不滅の恋人7話
あらすじ
ヤンアン大君を総大将とした朝鮮軍は女真族(ヨジンジョク)討伐のため北方の国境に出発しました。ウンソン大君(イ・フィ)も軍に加わりました。行軍には商人や奴婢たちも同行しました。ヤンアン大君の私奴婢ソックは隣を歩いているソン・ジャヒョンに「どこの使用人だ?」と話しかけました。ソン・ジャヒョンは「大提学(テジェハク)のご子息の使用人です」と答えました。
ソン・オクの家。
アン氏夫人は娘の部屋に行きましたがチャヒョンはいませんでした。机の上には「お兄様と大君媽媽を見送りに行ってきます。もしかしたら遅く帰ってくるかもしれませんので心配しないでください。」と書かれていました。部屋にチャヒョンが顔を洗うための水を持ってきたクッタンは、アン氏とぶつかり桶がひっくり返って水を服にかけてしまいました。アン氏はクッタンにチャヒョンを追いかけて連れ戻すよう命じました。クッタンは「今回は知りませんでした!」と言い訳をしました。
王宮。
大提学(テジェハク)ソン・オクはイ・ガンに会いました。イ・ガンは都城(トソン)に残ったことについて恥に思っていると話しかけました。ソン・オクは都(みやこ)を守ることも立派な仕事だとカンを慰めました。イ・ガンは息子のソン・ドゥクシクも北に行って寂しかろうとソン・オクを茶に誘いました。
野営地。
ソン・ジャヒョンが縫物をしていると、ソックが「何をしているのだ。もっとこちらに来ればよい」と焚火で暖まるように言いました。ソン・ジャヒョンは「なんでもありません」と縫物を続けました。
作戦室。
若い武将、キム・グァンは地図を見ながらヤンアン大君とウンソン大君に陸路のほうが海路より早いと状況を説明しました。ヤンアン大君は迂回して役所を通り皆を休めて体力を温存しようと言いました。ウンソン大君は早く行かないと北方の民の救出が送れると発言しました。部屋に豪華な肉料理が運ばれてきました。イ・フィは贅沢な食事を見ると「いつもそちはかように豪華な食事をしているのか?」とキム・グァンに言いました。
イ・フィは食事を摂らずにキム・グァンとともに軍営を見回りに行きました。
ソックがむせているとチャヒョンが塩を入れた水を飲ませてあげました。ソックは「塩を入れたら水が凍らない」というチャヒョンの知識に感心しました。チャヒョンのすぐ近くでは兄のソン・ドゥクシクが水を飲もうとしてマヌケにも腰をぬかしていました。
兵士がひとり、ふたりと倒れていきました。
イ・フィはキム・グァンに「体調の悪い者は私の部屋で休ませるように」と命じました。キム・グァンはドン・ドゥクシクにそうするように命じました。ソン・ドゥクシクは疲れていながらも具合の悪い兵士に申し出るよう命じました。
ソン・オクの家。
アン氏が庭でやきもきしていると、クッタンが戻って来てソン・オクがイ・ガンを客人として連れて帰ったことを報告しました。
イ・ガンはソン・オクに「大監(テガム)が国舅(クック)になる野心がおありとは」と話を切り出しました。ソン・オクは「王族であることは光栄ですが、望んだことではありません」と言い返しました。イ・ガンは母の大妃シム氏が弟のフィを国本(クッポン)にしたことについて話すと、ソン・オクは元子(ウォンジャ)が幼いので当面のしのぎとして一時的にウンソン大君を国本(クッポン)にしたのだろうと言いました。
「ウンソン大君が(世弟から)降りた時、無事でいられると思いますか?明国の建文帝(けんむんてい、コンムンジェ)は皇帝になった時に身内を粛正しました。即位すれば身内を排除する。ご息女をかような波乱の場に置いてはなりません。大監(テガム)が後ろ盾になればウンソン大君の力は増します。しかし元子(ウォンジャ)にとっては脅威となるはずです。」
イ・ガンはソン・オクに忠告しました。
「脅しているのですか?」
ソン・オクは言いました。
「そのような理由はありません。先王の教訓を述べたまでです。先王は私に没落した家の娘と結婚させました。家門の滅亡は他人事ではありません。母上が冷酷になることは大監(テガム)もご存じでしょう?」
イ・ガンは言いました。
そこにアン氏が「大監!たいへんです!チャヒョンが討伐軍に・・・いえ、見送りに行きました。」と言って部屋に入って来ました。
イ・ガンは届ける物があるのでついでにチャヒョンを連れ戻して来るとソン・オクに言いました。ソン・オクは迷惑そうにしましたが、アン氏夫人は「心強い」とイ・ガンに感謝しました。
夕方野営地。
ソン・ジャヒョンが軍から離れたところで縫い物を完成させて喜んでいると、背後からウンソン大君が現れました。
イ・フィはチャヒョンに間者なのか?と厳しい口調で刀を突きつけました。
チャヒョンはゆっくりと振り返りました。
「どうして男の真似を?いつ来たのだ?大丈夫か。なぜついてきた。何を食べたのだ?どうしてこんな無謀な真似をするのだ?」
イ・フィはコロリと態度を変えました。
チャヒョンは「これをお渡ししたかったのです。本当は出発前に渡したかったけど、夜なべをしても間に合わなかったんです。」と綿入れ(日本でいうちゃんちゃんこ)を見せました。
「そなたをどうすればよいのだ。」
イ・フィはチャヒョンが愛おしくなって抱き締めました。
チャヒョンは綿入れを大君に渡して帰ると言うと、今夜は幕舎に宿泊して護衛をつけると言いました。
夜の野営地。
イ・フィはチャヒョンの手を引いて何人もの兵士が寝ている幕舎に連れて行って寝かしつけました。フィも自らチャヒョンの隣に横になりました。チャヒョンがフィの背中を刺激すると、フィは後ろ手に、チャヒョンの手をつなぎ、寝返りを打ちました。二人は交互に眠った振りをして、見つめ合いました。目を開けたウンソン大君はチャヒョンに口づけをしました。
(いい感じの歌が流れる♪)
朝の野営地。
オ・ウルンが(※おそらく夜通し)馬で走って来たイ・ガンを出迎えました。
イ・ガンは「ウンソンが女を連れている」とヤンアン大君に教えました。
ヤンアン大君は明るみになったら打ち首もやむを得ぬと言いました。
兵士の幕舎。
「動くでない。他が出て行くまでこうしていろ。」
ウンソン大君がチャヒョンに言いました。
二人は兵士がいなくなった後に幕舎から出ようとしましたが、そこにイ・ガンたちが現れました。
王宮の大妃の部屋。
ユン・ナギョムが大妃シム氏に会いに来て「王様のご病気に効果がある薬剤を故郷から預かりました」と大妃と王妃キム氏に献上しました。そしてユン・ナギョムは大妃と王妃にチャヒョンがウンソン大君について行ったと告げ口をしました。
将軍の幕舎。
ヤンアン大君のもとにチャヒョンは突き出されました。兄のソン・ドゥクシクもその場にいました。
「オランケを討伐しに行くのに女を連れて来るとは。王室の恥であり治安が乱れる行為だ。」
ヤンアン大君はウンソン大君に言いました。
チャヒョンは綿入れを渡したかっただけだと言い訳すると、ドゥクシクは妹を叱りました。
ウンソン大君はどのような罰も受けるのでチャヒョンを帰らせて欲しいと言いました。
「世弟(セジェ)になるため行軍に参加したのではなかったのか。それなのに女を連れて戯れるとは。しかもこの国の大君だぞ。」
イ・ガンは言いました。
チャヒョンは自分が勝手に大君に会いに来たと言いました。
ヤンアン大君は、これが知れたら兵士の士気が下がると言うと、チャヒョンはその逆で士気が上がると言いました。
「誰もが家族と別れて出て来ました。想い人と別れた人もいるでしょう。私は一度だけお会いしたくて、寒いだろうと綿入れをお持ちしたのです。それが死罪に値しますか?」
チャヒョンは言いました。
ウンソン大君もチャヒョンに味方しました。ソン・ドゥクシクは自分が連れて帰るので許して欲しいと言いました。
ヤンアン大君は「ウンソン大君は行軍に慣れておらぬゆえ一度だけ見逃しましょう」と言い、ウンソン大君に王族の手本を見せるように要求しました。
チャヒョンはイ・ガンが連れて帰ることになり、ソン・ドゥクシクは安堵しました。
別の幕舎。
チャヒョンはイ・フィに謝りました。
イ・フィは「そなたにときめいた」とチャヒョンに襟巻きを巻いてあげました。イ・フィの手首にはチャヒョンが贈った女物の帯が巻かれていました。
大将の幕舎。
イ・ガンは叔父に凍傷に効く軟膏をあげました。
ヤンアン大君はチャヒョンを追ってきたイ・ガンを見抜いていました。
「それほどあの者が欲しいとは。待っていろ。待っていれば天下が手に入る。」
ヤンアン大君は王になれば(望む女も)何でも手に入るといってイ・ガンを励ましました。
幕舎の外。
イ・ガンは馬上から弟とチャヒョンが仲睦まじくしている様子を見て燃え盛る嫉妬の炎を隠していました。チャヒョンはイ・フィに「疲れにくくなります」と塩の入った壺を渡し、民家から塩を分けてもらい、みんなにも塩を配るようにアドバイスしました。
ソン・ジャヒョンはカンとは別の馬に自分で乗りました。
イ・ガンはウンソン大君に「忘れろ。想いすぎると前にすすめないぞ」と言いました。
イ・ガンは数名の部下とともにチャヒョンを連れて都城(トソン)に向かいました。
王宮の大妃の部屋。
都承旨(トスンジ)のシム・ジョンが姉の大妃に会いに来ました。
「以前に主上の妃と側室が狙われた。慎重になりすぎるくらいがよい。」
大妃のシム氏はチョン尚宮に府夫人(正一品 ※ドラマでは郡夫人と間違いが書かれています)のユン・ナギョムが持ってきた薬を捨てるよう命じました。
大妃はカンの政治への干渉を封じるためイ・ガンとチャジュン(※ナギョムの兄のユン・ジャジュン)の屋敷に出入りする役人を左遷するようシム・ジョンに命じました。大妃シム氏はイ・ガンに取り入ろうとする者たちを見せしめにして警告するつもりでした。
どこかの町。
イ・ガンは先に馬から降りると、チャヒョンに手を伸ばしました。ソン・ジャヒョンはイ・ガンの手を拒んで一人で馬から降りました。先に帰ると言うチャヒョン。イ・ガンは「馬も疲れている」と言って引き止め部下に「お嬢様の着替えを用意せよ」と命じました。
「あ、いいのです。私はこの身なりで大丈夫です。」
「この身なりで戻ればお父上が悲しまれる。大提学(テジェハク)に男として無事に連れ戻すよう頼まれた。私は約束を守る。」
イ・ガンは屋敷にソン・ジャヒョンを連れて行きました。
イ・ガンは馬上から弟とチャヒョンが仲睦まじくしている様子を見て燃え盛る嫉妬の炎を隠していました。チャヒョンはイ・フィに「疲れにくくなります」と塩の入った壺を渡し、民家から塩を分けてもらい、みんなにも塩を配るようにアドバイスしました。
ソン・ジャヒョンはカンとは別の馬に自分で乗りました。
イ・ガンはウンソン大君に「忘れろ。想いすぎると前にすすめないぞ」と言いました。
イ・ガンは数名の部下とともにチャヒョンを連れて都城(トソン)に向かいました。
王宮の大妃の部屋。
都承旨(トスンジ)のシム・ジョンが姉の大妃に会いに来ました。
「以前に主上の妃と側室が狙われた。慎重になりすぎるくらいがよい。」
大妃のシム氏はチョン尚宮に府夫人(正一品 ※ドラマでは郡夫人と間違いが書かれています)のユン・ナギョムが持ってきた薬を捨てるよう命じました。
大妃はカンの政治への干渉を封じるためイ・ガンとチャジュン(※ナギョムの兄のユン・ジャジュン)の屋敷に出入りする役人を左遷するようシム・ジョンに命じました。大妃シム氏はイ・ガンに取り入ろうとする者たちを見せしめにして警告するつもりでした。
どこかの町。
イ・ガンは先に馬から降りると、チャヒョンに手を伸ばしました。ソン・ジャヒョンはイ・ガンの手を拒んで一人で馬から降りました。先に帰ると言うチャヒョン。イ・ガンは「馬も疲れている」と言って引き止め部下に「お嬢様の着替えを用意せよ」と命じました。
「あ、いいのです。私はこの身なりで大丈夫です。」
「この身なりで戻ればお父上が悲しまれる。大提学(テジェハク)に男として無事に連れ戻すよう頼まれた。私は約束を守る。」
イ・ガンは屋敷にソン・ジャヒョンを連れて行きました。
夜の部屋。
イ・ガンは良い部屋でチャヒョンと食事の席をもうけました。外で食べて来ると言うチャヒョンにイ・ガンは王室として報告しなければならないときのために一緒にいるべきだと言いました。チャヒョンは兄の使用人の振りをして行き幕舎でウンソン大君様に守ってもらいましたと説明しました。
「戦場までついていくつもりだったのか?」
「いいえ。私の望みはひとつだけでした。大君に会っておきたくて。」
「会った後に役所に泊まったことにしよう。噂が立ってはいけない。」
イ・ガンは優しく言いました。
イ・ガンは良い部屋でチャヒョンと食事の席をもうけました。外で食べて来ると言うチャヒョンにイ・ガンは王室として報告しなければならないときのために一緒にいるべきだと言いました。チャヒョンは兄の使用人の振りをして行き幕舎でウンソン大君様に守ってもらいましたと説明しました。
「戦場までついていくつもりだったのか?」
「いいえ。私の望みはひとつだけでした。大君に会っておきたくて。」
「会った後に役所に泊まったことにしよう。噂が立ってはいけない。」
イ・ガンは優しく言いました。
日中のソン・オクの家。
夫人のアン氏はハチマキをして娘がいない不安に耐えていました。そこにチャヒョンが「ただいま戻りましたお嬢様」と、しおらしい姿を見せました。アン氏は「出て行け。ここを何だと思っている。お前は男でもないのに他所に泊まってどうする!」と娘を叱りはじめました。クッタンはチャヒョンの前に立つと両手を拡げて令嬢を守ろうとしました。チャヒョンは「お兄様もお元気でした」と釈明しました。クッタンは「人に見られたら困ります。部屋でおしおきしてください。」と言いました。アン氏はチャヒョンとクッタンの二人を罰するために棒をたくさん持ってくるように命じました。
イ・ガンの家。
ユン・ナギョムはユン・ジャジュンとともにイ・ガンの部下に会いました。イ・ガンは妓楼に行って家には帰ってきませんでした。ユン・ジャジュンは男には妓生が仕事で必要だとナギョムに言いました。
夜の妓楼。
チョ・ヨギョンは酒でイ・ガンをもてなしました。
「女というものは男に心奪われるものか?思い返してみれば、私は女人の心を奪おうとしたことがなかった。大君に生まれた私に宮女どもはひれ伏し妓女(キニョ、妓生の女)がこびを売る。ちまたの女人(にょにん)も王室に入りたいために近寄ってくる。ふっふっふ。当然であった。あの者どもが私に近づくのは。」
イ・ガンは旅装束のままチョ・ヨギョンに話しました。
イ・ガンは自分で酒を注ぎました。チョ・ヨギョンは妓女の中には志に惹かれる女人もいて、その手の女は男に命を捧げると言いました。
「媽媽の行く末に興味があります。」
チョ・ヨギョンは言いました。
夫人のアン氏はハチマキをして娘がいない不安に耐えていました。そこにチャヒョンが「ただいま戻りましたお嬢様」と、しおらしい姿を見せました。アン氏は「出て行け。ここを何だと思っている。お前は男でもないのに他所に泊まってどうする!」と娘を叱りはじめました。クッタンはチャヒョンの前に立つと両手を拡げて令嬢を守ろうとしました。チャヒョンは「お兄様もお元気でした」と釈明しました。クッタンは「人に見られたら困ります。部屋でおしおきしてください。」と言いました。アン氏はチャヒョンとクッタンの二人を罰するために棒をたくさん持ってくるように命じました。
イ・ガンの家。
ユン・ナギョムはユン・ジャジュンとともにイ・ガンの部下に会いました。イ・ガンは妓楼に行って家には帰ってきませんでした。ユン・ジャジュンは男には妓生が仕事で必要だとナギョムに言いました。
夜の妓楼。
チョ・ヨギョンは酒でイ・ガンをもてなしました。
「女というものは男に心奪われるものか?思い返してみれば、私は女人の心を奪おうとしたことがなかった。大君に生まれた私に宮女どもはひれ伏し妓女(キニョ、妓生の女)がこびを売る。ちまたの女人(にょにん)も王室に入りたいために近寄ってくる。ふっふっふ。当然であった。あの者どもが私に近づくのは。」
イ・ガンは旅装束のままチョ・ヨギョンに話しました。
イ・ガンは自分で酒を注ぎました。チョ・ヨギョンは妓女の中には志に惹かれる女人もいて、その手の女は男に命を捧げると言いました。
「媽媽の行く末に興味があります。」
チョ・ヨギョンは言いました。
日中の軍営の幕舎。
ヤンアン大君はウンソン大君と三人の武将に勝ち続けなければならないと言いました。ウンソン大君は民が犠牲になるので戦わずしてオランケの族長との交渉を提案しました。ヤンアン大君はキム・グァンにこの案について尋ねました。キム・グァンは戦(いくさ)の経験が無いウンソン大君や老将(ヤンアン大君)に交渉は無理だと答えました。ヤンアン大君は言い出した者が行くべきだと言うと、キム・グァンは反対しました。ウンソン大君は自ら行くとヤンアン大君の挑発に乗ってしまいました。
「なりません。おひとりで行かれるのは危険すぎます。」
会議が終わると、キム・グァンはウンソン大君を引き止めようとしました。
「交渉しに行くゆえ鎧は着ていけぬな。国の王子が礼を尽くして会いに行くのだ。オランケ(女真族の蔑称)といえども私を殺すことはあるまい。彼らは朝鮮の民を人質にしている。朝鮮の民を盾に使うつもりだろう。我々の手で朝鮮の民を殺すわけにいかぬ。捕虜を救わねば。誰も見捨ててはならぬ。」
イ・フィはキム・グァンに言いました。幼いころに北方で育ったため女真族の言葉が話せるキム・グァンは「私も参ります」と忠誠を見せました。パク・キトゥクも(従者なので)一緒に行くことにしました。
ヤンアン大君は部下(オ・ウルン)に「族長と会ってきて我々が真の交渉を行うのだ」と命じました。
都城(トソン)の郊外。
イ・ガンの手下が剣術の稽古をしていました。イ・ガンは義兄のユン・ジャジュンに武器を用意するため軍器寺(クンギシ)の役人を懐柔し蔵にある武器を手に入れ、役人の夫人の懐柔には妹のナギョムを使うよう命じました。そこにユン・ナギョムが現れ私兵に休んでくるよう命じました。ユン・ナギョムは飲み物をイ・ガンに差し出しました。ユン・ナギョムはこれからは妓楼ではなく自宅で高官をもてなしてはどうかと言うと、イ・ガンは妻の提案を無視して(妻が官僚の心を誘惑して探ることはできぬので)兵士とその妻たちの面倒を見るようユン・ナギョムに命じました。
北方の関所。
「ウンソン大人(たいじん)様だ。」
キム・グァンは女真族の兵士に言いました。
ウンソン大君とキム・グァンとパク・キトゥクの三人は族長に会いに来たと言いました。兵士は三人に馬から降りるよう命じました。
女真族の町。
ルシゲは物乞いする少年を追い払って握り飯を頬張りました。ルシゲはウンソン大君たちが通るのを見ていました。
ヤンアン大君はウンソン大君と三人の武将に勝ち続けなければならないと言いました。ウンソン大君は民が犠牲になるので戦わずしてオランケの族長との交渉を提案しました。ヤンアン大君はキム・グァンにこの案について尋ねました。キム・グァンは戦(いくさ)の経験が無いウンソン大君や老将(ヤンアン大君)に交渉は無理だと答えました。ヤンアン大君は言い出した者が行くべきだと言うと、キム・グァンは反対しました。ウンソン大君は自ら行くとヤンアン大君の挑発に乗ってしまいました。
「なりません。おひとりで行かれるのは危険すぎます。」
会議が終わると、キム・グァンはウンソン大君を引き止めようとしました。
「交渉しに行くゆえ鎧は着ていけぬな。国の王子が礼を尽くして会いに行くのだ。オランケ(女真族の蔑称)といえども私を殺すことはあるまい。彼らは朝鮮の民を人質にしている。朝鮮の民を盾に使うつもりだろう。我々の手で朝鮮の民を殺すわけにいかぬ。捕虜を救わねば。誰も見捨ててはならぬ。」
イ・フィはキム・グァンに言いました。幼いころに北方で育ったため女真族の言葉が話せるキム・グァンは「私も参ります」と忠誠を見せました。パク・キトゥクも(従者なので)一緒に行くことにしました。
ヤンアン大君は部下(オ・ウルン)に「族長と会ってきて我々が真の交渉を行うのだ」と命じました。
都城(トソン)の郊外。
イ・ガンの手下が剣術の稽古をしていました。イ・ガンは義兄のユン・ジャジュンに武器を用意するため軍器寺(クンギシ)の役人を懐柔し蔵にある武器を手に入れ、役人の夫人の懐柔には妹のナギョムを使うよう命じました。そこにユン・ナギョムが現れ私兵に休んでくるよう命じました。ユン・ナギョムは飲み物をイ・ガンに差し出しました。ユン・ナギョムはこれからは妓楼ではなく自宅で高官をもてなしてはどうかと言うと、イ・ガンは妻の提案を無視して(妻が官僚の心を誘惑して探ることはできぬので)兵士とその妻たちの面倒を見るようユン・ナギョムに命じました。
北方の関所。
「ウンソン大人(たいじん)様だ。」
キム・グァンは女真族の兵士に言いました。
ウンソン大君とキム・グァンとパク・キトゥクの三人は族長に会いに来たと言いました。兵士は三人に馬から降りるよう命じました。
女真族の町。
ルシゲは物乞いする少年を追い払って握り飯を頬張りました。ルシゲはウンソン大君たちが通るのを見ていました。
ウンソン大君とキム・グァンは部屋に通されました。
イ・フィは三百石の穀物を与え交易もしようと言うと、族長はそれくらい奪えば簡単に手に入ると言いました。男は来年の秋までの穀物が欲しいと言いました。イ・フィは戦争を避けたいと主張しましたが、男は「我々はすべて戦士で民はいない」と怒りました。
話し会いが終わりました。イ・フィはパク・キトゥクと合流しました。イ・フィは向こうが宿を用意してくれたので戦わずして勝つ意思があるようだと二人に言いました。
寺。
ソン・ジャヒョンは仏様に何度も拝礼して祈りを捧げていました。クッタンはウトウトと居眠りをして待っていました。
イ・ガンは寺でソン・ジャヒョンに会いました。ソン・ジャヒョンは「祈りに来たのか?」というイ・ガンの問いに答えませんでした。クッタンが代わりに戦の勝利と大君の無事を祈っていたと説明しました。イ・ガンは珍しい絵があるので一緒に身に行こうと誘いましたが、チャヒョンは「想い人の絵が最高の絵です」と断りました。ソン・ジャヒョンは特別なお寺なので汚れた気持ちで来た大君がいらっしゃるようならもう来られないと言いました。イ・ガンは「私にもここは特別だ。罪を犯すたびにここに来る。人生は思い通りにいかぬ。」と言いました。
「思い通りに生きるのが人生では?」
ソン・ジャヒョンは言いました。
「思い通りに生きるか・・・気に入った。」
イ・ガンは妻が会いたがっているとチャヒョンに言いました。
夜の宿屋。
イ・ガンが筆で何かを書いているところにルシゲが現れました。ルシゲは母が朝鮮人だから朝鮮の服を着ていると言いました。ルシゲはウンソン大君に名前を尋ねました。
「フィ?フィ・・・(笑)。あんたの名前。」
ルシゲは指笛を吹きました。
イ・フィはチャヒョンに同じことを言われたことを思い出しました。そしてルシゲが着ている紐の結び方を教えてあげようとすると、ルシゲは短刀を抜きました。イ・フィはチャヒョンの帯をほどいて、結んで見せました。ルシゲは胸をイ・フィに突きつけ「結んで」欲しいと言いました。イ・フィが紐を結ぼうとしていると、そこにキム・グァンとパク・キトゥクが帰ってきました。
日中の大臣の会議室。
キム・チュは軍営の情報をみんなに伝えました。パク・プギョン、ト・ヨンス、ソン・オクらは話を聴いていました。
北の宿屋。イ・フィはパク・キトゥクと食事を食べました。そこにキム・グァンが戻って来て朝鮮軍が攻撃を仕掛けたと言いました。
「ヤンアン大君に謀られました。」
キム・グァンは言いました。
イ・フィたちは外に出ると、女真族の兵士に囲まれました。
イ・フィは三百石の穀物を与え交易もしようと言うと、族長はそれくらい奪えば簡単に手に入ると言いました。男は来年の秋までの穀物が欲しいと言いました。イ・フィは戦争を避けたいと主張しましたが、男は「我々はすべて戦士で民はいない」と怒りました。
話し会いが終わりました。イ・フィはパク・キトゥクと合流しました。イ・フィは向こうが宿を用意してくれたので戦わずして勝つ意思があるようだと二人に言いました。
寺。
ソン・ジャヒョンは仏様に何度も拝礼して祈りを捧げていました。クッタンはウトウトと居眠りをして待っていました。
イ・ガンは寺でソン・ジャヒョンに会いました。ソン・ジャヒョンは「祈りに来たのか?」というイ・ガンの問いに答えませんでした。クッタンが代わりに戦の勝利と大君の無事を祈っていたと説明しました。イ・ガンは珍しい絵があるので一緒に身に行こうと誘いましたが、チャヒョンは「想い人の絵が最高の絵です」と断りました。ソン・ジャヒョンは特別なお寺なので汚れた気持ちで来た大君がいらっしゃるようならもう来られないと言いました。イ・ガンは「私にもここは特別だ。罪を犯すたびにここに来る。人生は思い通りにいかぬ。」と言いました。
「思い通りに生きるのが人生では?」
ソン・ジャヒョンは言いました。
「思い通りに生きるか・・・気に入った。」
イ・ガンは妻が会いたがっているとチャヒョンに言いました。
夜の宿屋。
イ・ガンが筆で何かを書いているところにルシゲが現れました。ルシゲは母が朝鮮人だから朝鮮の服を着ていると言いました。ルシゲはウンソン大君に名前を尋ねました。
「フィ?フィ・・・(笑)。あんたの名前。」
ルシゲは指笛を吹きました。
イ・フィはチャヒョンに同じことを言われたことを思い出しました。そしてルシゲが着ている紐の結び方を教えてあげようとすると、ルシゲは短刀を抜きました。イ・フィはチャヒョンの帯をほどいて、結んで見せました。ルシゲは胸をイ・フィに突きつけ「結んで」欲しいと言いました。イ・フィが紐を結ぼうとしていると、そこにキム・グァンとパク・キトゥクが帰ってきました。
日中の大臣の会議室。
キム・チュは軍営の情報をみんなに伝えました。パク・プギョン、ト・ヨンス、ソン・オクらは話を聴いていました。
北の宿屋。イ・フィはパク・キトゥクと食事を食べました。そこにキム・グァンが戻って来て朝鮮軍が攻撃を仕掛けたと言いました。
「ヤンアン大君に謀られました。」
キム・グァンは言いました。
イ・フィたちは外に出ると、女真族の兵士に囲まれました。
感想
不滅の恋人7話の感想です。ソン・ジャヒョンが婚約者のイ・フィを追って奴婢姿で軍と北に行きました。行った先の幕舎で二人はイチャイチャしてキスをするのですが・・・どちらか一方に自分を投影している人じゃないと、この場面は喜べませんよね(苦笑)初々しい王子様とお嬢様の恋愛の場面・・・動物ですからこうなることは当たり前だとしても、なんだか素直に喜べないワタクシ。ウンソン大君を叱っている「ヤンアン大君が正しい!」とここは思ってしまいました。もしも私が兵士なら士気が下がると思います(笑)
イ・ガンとヤンアン大君は野心がいっぱいで憎まれ役だとしても、この手の権力とお金が欲しい上昇志向タイプの人は、例えば将来重職に就かれると思われるK殿とか、日本の世の中にもゴロゴロといますから、少なくとも日本の世の中でも韓国でも人としては悪いと誰もがわかっていても、社会では表向き、否定はされていませんし、どこの家庭でも、大半は夫の出世を望むでしょう。ドラマの中のイ・ガンとヤンアン大君は上昇を実行に移す過程で君主とその息子が死んでもいいといいますか、国王の夫人たちに毒が盛られたそうですから、権力を奪う手段としては、現在の価値観では立派な犯罪です。つまるところ、行きつく先は持ってる人を権力の座から消さなければ自分が王様になれないのですから、この世から消してしまおうという考えに至って当然なのです。実力というのは、実は他人の邪魔をしたり濡れ衣を着せて悪者にする能力のことなんですよね、権力を求める業界では。
そもそも国というものは、他の民族や部族、前の国王などを殺して出来上がったものですから、本質的に血なまぐさいものです。上にいるのはもともとそうやってのし上がった武人といいますか、その筋の専門家みたいなものなので、常に頭の中に殺とか、死という考えがあって当然です。今は建前ではそっち方面のことは言ってはならないことになってますけど、世の中で起きていることは、それか、それに準じた経済的な攻撃です。よくある経済支援の打ち切りとか、そういうのが他国を攻撃する代表的な手であるわけです。お金を貸すなどして相手国の景気を良くして、それを中断したら内乱が起き相手国の政権が揺らぐわけです。とても上の世界ではこのことしかアタマにないのでは?と思います。
というわけで、天上の世界の人々にとって、この手のことは日常茶飯事というか、ライフワークにしている人もいるっぽいですね。
そういう世界なんだと思います。
この恐ろしいお金持ち(猛獣)の社会で、ウンソン大君やソン・ジャヒョンが権力とは無縁の場所で家庭を築きたいと言っても「お金を捨てない限り獣に襲われてしまいます」。
そうなんです、この戦いを終わらせるには「主人公はお金と身分を捨てなければいけません」。しかし、本当に主人公たちにそれができるでしょうか?今の段階で、ウンソン大君もソン・ジャヒョンもお金までは捨てようと思っていないはずです。ソン・ジャヒョンが正二品の令嬢で自由気ままに暮らしていなければ、イ・ガンも興味は出なかったはずです。ウンソン大君も出宮して母に甘えていなければ、イ・ガンに憎まれることもなく、ソン・ジャヒョンやウンソン大君たちにも原因があるわけです。
主人公のお二人は、あたかも「私が正しい」というスタンスをとっていますが、果たしてそうなのでしょうか?
イ・ガンとヤンアン大君は野心がいっぱいで憎まれ役だとしても、この手の権力とお金が欲しい上昇志向タイプの人は、例えば将来重職に就かれると思われるK殿とか、日本の世の中にもゴロゴロといますから、少なくとも日本の世の中でも韓国でも人としては悪いと誰もがわかっていても、社会では表向き、否定はされていませんし、どこの家庭でも、大半は夫の出世を望むでしょう。ドラマの中のイ・ガンとヤンアン大君は上昇を実行に移す過程で君主とその息子が死んでもいいといいますか、国王の夫人たちに毒が盛られたそうですから、権力を奪う手段としては、現在の価値観では立派な犯罪です。つまるところ、行きつく先は持ってる人を権力の座から消さなければ自分が王様になれないのですから、この世から消してしまおうという考えに至って当然なのです。実力というのは、実は他人の邪魔をしたり濡れ衣を着せて悪者にする能力のことなんですよね、権力を求める業界では。
そもそも国というものは、他の民族や部族、前の国王などを殺して出来上がったものですから、本質的に血なまぐさいものです。上にいるのはもともとそうやってのし上がった武人といいますか、その筋の専門家みたいなものなので、常に頭の中に殺とか、死という考えがあって当然です。今は建前ではそっち方面のことは言ってはならないことになってますけど、世の中で起きていることは、それか、それに準じた経済的な攻撃です。よくある経済支援の打ち切りとか、そういうのが他国を攻撃する代表的な手であるわけです。お金を貸すなどして相手国の景気を良くして、それを中断したら内乱が起き相手国の政権が揺らぐわけです。とても上の世界ではこのことしかアタマにないのでは?と思います。
というわけで、天上の世界の人々にとって、この手のことは日常茶飯事というか、ライフワークにしている人もいるっぽいですね。
そういう世界なんだと思います。
この恐ろしいお金持ち(猛獣)の社会で、ウンソン大君やソン・ジャヒョンが権力とは無縁の場所で家庭を築きたいと言っても「お金を捨てない限り獣に襲われてしまいます」。
そうなんです、この戦いを終わらせるには「主人公はお金と身分を捨てなければいけません」。しかし、本当に主人公たちにそれができるでしょうか?今の段階で、ウンソン大君もソン・ジャヒョンもお金までは捨てようと思っていないはずです。ソン・ジャヒョンが正二品の令嬢で自由気ままに暮らしていなければ、イ・ガンも興味は出なかったはずです。ウンソン大君も出宮して母に甘えていなければ、イ・ガンに憎まれることもなく、ソン・ジャヒョンやウンソン大君たちにも原因があるわけです。
主人公のお二人は、あたかも「私が正しい」というスタンスをとっていますが、果たしてそうなのでしょうか?
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