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輝くか、狂うか3話のあらすじと感想: 黒幕の正体 빛나거나 미치거나


輝くか、狂うか3話

輝くか、狂うか

あらすじ

高麗の皇子、王昭(ワン・ソ)は山の中にいましたワン・ソは襤褸を着て、目隠しをして剣術の稽古をしていました。そこにウンチョンが戻って来て「西京派(ソギョンパ)キム・ジョンシクの屋敷に5年前に皇帝王建を暗殺しようとした中原(ちゅうげん)の間者が潜伏している」と報告しました。ウンチョンは三日後の開国寺(ケゴクサ)の仏像の開眼式で密かに塩の談合が行われると言いました。ワン・ソは三日後にキム・ジョンシクを討つことに決めました。

港では新入りの護衛武士キョンが主人ヤン・シンユルの荷下ろしを手伝っていました。ヤン・シンユルが輿に乗っていると、ワン・ソ皇子とすれ違いました。ワン・ソはシンユルに気が付かずに行ってしまいました。

市場。
「殿下~殿下~!奥様(ヨウォン)からお連れするようにと。」
幼少より皇子の世話をしているギルボクがワン・ソに声を掛けました。
ワン・ソは編み笠で顔を隠してしまいました。

青海商団(チョンヘサンダン)。
「ユリや~。ユリや~。よ~よ~よ~。」
ダメ兄貴のヤン・ギュダルが店に帰ってきました。ヤン・ギュダルは山積みになった宝飾品を見て開眼式以外にも取引があるのか義妹に尋ねました。
ヤン・シンユルは皇宮に納入する品だと説明して兄にしっかり準備するように言いました。

行首(ヘンス)のミョンヘは5年前に誘拐した男を見たと番頭のカンミョンに言いました。ミョンヘはワン・ソがみすぼらしい姿をしていたので無視するように言いました。


ワン・ソの自宅(ファンボ氏の家)。
ワン・ソが家に帰ると「一か月ぶりですね」と妻のファンボ・ヨウォン公主が出迎えました。ヨウォン公主は外祖父も開眼式に出席するので、しっかり振舞ってほしいと言いました。ギルボクは「これが夫婦の会話か?」と思いました。

ヨウォン公主は侍女と寺に参拝しました。
寺の庭ではヤン・ギュダルが青海商団の名を広めながら皇族に数珠を売っていました。
ヨウォン公主はなぜ数珠が必要なのかとヤン・ギュダルに尋ねました。ギュダルが答えられずにいると、かわりにヤン・シンユルが出て来て回答しました。
「(暇な)皇族の方には必要ありません。難陀国の波瑠璃王が忙しくてもできる修行の方法をお尋ねになられました。お釈迦様は心を込めて数珠を回せば心身が落ち着き平安になるとおっしゃったそうです。」

ワン・ソの自宅。
ヨウォン公主は副首領のシンユルを部屋に招きました。

ワン・ソは妻の部屋に女性の靴が置いてあるのを見て客が来たと思いました。

ヨウォン公主の部屋。
シンユルは青海商団の皆が一致団結して晋とインドからの品物を準備したと言いました。
ヨウォン公主は「人(奴隷)を買いたい」と言うと、シンユルは「品物しか売りません。特に、人は売りません。人を得るには心を通じる必要があります。そういう意味でしたらいつでも商団にお越しください」と切り返しました。ヨウォン公主は「そちは似ているが別人だな」と言いました。

ワン・ソは王旭(ワン・ウク)に会い雑談しました。
「父上を一番憎んでいる人は兄上ではありませんか?」
王旭(ワン・ウク)は兄に嫌味を言いました。
「いや。その逆だ。(父上に)会いたいよ。」
ワン・ソは答えました。


開国寺のご本尊の開眼式。
王族と豪族、僧侶らが儀式に参加しました。
第二代皇帝、定宗(チョンジョン)が現れ儀式の先頭に立ちました。
すると、来ないはずの王式廉(ワン・シンニョム)が「信心深くなった」と現れました。
定宗(チョンジョン)はワン・シンニョムを見て嫌そうな表情を浮かべましたが、開眼を許しました。定宗(チョンジョン)とワン・シンニョムはそれぞれの眼を墨で描きました。ワン・シンニョムは「陛下に申し上げることがございます。西京へもっと人をください。それから木材と資材を買う資金が不足しています」と要求してきました。定宗(チョンジョン)は西京の築城の件はわかっていると認めました。

寺の外。
キム・ジョンシクは配下の者に「塩の件を頼んだぞ」と言いました。配下の豪族たちは塩の専売権を分けて欲しいと言いましたが聞き入れられませんでした。

儀式が終わりワン・ソは叔父と会いました。叔父は皇帝と酒を飲み交わしてほしいと頼みました。ワン・ソは次に、ワン・シンニョムが妻のヨウォン公主と笑いながら雑談しているところを見ました。

寺の石垣。
ギルボクが小便をしていると、ワン・ソが崖から飛び降り寺を抜け出して来ました。

寺の境内。
ヤン・シンユルは寒気を感じました。兄のヤン・ギュダルは家に帰って暖をとるよう言いました。


林道。
ヤン・シンユルは、キョンの護衛のもと、下山していました。

川辺。
王旭が物思いに耽っていると、ヤン・シンユルが流れる落ち葉を拾おうとしているとこに出遭いました。シンユルは向こう岸にある紫の花を摘もうと手を伸ばしました。シンユルが岩場から足を踏み外したところを、王旭(ワン・ウク)が抱き留めました。桃色の履物が流れて行きました。
「花は人を誘惑するものです。」
王旭(ワン・ウク)が紫色の花を摘んでシンユルに渡しました。
シンユルは「リンドウの花は胸やけに効くんです」と花を摘んで食べました。そしてシンユルはウクが王族で剣術にも長けていることを見た目から探り当てました。
「(似ているけど別人だな。)しばし待たれよ。」
王旭(ワン・ウク)は思って靴を拾いにいきました。
ウクが離れた隙に、シンユルはキョンと帰りました。
「私は必ず(この靴の)主人を見つけてみせる。」
王旭(ワン・ウク)はシンユルに恋をしました。


キム・ギョンシクの家。
屋敷にワン・ソとウンチョンら黒ずくめの間者が忍び込みました。
キム・ギョンシクは配下の豪族と高価な品物を見て雑談していました。
ワン・ソは覆面で顔を隠して現れました。キム・ギョンシクは「カネか?塩か?望むものは何でもくれてやる」と命乞いをしました。ウンチョンは先の皇帝に投げつけられた手刀を机に叩きつけました。

ワン・ソはキム・ギョンシクに五年前の皇帝暗殺の首謀者は誰かと尋ねました。キム・ギョンシクは裏切り者になるより家門を守ると言い返しました。
「お前たちは何者だ!」
「ネイノーン!冥途のみやげだ。」
ワン・ソは覆面を外すとキム・ギョンシクを斬りました。その床には神獣鏡の破片が落ちました。

寺。
ワン・シンニョムは内議令(ネイリョン)キム・ギョンシクが殺されたと報告を受けました。ワン・シンニョムは手下に必ず「アレ」を回収するよう護衛武士パク・ソルに命じました。

ワン・シンニョムの隠れ家。
パク・ソルは主人に鏡は持ち去られたと報告しました。
ワン・シンニョムは憤って机を叩くと刀を抜きました。

隠れ家。
ワン・ソはキム・ジョンシクの家から持ってきた物から手がかりを掴むよう護衛武士たちに命じました。ワン・ソは皇帝の崩御後の5年間で西京派(ソギョンパ)が政治の実権を握ったので、ワン執政(シプチョン)が黒幕だろうと見当を付けていました。

ワン・シンニョムの隠れ家。
豪族たちは塩を庶民に配った義賊の噂をワン・シンニョムに報告しました。
ワン・シンニョムは五年前に皇帝の剣(つるぎ)となって長州家(チャンジュガ)と孟州家(メンジュガ)を襲った賊が戻って来たのだと言いました。


夜の皇帝の部屋。
ワン・ソは妻のことを布団の中では子猫のようだ「アハハハハハ」と皇帝と酒を酌み交わしていました。
定宗(チョンジョン)はこれからも自分のところに来て面白い話を聴かせて欲しいと言いました。
そこに、王式廉(ワン・シンニョム)が現れ何の用だとワン・ソに言いました。
ワン・ソは半年ぶりに来たのに陛下と叔父上に小言を言われたと帰ろうとしました。
ワン・シンニョムはまた来るようにワン・ソに言いました。ワン・シンニョムは刀を抜くと「この紋は知りませんか?」と皇帝から貰ったこの刀でメンセイ(誓った)したのだと説明しました。

ワン・シンニョムの隠れ家。
ワン・シンニョムは再び現れた賊を消さねばならないと、護衛武士に言いました。パク・ソルは中原から間者を送り込むと言いました。

黄州家(ファンジュガ)。
王旭(ワン・ウク)は机の上にユルの靴を置いて大事そうに眺めていました。そこにヨウォン公主が入って来て青海商団の経営者は首領のヤン・ギュダルではなく、副首領のヤン・シンユルだと言いました。そして「お前の人(側室)にせよ。会えば驚くであろう」と姉は、弟に言いました。

ユルの部屋。
ヤン・シンユルは行首(ヘンス)のミョンヘに碧瀾渡(ピョンナンド)へ行くための男装を手伝ってもらっていました。
「女人の姿だとあなどられてしまうから。」


夕方。
ワン・ソは見晴らしのよい高台で港を見下ろしてため息をつきました。

回想シーン。夜。
「三足烏(サンジョクウ)が描かれていただと?一体どういうことだ。」
定宗(チョンジョン)は困惑していました。
「太祖(テジョ)陛下の秘密武士(ピミルブサ)にも三足烏(サンジョクウ)を持っておりました。皇帝に逆らう豪族らを処罰する武士(ムサ)どもです。」
チュ・ジモンは答えました。
「知っていたのか?」
定宗(チョンジョン)は弟に尋ねました。
「いいえ。知りませんでした。秘密武士か?ハハハハハ。」
ワン・ソも話を聞いていました。
「信じられる人はお前しかおらぬ。もしかしたら、最後の機会かも。」
定宗(チョンジョン)はキム・ジョンシクを討った者を調べ、(その者と)内密に会う方法を探るようワン・ソに命じました。
ワン・ソはどうして会いたいのかと尋ねました。
定宗(チョンジョン)は「皇帝になって初めて味方と思える者が現れた。皇帝のための武士か確かめたいのだ。その者らの力を借りて、操り人形ではなく民を守る本当の皇帝になりたい」と言いました。

「兄上。それほど孤独に玉座を守っていたとは。兄上が会おうとなさっているのは私なのです。しかし、今はまだ話す時ではないのです兄上。」
ワン・ソは心を痛めている兄を思いました。


碧瀾渡(ピョンナンド)という港近くの市場。
ヤン・シンユルはキョンの護衛のもと、男装して品物を品定めしていました。

ウンチョンは近々中原から間者が侵入するという情報があったので港を見張るとワン・ソに報告しました。
ワン・ソは誰が間者を呼んだのか必ず付き止めるよう命じました。
ウンチョンはワン・ソが悩んでいることを言い当てました。
ワン・ソはウンチョンに追跡中は余計な事を考えないように言いました。
ウンチョンは皇子に数日港にとどまるよう進言しました。
「殿下ぁ。殿下ぁ。」
通りでギルボクがワン・ソを呼びました。
ワン・ソは「塩を配ったか?」とウンチョンに尋ねました。ウンチョンは「キム・ギョンシクの遺言ですから」と答えました。
ウンチョンが去るとギルボクが現れました。
「そんなお姿ではコソ泥と思われますよ?」
ギルボクは言いました。
ワン・ソは「チョーナーと呼ぶなと言っただろ!」とギルボクに言いました。

港。
「最高の奴婢」が50両で競売にかけられていました。男の奴隷が40両で売られて行きました。次にまだ子どもを産める健康な女と、その女の息子が30両でセリかけられました。

ヤン・シンユルはたまりかねて「女と息子が離ればなれになったら仕事に身が入らぬだろう」と言いました。

ヤン・シンユルはワン・ソと目が合いました。シンユルはキョンに女と子を買うよう命じると、ワン・ソのもとに駆け寄りました。


ヤン・シンユルはワン・ソと会いました。
「剣術はできるのか?胸厚く尻も硬い。回ってみろ。」
シンユルはワン・ソの肉付きを確かめ。
「剣術はそれなりだな。アイ・・・・イノミ(こいつ)!一回だけだからな!」
ワン・ソは怒りかけて我慢しました。
「私がお前を買ってやろう。」
「こいつクソ面白い奴だな。私を買うことはできぬ。私は主人のものだ。」
「主人だと?誰に買われたのだ?そんな。こんなことが・・・。」
「やい、イノミ~。」
ワン・ソは"イノミ"を繰り返して下品な男を演じました。
ギルボクはワン・ソを引っ張り「あいつは牛や馬を選ぶように殿下に無礼にも奴婢を買おうとしているようだ」とワン・ソに言いました。
ワン・ソは「お前も無礼さは変わらぬだろ」とギルボクに言っていると、馬がシンユルの方向に走ってきました。
ワン・ソは夫が他人の奴婢となったことにショックを受けているシンユルの腕を引っ張り馬から守りました。シンユルはくるくると回ってワン・ソの腕の中に入りました。
「え~いイノミ!大丈夫か?」
ワン・ソは言いました。
「大丈夫・・・!?」
シンユルはぼーっとしていました。
「おいイノミ。大丈夫かと言っている。」
ワン・ソはシンユルをシャキッとさせようとしました。
シンユルは我に帰るとワン・ソに「主人は誰だ。いくらかしようが必ずお前を買い入れる」と言いました。
「ほほ~。しつこい奴だな。イノマ(お前さん)。よく聞け。すべての高麗の民は皇帝陛下のものだ。陛下からどうやって私を買うというのか?」
ワン・ソは言いました。
「あ~その主人。お前は運がいい人な。」
シンユルは笑いました。
「はは~運がいいのは助けてもらったお前だろ。」
「そうなのか?」
「バカな人だな。そうだ。」
「あはは。うっふふ。胸板も厚くて尻も硬くて気に入ったのに。頭が悪いんだな?記憶力が無い。」
「やい。あ~イノミ。イノミ。命の恩人に何を言うんだ。お前。」
ワン・ソは怒りました。
「助けてもらった礼だ。これで飯でも食うがよい。」
シンユルはお金が入った巾着をワン・ソに投げました。
「ネイノーン(おのれ~)!コマッタ(ありがとう)。だけど何日か滞まろと思ってたから助かったよ(笑)」
ワン・ソは怒りかけてお礼を言いました。
「行くよ~。キョン♪」
シンユルは去りました。
ワン・ソはギルボクとともに巾着の中身を確かめてみると、大きな銀がいくつも入っていました。
「なんて気前がいい奴だ。」
ワン・ソは驚きました。


夜の宿屋。
ヤン・シンユルは買って来た燭台を気に入りました。そして部屋を全部借り切って誰か(ワン・ソ)を迎える準備をしていました。

宿屋。
青海商団の家族が食事を楽しんでいました。
ワン・ソはここに泊まろうかと考えていましたがギルボクがいたら密かに抜け出せないと考えていました。ウンチョンは港を見張ってくると言って立ち去りました。ギルボクは宿屋が貸し切りになったことを宿屋の主人から聞いていました。主人は皇帝陛下が来てもお泊めすることができないと断りました。ギルボクは先ほど貰った銀貨を渡しました。

ギルボクは「二人の男が来て別々に部屋を借り切った」とワン・ソに説明しました。
ワン・ソはカネを出して追い払えば泊めてもらえると言いました。
「ギルボクや~先に行け。お前が主人で俺が従者だろ。」

主人の部屋。
「ほほ~。入りますよ~。客室が満室なので相部屋にしたい。」
ワン・ソは部屋の中に向かって声を掛け、中に入りました。
「出て行ってください~。」
男装したヤン・シンユルは振り返らずに手を振りました。
「入れてくれ。今夜だけ一緒に頼む。礼ならはずみますから。」
ワン・ソは言いました。
「私が与えたカネなのに、あつかましいな。」
ヤン・シンユルは振り返りました。
「あ、イノン。お前!」
ワン・ソは驚きました。

従者用の部屋。
キョンは部屋に入ると布団を蹴飛ばしました。すると布団の中からギルボクが出て来て「今夜は相部屋で頼む」と言いました。ギルボクはキョンを見て驚きました。キョンは急いでシンユルの部屋の外に行くと「大丈夫ですか?」と声を掛けました。

主人の部屋。
「大丈夫ですよ~。やっとのことで泊まれるんだ。我慢してくれ。」
ワン・ソは両手を組みながら返事をしました。
「そうか~。」
ヤン・シンユルは考える振りをしました。
「私の房(部屋)をお使いください。」
キョンはワン・ソに言いました。
「アイゴ~。助かった。ははははは。」
ワン・ソは喜びましたが、シンユルはキョンに部屋で寝るよう命じました。

* * *

「見ず知らずの者より供の者と同じ部屋に泊まったほがマシだろ?」
ワン・ソはシンユルに言いました。
「供の者よりも見ず知らずの友のほうが酒が楽しくなる。どうせなら一緒に酒を飲まないか?」
シンユルは答えました。
「あははははは。酒の誘いを断るのも失礼だな。ハハハハハ。一杯注いでくれ。おお、手を添えるとは女みたいだな?ああアイゴ溢れるぞイノマ(お前さん)。あ~。うまい。」
ワン・ソが言うと、シンユルは片手で土瓶を傾けました。
「お情けにしては大金だった。」
ワン・ソは言いました。
「情けではなく助けてもらった礼だ。」
シンユルは言いました。
「ならば、先ほどの奴婢を買えばよかったのに。哀れに思ってただろ。」
ワン・ソは言いました。
「哀れだとしてもすべての奴婢を買うことはできぬ。あの女性を買っても世の中は変わらない。それに私はカネもうけにしか関心がなく世の中を変えることには興味はない。それから、それは私の役目ではない。」
シンユルは言いました。
「ほほう。ならば、誰の役目だ?」
ワン・ソはシンユルに酒を注ぎました。
「民を想うことは皇帝の役目だ。」
シンユルは言いました。
「か弱そうな男なのに、言うことは鋭いな。そうだ。お前の言う通りだ。それはこの国の皇帝がやるべきだ。は~。」
ワン・ソは政(まつりごと)がままならない兄の定宗(チョンジョン)の苦悩を思い出すと、ため息をつきました。
「おほう。何を考えている。そんな顔をされると酒が不味くなる。悩んでいる時は計算するのが一番だ。」
「計算?どうするんだ?」
「損か特かを計算して有利なほうを選ぶんだ。」
「損と特をかんがえるのか。(兄上。もう少しお待ちください。今は得より損が多いです。すべてをやり遂げたら、私は兄上にすべてを何でも打ち明けます。)フフフフフフ。」
「ほらみろ。結論が出ただろ。酒を私にもくれ。」
「なるほどな。小さい頭のくせして賢いな。どうぞ。どうぞどうぞ。私も一杯やろう。おっと。もう飲んだのか?」

* * *

「あはん。明るい昼間もイケてたけど、今の姿もイケてるな。」
ヤン・シンユルは酔っぱらいました。
「離れろ。」
ワン・ソは困りました。
「そなた、何という名前だ?」
「ソだ。」
「ソ・ソ?」
「牛(ソ)が小便(ソピ)する夢を見たら俺が生まれたそうだ。それであんたの名前は?」
「ケボン。開封(ケボン)から来たんだ。」
「ケボンから来た?面白い名前だな。」
「ケボンに行ったことは?」
「あるが・・・。」
「いい思い出はあるか?」
「いい思い出?は~。あるよ。ケボンでは苦労した思い出が。ケボンではとても苦労した。」
ワン・ソは酒をあおりました。
「苦労した?(私との婚礼が苦労しただと?)」
「それより、あんた、何者なんだ?」
「商人だ。」
「人を売買する?」
「人を買うことはあっても売ることはない。」
「ならば何を売ってる」
「他の物だ。」
「どんな?」
「天下とか。」
「今天下を買うといったか?」
「天下が欲しいのか?」
「皇帝陛下がいらっしゃるのに、天下を売るだと?大逆罪だぞ!今夜は酒を飲んだ友として何も聞かなかったことにする。ふん。」
「(こいつバカなの?なんで気が付かないの!)」
ヤン・シンユルは呆れました。

キョンは部屋のすぐ外で警備をしていました。

* * *

雨が降り始めました。

シンユルはワン・ソに傭兵か尋ねました。
ワン・ソは否定はしませんでした。
シンユルは次に結婚しているか尋ねました。
ワン・ソは夫人がいると答えると、シンユルにも祝言を挙げたのかと尋ねました。
シンユルはそれっぽいことを一度したが大損したと酒を飲みました。
ワン・ソは暑くなりました。
シンユルは暑かったら部屋から出て行けばいいと言いました。
ワン・ソはさらに酒を飲もうとしましたが、シンユルは「私の酒だ」といって土瓶の酒を飲み干しました。
「え~い。最低な男だな。」
ワン・ソは布団に寝ようとしました。
「どけよ。私の場所だ。あ~ん。広い~♪」
シンユルは布団に仰向けになると眠ってしまいました。
ワン・ソは腰掛けたまま柱にもたれかかって眠りました。

* * *

シンユルは目を開けて眠っているワン・ソを見つめました。

回想シーン。
ワン・ソとシンユルが出会い、祝言を挙げる場面。

「これで、本当の契約終了よ。」
シンユルは思いました。

感想

韓国ドラマ「輝くか、狂うか」3話の感想です。今回も、コミカルで面白かったです。

ストーリーは、王建が崩御して五年後、次の王になったのは実の兄の定宗(チョンジョン)でした。定宗(チョンジョン)は功臣(豪族)の操り人形となっていました。王昭(ワン・ソ)は密かに父から貰った皇帝の刀(護衛武士)を鍛えて功臣を成敗し始めました。ワン・ソとファンボ・ヨウォン公主との夫婦仲は冷え切っており、王旭も王昭を嫌っていました。

開国寺の仏像の開眼法要があり、ヤン・シンユルは皇族と知り合いになり王旭に見初められました。

王昭(ワン・ソ)もまた父を毒殺した犯人を追っているうちに偶然ヤン・シンユルと再会します。しかしワン・ソはシンユルの顔を知りません。二人は顔見知りとなり酒を酌み交わすのでしたが、ワン・ソはシンユルに気が付きませんでした。

・・・といった感じでストーリー自体は短いですが、その過程をじっくり描いているのがこのドラマです。

そういえば、結婚五年もしたら、ワン・ソ皇子には子どもがいるのでは?と思うのですが・・・そのような姿はありませんでしたね。

架空の話ですから、好きじゃない女性と政略結婚して夜のほうもさっぱり、といった演出が欲しかったのでしょう。男性の貞操を描いているかのようにも思えます・・・。

新たに登場した「キョン」という護衛武士(ホイムサ)。演じている俳優さんはチョン・ウシクさんで「オクニョ」ではソン・ソグという捕盗庁(ポドチョン)のお気楽武官(金持ちの息子役)を演じていました。脇役なのでお顔を見ても思い出せなかったです。

王旭(ワン・ウク)を演じているのはイム・ジュファンという俳優さんです。時代劇はこれが初めてみたいで、私は見たことがありません。そっくりな俳優さんがいらっしゃるので、あの人かな?と思いましたが、違いました。韓国の人は同じような顔をした人が多いですよね。

定宗(チョンジョン)を演じている人はリュ・スンスという人で「根の深い木」「黄金の帝国」「チェイサー」「冬のソナタ」などに出ています。見覚えのあるお顔ですが、そっくりな俳優さんが何人もいるので、お顔の覚えに自信がありません。

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朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置