輝くか、狂うか
概要
韓国ドラマ「輝くか、狂うか(韓国題:빛나거나 미치거나)」は2015年の1月19日から4月7日までMBCで放送された全24話の時代劇です。
高麗建国の祖、太祖王健の四番目の息子であった光宗(クァンジョン)こと王昭(ワン・ソ)と、架空の人物である渤海(パレヘ)最後の王女ヤン・シンユルのロマンスを描いたフュージョン時代劇です。
歴史の実際とドラマの内容が違うことがあらかじめ予告されています。
ドラマ作家、小説家であるヒョン・ゴウンが執筆した「輝くか、狂うか」が原作です。原題と感じにすると「光」は光宗(クァンジョン)を象徴して、「狂」は血の粛清を行った君主を象徴しているかのようです。
原作では定宗がワン・シンリョムのように恵宗(ヘジョン)を殺して王となりましたが、ドラマでは話が複雑になるため描かれていません。
キャスト
チャン・ヒョク / 王昭(ワン・ソ)役
チャン・ヒョク(장혁)は1976年生まれの俳優。2015年の時点で39歳。ラッパーでもある(※どうりで軽いノリなわけです)。釜山出身。ソウル芸術大学映画科と檀君大学校演劇映画学科を卒業しています。デビュー作は「モデル(1997年)」。時代劇では「待望(テマン)(2003年)」「推奴(チュノ)(2010年)」「根の深い木(2011年)」「客主(2015年)」に出演しています。反抗的(日本から見ればヤンキー、半グレ)な演技がトレードマークです。日本にも公式ファンクラブがあるそうです。
王昭(ワン・ソ)は高麗4代目の国王です。皇帝を自称しています。この時の中国は群雄割拠の時代で五代十国時代、つまり近隣諸国に朝貢を強要するような国家が存在しませんでした。無法地帯ではないにしても、無茶苦茶だったのではないかと思います。
チャン・ヒョクはそんな頃のワン・ソという皇帝を演じます。この頃の皇子の使命といえば、母方の家をこれから栄えさせることです。皇族たちはそのことだけしか頭にないといってもいいかもしれません。戦乱の世が終わったのに、二代目三代目の皇帝が早死にし、太子も乳児の頃に死ぬほどですから、何もないわけがないでしょう。
オ・ヨンソ / ヤン・シンユル=ケボン役
オ・ソンヨ(오연서)は1987年生まれの女優。2015年の時点で28歳。「私はチャン・ボリ!(2014年)」「猟奇的な彼女(2017年)」「花遊記(2017-2018年)」「メディカル・トップチーム(2013年)」「トンイ(2013年)」では仁元王妃役。「大王世宗(2008年)」では譲寧大君の愛人オリを演じています。「キム・マンドク〜美しき伝説の商人(2010年)」「棚ぼたのあなた(2012年)」。2018年の時点でキム・ボムと交際。
イ・ハニ / ヨウォン公主役
イ・ハニ(이하늬)は1983年生まれの女優。2015年の時点で32歳。2006年のミスコリア。2007年ミスユニバース4位。「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン(2017年)」「モダン・ファーマー」などに出演。
イム・ジュファン / 王旭(ワン・ウク)役
イム・ジュファン(임주환)は1982年生まれの俳優。2015年の時点で33歳。「ああ、私の幽霊さま」「ハベクの新婦」「雪の女王」など。イム・ジュファンのファンクラブが日本にあります。意外と日本に熱心なファンが多いみたいですね。
製作
演出
- ソン・ヒョンソク
- 「番人!~もう一度、キミを守る~(2017年)」「Two Weeks(トゥ・ウィークス)(2013年)」「天使の選択(2012年)」「個人の趣向(2010年)」「よくできました!(2009年)」
- ユン・ジフン
- 「魔女の恋愛(2014年)」「夜警日誌(2016年)」
脚本
- グォン・インチャン
- 「勝負師(ソン・スンホン初主演ドラマ, 1998年)」「チョアチョア(2000年)」「バーディーバディ(2011年)」
- キム・ソンミ(김선미)
- 「ロボットじゃない(2017年)」
あらすじ
王建(ワン・ゴン)が高麗王朝を建てました。王建にはたいへん多くの息子が生まれ、豪族たちが得たばかりの富と権力を巡って争っていました。四番目の息子、王昭(ワン・ソ)皇子が生まれた時、天司官のチュ・ジモン(占星術師)は王権に予言します。ワン・ソは破軍星のもとに生まれ、皇宮に血の嵐をもたらすとジモンは言いました。ワン・ソの母は、チュ・ジモンの言葉の前半だけを聞いてワン・ソが呪われていると信じて皇宮から追放しました。予言の後半では紫微星を持つ妃とめぐり遭うことができれば歴史に残る聖君になれると言いました。
王昭(ワン・ソ)は金剛山(クムガンサン)で使用人のギルボクの世話を受けて、獣を相手に暮らし、野性味溢れるたくましい青年に育っていました。
王昭(ワン・ソ)はある日(943年)、皇宮の便殿(ピョンジョン)へ父に会いに行きました。その時、時の執権者である王式廉(ワン・シンニョム)が皇帝を殺そうと放った暗殺者が現れたのでワン・ソは皇帝の護衛武士ウンチョンやチョンオクらと一緒に敵と戦います。唯一生き残ったセウォンは皇帝に手刀を投げて逃げました。ワン・ゴンは頬に傷を負いました。
ワン・ゴンは犯人を捕まえるようワン・ソに教育係で護衛のウンチョンを与えました。ワン・ソはウンチョンとともに後晋の開封(ケボン)に向かいました。
開封では青海商団(チョンヘサンダン)の団長のヤン・ギュダルが郭将軍の妹に手を出したとして、将軍が副団長で令嬢のシンユルと結婚しようとしていました。シンユルは偽の婚礼相手に偶然現れたワン・ソに一目ぼれをしてしまい、結婚式を挙げました。ワン・ソは怪しい刺客(傭兵)を見つけて手刀の出所を聞き出そうとしました。刺客は手刀で自分の体が傷ついたので慌てて解毒剤を飲んだことで、王昭(ワン・ソ)は父の体が毒に冒されていることを知り急いで高麗に戻りました。
王昭(ワン・ソ)がたくましく育ったことを見極めた父ワン・ゴンは、皇子に護衛武士(ホイムサ)を与え、武士たちを鍛えて来るべき時に備えるように命じ、崩御しました。
5年(948年)が経ちました。ワン・ソはヨウォン公主と婚礼し、黄州家に住んでいました。ワン・ソは結婚してからも、ヨウォン公主とは夜の関係は一切持っていませんでした。シンユルは高麗に結婚相手のワン・ソを探しに現れ、皇子がソソという名前で用心棒をしていることを知り、足を洗わせようと商団で教育することにしました。ワン・ソもまた父を殺した犯人の手がかりを追っているうちに、早衣仙人(チョイソニン)という義賊を始めていました。
ヨウォン公主の弟、王旭(ワン・ウク)は、開国寺の開眼式の法要でシンユルに一目ぼれしてしまいます。
ある日、ワン・ソは豪族の一人で王式廉(ワン・シンニョム)の仲間、内議令(ネイリョン)キム・ジョンシクを討伐した時に青銅鏡の破片を見つけました。
ワン・ソは皇帝殺しの犯人を追っていくうちに、皇位争いに巻き込まれていきました・・・。
とはいえ、高麗時代をまともに描いたドラマが無いので、貴重な時代劇です。
各話あらすじ
1話から最終回までのあらすじを詳しく解説しています。
- 輝くか、狂うか 1話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 2話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 3話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 4話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 5話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 6話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 7話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 8話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 9話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 10話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 11話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 12話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 13話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 14話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 15話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 16話のあらすじと感想
- 輝くか、狂うか 17話のあらすじと感想 ワン・ソが父を理解し成長する場面
- 輝くか、狂うか 18話のあらすじと感想 兄と弟
- 輝くか、狂うか 19話のあらすじと感想 青銅鏡が!
- 輝くか、狂うか 20話のあらすじと感想 裁判の結果は?
- 輝くか、狂うか 21話のあらすじと感想 ワン・ウクが!
- 輝くか、狂うか 22話のあらすじと感想 セウォンが!
- 輝くか、狂うか 23話のあらすじと感想 シンユルに危機が!
- 輝くか、狂うか 最終回24話のあらすじと感想
- 王昭(ワン・ソ)こと光宗(クァンジョン)は王権を集約して改革した高麗の基盤を整えた孤独な皇帝だった!
- 定宗(チョンジョン)こと王堯(ワン・ヨ)は高麗の第三代の若き皇帝!
- 王式廉(ワン・シンニョム)定宗の即位に貢献した高麗の豪族
感想
前半の感想
大体、1話から15話まで見た感想です。私はチャン・ヒョクのことを「戦っている時はセクシーな男」として見ていますが「弱っているときは田舎臭い男」「笑っている時はヤンキーいたいな男」「キスをしている時は、いやらしいオジサン(笑)」に見えるので、どうにも評価が定まりません。皇帝といっても武将から皇帝になった人の息子ですから、気品の無さがあっても不思議はありませんが、勇猛だった光宗の割に、軽薄な印象を受けました。韓ドラを見ていてチャン・ヒョクだけがどのドラマに出演しても「アハハハハハハ」と軽薄な笑いを必ず入れています。それは自分を忘れさせないための商業的な戦略なのかもしれませんが、お芝居で自分のトレードマークを頻繁に広告するのは、さすがに度が過ぎているように思います。肉体は、鍛えられていてセクシーですけどね(笑)
真剣な表情とお笑いの両方を入れるように大げさにやっているのはわかりますが、どのドラマでも同じといいますか、どのドラマを見ても役名じゃなくチャン・ヒョクでしかありません。日本でいえば、どのドラマを見ても「反町隆史」であって「鏑木亘」ではないというあのノリと同じです。
主人公のことは置いといて、ストーリーだけは、単純で、悪党の豪族がいて、その親分がワン・シンニョムで、好き放題やってて西京を支配したうえで、遷都をいう者ですから、西京でのほとんどすべての営業権はワン・シンニョムが持っている設定になるでしょう。首都を引っ越したらワン・シンニョムは大儲けできるということになります。だからこそ開京(ケギョン)派の恵宗(ヘジョン)支持派だった豪族は遷都に反対するのです。この辺りのことは、それほど詳しく描かれていません。
このドラマを面白くしているのは王旭(ワン・ウク)皇子です。ワン・ウクを演じている人もかなりのオジサンなので、20代になったばかりなのに顔中にシワや哀愁漂う皇子は違和感ありまくりですが、ワン・ウクという人は好きな人に対しては身分を問わずに優しいのですが、嫌いな人に対してはとことん冷たいです。まだ精神的に幼いので彼自身には哲学というものがまだありません。姉は既に成熟しており自分なりの固まった考え(黄州家の繁栄のために自分ができる最善を尽くす)を実行する行動派です。繁栄のためには強いリーターが必要で、弟にはそれが務まらないと判断し、その判断は正しいのです。ヨウォン公主は目的のためならどんな汚い手を使うことも厭いません。
ワン・ソは粗野で庶民的、義理人情重視と、皇子らしくなく、口調も田舎者そのもので・・・もうこの役の話はあまりしたくありません。
青海商団も、この世に誕生してたかだか20年ほどしか生きていない娘が幼い頃より大儲けしてお金持ちという話がどうにも不自然です。何か特別なコネがあって、ペンミョとカンミョンが相当賢くなければ、少女の時点で富豪にはなれないでしょう。
時折笑える場面があります。でもそれはチャン・ヒョクが演じている場面ではなく、脇役の方々が演じられている場面です。
後半~最終回までの感想
16話から24話までの感想です。
あらすじはネタバレしていますのでご注意ください。
皇帝の定宗(チョンジョン)に毒が盛られていることを知ったシンユルは解毒剤を探し始めます。そして毒を扱ったことがあるヨウォン公主の腕輪が変色していることに気が付き、ヨウォン公主がワン・シンニョムに毒を渡して皇帝に触れたことを突き止めました。
ヨウォン公主はワン・シンニョムに「青海商団を執政のものにする策」を与えました。
西京遷都で一儲けしようと計画していた青海商団でしたが、人材と資材を買い占めたことでワン・シンニョムの逆鱗に触れてしまいます。ワン・シンニョムは手下のパク・スルを商団に派遣して商団を乗っ取ろうとします。
ワン・ウクはシンユルに手を出し始めたワン・シンニョムを見限って、独自にシンユルを助ける方法を模索していました。ワン・ウクは青海商団を陥れた姉をけん制するために、姉の部屋から解毒剤を盗み出しました。
ワン・シンニョムはセウォンにシンユルを誘拐して人質にし、ワン・ウクに傀儡の皇帝になるよう唆します。
ヨウォン公主はセウォンにシンユルを殺すよう命じましたが、セウォンは彼女が自分の妹であることに気が付きました。
このときワン・ソとワン・ウクはシンユルが冷毒という死に至る病を患って余命いくばくもないことを知りました。
商団に戻ったシンユル、商団はワン・ウクの監督下に入っていました。ワン・ウクは冷酷な人間となり品物を王式廉(ワン・シンニョム)の豊友商団に持ち出すよう部下に指示しました。しかしそれはシンユルを守るためでした。ワン・ウクは男として好かれていなくても、シンユルを何としてでも守る覚悟をしていました。
ワン・ソはヨウォン公主と手を結び、青銅鏡をすべて手に入れ謎を解きました。ワン・ソは朝廷でワン・シンニョムを倒そうとしましたが、途中で定宗(チョンジョン)の具合が悪くなってしまいました。
ワン・ソが皇子国婚法という皇帝が決めた者意外と結婚すると死罪になる法律を犯していたことがワン・シンニョムに知られ、シンユルとともに投獄されました。牢屋の中で、ワン・ソは心配して薬を持ってきたワン・ウクからシンユルの病状を聞いて衝撃を受けました。シンユルは寒さに耐えられずに倒れてしまいました。ワン・ウクは見張りの兵を懐柔してシンユルを医者に治療させました。この危機を乗り越えるには、本物の解毒剤が必要でした。ワン・ウクは解毒剤をワン・ソに渡して、ワン・ソは牢屋を抜け出し定宗(チョンジョン)に本物の解毒剤を飲ませることに成功します。
裁きの場に正気を取り戻した定宗(チョンジョン)が来て尋問間を勤めましたが、ワン・ウクがシンユルと婚礼する命令を貰うことで窮地を救いました。
ワン・ウクは日に日に弱っていくシンユルを心配していました。
ワン・シンニョムはセウォンにシンユルの暗殺を命じます。セウォンはワン・ウクの前で死を選び、もう妹と一緒に生きていけないと、愛するヨウォン公主への言伝を頼んで息絶えました。ヨウォン公主は好きだったセウォンが死んでしまい、深く悲しみました。
ワン・ウクはシンユルを死んだことにして兄に国婚の破棄の命令を貰いました。
シンユルは隠れてワン・ウクの医者から世話を受けていましたが、病状が悪化していました。
ワン・ソは西京に行き、ワン執政がシンユルが作った村を滅ぼし皇宮を襲うクーデターを計画していることを突き止めて、急いで開京(ケギョン)に戻ります。
ワン・シンニョムの兵士はワン・ソたちの説得により降伏しました。
ワン・ソは皇帝になり、シンユルとワン・ウクはそれぞれ別の道に旅立ちました。
といった感じのあらすじで、このドラマ、なかなかお話が長かったです!
見どころといえば、王旭(ワン・ウク)皇子が渤海姫を一途に愛する叶わぬ恋。主人公の恋よりも、情熱的でした。
ヨウォン公主と渤海皇子との恋愛もサブストーリーに入っていて、ヨウォン公主もなかなか情熱的なお姫様でした。
やはりドラマで一番魅力的な人物はワン・ウク皇子様と、ヨウォン公主様ですね。二人とも恋愛面ではとてもロマンチックです。ヨウォン公主はセウォンと相思相愛の仲で、ロミオとジュリエット。お姫様が一番好きなのはセウォンなんだけど、夫としてワン・ソとも仲良くしていたい。黄州家を守るという大業を一人で背負っているのですが、肝心のウクがロマンチストで政治に興味なし。弟がボンクラ・・・いえ、愛の人なので、ヨウォン公主は感情を消すスキルをマスターして政治の世界に乗りだすしかなかったのです。境遇的には重大な重荷を背負っているヨウォン公主はスーパーウーマンです。そんな公主でも恋だけは自由にしたかった、忘れられなかった、でも、セウォンの死をきっかけに、ヨウォン公主は完全に自分自身を捨て去ってしまいました。本当に、人間として強いと思います。
姉に対し、弟はあまあまで、詰めが甘くて・・・男だからか衝動を我慢するのが難しいようです。ヤン・ギュダルほどではなくとも。
我慢が難しいといえば、やっぱいヤン・ギュダルでしょうね。彼は正直者で、正直に好きな女性に手を出し、好きな物を身に付け、できる範囲で好きなように生きている道楽王子様。ああもたやすく正直でいられるのは、カンミョンが甘やかしたせいでしょう。それに対し、キョンという無口な青年は、欲をかかずにみんなと仲良くやっていけるタイプです。無口といえば、なかなかなじめなかったりするんですが、キョンは性格が用心棒という仕事にピッタリで、適職といったところでしょうか。武術はカンミョンが指導したに違いない!カンミョンはペンミョのことを、愛してます。
ワン・ソというチャンヒョク演じる登場人物よりも、周囲の登場人物のほうが魅力的でした。
最終回ではワン・シンニョムは殺されませんでした。豪族を暗殺してきたワン・ソがどうしてワン・シンニョムを生かしたのでしょうか?それはわからずじまいでした。
シンユルはワン・ソと山小屋で一夜を明かし・・・別れました。お金持ちですから、子育てに困ることはないし、シンユルはそのつもりだったのでしょうね。ですが、ワン・ソにその自覚と責任があったかどうかというと「?」「なかった」と思います。あんな無責任な雄のどこがいいのでしょうか(笑)裕福だったらシングルマザーでも気にならないのですね。ワン・ウクだったら、そんな酷いことはしないのに。
そうなんです、結局のところ、王旭(ワン・ウク)のほうがシンユルの結婚相手としては、いい男として描かれているのです。
あとは、ですね・・・。
もうお話することが尽きてしまいましたが・・・演技面でもワン・ウク皇子とヨウォン公主は素晴らしかったと思います。ワン・ウク皇子を演じているイム・ジュファンは、最初は大人しそうで頼りなさそうな男を演じていたのに、重要な場面で「たくましい男」になってます(笑)ヨウォン公主もまた「ずっと耐えてきたのよ」という心情をセウォンの死の場面で初めて表して、見ている私も思わず「可哀そう」なんて思ってしまいました。チャン・ヒョクの演技は、哲学があってコメディにしてあるのかもしれませんが・・・どのドラマを見ても同じにしか見えません。
ウンチョンは光ることはありませんでしたが、影っぽく一貫して目立たなかったですね。あの役者さん、他のドラマではもっと目立っているのに。
執政を演じていたイ・ドクファも今回は臭すぎないレベルで登場していてもあまり目障りになることはありませんでした。
ラストで、ワン・ソとシンユルが再会して抱き合う場面がありました。服装や身なりからして「あの世」で会ったんだと思います。
ハッピーエンドとまではいかないものの「登場人物がほぼ全員不幸なドラマ」というのは珍しいのではないかと思いました。