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へチ王座への道16話のあらすじと感想 해치 延礽君(ヨニングン)は復権し代理聴政を任されるも困難が...

へチ王座への道16話

ヘチ 王座への道 16話のあらすじと感想

目次

あらすじ

夜の王宮。延礽君(ヨニングン)を陥れた密豊君(ミルプングン)は王宮に侵入しました。

回想シーン。
幼い頃の密豊君(ミルプングン)。密豊君(ミルプングン)は父の厳しい教育に耐えかねて縁の下で泣いていました。
「その年で小学(ソハク)も読めぬのか!そんなことで、王座に就けぬぞ!私は王孫(ワンソン)だ。王の子孫だ。この国は今の王のものではない。私の祖父や父上のものだったのだ!それなのにどうしてお前はできぬのだ。それで王の器というのか!わーーーー!」
密豊君(ミルプングン)の父は本を破り捨てると暴れました。
「ごめんなさい。ごめんなさい父上。肝に銘じます。」
怯えた密豊君(ミルプングン)は謝りました。

「俺はどうしたらよかったんだ?俺は・・・。」
密豊君(ミルプングン)は隠れて泣いていました。
「誰だ!」
兵士が密豊君(ミルプングン)を見つけました。
「南無阿弥陀仏なんてクソ食らえだ。」
密豊君は王族に逆らえない兵士を殺しました。

延礽君(ヨニングン)は内禁衛将(ネグミジャン)から「密豊君(ミルプングン)が王宮に現れた」と報告を受けました。延礽君は内禁衛将に王と妃たちを守るよう命じました。

景宗(キョンジョン)のもとに宣懿王后(ソニワンフ)が駆け付けました。

仁元大妃(イヌォンテビ)は国王夫妻の身を案じました。

延礽君(ヨニングン)は密豊君(ミルプングン)が兵士を殺したことを知りました。

延礽君(ヨニングン)が景宗(キョンジョン)を守りに駆け付けると、国王の寝殿の前に乱心した密豊君(ミルプングン)が現れました。尚膳(サンソン)は景宗(キョンジョン)の前に立ちました。

「タン。何をしている。貴様!」
延礽君(ヨニングン)は刀を抜いて密豊君(ミルプングン)の首に突きつけました。
「やはり。お前が見つけてくれると思った。主上(チュサン)に会いに来たんじゃない。俺はお前を道連れにする。ハハハハハハ。俺が一人で死ぬと思ったか?ダメだ!俺が兄上をどれだけ慕っているか。一緒に行こう。死ぬなら、お前も連れて行く。」
密豊君は跪いて笑いました。

民家。
ユニョンはタルムンにより部屋に軟禁されていました。
「密豊君が終われば私の人生も終わりなの。」
ユニョンは泣きました。
「しばし、あの人をここに居させたい。」
タルムンはクンテに見張りを頼みました。
「私はもうポクタンに戻れないのよ。タルムン。戻るなら死んだほうがマシなの。」
ユニョンは悲しみました。

真夜中の司憲府(サホンブ)。
パク・ムンスはト・ジグァンたちを連行しました。ト・ジグァンは縛られているウィ・ビョンジュを殴りました。
「お前がしくじるからだろうがクソが!」
ト・ジグァンは言いました。
「ここをどこだと思っている。クソ野郎。」
パク・ムンスはト・ジグァンを連行させました。
「あんなクソ野郎にまで見下されるとは。改めるべきだった。あの時に。」
パク・ムンスはウィ・ビョンジュに言いました。

王宮。
密豊君は捕まりました。
閔鎭遠(ミン・ジノン)たちはその様子を見守っていました。

回想シーン。
密豊君(ミルプングン)が延礽君(ヨニングン)に対し直系の王族だと威嚇する場面。密豊君が延齢君(ヨルリョングン)を斬る場面・・・接待の狩り場で対峙する場面。

翌日のアジト。
タルムンのもとに語り部が現れ密豊君(ミルプングン)の屋敷に捜索が入ったと報告が入りました。

タルムンの部屋。
クンテは密豊君(ミルプングン)の女を匿うなんて信じられないけど守りますとタルムンに言いました。
「悪女、妖婦、妾。あの人はそういう人だ。望みを叶えるために何でもする女。だから密豊君(ミルプングン)をけしかけた。もう少しマシな状況だったらあんな道を選択しなかったかもしれない。俺は、あの人の望むものを与えてやれなかった。俺は、あの人に目の前で死なれたくなかった。」
タルムンは感傷に浸りました。


延礽君(ヨニングン)は世弟(セジェ)としての政務に復帰しました。延礽君(ヨニングン)は軍部がしっかり国王と都城(トソン)の民を守っているか確かめました。

会議が終わり、延礽君(ヨニングン)は側近の李光佐(イ・グァンジャ)とチョ・ヒョンミョンから事件の事後処理について報告を受けました。

牢屋。
延礽君(ヨニングン)は密豊君(ミルプングン)に会いました。

別の牢屋。
パク・ムンスはウィ・ビョンジュに尋問していました。
「お前が私と同じ立場なら、信念を持ち気概のある奴らといつまでいつまでそうしてられると思う。世弟(セジェ)が潰され頼れる後ろ盾を失ったらいつまでそうしていられる?お前は運がよかっただけだ。私も能力だけで評価されていたらここまで落ちなかった。お前のようになれたはず。」
ウィ・ビョンジュはパク・ムンスに言いました。
パク・ムンスは動じませんでした。

牢屋。
「延齢君を殺したのはお前だろ。フォンに王座を奪われそうになって殺したのだろう。」
延礽君(ヨニングン)は密豊君(ミルプングン)に尋ねました。
「いいや。兄上。延齢君を殺したのはお前だ。お前が俺を邪魔しなければ憐れな死に方はしなかった。なぜお前だ。水汲みの子なのになぜお前が王座に就けるんだよーーー!」
密豊君(ミルプングン)は言いました。
怒った延礽君は密豊君に必ず殺してやると言いました。
慌てた李光佐(イ・グァンジャ)は「落ち着いて下さい邸下(チョハ)。密豊君(ミルプングン)は国法で裁かれます」と言いました。
なぜ世継ぎがあなたでなく世弟邸下(セジェチョハ)か知りたいですか?ほかでもなく世弟邸下はあなたと違う選択をしたのです。それが誰であっても、その人の今の姿は数々の選択をしてきた結果です。この意味が分からぬならあなたに望みはありません。
李光佐(イ・グァンジャ)は密豊君(ミルプングン)に言いました。

牢屋の外。
「私めは無礼な真似をしてしまいました。」
李光佐(イ・グァンジャ)は延礽君(ヨニングン)に謝りました。
「選択とはどういう意味だ?」
延礽君(ヨニングン)は尋ねました。
「ご存じないのですか。今に至るまで世弟(セジェ)様は大義のための選択をなさってこられました。それが私とチョ・ヒョンミョンが世弟邸下(セジェチョハ)を推薦した理由です。」
李光佐(イ・グァンジャ)は言いました。
「邸下(チョハ)はすべての疑いが晴れました。これで堂々と東宮殿にお戻りください。」
チョ・ヒョンミョンは世弟(セジェ)に頭を下げました。

東宮殿。
「セジェチョハ。」
チャドンとハ尚宮(チョホン)は笑顔でヨニングンを迎えました。


朝廷。
老論派と少論派が向き合いました。
景宗(キョンジョン)は謀反の逆賊の処分について命令を下しました。
領議政の孫で儒生のキム・ソニョンと吏曹判書(イジョパンソ)の息子イ・キジンらちは流刑となり、領議政キム・チャンジュンと吏曹判書イ・イギョムは流刑の末賜死となりました。密豊君(ミルプングン)は流刑の後賜死となりました。

王宮の一角。
「大監(テガム)。朝廷では誰もが足元をすくわれるのが常ではありませんか。あまり悔やまないでください。」
閔鎭遠(ミン・ジノン)は連行されるキム・チャンジュンに言いました。キム・チャンジュンは生前の父から官吏になるなと言われたが、兄弟で唯一その道を歩んだと言いました。
ミン・ジノンはもしも二人の一族が生き残ったら面倒を見ると約束しました。
「ありがとう。ありがとう左相(チャサン、左議政)。」
キム・チャンジュンは泣きました。
10年続く政権も、10日咲く花もないという。だが、我らが去った後も、己の権力は永遠に続くと思い同じ間違いを繰り返すだろう。
イ・イギョムは言いました。
そいうでしょう。盛者必衰。だがそれを恐れてはどうして政治ができましょうか。この世は常にだれもが権力を得るために生きるのです。
閔鎭遠(ミン・ジノン)は言いました。
キム・チャンジュンとイ・イギョムは納得した様子で行きました。
閔鎭遠(ミン・ジノン)は二人の後ろ姿に礼をしました。


夜。
「さあ食べろ。俺に復讐するんだろ?」
タルムンはユニョンに会うと、食事を摂らないユニョンを励ましました。ユニョンは反抗しました。タルムンは気概が残っているユニョンを見て安堵しました。
「俺も去った女を引き止めるつもりはない。その女を死なせたくなかっただけだ。しっかり食べろ。」
タルムンは帰ろうとしました。
「悔やむはずよ。あなたは、私を生かしたこと。わかる?私が、あなたを、傷つけることになる。」
ユニョンはタルムンに抱き着きました。
「そんなことどうだっていい。あんたが、生きていればそれでいい。」
タルムンは言いました。

「少しムンスとタルムンに会ってくる。」
お忍び姿に着替えた延礽君(ヨニングン)はハ尚宮に言いました。
ヨジさんは楊州(ヤンジュ)に行ったそうで、寂しいでしょ?」
ハ尚宮は言いました。そしてチャドンは掖庭署(エクチョンソ)に行ったと報告しました。

内医院(ネイウォン)。
チャドンは女官から内医院(ネイウォン)の柱に血がついていると報告を受けました。チャドンはこのことが気になりました。

酒場。
パク・ムンスはアボンとチャンダル、タルムンとクンテと語り部の6人で酒を飲んでいました。
「あの時は殺されるかと思いました。首が折れそうでした。」
タルムンが言うと皆は笑いました。
「男のくせに情けないな。どこが痛む。治してやろう。ふ~。」
パク・ムンスはタルムンの首に息をふきかけました。
そこに延礽君がやって来ました。皆は立ちあがって世弟(セジェ)を迎えました。
「お前けがされたわけじゃない。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
「邸下(チョハ)が男色という噂をききましたがまさか・・・。」
タルムンは言いました。
「私は違う。だがムンスは嫁をとらないのは・・・。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
「邸下(チョハ)何を言うのです。私は男色じゃない。アボンチャンダル。説明しろ。」
パク・ムンスは言いました。
「そうですね。あながち間違いじゃないかも。ムンス様の周りにいるのは、真の男ヨジだけです。」
アボンは言いました。
「お前たちまで何だんだよ。俺は男だって。ほら見ろ。」
パク・ムンスは自分を避けようとするクンテと語り部に言いました。
パク・ムンスはいつまでも騒いでいました。

「ちょっとやりすぎでは?ムンス様が・・・。」
タルムンは延礽君(ヨニングン)と一緒に席を離れました。
「今回もちまたの王に助けられた。礼を言う。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
タルムンはまだ伝えていない秘密があると言いましたが、すべて話せるか自信が無いと言いました。タルムンは密豊君(ミルプングン)の賜死を急いだほうがいいと言いました。
「気になることがあります。流刑になる日、密豊君(ミルプングン)の表情が・・・。」
タルムンは言いました。

回想シーン。
牛に引かれる密豊君(ミルプングン)は余裕の表情を浮かべていました。

夜の王宮。
景宗(キョンジョン)は大殿(テジョン)に戻ろうとした途中、胸を押さえました。景宗(キョンジョン)が大殿(テジョン)に戻ると王の服を着たヨニングンの幻を見て驚きました。ヨニングンの幻は王の椅子に腰かけました。

王の寝室。
景宗(キョンジョン)は悪夢を見て目覚めました。
「私はただ怖かったのだろうか。怖いからと世弟(セジェ)を・・・・・・あっ・・・・・・。」
景宗(キョンジョン)は胸に痛みを感じました。すぐに尚膳が現れ御医を呼ぼうとしました。景宗(キョンジョン)は御医ではなく都承旨(トスンジ)を呼ぶよう命じました。


日中の大妃の部屋。
景宗(キョンジョン)は仁元大妃(イヌォンテビ)に頼み事をしました。

東宮殿。
仁元大妃(イヌォンテビ)は延礽君(ヨニングン)に会いました。

王の部屋。
景宗(キョンジョン)は閔鎭遠(ミン・ジノン)と趙泰耉(チョ・テグ)の二人を呼び世弟(セジェ)に代理聴政(テリチョンジョン、王の代わりに政務を行うこと)をさせるように頼みました。チョ・テグは反対しました。
「余はすでに心を決めている。だが先日のように世弟(セジェ)を追い詰めるためではない。老論と少論の首長(スジャン)に派閥をとりまとめてほしい。混乱した朝廷の雰囲気を一新したい。」
景宗(キョンジョン)は言いました。

東宮殿。
仁元大妃(イヌォンテビ)は世弟(セジェ)に代理聴政(テリチョンジョン)をするよう説得しました。

回想シーン。
景宗(キョンジョン)は仁元大妃(イヌォンテビ)に父上が延礽君(ヨニングン)を王に指名し、心から王として延礽君(ヨニングン)に教えたいことがあると言った話を打ち明けました。

東宮殿。
「これは先王殿下のご遺志である世弟(セジェ)。代理聴政(テリチョンジョン、王の代わりに政務を行うこと)を不忠と思わず受け入れてください。また兄弟が争うことなく同志として国事に携わる王室の姿を見せて欲しい。」
仁元大妃(イヌォンテビ)は延礽君(ヨニングン)の手を取りました。

王の霊廟。
延礽君(ヨニングン)は肅宗(スクチョン)の位牌の前に立ちました。

回想シーン。
「実はお前だった。父上がお決めになったこの国の王は。」
景宗(キョンジョン)が延礽君(ヨニングン)に言いました。

回想シーン。
「立派な生き方もできた。身分の低い母から産まれても自分の意思でまともに生きられた。だがなぜだ。なぜそのような生き方しかできぬ?」
景宗(キョンジョン)は延礽君(ヨニングン)に言いました。
「なぜですって?私が優れすぎてこのような生き方しかできぬのです。何かをしようとしても、何もできぬのです!」
延礽君(ヨニングン)は反抗しました。
「そうだ。お前は優れている。だから、なおさら胸が痛んだ。お前から王の資質を見出すたびに。私はもうじき死ぬのだ延礽君(ヨニングン)。その前に、私が知るお前を世の中に示してくれないか?少し自重して堂々たる姿を、世の中にも見せてくれぬか?」
肅宗(スクチョン)は言いました。

霊廟。
延礽君(ヨニングン)は父を思い出して泣きました。

朝廷。
「セジェチョハのおな~り~。」
尚膳が言うと、延礽君(ヨニングン)が宮殿に入って来ました。
兄王景宗(キョンジョン)と文官たちが世弟(セジェ)を迎えました。
「世弟(セジェ)は代理聴政(テリチョンジョン)をはじめよ」
景宗(キョンジョン)は命じました。
「ご厚恩の極みでございます。殿下。」
延礽君(ヨニングン)はそう言うと、景宗(キョンジョン)の下に置かれた椅子に腰かけました。
「本日より私は主上殿下のご命令によりそなたたちと国事について話し合う。至らぬゆえすべての朝廷の臣下の助言を期待している。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
「ありがたき幸せでございます。セジェチョハ。」
文官たちは頭を下げました。
「まず私は代理聴政の摂政として、主上殿下の王命により吏曹正郎(イジョチョンナン)が策定した三司(サムサ)の人事改革についてまとめた。司憲府(サホンブ)の人事からはじめる。現職である大司憲(テサホン=長官)のイム・ジェヒョンを罷免して、吏曹正郎(イジョチョンナン)の意見に従い戸曹参判(ホジョチャンパン)の李光佐(イ・グァンジャ)を指名する。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
臣下たちは動揺しました。
「ですがセジェチョハ。大司憲(テサホン=長官)の座は・・・。」
閔鎭遠(ミン・ジノン)は発言しようとしました。
「まさか、初日から反対せぬだろうな。左相(チャサン、左議政)。新任大司憲(テサホン)李光佐(イ・グァンジャ)は前に出て、王命を受けよ。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
李光佐(イ・グァンジャ)は前に出ました。
「新任大司憲(テサホン=長官)李光佐(イ・グァンジャ)よ。この国の長きにわたる弊害と不正はこれまで臣下を監視し法を行使すべき司憲府(サホンブ)が責任を果たせなかったためだ。よって司憲府(サホンブ)の改革という重大な任務をそなたに任せる。この任務に忠心を尽くせ。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
「有難き幸せ。私めは、命を懸けて任務を遂行いたします。」
李光佐(イ・グァンジャ)は真剣に答えました。


司憲府(サホンブ)。
「大司憲(テサホン)令監(ヨンガム)のおな~り~。」
号令がかかると皆は通路に並びました。
「俺の人生も下り坂か。」
チュ・ヨンハンは呟きました。
「静かにしてください。チュ監察。」
隣にいたパク・ムンスは言いました。
「新任大司憲(テサホン=長官)様に、敬礼!」
ユ掌令(チャンリョン)が言うと皆はおじぎをしました。
「要らぬ。このような儀式は今後やめよ。このあと辰の刻に高官全員で会議を行う。」
李光佐(イ・グァンジャ)は忙しそうに登庁しました。
高官たちは首をかしげました。
「無駄なことをせずに任務を果たせということだ。」
ユン・ヒョクが出勤してきました。
パク・ムンスはユン・ヒョクが監察の姿でいることを不思議に思いました。
ユン・ヒョクは監察長に任命されました。
高官たちは「もうおしまいだ」と思いました。
「会いたかったぞ。」
ユン・ヒョクは同僚たちに笑い掛けました。

王宮。
「代理聴政(テリチョンジョン)を東宮がなさると最初にお支えして礼を尽くすのが我らのならわし。だが最初になされたのが憲府(ホンブ)を潰すこととは。」
閔鎭遠(ミン・ジノン)は延礽君(ヨニングン)に苦言を呈しました。
「潰す?言いすぎだぞ左相(チャサン、左議政)。私は司憲府(サホンブ)の秩序を正しただけだ。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。
「長官ひとり変えたくらいで組織はかわりません。」
閔鎭遠(ミン・ジノン)は言いました。
「無論だ。だから首長(スジャン)を変えた程度で改革は終わらぬ。」
延礽君は言いました。
「やはりあの夜、密豊君(ミルプングン)を捕らえるべきでなかった。あの夜私は密豊君を見たのです。なぜ機会がなかったのに逃げなかったのか不思議です。密豊君の罪が暴かれる前でした。」
閔鎭遠(ミン・ジノン)はそう言って去ろうとしました。
「少し待ちたまえ左相(チャサン、左議政)。密豊君(ミルプングン)に逃げる機会があったとはどういうことだ?」
延礽君は危機感を覚えました。

官僚の部屋。
延礽君(ヨニングン)はチョ・ヒョンミョンに会うと密豊君の殺人があった時刻は戌の刻か確かめました。
「え?そのはずですが。なぜ?」
「左相(チャサン、左議政)の言う通りだ。密豊君が来たのは戌の刻だった。だが内禁衛(ネグミ)に捕らえられたのはずっと後だった。密豊君は逃走する時間があるのに宮を出なかった。一体何のために!?」
延礽君は言いました。

島。
「ユニョン。わかるな。今すべきことは。まだ終わっていない。」
密豊君は呟きながら笑みを浮かべました。

民家。
ユニョンはクンテに出かけて来ると言いました。

王の部屋。
景宗(キョンジョン)は薬を飲むと胸を押さえて苦しみました。見守っていた御医と趙泰耉(チョ・テグ)は心配になりました。

王宮の一角。
延礽君(ヨニングン)はチョ・ヒョンミョンに密豊君(ミルプングン)が王宮に現れた本当の理由は別にあると言いました。延礽君はチョ・ヒョンミョンに義禁府を使ってあらゆる情報を集めるよう命じました。

「何なんだ。何が狙いだ。」
延礽君(ヨニングン)は閔鎭遠(ミン・ジノン)やタルムンの話を思い出していました。

「セジェチョハ!」
尚膳が延礽君(ヨニングン)を呼びました。

内医院(ネイウォン)。
延礽君(ヨニングン)は景宗(キョンジョン)が薬を飲んですぐに倒れたという報告を受けました。御医には病を突き止めることができませんでした。そこにチャドンがやって来ました。

チャドンは内医院(ネイウォン)の柱に血があったと言いました。
「まさか!」
延礽君(ヨニングン)は思いつきました。

王の部屋。
景宗(キョンジョン)は口から血を吐きました。宣懿王后(ソニワンフ)は薬を飲ませようとしました。
「なりません!すぐにおやめください中殿(チュンジョン)ママ。すぐに薬を下げるのです。内医院(ネイウォン)の薬剤を使ってはなりません!」
延礽君(ヨニングン)は大きな声で言いました。
趙泰耉(チョ・テグ)はすぐに事態を察し、目を丸くしました。


感想

韓国ドラマ「ヘチ」16話の感想です。密豊君(ミルプングン)が延礽君(ヨニングン)を陥れたことが明らかになりました。しかしキム・チャンジュンとイ・イギョムはなぜか死刑になってしまいました!彼らの孫と息子たちは流刑という重い処分。妓楼で軽口を叩いていたことが証拠となったのでしょうか!?まったく意味がわかりませんが、韓国の人が見たら処刑は当然なのでしょうか。確かドラマではキム・チャンジュンとイ・イギョムは景宗(キョンジョン)が死んだら延礽君(ヨニングン)の威信を傘に偉くなれるのに、と思っただけで実行してなかったのではないですか?その程度で死刑になるなら、世弟(セジェ)を葬ろうとするミン・ジノンたちだってとっくに死刑がふさわしいでしょ!まったく論理が通らない思惑だけの政治ですね。

今回の見せ場は特になかったように思いますが、事後処理と次の話に関する布石といった内容でした。

面白かったのはユン・ヒョクが再び司憲府(サホンブ)に戻って来たことです。ユン・ヒョクを演じていた役者さんがいつもより光ってます!

李光佐(イ・グァンジャ)とチョ・ヒョンミョンが「いい人」を演じはじめてスッキリしてきました。

タルムンとユニョンの絡みは、ちょっとわかんないですね。タルムンは未練たらたらな男を演じているのに「お前には未練がない」とユニョンに強がっています(笑)

悪い娘だった、悪女のユニョン。悪い女がかわいく思える気持ちは男性にしかわからないみたいですね。

あとは、イ・イギョムの最期の台詞やそれに呼応した閔鎭遠(ミン・ジノン)の台詞は素晴らしかったです。

そして今回はじめて大司憲(テサホン=長官)だった官僚の本当の名前がわかりました。彼の名前は「イム・ジェヒョン」です。

続きが楽しみです。

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朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置