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へチ王座への道6話のあらすじと感想 해치 延礽君(ヨニングン)は兄王を守ろうと王族を失脚させ老論派の分裂を試み...

へチ王座への道6話

ヘチ 王座への道 6話のあらすじと感想

目次


あらすじ

ミン・ジノンはウィ・ビョンジュに典獄署(チョノクソ)の囚人を故意に逃がして再び捕らえるよう命じました。しかし脱走した少論の囚人は捕まることはありませんでした。国王の景宗(キョンジョン)は老論派の攻撃に圧倒されまともに返事をすることもままなりません。宣懿王后(ソニワンフ)は老論に対抗するために次の国王となる養子を選び始めました。清から戻ってきた密豊君(ミルプングン)も清国の官僚を後ろ盾にして王位を狙っていました。

延礽君(ヨニングン)は焦るミン・ジノンに声を掛けました。
「王子が一人、必要ではありませんか?すごろくの駒のようになってくれる王子が。」

王妃の部屋。
怒り心頭の仁元大妃(イヌォンテビ)は部屋に入るなり中殿(チュンジョン)の宣懿王后(ソニワンフ)を「絶対になりません!」と叱りました。宣懿王后(ソニワンフ)は密豊君(ミルプングン)を養子にしようとしていました。

宴の席。
景宗(キョンジョン)は清の使臣を接待しました。密豊君(ミルプングン)は愛想よく笑うと国王と使臣の前で舞を披露しました。

別の部屋。
延礽君(ヨニングン)はミン・ジノンに「密豊君より私のほうが扱いやすいでしょう」と言いました。

少論のイ・グァンジャとチョ・ヒョンミンは、延礽君がミン・ジノンと二人きりで話しているところを目撃しました。

宴の席。
延礽君は景宗に視線を送ると礼をしました。


都城(トソン)の街。
パク・ムンスはチョン・ヨジとともに科挙でパク・ムンスに便宜を図ろうとした男を捕まえました。そこにアボンとチャンダルが戻って来ました。

パク・ムンスはヨジたちを引き連れて合格発表の場所に向かいました。

パク・ムンスは合格者名簿を恐る恐る見ましたが、主席にも次席にも自分の名前はありません。ヨジは下から名簿を見ると「ここにも載っていません!」と大きな声で言いました。パク・ムンスは必死で自分の名前を探しました。その様子を司憲府(サホンブ)の監察ユン・ヒョクらが見守っていました。

司憲府(サホンブ)。
ウィ・ビョンジュは宗親部(チョンチンブ)から来た不正の文書を誰が処理したか部下に尋ねました。

監察長のチュ・ヨンハンは部下のユン・ヒョクから科挙の不正についての話を聞きました。 ユン・ヒョクはカンニングなどの小さな不正ではなく官僚が関わる大規模な不正があると訴えました。チュ・ヨンハンは怯えながらユン・ヒョクに部屋から出て行くように命じました。

ウィ・ビョンジュはチュ・ヨンハンの襟首を掴むと事件を処理したこと叱責しました。察しが悪いチュ・ヨンハンはウィ様からの命令だったので特別早く処理したと言いました。

延礽君(ヨニングン)の家。
ウィ・ビョンジュは延礽君が書いた告発文書を机の上に叩きつけると理由を尋ねました。
延礽君は「安溪君(アンゲグン)がミン・ジノンが目論む次の王で、宗親部が身上を調べ始めたから焦っているのか?」と逆に尋ね返しました。

安溪君の家。
捜査員たちは安溪君の家にある証拠の財物を押収していました。
安溪君はうろたえていました。
そこにミン・ジノンが慌ててやって来ました。

延礽君の家。
延礽君は安溪君が金を着服していたと言いました。
ウィ・ビョンジュは延礽君(ヨニングン)が宗親部で働く理由が他の王族が王になることを阻むためだとすればミン・ジノンは黙っていないと言いました。
延礽君は典獄署の囚人を匿っていることをウィ・ビョンジュに言いました。

夜の妓楼。
タルムンは老論(ノロン)以外の他の客をすべて帰らせました。

領議政のキム・チャンジュンは密豊君(ミルプングン)の悪口を言いました。イ・イギョムはもうミン・ジノンが推薦する安溪君は王になれないと言いました。

ミン・ジノンがそこに現れると「領相(ヨンサン、領議政)はお帰りさい。皆さんはお入りください」と言いました。

キム・チャンジュンはミン・ジノンの無礼な態度に腹を立てました。
ミン・ジノンはあの女(ユニョン)がなぜ王妃に取り入ったのか自宅に帰って事情を尋ねるがよいと言いました。

王の部屋。
「密豊君ですと?あの者が主上(チュサン)に何をしたかわかっておいででしょう!王座を狙ったのです!」
少論派のイ・グァンジャとチョ・ヒョンミンは景宗(キョンジョン)に抗議しました。
景宗は密豊君に恨みがあっても老論に対抗できるなら手を掴まねばならぬと言いました。

妓楼。
イ・イギョムは次の国王についての話し合いの最中に「延礽君(ヨニングン)なら・・・」と言ってみましたが他の官僚たちは大反対しました。
ミン・ジノンは誰が安溪君を陥れたのか考えました。

ミン・ジノンはタルムンに会うと、延礽君(ヨニングン)について調べるように命じました。
「あの者は密豊君(ミルプングン)より危険かもしれぬ。」

夜中の桟橋。
延礽君(ヨニングン)はチョホンとともに執事のチャドンを待っていました。チャドンが船で戻って来ました。チャドンは「科挙に使う紙」を持って来て「証人も確保した」と報告しました。延礽君(ヨニングン)は計画を進める前に密豊君(ミルプングン)が老論を脅かしてくれるだろうと思いました。


日中の民家。
パク・ムンスはぼーっと考えていました。
ヨジも杖を突きながらぼーっと考えていました。
アボンとチャンダルの二人はムンスが科挙に落第してもっと頭が悪くなったのかもしれないと思いました。
ムンスとヨジは同時に何かを閃きました。
パク・ムンスとヨジはそれぞれ別の場所に出かけました。

両班の家。
ヨジは雇い主のおじさんに会いました。

学告書店。
ユン・ヒョクは本を手に取ろうとすると、中年の両班の男と同時に赤い表紙の本に触れました。
「失礼しました。」
男は謝りました。
「いいや。そちが先に触れたのだから買われるがよい。」
ユン・ヒョクは本を譲りました。
男は一両で本を買って行きました。
ユン・ヒョクは書店の主人から「新しく入った作者不明の本」の話を聞きました。主人は売って欲しいと頼まれただけだと言いました。

ユン・ヒョクは部下と合流しました。科挙の不正を知らせてくれた者はおそらく内部の者なので正体を明かせず、司憲府(サホンブ)からも圧力がかかっているとユン・ヒョクは部下に言いました。

その時、武官が慌てて兵士数名を連れて通りを走って行きました。

ユン・ヒョクの部下が街の人に尋ねると、収券所(スグォンソ = 科挙の答案が保管されている場所)で何者かが暴れているそうでした。


収券所(スグォンソ)。
パク・ムンスは答案を見せて欲しいと役人に訴えていました。
「今回はこの悪い頭で死ぬほど勉強したんだ。不正があったはずだ。何者かが私のような者の努力を踏みにじっているのだ!不正がなかったと確かめるまでは絶対にここを動かぬ!」
パク・ムンスは叫びましたが兵士に槍で阻まれました。パク・ムンスは地面に座り込みました。
「その者を解放せよ。知り合いだ。私は司憲府(サホンブ)の者だ。その者は会場で場所取りを拒んだ者だ。私はユン・ヒョクだ。怪我はないか?」
ユン・ヒョクが現場に駆け付けました。
延礽君(ヨニングン)の執事、チャドンは遠くから騒ぎを見ていました。

チャドンは見て来たことを延礽君(ヨニングン)に報告しました。
チャドンはムンスとヨジに打ち明けてみたらどうかと言いましたが延礽君(ヨニングン)は彼らを巻き込むのは危険だと言いました。

延礽君(ヨニングン)の屋敷。
ヨジの雇い主の男はチョホンと二人きりで話していました。
「なんですって?茶母(タモ = ヨジのこと)が仕事を辞めるって?どうして?」
チョホンは男に尋ねました。
男はチョホンに言われた通りに報酬を三倍、四倍払ってまずい料理をおいしいと言ったのにうまくいかなかったと言いました。
二人の話を聞いていたヨジは「やっぱりね」と姿を見せました。
「どういうことですか?延礽君(ヨニングン)の指示ですか?」

街の酒場。
ヨジはチョホンに酒をおごってもらいました。
ヨジは男のように酒を飲み干しました。チョホンは延礽君(ヨニングン)の指示でヨジを助けたと言いました。
チョホンは延礽君(ヨニングン)の本心は自分で突き止めてみるようにヨジに助言しました。
「延礽君(ヨニングン)はどうやら危険なことをしているみたい。私はこんな事しかできないけどあなたやパス・ムンスは力になれるかもしれない。本当の気持ちがわかるかも。」
チョホンは去りました。

回想シーン。
夜。
「ヨジを助けてやってくれ。振舞いも話し方も普通のおなごとは違う。世間を知らぬはずだ。」
延礽君(ヨニングン)はチョホンに言いました。
チョホンはいっそ知らなかったことにすればと言いましたが・・・
「ずっと考えてしまう。忘れたいのに。本当に忘れたいのに。」
延礽君(ヨニングン)は言いました。

「 羨ましい。あの人に想われている。私と違って。」
チョホンはヨジを見て思いました。


山の中。
密豊君(ミルプングン)は清の使臣と狩りをしていました。密豊君(ミルプングン)は乱暴な接待をしつつも火縄銃を使臣に貸してあげましたが、トラブルが起きました。使臣は発砲音に驚いた馬から落ちて踏まれそうになりました。その時、延礽君(ヨニングン)が駆け付けて使臣を馬から守りました。延礽君(ヨニングン)は使臣に先の大王の次男だと名乗りました。

密豊君(ミルプングン)は「なぜ来たんだよ!」と延礽君(ヨニングン)に突っかかりました。延礽君(ヨニングン)は「宗親部(チョンチンブ)の仕事だから当然だ」と答えました。
「言葉はいつ覚えた?使臣に何を言った!」
「清国にいたくせに言葉がわからないのか?本当に頭が悪いな。私は一晩で身に着けたぞ。」
「何が狙いだよ!お前が何の考えも無しに来るはず無いもんな!」
「王座なら?お前のように王を目指しているとしたら?」
「王?」
「密豊君(ミルプングン)みたいな奴が王を目指すなら俺だって目指してもいい。」
「とうとうおかしくなったか。後ろ盾のないお前がどうやって王をめざすというのだ。」
「この国の本当の主人、その者らを味方にすればいい。」
「まさかお前が老論を味方に?どうやってやるんだ?言ってみろ!」
「(まずはお前からだ、密豊君。今ごろ司憲府がお前を調べているはずだ。)」
延礽君(ヨニングン)は心の中で思いました。

司憲府(サホンブ)。
執義(チベ 副官)は幹部たちに命令を下しました。
「今から密豊君(ミルプングン)の捜査に集中する。仕事に取り掛かれ!」

司憲府(サホンブ)の監察房。
掌令(チャンリョン)は監察たちを集めて密豊君(ミルプングン)の捜査をするように命令しました。
「突き止められなかったらお前たちが裁かれることになる。死を覚悟で取り掛かれ!」
掌令(チャンリョン)は言いました。

領議政キム・チャンジュンの家。
「ユニョンという者の部屋を調べます。ホンブ(憲府)の命令です。大人しくしてください。」
執義(チベ 副長官)は兵を率いてキム・チャンジュンの前に現れました。

密豊君(ミルプングン)の家。
ユニョンは密豊君(ミルプングン)に会うと、捜査が始まったことを報告しました。
密豊君(ミルプングン)は延礽君(ヨニングン)にやられたと思いました。

「(だがこれが終わりではない。始まりだ。タン。)」
(ヨニングンの声。)

延礽君(ヨニングン)の家。
「ミン・ジノンは司憲府(サホンブ)を動かしたはずだ。私は密豊君(ミルプングン)を挑発してきた。脱獄した囚人を今夜引き渡す。」
延礽君(ヨニングン)は執事に言いました。

ミン・ジノンの家。
ミン・ジノンはウィ・ビョンジュに密豊君(ミルプングン)の情報を与えました。ミン・ジノンは安溪君(アンゲグン)についての情報を求めました。ウィ・ビョンジュは「申し訳ございません。宗親部から持ち込まれた案件でしたが、監察官が誤って処理してしまいました」と答えました。ミン・ジノンは典獄署の囚人について尋ねると、ウィ・ビョンジュは今夜引き渡されると報告しました。

ウィ・ビョンジュは部下に荷物を持たせると監察房に走らせました。


タルムンは「お待たせしました。典獄署の奴です。」と言って脱獄犯を延礽君(ヨニングン)に引き渡しました。
「ああ、何をなさっているかお尋ねしてもいいですか?」
タルムンは軽い調子で尋ねました。
延礽君(ヨニングン)は「それぞれがそれぞれの仕事をすればよい。お前と目的が同じになればよいが」と答えました。
クンテは延礽君(ヨニングン)の物言いを怪訝に思い、タルムンに指示を仰ぎました。
タルムンはクンテに延礽君(ヨニングン)に関する情報をすべて集めるように命じました。

待ち合わせ場所。
延礽君(ヨニングン)は囚人をウィ・ビョンジュに引き渡しました。その時、矢が飛んで来て延礽君(ヨニングン)の体に刺さりました。延礽君(ヨニングン)は敵を引き受け、ウィ・ビョンジュと囚人を先に逃がしました。

黒装束の男たちは延礽君(ヨニングン)に襲い掛かりました。
「まだほかにもいるはず。タンはどこにいる?」
延礽君(ヨニングン)は襲ってきた刺客に尋ねました。

密豊君(ミルプングン)はウィ・ビョンジュに刀を突きつけていました。
「フッフッフッフ。」
密豊君(ミルプングン)は不敵な笑みを浮かべました。

「(そうだ。タン。そいつはお前が連れて行け。俺がお前に投げた餌なのだから。)」
延礽君(ヨニングン)は心の中で思いました。

ヨジは刀を抜くと延礽君(ヨニングン)に助太刀しました。二人は刺客を斬って追い払いました。
「私のために無理はするな。どうしてお前が?」
敵が逃げ去ると延礽君(ヨニングン)はヨジに尋ねました。
「君大監(クンテガム)のあとをつけました。 うわべではなく本心を知るにはどうすればいいのか。君大監の気持ちを知るにはほかに思いつかなくて。」
ヨジはぶっきらぼうに言いました。

ミン・ジノンの家。
ウィ・ビョンジュはミン・ジノンに助けを求めました。
ミン・ジノンは「囚人は私が預かった」と書かれた密豊君(ミルプングン)の手紙を読みました。

山の中。
ヨジは延礽君(ヨニングン)に「命を賭けている意味」について尋ねました。ヨジはもしも延礽君(ヨニングン)が自分と同じ道(ハン・ジョンソクの事件を契機にした道)を進んでいるなら「私も知るべきです」と真剣な表情で言いました。


日中の都城(トソン)の質屋。
タルムンは下の部屋に入りました。
部屋では情報の売り買いがなされていました。
タルムンは囚人が密豊君(ミルプングン)に奪われた報告を聞くと、クンテに用意周到な密豊君(ミルプングン)が囚人を不用意に逃すはずがないと言いました。
「密豊君(ミルプングン)に有利なことは老論派に不利なことだ。それから、ミン・ジノンにとっても。他には?」
タルムンはクンテにさらなる情報を求めました。
クンテは延礽君(ヨニングン)が「科挙に関する情報を求めていました。パク・ムンスの登用を助けるためだと思います」と報告しました。

司憲府(サホンブ)の門前。
パク・ムンスはユン・ヒョクに会いました。パク・ムンスはユン・ヒョクが科挙不正を調べていて高官に阻まれていることを指摘し、本当に(ハン・ジョンソクのように) 不正を追及できるか確かめに来たと言いました。
「私が命を賭けて不正を明らかにすれば司憲府(サホンブ)が乗り出すしかない状況にあんれば、あなたはヘチのように真実を明らかにしてくれますか?答えてください。あなたは犬のように真実に食らいつきますか?」

民家。
アボンとチャンダルはパク・ムンスが国王に上疏(じょうそ、上奏)しようとしているので止めないといけないとヨジに言いました。

ヨジは部屋にいるパク・ムンスに会いました。
パク・ムンスは司憲府(サホンブ)の監察が高官に阻まれているので自分が世間に広めて王様の許しを得たら司憲府(サホンブ)は捜査を拒む名分がなくなると言いました。
 「司憲府(サホンブ)の監察はユン・ヒョクという者ですか?だとすればナウリに言っておくことがあります。不正の捜査が何をきっかけに始まったのか、目的は何か。それから誰が始めたことなのかを。」
ヨジは言いました。

延礽君(ヨニングン)の家。
執事は部下に荷物を運ばせました。執事は延礽君(ヨニングン)に証拠は夕方までに司憲府(サホンブ)に届くと報告しました。
延礽君(ヨニングン)は「あとは密豊君(ミルプングン)が動くのを待っていればよい。ひび割れた陶磁器は壊れやすいものだから。」とつぶやきました。

ミン・ジノンの家の勉強部屋。
ミン・ジノンは囚人が密豊君(ミルプングン)の手に渡ったと数人の仲間に打ち明けました。

ミン・ジノンの屋敷の庭。
キム・チャンジュンはイ・イギョムら手下の官僚と話し合っていました。キム・チャンジュンはミン・ジノンに腹を立てていました。そこに密豊君(ミルプングン)とユニョンがやって来ました。キム・チャンジュンはユニョンを指さし「おのれ!」と怒りました。

ミン・ジノンが表に出て来ました。

密豊君(ミルプングン)が弱みを握っていると言うと、事を知らないイ・イギョムらはミン・ジノンに事情を尋ねました。

王宮。
国王の景宗(キョンジョン)は側近のイ・グァンジャから司憲府(サホンブ)の密豊君(ミルプングン)の捜査の動きが止まったという報告を受けました。景宗は「そのことはホンブに任せればよいので出かけよう」と言いました。

景宗は馬に乗って王宮の外に出かけました。
「主上殿下に申し上げたいことがあります。私のお話をお聞きください!この国の長年の不正のことです!」
パク・ムンスは訴えました。
武官は兵士にパク・ムンスを殴らせました。
「ただちに愚行をやめるのだ!ムンスや。大丈夫か?」
延礽君(ヨニングン)が駆け付けました。
「本当だったのですね。あのお話は!」
パク・ムンスは感激しました。
「この者に指一本触れてはならぬ!」
延礽君(ヨニングン)は武官に言いました。
「直訴は必ず国法で罰する決まりです。」
武官は延礽君(ヨニングン)に言いました。
「余が許すとしたらどうするのだ?だから余が聞くとしたら?この者が申す長年にわたる不正とは何か申せ。」
景宗(キョンジョン)はパク・ムンスの上疏(じょうそ、上奏)を許しました。


ミン・ジノンの勉強部屋。
密豊君(ミルプングン)はミン・ジノンと部屋で二人きりになりました。
「簡単だ。俺を王にしろ。そうすれば囚人をなかったことにしてやる。」
密豊君(ミルプングン)はミン・ジノンに言いました。
「そう簡単にはいきません。その程度で老論が脅かせるとお思いですか?」
ミン・ジノンは言いました。
「そうは思わない。九尾は切ればいいからな。だがあんたは?老論の者どもがあんたを外で批判していた。もうあんたの話は聞かないだろう。蟄居したくなければ老論を説得して俺を擁立しろ。そうすれば俺が、生かしてやる。アハハハハハハ!」
密豊君(ミルプングン)は笑いました。
そこにイ・イギョムが駆け付け「司憲府(サホンブ)が大変なことになっています!ホンブへ!」と知らせを伝えました。

王の幸行所。
景宗も同じ知らせを聞きいて、すぐに引き返すことにしました。

司憲府(サホンブ)。
「老論が科挙で不正をするはずがない!ただちに捜査を中止せよ!」
ミン・ジノンら老論派は正装して抗議していました。
ユン・ヒョクは「これ以上は入れません」と大臣たちを阻んでいました。

王の幸行所。
「とうとうやり遂げたな。クムよ。」
景宗は延礽君(ヨニングン)に言いました。
「はい殿下。私は、殿下に約束した通りに。」
延礽君(ヨニングン)は答えました。

司憲府(サホンブ)。
「なりません大監(テガム)。ここは司憲府(サホンブ)です。誰の干渉も圧力も受けずに法によってのみ罪をただすところです!」
ユン・ヒョクは言いました。
「はじめるつもりか。本当の政治を。」
ミン・ジノンは心の中で思いました。

王の幸行所。
「これから老論は分裂するでしょう。」
延礽君(ヨニングン)は景宗に言いました。


感想

韓国ドラマ「ヘチ」6話の感想です。密豊君(ミルプングン)は景宗と王妃の養子になろうとしていましたが、景宗は弟のクムのことを信頼していました。宣懿(ソニ)王妃は密豊君(ミルプングン)を支持している状況です。

司憲府(サホンブ)の監察ユン・ヒョクもまた殺されたハン・ジョンソクと同じような熱血漢でした。

延礽君(ヨニングン)はハン・ジョンソクを殺し異母兄を貶めている老論派のことが大嫌いなはずでしたがミン・ジノンやウィ・ビョンジュと交流しています。 そこには目的があって、密豊君(ミルプングン)をけん制しつつ、老論を仲たがいさせて兄を助けるためでしたが「ハン監察の敵討ち」というところまではいかないようです。

ハン・ジョンソクの敵討ちの機会を伺っているのはヨジとパク・ムンスとアボンとチャンダルです。彼らは機会があれば・・・ということでしたが、既に司憲府(サホンブ)との縁が切れていたのでなかなか行動に出られません。そんな四人を見守っていたのは延礽君(ヨニングン)という話です。

老論派はミン・ジノンがキム・チャンジュンの疎外を試みたものの、逆にミン・ジノンが疎外されそうになっています。先王の遺言を密かに守っているイ・イギョムはどちらの側に適切な関係を偽りつつ、機会を伺っています。

話がややこしくなっていますね。

この回で特に描かれているのは「延礽君(ヨニングン)がヨジを慕っていること」です。チョホンはその引き立て役をしており、ヨジを羨ましいと思いつつ、嫉妬心を抑えています。そのヨジは・・・暴れん坊で・・・ぶっきらぼうで・・・。

ここでわからないと思うのがイヌォン大妃(テビ)と宣懿王后(ソニワンフ)との関係です。説明を付け加えると仁元(イヌォン)大妃は、先王のお妃で、王妃の義母になります。詳しい解説は下記のリンクをお読みください。

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