輝くか、狂うか14話
あらすじ
手を組む相手
シンユルは毒の粉がマンダラケ草であることを発見しました。覆面姿で皇宮に行ったワン・ソは皇帝の定宗に自分が早衣仙人(チョイソニン)の首長であると正体を明かすと、兄に毒を盛ったワン・シンニョムを討伐する許しを求めました。
「私を副団長と一緒に陥れるつもりだろう。」
定宗はワン・ソを疑いました。
ワン・ソは兄のためならいつでも死ぬが、今は「兄上の刀」なのでワン・シンニョムを討ち父の恨みを晴らすべきだと言いました。
日中の皇帝の部屋。
定宗(チョンジョン)は王式廉(ワン・シンニョム)に早衣仙人(チョイソニン)を討伐したいと言いました。そして西京遷都の進捗情報を尋ねました。ワン・シンニョムは西京に民(労働者)を移住させて働かせたいが平壌城の修復に必要な人材と材料が青海商団に取られているので皇室の支援が欲しいと言いました。定宗は皇宮から新たに任命する監督官を西京に送り、人を移住させ使役させる管理をさせると言ました。ワン・シンニョムは皇帝の素直な反応を意外に思い驚きました。定宗(チョンジョン)は王式廉(ワン・シンニョム)に早衣仙人(チョイソニン)の討伐を命じました。
ワン・シンニョムが部屋から出て行くと、気を張ったことで疲れた定宗は椅子のひじ掛けに倒れかかりました。チュ・ジモンは皇帝の体を支えました。
街。
ワン・シンニョムが従者を連れて街を馬で通っていると、人々は頭を下げるよう強いられていました。通りにいたワン・ソはワン・シンニョムを庶民の小汚い酒場に連れて行きました。
酒場。
ワン・ソはワン・シンニョムに酒を注ぎ、ワン・シンニョムもまた注ぎ返しました。
「私が早衣仙人の首長であることを皇帝陛下に言ったそうですね。どうして陛下を惑わせるのですか?」
ワン・ソは言いました。
「陛下は早衣仙人を捕らえるようお命じになられた。ねずみのよな奴らを最後の一匹まで抹殺します。」
ワン・シンニョムは不味い酒を床に吐き出しました。
「ハハハハハハ。そうしてください。こうしていると、父上を思い出します。父上が毒薬で死んだことを知っていますか?」
ワン・ソは言いました。
「太祖(テジョ)陛下が老衰で亡くなられたことは世の皆が知っています。」
ワン・シンニョムは答えました。
「世の中の裏で活躍しておられる人が、どうして世の中の表のことをおっしゃるのですか。ハハハハハ。」
ワン・ソは笑いました。
「思い出してみれば俺が執政に返す恩が多そうです。お待ちください。そのうち当分の借りを返しますので。」
「急がなくてもいいですよ。命を縮めることになりますから。」
夜のワン・ソの隠れ家。
ワン・ソは早衣仙人の手下を集め、インドのマンダラケという毒薬を調べ、決戦に備えるよう命じました。
ワン・シンニョムの隠れ家。
ワン・シンニョムはワン・ウクに皇宮の監督官が任命されるので、金、酒、女を使って懐柔するように言いました。王旭は万全の準備をすると言いました。
「陛下の毒薬に対する最後の抗いでしょう。もうすぐ皇帝の座が開くと申し上げたではありませんか。血瘤ができはじめたので、死期が近いのでしょう。」
ワン・シンニョムが言うと、ワン・ウクは驚きました。
ヨウォン公主の部屋。
ワン・ウクは帰宅すると姉の部屋を調べました。
ワン・ウクは、以前、姉が執政との密談の場で「皇帝の座が開かなければならない」と言い、ワン・シンニョムが「皇帝の座を開ける方法を調べてください」と言っていたことを思い出しました。
日中の青海商団。
ワン・ソは皇宮の侍従を連れて現れました。
シンユルは西京執行官のワン・ウクと部屋で話していました。シンユルは皇帝の情報を教えてくれたウクに感謝しました。ワン・ウクは監督官が来れば「我々は同じ船に乗っているので監督官が来ればすんなりとはいかなだろう」と言いました。シンユルは「青海商団は船を捨てることもできます。我々を軽んじないでください。」と言いました。
部屋にワン・ソと二人の侍従が入って来て自らが監督官であると挨拶しました。
ワン・ウクは「副団長の行動は私が決める」とシンユルの支配者であることを宣言して威張りました。ワン・ウクは建設の進行を説明し、シンユルは職人と建築材料の調達について述べると、ワン・ソは「職人に賃金を払うのに徴用した民をタダ働きさせるのか」と言いました。ワン・ウクは「民の賦役(ぶえき)は父上の頃より賃金を払っていない」と言いました。そして賦役の対象は16歳から60歳までの男で労役期間は5年だと言いました。ワン・ソは「時代が変われば法もかわる」と言い返しました。
ワン・ソとワン・ウクが部屋を出ると、ヤン・ギュダルたちが現れワン・ソの側についたほうがいいのではないかと話しました。シンユルは今は執行官と監督官の両方に従うべきかと言いました。
商団の庭。
「俺は、俺と手を組んだ。」
ワン・ソは弟に言いました。
ワン・ウクは人材の公平な登用は豪族たちを殺して皇宮に血を流さなければ実現できないので今は監督官の仕事に専念するよう兄に言いました。
それからウクは「副団長を危険に晒すのは兄上かもしれません」と言いました。
「どういう意味だ?」
「私と姉上の問題です。」
ワン・ウクは正直に言って帰りました。
青海商団はヨウォン公主が雇った間者に監視されていました。ワン・ソとシンユルは他人行儀に別れました。
ワン・シンニョムの家。
ワン・ウクはワン・シンニョムに会い状況を説明しました。
「陛下がワン・ソ殿下と手を組んだのだ。」
ワン・シンニョムは腹を立てました。
そこにワン・ソが現れ西京に関わる資料を見せて欲しいと低い物腰で頼みました。
ワン・シンニョムはワン・ウクに、ワン・ソと定宗を葬ることを示唆しました。
夜のワン・ソのアジト。
ワン・ソは部下たちに開京(ケギョン)に身を隠すよう命じました。
日中の青海商団。
カンミョンは金化石が見つかったとシンユルに言いました。
シンユルは金化石はマンダラケに触れると変色すると言いました。
シンユルはカンミョンとともに石売りに金化石を買いに行きました。男は毒を扱うなら占いと言うと、シンユルは毒を扱った者を捕らえるためだと言いました。
チョンオクは女官姿となりヨウォン公主の器を調べました。そこに侍女が護衛とともに現れたので、チョンオクは捕らえられてしまいました。
ワン・ソのアジト。
ウンチョンはパク・スルも承宣が死んだ日に殺されたとワン・ソに報告し、チョンオクがいないと言いました。
どこかの部屋。
チョンオクは拷問されていました。そこにチョンオクの妹が人質として連れて来られました。ヨウォン公主の侍女は白状するように言いました。チョンオクは「早衣仙人だ。妹を解放して私を殺せ。」と言うと、侍女はさらに青銅鏡についても白状するように言いました。
拷問が終わり、ヨウォン公主は暴力を謝るとチョンオクに茶を与え、青銅鏡についてチョンオクに尋ねました。チョンオクは青銅鏡の2つはワン・ソが手に入れ、3つは執政が持っていて豪族五人が太祖(テジョ)を殺した連判状であると自白しました。
「ワン・シンニョム、ペク・チュンヒョン、ユ・モグォン・・・。」
チョンオクが言いかけると・・・。
「ホン・ギュイ、キム・ジョンシクか。ワン執政の弱みでなく、命そのものだ。妹を連れて来い。」
ヨウォン公主は続けました。
「飲むのだ。」
ヨウォン公主は妹に毒の茶を飲ませ、一日後に死ぬと言いました。そして解毒剤を見せ、青銅鏡を盗んでくるよう命じました。
ワン・ソは帰宅し、考えていました。部屋にヨウォン公主入って来て「頭がスッキリする薬」を持ってきました。ワン・ソは重傷だった自分を治療した公主の医学の知識はかなりのものだと確信しました。ヨウォン公主は副団長に床入りの吉日を選んでもらったと言いました。
日中の青海商団の門前。
ワン・ソはワン・ウクとともに青海商団に入りました。
ワン・ソとワン・ウクとシンユルは遷都について話し会いました。ワン・ソは免税されている皇族と豪族に徴発の免除税として千両払わせれば費用がまかなえると言いました。ワン・ウクは豪族たちは言うことを聞かないと怒りだしました。「私は執政官だ!」ワン・ウクが怒鳴ると、ワン・ソは「これは皇帝の命令だ!」と言いました。シンユルは「利益につながらない話が続くなら降りる」と言いました。
青海商団の門前。
ワン・ソが帰ろうとするとヤン・ギュダルが来て妹の無礼を謝り「ケボンから預かっている物があります」と倉庫に案内しました。
倉庫。
ワン・ソはヤン団長を呼びましたが、閉じ込められてしまいました。
「ヤン団長。イノミ何をしておる。早く開けろ。俺はワン・ソだ。金剛山(クムガンサン)のワン・ソだぞ。ただじゃおかないからな!」
ワン・ソは困りました。
ヤン・ギュダルは妹を見つけると「ペンミョが転んで怪我をした」と嘘をつきました。
倉庫。
シンユルはワン・ソと倉庫の中で会いました。ヤン・ギュダルは「男と女の時間が必要だ。この兄に感謝しろよ」と再び鍵をかけました。
「そちを脅したのは、ヨウォン公主か?」
ワン・ソは尋ねました。
「違います。西京遷都の監督官をお勤めなのは?」
シンユルは尋ねました。
ワン・ソは皇帝の命令だと言いました。
「人は一歩先を行く者にはついていきますが、十歩先を歩く者にはついていきません。お気を付けください。では。」
シンユルは礼をして帰ろうとしました。
「副団長。どうせなら俺のケボンに伝言を頼む。よく聞くのだ。ケボンぁ~。お前さん、副団長と接するたびに心が冷たくなって胸が苦しくなってしまう。副団長を見てるとケボンぁ~ケボンぁ~ケボンぁ~。こんな風に叫びたくなる。でも許されない。三日に一度お前に叱られていたソソはいつもここ(胸)が温かくなってどうしてか笑顔になった。そのときのケボンのほうが、ここ(心)が満たされて、温かかったとは思わぬかケボンぁ。」
ワン・ソは言いました。
「ここに、ケボンはいません。」
「わかっている副団長。俺はケボンを捜す旅に行く。今日は帰るからな。絶対引き止めるなよ。ケボンぁ~。開封に行ったのか?碧瀾渡に行ったのか?」
突然ワン・ソは大きな声を出しました。
「兄者!」
「ケボンなのか?副団長なのか?ここにケボンがいたぞ~!ケボンの顔を見るのはとても久しぶりだ。俺は誰だ?俺は誰だお前さん。」
「ソソ兄者。でしょ?」
「ケボンぁ~。ケボンぁ~!」
ワン・ソが叫ぶのでシンユルはワン・ソの口を塞いで床に押し倒しました。
「兄者が倉庫に入るたびに物を壊すなんて。どうしてくれるんだ?」
「五日、十日働けば・・・。」
「十か月は必要だ。」
「十か月とは。そんなに長く俺と過ごしたいのか?ハハハ。オレを叩いたな?皇族だぞ?金剛山の虎なのに。」
ワン・ソとシンユルは抱き合ってイチャイチャしていました。
ヤン・ギュダルが戻って来て、その様子を見ると、また引っ込みました。
「副団長。息災でいるようにとケボンに伝えてくれ。俺は帰る。」
ワン・ソは去りました。
ヨウォン公主の部屋。
ヨウォン公主はワン・ウクにどうして執行官になったのか尋ねました。
ワン・ウクは皇帝になるためだと答えました。
姉は、皇帝になればワン執政に従うしかないと言うと、ウクは「愛する人といられるなら構いません」と答えました。
「天下を得ても、愛する人がいないとどんな意味もありません。愛する人の息づかいがなければ、何の希望もありません。」
ワン・ウクは言いました。
「私は強い皇帝が欲しい。どんな功臣の言いなりにならない強い皇帝が。なのに、お前はいつから、違う場所を見ている。私が、お前を、どうすればいいのだ?私はあの子を殺すかもしれぬ。」
「あの女性に手を出したら、私と刀を交えることになります。」
「ゆえに、私が動く前にあの子をお前のものにせよ。それが、それだけが、誰も傷つかぬ手だ。」
ワン・ソが街を歩いていると、傷ついたチョンオクが寒そうに歩いていました。ワン・ソはチョンオクの後をつけました。
チョンオクはワン・ソの隠れ家に入ると、青銅鏡を盗んだところをワン・ソに見つかりました。チョンオクは妹の命がかかっていると正直に答えました。
「それを持って行って妹を助けるのだ。ヨウォン公主がお前を殺そうとしても、必ず生き残れ。」
ワン・ソが言うと、ヨウォン公主は妓楼のクムソンもヨウォン公主が殺し、皇帝の毒もヨウォン公主が用意した可能性があると言いました。
ヨウォン公主の家。
チョンオクはヨウォン公主に青銅鏡を渡しました。
ヨウォン公主は侍女に解毒剤を与えるよう命じました。
チョンオクは妹に解毒剤を飲ませました。
「どうしてお前は飲まぬのだ。」
「手下にしていただければ飲みます。何でもいたします。」
「だから家族がいる者を適地に行かせてはならぬのだ。」
「私の命令に逆らえば、お前も、お前の妹も死ぬことになるぞ。この子は、ここで育てる。それからお前は今日から月香楼の行首(ヘンス)だ。」
ヨウォン公主はチョンオクに命じました。
ヨウォン公主は、強い皇帝を作ると決心しました。
ワン・ソは帰宅するなり妻の部屋に乗り込み「お茶にしよう」と言いました。ワン・ソは公主の部屋に解毒剤と青銅鏡があると思いました。
皇帝の部屋。
定宗(チョンジョン)が倒れているところをチュ・ジモンが見つけました。
便殿(ピョンジョン)
ワン・シンニョムは勝手に皇帝の座に上がり、西京遷都について会議しようとしました。
ワン・ソは反対しましたが「これが執政の任務です」とワン・シンニョムは逆らいました。
ヨウォン公主はシンユルを呼んで、手を引くよう脅しました。
「この茶を飲んで、死ぬのでしょうか。生きて帰れるのでしょうか。」
シンユルは言いました。
感想
韓国ドラマ「輝くか、狂うか」14話の感想です。ヨウォン公主が強気に出て来ました。公主は会いに生きる弟を弱いと判断し、見捨てようとしています。愛の人、ワン・ウクにも欠点があって、心を許せる家族がいないことと、つまり、孤独であること、周りが悪党ばかりで、そして自らもまた悪を抱えているということに気が付いていないということです。つまり、頭が悪いのですが・・・ドラマの見せ方ではまるで、ワン・ウクが「いい人」に見えてしまいます。いつの間にかクムソンやパク・スルが死んだことになっていました。
本当に怖い妻よりも愛人の若い娘がいい、そっちのほうが本当の恋愛だというワン・ソ。現代の価値観では不倫なんですが、このドラマではそんな背徳感は微塵もありません。
皇帝が倒れ、いよいよストーリは本題の皇位継承になってきましたね。
このメンバーで真面目なお話がデキるのでしょうか?
続きを見たいと思います。
本当に怖い妻よりも愛人の若い娘がいい、そっちのほうが本当の恋愛だというワン・ソ。現代の価値観では不倫なんですが、このドラマではそんな背徳感は微塵もありません。
皇帝が倒れ、いよいよストーリは本題の皇位継承になってきましたね。
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