ときどき対比されています。全国で(学業の?)成績が主席だったカン・ドンジュは赴任早々にキム・サブとコラボレーションを行っています。
脇役といえば、序盤で面白いキャラを演じているのがコサン病院の医事課長(事務)チャン・ギテ(イム・ウォニ演)です。彼は事務なのにオペの服に着替えてオペ室に入ってスマホの電話を持ってきてはキム・サブやカン・ドンジュに連絡を入れてます。チャン・ギテは「デキる男」なので本院から来た課長の接待も怠りません。カン・ドンジュに対しても「全国一の成績の医師」としてドンジュを遇して人材を確保している現実路線の人物です。
看護師長のオ・ミョンシム先生(韓国では先生と言ってました)にはキム・サブも敵わない女性として描かれています。オ先生は曲がったことが嫌いで正しいことは正しいと主張し、間違っていることがあれば絶叫して阻止しようとする潔い女性です。
個性的で意思が強く、有能な人材が豊富なコサン病院。ドラマの台詞からはコサン病院が地方のカジノに通じる国道にある、唯一の救急病院であり、カジノがでたせいで交通事故で搬送されてくる患者が多いことをキム・サブは会長に指摘しています。しかしト・ユンワンはキム・サブを排除して病院そのものを潰して長期療養病院に変える計画を立てました。
ト・ユンワンはなぜそれほどまでにキム・サブを憎んでいるのでしょうか?
中盤の感想(7話~)
ドクターキム・サブ、実は彼こそが臆病であり、そのために努力して病院に入り浸りになっているのではないかと私は思いました。カン・ドンジュが左遷されるまでトルダム病院に外科医はキム・サブ(プ・ヨンジュ)しかいませんでした。なぜプ・ヨンジュはキム・サブという偽名を名乗り系列病院に隠れて勤務することができたのでしょうか?普通は系列の外科医もたまには本院の会議に出席するのが筋ではと思います。
ユン・ソジョンは診断上は治癒とありましたがドラマの冒頭で頭が混乱して自分の手首を突き刺してしまいます。息子をキム・サブに救われた精神科医は温情でソジョンを治癒としましたが、それはソジョンが乱心したことを知らないからでしょう。実質ソジョンのPTSDは治っておらず、いわば脅迫神経症の状態といえましょう。カン・ドンジュはソジョンのことが好きで恋人になろうと言い寄ります。ト・インボムは9話でユン・ソジョンを敵視せずにかわいく励ましています。ト・インボムがなぜカン・ドンジュに敵意を見せるのか9話の段階では明らかになりません。
キム・サブはソジョンもカン・ドンジュのことも可愛がってる一方で「弟子は摂らない主義」を貫き通しています。なぜならもし子弟の関係になると、弟子となった医師が自分の意思で判断して常に上を仰ぐため、適切に自立して行動できなくなるからです。キム・サブとカン・ドンジュの関係は11話になって少し描かれはじめます。カン・ドンジュのお父さんの死にキム・サブが関わっているというのです。
キム・サブはソジョンもカン・ドンジュのことも可愛がってる一方で「弟子は摂らない主義」を貫き通しています。なぜならもし子弟の関係になると、弟子となった医師が自分の意思で判断して常に上を仰ぐため、適切に自立して行動できなくなるからです。キム・サブとカン・ドンジュの関係は11話になって少し描かれはじめます。カン・ドンジュのお父さんの死にキム・サブが関わっているというのです。
後半の感想(15話~最終回)
ここからキム・サブがなぜト・ユンワンに罪を着せられプ・ヨンジュという名前を隠さなければならなかった理由がわかります。ト・ユンワンはお金儲けのためにキム・サブに手術してもらいたいという患者たちを別の医師がキム・サブと偽り手術していたのです。やがて医療ミスで患者が死に、ト・ユンワンはその罪をキム・サブに着せて理事長の娘がプ・ヨンジュに医師会で業務をできなくさせられたのでした。
それに対し、会長(理事長)とその秘書はキム・サブに対し好意的です。事情を知らなかったのかもしれません。
キム・サブが「神の手」と言われたのはト・ユンワンのマーケティングのおかげでした。
後半は会長の手術と外傷専門病院の構想を軸に、ト・ユンワンの悪事が暴かれるまでが描かれていました。
ここまではさほど心を痛めることなく見られていたのですが「最終回」を見てたら心がもげそうに痛みました。詳しくは最終回の記事でどうしてそう感じたのか説明しています。
後半は会長の手術と外傷専門病院の構想を軸に、ト・ユンワンの悪事が暴かれるまでが描かれていました。
ここまではさほど心を痛めることなく見られていたのですが「最終回」を見てたら心がもげそうに痛みました。詳しくは最終回の記事でどうしてそう感じたのか説明しています。