華政ファジョン-9話 あらすじとネタバレ感想
華政(ファジョン)の主なキャスト
光海君(クァンへグン)・・・チャ・スンウォン
貞明公主(チョンミョンコンジュ)・・・イ・ヨニ
綾陽君(ヌンヤングン、仁祖)・・・キム・ジェウォン
監督・・・キム・サンホ監督「アラン使道伝」
脚本・・・キム・イヨン「トンイ」「イ・サン」「馬医」「ホジュン(チョン・グァンリョル主演)」
2015年作
華政ファジョン-9話 あらすじ
夜。
尚宮キム・ゲシは光海君(クァンへグン)イ・ホンに領議政漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)を殺し龍座を守るように言いました。光海君(クァンへグン)はキム尚宮の前で涙を流し震えました。光海君(クァンへグン)はイ・ドッキョンが予言を教えたのかとキム尚宮に尋ねました(字幕からは何を言ってるのか意味がわかりませんでした)。
日本の硫黄鉱山のあたりの洞窟。
ジャギョンは貞明公主(チョンミョンコンジュ)の縄を切り貞明(チョンミョン)を励ましました。貞明(チョンミョン)はジャギョンに弟の永昌大君(ヨンチャンテグン)に何もしてやれなかったと苦しみを告白して泣きじゃくりまました。
「なら死ねよ。公主として。俺がお前なら生きるけどな、獣のままで。わかるか?それしか方法がないなら地べたをはいずりまわってでも生きる。わかった。死ねよ。自分の手でな。」
ジャギョンは小刀を投げ捨てて去りました。
朝鮮の王宮の一室。
「先王殿下を殺した報いです。一緒に死にましょう。楽しい相手ではありませんがお供します。」
キム尚宮は大北(テブク)派のイ・イチョムに小刀を差し出しました。
「死ねるかよ。殿下のために命をかけたのに。なんでだよ!」
イ・イチョムは声を荒げました。
「すべてを得るか失うかのどちらかだとご存じだったはずです。それが権力です。」
キム・ゲシは静かに言いました。
「ああ知っている。それが権力だ。だからすべてを手に入れる。決して!諦めはしない。」
イ・イチョムはキム尚宮に小刀を突きつけると尚膳がキム尚宮を呼びに部屋に入って驚きました。
大殿。
漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)は光海君(クァンへグン)を謁見していました。
「この国には、国王を上回る勢力がいる。大君と公主を死に追いやったのも、先王の毒殺をそなたに伝えたのも、その者たちの仕業だ。だがそれをわかっても、そなたは私の元に戻らぬというのか。」
「はい。いかなる事情でも、もうひとつの真実を、隠せないからです。ご存じ通り私は頑固者で折れるということを知りません。いつの時代も、為政者は言います。権力を守るためにやむを得ないことがあると。凡人が想像もつかないことを平気で行い、それが政治というものであり、権力であると言います。しかし、それがすべて弁明にしか聞こえません。詭弁を弄さなければ維持できない権力など、ただの抑圧です。」
イ・ドッキョンは答えました。
「そなたが言っていることは理想だ。理想だけで権力を維持できるか?今予想もつかない手段で私に挑んでくる者たちに正攻法で立ち向かえと?負けろと言っていることと同じだ。いや。私は勝って見せる。いかなる犠牲を払っても、たとえ人の道を外しても、この国と民を守って見せる。」
「そうですか殿下。私は、殿下と同じものを、目指すことはできません。私もまた、いかなる犠牲を払ってでも、戻りません。しかし、どうか、善政を行ってください殿下。。どうか、殿下のお志だけは、どうか、お忘れなきように。」
イ・ドッキョンと光海君(クァンへグン)のもとを去りました。
夜明け前。
イ・ドッキョンは一度だけ振り返ると王宮の門を出ました。
日中の便殿。
キム・ゲシとイ・イチョムは王に謁見していました。
「漢陰(ハヌム)イ・ドッキョンを始末するのだ。私の父上を殺した者たちよ。私は喜んでそなたたちと手を結ぼう。そして王を操ろうとしている者、その思い通りに動いてやる。私は父王殺害の証拠を握っている。そなたたちは私に忠誠をささげるのだ。」
「チューナー。」
イ・イチョムは命が助けられ、大きな声で言いました。
(どう聞いてもチョナじゃなくてチョォーナーですよね・・・。)
捕盗庁。
捕盗大将(ポドテジャン)ホン・ヨンは部下の従事官に漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)の行方が分からないと報告を受けました。
「そうだ。私は王になろうとした。邪魔な者はすべて消し、進んで王になろうと。ゆえに私はには、できないことはない。」
光海君(クァンへグン)はキム尚宮に言うとキム・ゲシは一筋の涙を流しました。
城外の町。
イ・ドッキョンは数人の武官をともない歩いていました。イ・イチョムは兵士を連れてイ・ドッキョンを馬で追いかけました。
ホン・ジュウォンはカン・イヌの家の扉を叩きイヌに会いました。
「ジュウォンといったな。そうだろう。すまないな。なんというか、詫びのことばもない。公主媽媽は見つかっていない。だから公主媽媽は生きているかもしれない。だがそれでも、自分を見失うでない。何もできないと、諦めてはいかん。お前たちを、生きづらい世にさせてしまったな。この世で善を貫くのは困難かもしれん。残酷までの冬の寒さがどれほど続こうと土の中で輝く新芽が必ず育っているように。お前たちは、決して、負けてはならない。今日の不義に屈することなく、新たな世を信じよ。(イ・ドッキョンの声)」
イ・ドッキョンの家。
イ・ドッキョンの家にホン・ヨンが現れるとイ・イチョムの武官たちが家を取り囲んでいました。
「どういうことだ。」
「漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)様が病死されました。」
武官はホン・ヨンに言いました。
「漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)様が死んだ?嘘だろ?テガーム!ハヌムテガーム!」
ホン・ヨンは叫びました。ホン・ヨンは「しかし人の意志は天を変えるとイ・ジハムが言ってました」というイ・ドッキョンの言葉を思い出しました。
「私は信じているのです。人の力を。(イ・ドッキョンの声)」
大妃の部屋。
仁穆大妃(インモクテビ)キム氏は白い衣のまま幽閉されていました。
「いいでしょう。いくら辱められようが耐え抜いて見せます。見ていなさい。いつか光海(クァンヘ)を同じ目に遭わせてやる。王座を奪ってやるわ。いつか私の足元にひざまずき涙を見せなさい。」
山。
「結局こうなったか。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)は死に大妃様は慶運宮(キョンウングン、現在の徳寿宮トクスグン)に移されたのか。」
イ・ウォニクは都城を見下ろし鰲城(オソン、イ・ハンボク)に言いました。
「私には、漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)が病死したとは思えません大監。王様に殺されたとしか思えません。」
鰲城(オソン、イ・ハンボク)は言いました。
「だが我々はこの時代を耐え抜かねばならぬ。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)もそう望んでる。」
イ・ウォニクは泣いている鰲城(オソン、イ・ハンボク)の肩に手を置きました。
ある日。
光海君(クァンへグン)は豪華な輿に乗り行列を率いて外出しました。漢城府判尹(パニュン)カン・ジュソンはその様子を見て満面の笑みを浮かべました。
カン・ジュソンの別荘。
カン・ジュソンが屋敷の門をくぐると文武百官とみまごう数十人の官僚たちが「テーガームー」と声を揃えて頭を下げました。
カン・ジュソンの部屋。
「王が代わると言ったではないか。」
明国の官僚らしき男が中国語でカン・ジュソンに言いました。
「まだ時期ではないかと。今しばらくお待ちください。」
カン・ジュソンも中国のことばで返しました。
「明国の朝廷はあの者をよく思っていない。」
男は豪華な食事が並べられた円卓に座りました。
「ご心配しないでください。貴国と我々の取引に、光海(クァンヘ)は手出しできません。」
カン・ジュソンは笑みを浮かべて男に言いました。
都城。
光海君(クァンへグン)の行列はホン・ジュウォンの前を通りがかりました。
「あなたは王座にいる資格はない!この手を離せ!あなたが王だから皆がぬかづくのではない。怯えて息をひそめているだけだ。いつの日かあなたの犯した罪は問われる!」
ホン・ジュウォンは言うと武官に連行されようとしていました。
「どこの者だ!」
官僚は怒りました。
「捕盗大将(ポドテジャン)の息子です!」
武官は答えました。
「待て。解放してやれ。お前の目は怒りに燃えている。覚えておけ。怒りに燃えているだけでは何もできぬとな。それゆえ私はお前を離してやった。お前は何もできない若造だからだ。ゆえに今は何の役にも立たない怒りを抑える方法を学べ。いつかその怒りで私を脅かせるようになったら、お前の言葉を聞いてやろう。」
光海君(クァンへグン)はホン・ジュウォンに言いました。ホン・ジュウォンは拳を握りしめました。
カン・ジュソンの部屋。
「では予言書の世の主とは、王子ではなく公主だったと?」
明国の男は言いました。
「大君だと思いましたが、実は公主でした。」
カン・ジュソンは答えました。
「では無駄なことをしたのではないか?女人が世の主とはとてもありえぬではないか。」
「ナム・サゴの予言ですので無視はできません。それが何を意味するのか、私もおかしいと考えてみましたが・・・公主は死んだので、今更何の意味もありません。」
硫黄鉱山の村のマルノの家。
「俺は、お前をここで斬れる。俺は県を抜くのが誰よりも早い。お前が剣を奪うよりも、用心棒を呼ぶよりもな。」
ジャギョンはマルノの目の前の経卓に短い日本刀を突き立てていました。
「お前、どうかしてるぞ。死にたいのか?」
マルノは言いました。
「ああ。どうかしてる。どっちにする?ここで俺の道連れになって死ぬか、それとも、あいつを俺に任せるか。」
硫黄鉱山の村の一角。
「当分ここにいられるが使い物にならなきゃ遊郭行きになる。とにかく生きようって思うなら公主だったことは忘れて・・・。」
ジャギョンは温泉卵をひとつ取ると貞明(チョンミョン)の隣に座りました。
「公主?ああ忘れてた。あんなの嘘。信じてたの?離してほしくてマルノに話を合わせただけだ。」
貞明(チョンミョン)は空を見上げました。
「それでお前の名は?なんだ?教えたくない?じゃあ、ファイ。ファイと呼ぶよ。」
「ファイ?」
「うん。好きに呼んでいいなら。」
ジャギョンは温泉卵を貞明(チョンミョン)に渡しました。
「死んだ姉の名前だ。漢字で”死”。お前は熱い鉱山で生き延びただろ。”火のこども”という意味だ。」
硫黄鉱山。
きょうも貞明(チョンミョン)は硫黄鉱山で働きました。
朝鮮の火器都監(ファギトガム)。
光海君(クァンへグン)は輿から降りると「主上殿下」と皆は頭を下げました。チョン・イノン、ユ・ヒブン、イ・イチョムも一緒にいました。下の身分は頭を下げて王が通るのを待ちました。
ホン・ジュウォンは光海君(クァンへグン)に挑発されたことを思い出し悔しがっていました。
そして歳月が流れホン・ジュウォンは立派な青年に成長していました。
硫黄鉱山。
火山が爆発しました。
「ファイどこだ!」
ジャギョンは貞明(チョンミョン)を探しました。
「だから言ったろ。山は暴れるから甘く見るなって!」
大きくなった貞明(チョンミョン)は強い女性となり、仲間のグボクを助けていました。
朝鮮。
カン・イヌもまた武官となり城壁の上から街を見下ろしていました。
カン・イヌが村を見回ると赤ん坊が泣き人々は貧しさに困窮していました。
硫黄鉱山。
「お前のせいで死ぬところだったぞ!」
貞明(チョンミョン)はグボクの襟首を掴んで揺さぶりました。グボクは太っちょの青年になっていました。
硫黄鉱山の村。
「あ~生き返った。」
グボクは水を飲んで我に返りました。
「ブタを運んでたいじょうぶなわけないだろ。腰が痛くなっただろ。」
貞明(チョンミョン)はグボクの脚を蹴りました。
「ファイや。ほんとにありがとう。命の恩人だ。」
グボクはファイの腕をつかみました。
「私の脚にしがみついて離さなかったくせに。」
「仕方なかったんだ。俺も必死だったんだ。生きなきゃ。」
「だったらアタシは?いつまでしりぬぐいさせるんだ?」
「ああ。悪かったよ。飯をいっぱいやるよ。」
「命を助けたのにたった一杯?五食で許してやるよ。その腹を見てみろよ。減量に協力してやるよ。」
二人のやり取りを聞いてジャギョンは呆れました。
マルノはファイを釜に呼びました。ファイは釜を見て硫黄に不純物が含まれているので精錬を全部やり直さねばならないとマルノに言いました。すっかりマルノの子分となったファイとジャギョン。今日中に三百斤を用立てなければなりません。
「マルノ。取引の相手だが三か月前に来た朝鮮人だろ?だったら方法がないわけがない。」
ファイはマルノを呼び捨てになるまでになっていました。
夜の硫黄鉱山の港。
ファイはマルノたちとともに荷物を運び密輸船を待ちました。
船が到着し朝鮮の商人が降りてきました。マルノは朝鮮語で親し気に商人に話しかけました。
「それでブツは?」
「用意したぞ。いつも通り一級品に決まってるだろ。」
マルノは桟橋に置かれている袋を見せました。商人は硫黄を手に取りました。
ファイは不純物が混ざっている硫黄をそのまま渡すように助言していました。
商人は硫黄を砕いて下でなめ品質を確かめました。
「一級品だと?」
朝鮮の商人は下級品に気づきました。
「もうよい。時間がないぞ。」
船の上から両班の男が朝鮮の商人に言いました。
「約束の金だ。銀三十両ある。」
商人の男はマルノに言いました。
取引は成立しました。
マルノの家。
「あいつらの目は節穴だったのか?早くぼったくればよかった。」
マルノはいろりをファイとジャギョンと囲みながら言いました。
「ところで、どうしてわかったんだ?」
ジャギョンはファイに言いました。
「硫黄に詳しくないようだった。硫黄の質も見極められないんだ。目利きの商人じゃない。それにあの男、ナウリと呼ばれていた。硫黄には興味がないようだった。」
ファイは腕組みして言いました。
「おい。おかしいぞ。そんな奴が命がけで硫黄を買いに来るか?」
マルノはファイに言いました。
「そこが謎なんだよ。どうしてだろう。」
ファイは不思議に思いました。
朝鮮の商船の上。
「旦那様。どうしましょうか。」
商人は両班の男に言いました。
「手間賃には十分な額だろう。他の場所で買った硫黄もそうだ。」
両班の男は硫黄を海に捨てさせました。
マルノの家。
「ナウリ。あいつや役人のようだが・・・。」
ファイは木の棒で肩を叩きながら言いました。
「部屋でマルノが話してた。一月後に江戸で取引するそうだ。商人が言ってた。朝鮮通信使が来るそうだ。」
グボクが現れファイに言いました。
マルノと手下のやくざの会話。
「通信使が来たら商人たちが来るようだ。どんと派手にやってみるんだ。」
「はい。鉱主。」
華政(ファジョン)9話の感想と時代考証
あっれー!???いつの間に江戸時代!???今は光海(クァンヘ)の治世(在位:1608年 - 1623年)か!おおっ。私はまだ文禄の役と慶長の役の間かと思ってましたw秀吉は死んで家康の治世ということは、時は1607年ですか???このときの光海君(クァンへグン)の年齢は32歳くらいでまだ王になる1年前の時代す!!ならば貞明(チョンミョン)公主は・・・あれっ4歳になるはずです!!!永昌大君(ヨンチャンテグン)は2歳のはずです。んん?ならば第一回の朝鮮通信使ではない!?おかしいな、ならば正式に朝鮮通信使となった1636年か?それだと合わないね。ならば1624年の3回目の回答兼刷還使のことかしら?しかしその世には光海君(クァンへグン)は王ではないので、第二回の朝鮮通信使(回答兼刷還使)であると考えてみましょう。でも第二回は1617年ですから、そのときの光海君(クァンへグン)は42歳、貞明(チョンミョン)公主は14歳、永昌(ヨンチャン)は死後3年ということです。うん、これなら納得。でも貞明(チョンミョン)公主の年齢がドラマと一致していないようですが、14歳と思うことにしようかな???光海君(クァンへグン)が失脚するまであと6年ありますから失脚時の貞明(チョンミョン)の年齢はちょうど20歳くらいで恋も叶ってハッピーみたいな感じとしてはよいお年頃ですね。
ファジョン(華政)のあらすじと感想まとめ
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