不滅の恋人19話
あらすじ
ウンソン大君(イ・フィ)たちは武装してチニャン大君の暴政を終わらせるために決起しました。ウンソン大君は明国からの使臣が朝鮮に到着する前に決着をつけるつもりでした。大王大妃シム氏は大妃のシム氏に、もしもフィが計画に失敗しても明の使臣は上王(サンワン)に会いに来て正当であることを認めることになっていると打ち明け、それまで時間を稼ごうと言いました。チニャン大君(イ・ガン)は初代国王の祭祀(チェサ)のため王墓に向かいました。ソン・ジャヒョンは妓楼でパク・キトゥクの護衛のもと、先王イ・ミョンを守っていました。
国王イ・ガンを乗せた輿はオ・ウルンらに守られながら、大臣たちを連れて都城(トソン)を離れました。
武装したイ・フィはルシゲとト・ジョングクらとともに襲撃場所の川に到着しました。
大王大妃シム氏はチャン尚宮に先王を連れて来る予定のチャヒョンを出迎るよう命じ、大妃キム氏には部屋から動かないよう命じました。
妓楼。
チャヒョンとパク・キトゥクはイ・ミョンの服を着替えさせてあげました。
「媽媽(マーマー)。今日、宮(クン)に戻れます。」
パク・キトゥクもまた内官の服に正装してイ・ミョンに言いました。
イ・ミョンは「母上に会えるのですか?」と尋ねると、チャヒョンは「お奥様(マーニム)はきっと大きくなられた様子をご覧になれば、お喜びになるはずです」と答えました。
川。
イ・フィたちは国王の行列を待ち伏せするために茂みに隠れました。
「今日、うまくいったら、また狩りに行こう。昔みたいに三人で行こう。」
ルシゲはイ・フィに言いました。
「そうだな。あの時は食べる物が無く仕方なく狩りをした。ああ。行こう。お前とキトゥクと三人で。すまない。故郷から連れてきて苦労させてしまった。」
イ・フィはルシゲを見て笑顔で言いました。
「大丈夫。私が自分でついて来た。」
「そういえば聞いたことがなかったな。故郷を捨ててまでしてなぜついて着たのだ?」
「一人になるのが、嫌だった。朝鮮の人たちはあたしのことを嫌いだけど、フルリガイ(部族)も仲間に入れてくれなかった。父は族長だけど構ってくれない。本当の親じゃないのかも。今まで私が会った人の中でフィが一番優しかった。また一人になるのが、怖かった。」
「もう一人にさせぬ。私にとってお前は妹だ。すべて終わったら嫁ぐ先を私が見つけてやる。」
妓楼。
パク・キトゥクは先王(サンワン)イ・ミョンを輿に乗せました。
ソン・ジャヒョンはチョ・ヨギョンに味方が戻ってきたらかくまって欲しいと頼みました。
パク・キトゥクはエランに感謝を伝えました。
妓女のエランはキトゥクとの別れを惜しみました。
パク・キトゥクはチャヒョンとともに輿を出発させました。
チョ・ヨギョンは部屋に戻ると箱を取り出して荷造りをしました。ヨギョンはエランに、万が一、計画が失敗した時に逃亡する用意をするため渡し場の船頭を買収するよう命じました。
川。
国王の行列が通りがかりました。輿が止められると、オ・ウルンは国王を船に乗せるために簾(すだれ)を上げました。
イ・フィとルシゲたちは国王の輿に向かって矢を放ちました。
女官たちが悲鳴を上げて逃げ、国王を守っている兵士が胸を射られて次々と倒れていきました。
「殿下をお守りせよ!」
パク・プギョンは叫びましたが、矢に当たって死にました。
都承旨(トスンジ)のシム・ジョンは茫然としているチョン・ヨンとともに逃げました。
担ぎ手たちは輿を担いで国王を逃がしました。
しばらくすると、兵曹判書のユン・ジャジュンが率いる騎馬軍がイ・フィたちのところに向かってきました。ユン・ジャジュンの軍はオ・ウルンと合流しました。
チュンとホチとトクマンたち民兵はユン・ジャジュンの軍を食い止めるために戦いました。
「待たれよ。」
イ・フィは都摠管(トチョングァン)のト・ジョングクとともに国王の輿を止めさせました。
「兄上。」
イ・フィが輿に向かって声を掛けると、中にいた男は刀をイ・フィに向かって突き出しました。
「影武者だ!」
イ・フィは間一髪のところで刀を避けて、男を斬り殺しました。
しばらくすると、ユン・ジャジュンとオ・ウルンの軍がウンソン大君たちの前に現れました。
「お久しぶりですね。大君(テグン)。まさか本当に生きていたとは。今日こそ大君を本当にあの世に送ってあげましょう。」
ユン・ジャジュンはウンソン大君に言いました。
「こやつらは逆徒だ!かかれ!」
オ・ウルンは兵士に命じました。
官軍は反乱軍と戦いました。
「今日のことが起こると知ってて準備をなさっていたのですか?兵判(ユン・ジャジュン)がどうして軍を率いて来たのですか?」
ソン・オクは茂みに伏せて震えながらシム・ジョンに尋ねました。
「ご心配なく。殿下はご無事のはずです。兵判が来たということは、逆徒に備えていらしたため、安全な場所におられるはず。ご無事だとよいのですが。」
シム・ジョンは答えました。
「ならば、みなさん、宮に戻りましょう。戻って作戦を立てましょう。」
ソン・オクは大臣たちに声を掛けました。
シム・ジョンは茫然としている戸曹判書(ホジョパンソ)チョン・ヨンを立たせて行きました。
「行って!殿下を守って!早く!先に行って。後から行く。」
ルシゲはイ・フィと敵の間に入りました。
イ・フィはト・ジョングクと馬で王宮に向かいました。
チュンとホチとトクマンは怯えながら官軍と戦いました。
ユン・ジャジュンはルシゲたちが戦う様子を静観していました。
オ・ウルンがルシゲの左胸を斬りました。オ・ウルンがルシゲにとどめを刺そうとしたところ、チュンとトクマンとホチはルシゲを庇って死にました。
ユン・ジャジュンはそこまで見届けるとウンソン大君を追いかけました。
王宮。
イ・ガンはユン・ナギョムと二人きりで部屋にいました。ユン・ナギョムは陰謀を見破ったイ・ガンを褒めて喜びました。イ・ガンはユン・ナギョムに上王を大王大妃に会わせないように命じました。
上王(サンワン)を乗せた輿は王宮に向かっていました。
チャン尚宮は門の外で上王の到着を待っていました。
イ・ガンが宮中にいることを知ったホン・グピョ(ウンソン大君の味方)は内禁衛(ネグミ)の従事官(チョンサガン)にどういうことか尋ねました。従事官(チョンサガン)は第一の作戦に失敗したので次の作戦に移ると言いました。
大王大妃の部屋。
イ・ガンが母に会いに来ました。大妃キム氏は怯えた様子でイ・ガンを迎えました。
「謀反が起こると密告がありました。逆徒をおびきだすため輿を出し王宮を守っています。密告通りなら逆徒(ヨクト=ぎゃくと)は皆死ぬことになります。母上はご存じだったのですか?逆徒どもが私を殺そうとしていたことを。知っていたら教えてくださいますよね。世の中に子を見殺しにする親などいませんから。」
イ・ガンは母に言いました。
「自分の子のためなら命を差し出します。」
大王大妃シム氏は硬い表情で答えました。
「本当ですか?」
「なら主上(チュサン=しゅじょう)も身内を守ってください。」
「逆徒がいるかもしれぬゆえ、この宮は危険です。大王大妃(テワンテビ)様の御所に誰も入れるな。」
イ・ガンは部屋から逃げ出そうとしたキム氏に向かって含みのある調子で言いました。
王宮への門。
ソン・ジャヒョンは門番に大王大妃に会いに来たと言いましたが門番は通行を認めませんでした。
そこにチャン尚宮が現れ王族(サガン)の子だと門番に言いました。
王宮内。
イ・ガンはチャヒョンたちを見つけました。
「あなたとここで会うとは。あなたも意外だったのでは?そこをどかれよ。」
イ・ガンはチャヒョンをなぎ倒すと輿の扉を開けました。
「ようこそおいでくださいました。叔父があなたをお待ちしておりました。」
イ・ガンは幼いイ・ミョンに話しかけました。
「殿下を脅かさないでください。怖くて震えておいでです。」
チャヒョンは扉を閉めました。
「礼を言うぞ。先王を私のもとへ連れてきてくれて。あなたがこのような贈り物をしてくれるとは。」
イ・ガンはチャヒョンに言いました。
「私がは大君のために殿下をお連れしたのではありません。」
チャヒョンはイ・ガンに言いました。
「この日のために、私を欺いてきたのではないのか?だがあなたのおかげで余はなくてはならぬ者を手に入れた。こたびの謀反は私のためになった。待っておれ。輿を襲った逆徒どもをすべて捕らえてそやつらがどうなるか見ておれ。」
イ・ガンはチャヒョンに言いました。
「まだ終わってません。今日は長い一日になるでしょう。」
チャヒョンは強い調子で言い返しました。
「上王を王妃の御所にお連れせよ。中殿(チュンジョン)が待っている。ソン・ジャヒョンとパン内官(ネガン)を投獄せよ。まだ聞かねばならぬことがある。」
イ・ガンは命じました。
チャヒョンとパク・キトゥクは部屋に連行されました。
王妃の部屋。
イ・ミョンはホン尚宮に抱かれてユン・ナギョムの前に連れて行かれました。
監禁部屋。
イ・ガンは捕らえたソン・ジャヒョンとパク・キトゥクにウンソン大君が生きているのかと問い詰めました。パク・キトゥクはウンソン大君が死んだので生き残った者だけで事をなそうとしたと答えました。
チャヒョンも強気でイ・ガンに「悔しいのですか?」と挑発しました。
イ・ガンはパク・キトゥクの首に刀を突きつけて、チャヒョンにウンソン大君が生きているか再び尋ねました。パク・キトゥクはソン・ジャヒョンに答えないように言いました。
イ・ガンがパク・キトゥクを斬ろうとすると、ソン・ジャヒョンがその前に立ちはだかりました。イ・ガンは逆徒の中にウンソンがいたとしても兵判に皆殺されただろうと言いました。
「民たちは、また蜂起するでしょう。皆死んでも命をかけた人たちの志は消えません。オランケに領土を売り渡して弟を陥れ罪なき大臣を陥れ、幼い甥から奪った者など民は王として認めません。」
チャヒョンはイ・ガンに言いました。
「余に皆の者がひれ伏し崇めることになるだろう。世の中は私のものだ。あなただけが目を閉じ耳を塞いでいればよい。」
イ・ガンはチャヒョンに言いました。
すると、武官が現れ、逆徒の残党が逃げているとイ・ガンに報告しました。
イ・ガンは首長(スジャン)を捕らえるよう命じました。
「不安でしょう。生き残った人がいるから。」
チャヒョンはイ・ガンに言いました。
夜になりました。
青い服を着た都摠管(トチョングァン)、ト・ジョングクの部下の武官が城門に現れ、門番に中央軍の通行の許可を求めました。門番は援軍が来るまで外を守るよう武官に言いました。
大王大妃の部屋。
大妃のキム氏は大王大妃シム氏に息子のイ・ミョンを助けて欲しいと懇願しました。
大王大妃シム氏が部屋から出て行こうとすると、見張りの兵士に阻まれました。
「主上に会う。私が直接行く。どくのだ。そちごときが逆らうのか。一刻を争うゆえ。」
シム氏は毅然とした態度で部屋から出て行きました。
イ・フィはト・ジョングクとともに次の作戦に打って出ました。
監禁部屋。
「これからあなたはどう選択する。謀反は失敗し逆徒どもは死んだはずだ。」
イ・ガンはチャヒョンに言いました。
「我々の選択は昨夜決めました。失敗しようともこうしてここに来たのです。」
チャヒョンは縛られたまま答えました。
「あなたは動かずともよかったであろう。待っていれば、関わっていたとしても助かる道はあっただろうに。」
「大監(テガム)のような人には死んでもわからないでしょう。一人で生き残るよりも一緒に戦って死ぬことや、自分の命を捧げて誰かを守る気持ちが。」
「勝ったのは、この私だ。歴史には勝者が記される。」
「誰が逆徒かは後の世の人が決めるはず。もっと後の時代の人たちが知ることになるでしょう。甥を陥れて王座を奪った叔父がいたこと、それを許せずに正当な王位継承のために戦った人がいたことを。」
「ウンソンが行く道が正しいだと?一体お前たちの愛とは何だ!」
「正しい道を一緒に行くことです。二人だけで幸せになろうとは思っていません。自分のことしか考えないことが愛だというのですか?」
「ウンソンが死んだ時にあなたを生かすことが罰だと思った。私はわかった。あなたを殺すことがウンソンにとっては耐えがたいということを。ウンソンは殺しても、あなたは生かそうと思った。あなたを殺してウンソンを生かすほうが、これ以上ない重い罰になるだろう!」
イ・ガンはチャヒョンの首に刀を突きつけました。
「そこで何をしておる!その者に罪はない。私が先王を連れてこさせた!」
大王大妃シム氏が部屋に入って来てチャヒョンとキトゥクを守ろうとしました。
「ご存じだったのですか?すべて知っていたのですか?」
イ・ガンは母に尋ねました。
大王大妃シム氏はウンソンはイ・ガンを殺そうとしたのではなく、イ・ガンがいない間に上王を復位させるつもりだったと言いました。シム氏は罪はすべて自分がかぶると言いました。
「どうして残酷なのですか。母上まで私を追いやるとは。」
イ・ガンは悲しそうに言いました。
王宮の門前。
ト・ジョングクはイ・フィとともに群を率いて門番に通行を求めました。門番は王命を確認するまでは開けられないと言いました。
「本当の逆徒は宮の中にいる!」
イ・フィは叫びました。
しばらくすると、門が開きました。
イ・フィはト・ジョングクと二手に分かれました。
監禁部屋。
「いくら母上とはいえ、自身の息子を思い通りにはできません。廃位をもくろんだ罪は重いです。母上とはいえ罪を免れません。」
イ・ガンは母に言いました。
「主上。ソン・ジャヒョンを連れて行く。」
大王大妃シム氏は息を飲みました。
「まだわからないのですか?母上はもう私に命令できる立場ではないのです。私を侮辱し逆徒に味方したこの者は、すぐに斬られてしかるべき。」
イ・ガンはチャヒョンに刀を突きつけたまま言いました。
「私から斬れ。兄弟を殺すこともいとわぬ者よ。母をも殺せよう。私から殺せ!」
シム氏は厳しい口調で息子に言いました。
チャヒョンとキトゥクは動揺し、チャン尚宮は目を伏せました。
「申し訳無いとおっしゃったらどうですか?過ちだと認めるのです!どうして私には聖君(ソングン)になる機会をくれぬのですか!」
イ・ガンは母に向かって声を荒げました。
「お前は王になるべきで身ではない!お前が王座を欲したことで、お前の人生が、皆の、王室の人生が台無しになった!」
シム氏は怒りました。
「母上!!」
イ・ガンは叫びました。
「確かにお前は、王にふさわしい。長男だったら誰もが敬う王になれただろう。だが臣下も民も王になったお前を見下しておる。お前が人の道を外れて王になったからだ。」
シム氏は息子に言いました。
部屋の外で"ときの声"が鳴り響きました。
イ・フィとホン・グピョが軍を率いて部屋の前まで来ていました。
イ・ガンが外に出るとイ・フィがいました。
「生きていたのか?」
イ・ガンは弟に尋ねました。
「守るべき人たちがいたゆえ、死ねなかったのだ。」
イ・フィは兄に言いました。
「結局こうなったか。私が手ずからお前を斬らねば戦いは終わらぬ。や~!」
イ・ガンはイ・フィに襲い掛かりました。
イ・フィも刀で応戦しました。
イ・ガンはイ・フィの胸の衣を斬りました。
「あきらめるのだ弟よ。お前は私に勝ったことがない。」
「今回は負けません。兄上のおかげで強くなりましたから!諦めよ!」
「何を諦めるというのだ。王位か?女か?」
「何も持ってはならぬ。」
「お前に私は斬れぬ。最後までためらって斬れぬ。」
「兄上こそ勝てませぬ。道場で弓を練習し狩場で遊んだだけでは。戦地で幾多の敵と戦い血に染まった私の刀には勝てぬ!兄上をお連れせよ!」
イ・フィはイ・ガンの首に刀を突きつけました。
ト・ジョングクは王妃の寝殿の前まで行って警護の兵を倒しました。
王妃の部屋。
「お逃げください。ウンソン大君が生きていました。」
ホン尚宮が慌てて部屋に入って来てユン・ナギョムに言いました。
ユン・ナギョムは上王に「こちらに来なさい。叔母の言う事を聞くのです!」と両手を拡げて言いましたが、イ・ミョンは首を横に振りました。
軟禁部屋。
イ・フィは兄イ・ガンを部屋に閉じ込めました。
「いっそ殺せ。」
イ・ガンは言いました。
「一度も兄上を殺そうと思ったことはありません。兄上は生きて償うのです。」
イ・フィは言いました。
イ・ガンは「誰もが王になりたがる」とイ・フィの野心を再び疑いました。
イ・フィはヨニが死んだ話を持ち出し、あの時謝るべきだった、誘惑を絶ち欲望を絶つべきだったと説教をはじめました。そして今夜のことは自業自得だと言って部屋から出て行きました。
部屋に誰もいなくなると、イ・ガンは悔しくて吠えました。
イ・ガンが軟禁された部屋の外には悲し気な表情の大王大妃シム氏とチャヒョンとパク・キトゥク、チャン尚宮が待っていました。
イ・フィは武官のホン・グピョに兄の手の者を一掃するよう命じました。イ・フィはチャン尚宮から命令書を受け取ると、母に上王を連れて来るように頼み、チャヒョンにはト・ジョングクを呼んでくるように頼みました。
チャヒョンは大王大妃シム氏とともに、上王のもとに向かう途中、ト・ジョングクに禁門に行くよう言いました。
禁門。
ユン・ジャジュンとオ・ウルンは大臣たちと、捕らえたルシゲを連れて門を通ろうとしていました。しかし門番(※中央軍の兵士)は通行を断りました。一行は反正がまだ終わっていないことを知りました。
王妃の部屋。
「これでチニャン大君の世は終わりです。」
チャヒョンと大王大妃シム氏が部屋に入り、ユン・ナギョムに言いました。
ユン・ナギョムはイ・ガンの身に何かあったと知って涙ぐみました。
イ・ミョンは祖母の大王大妃シム氏に抱き着きました。
シム氏はユン・ナギョムの軟禁を命じました。
「これでわかった?あなたが欲張ったこの場所が牢獄となるのよ。」
チャヒョンはそう言うと部屋から出て行きました。
禁門。
しばらくして、イ・フィがルシゲの前に現れました。
「上王殿下をお連れして戻った。大王大妃様より命令があった。」
イ・フィは大王大妃シム氏の命令書を読み、イ・ガンとイ・ガンに味方した者は一族もろとも逆徒として処罰し、大臣たちは復位したイ・ミョンに猛誓(メンセイ)するようにと言いました。
ユン・ジャジュンは「ウンソン大君こそが逆徒だ!」と叫びました。
ソン・オクは明国の使臣団が来る前に皆に協力して朝廷を安定させようと言いました。
都承旨(トスンジ)シム・ジョンたち大臣らもイ・フィの側につきました。
チョン・ヨンには何が何だかわかりませんでしたが、イ・フィの側に行きました。
イ・フィは自分に罪を着せたユン・ジャジュンを一喝しました。
オ・ウルンはルシゲを人質にとりました。
「その者に触れるな!私の者だ!」
イ・フィはオ・ウルンに怒鳴りました。
しかしルシゲが突然走り出したため、オ・ウルンはルシゲの背中を斬りました。
「かかれ~!」
ルシゲが倒れると、イ・フィは皆に命じました。
ユン・ジャジュンとオ・ウルンとその軍は逃げて行きました。
「ルシゲ!ルシゲ!」
イ・フィとパク・キトゥクはルシゲに駆け寄りました。
ルシゲは涙を流しながら地面に倒れていました。
感想
不滅の恋人19話の感想です。ウンソン大君が反正(パンジョン)を実行して甥っ子のイ・ミョンの復位を成功させチャヒョンも救出しました。しかし大事な妹、ルシゲが斬られてしまいました!なんて酷い仕打ちをするのでしょうか、作者は。まだお世話係のパク・キトゥクがやられたほうが・・・マシなのに。翻訳では「私の人」のことを「私の部下」と訳していましたが、そんな意味じゃないと思います。韓ドラを見慣れた私からすると「私の人」は手下という以外の意味も微妙に含まれています。
正直いって前半部分はつまらなかったです。面白くなかったので、ちょっとイライラしたりしてました。後半の決闘シーンからはちょっと面白くなってきて、イ・ガンが負けた後にはイ・フィがヨニの話を持ち出してイ・ガンがトラウマ再燃・・・。イ・ガンにとってヨニのことは絶対に触れられたくないトラウマです。イ・ガンにとっての・・・その辺の話は別のページで詳しく解説しようと思います。
劇中で、イ・フィは自分にも欲があることを認めてそれを自分は抑えていると言っていました。そして兄も同じように欲望を押さえて他人の恋人を奪いたい欲望や、他人の富と権力を奪いたい欲望はあっても我慢すべきと説いています。まるでお説教のようですが、本当のお説教とは、欲すらも捨てることであり、抑制するのとはちょっと違うのですが。そこは仏道を捨てた朝鮮的な価値観なんですね。
残り1話です。
おそらくは、イ・フィとチャヒョンは夫婦になれるはず!!!?
正直いって前半部分はつまらなかったです。面白くなかったので、ちょっとイライラしたりしてました。後半の決闘シーンからはちょっと面白くなってきて、イ・ガンが負けた後にはイ・フィがヨニの話を持ち出してイ・ガンがトラウマ再燃・・・。イ・ガンにとってヨニのことは絶対に触れられたくないトラウマです。イ・ガンにとっての・・・その辺の話は別のページで詳しく解説しようと思います。
劇中で、イ・フィは自分にも欲があることを認めてそれを自分は抑えていると言っていました。そして兄も同じように欲望を押さえて他人の恋人を奪いたい欲望や、他人の富と権力を奪いたい欲望はあっても我慢すべきと説いています。まるでお説教のようですが、本当のお説教とは、欲すらも捨てることであり、抑制するのとはちょっと違うのですが。そこは仏道を捨てた朝鮮的な価値観なんですね。
残り1話です。
おそらくは、イ・フィとチャヒョンは夫婦になれるはず!!!?
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