華政ファジョン-8話 あらすじとネタバレ感想
華政(ファジョン)の主なキャスト
光海君(クァンへグン)・・・チャ・スンウォン
貞明公主(チョンミョンコンジュ)・・・イ・ヨニ
綾陽君(ヌンヤングン、仁祖)・・・キム・ジェウォン
監督・・・キム・サンホ監督「アラン使道伝」
脚本・・・キム・イヨン「トンイ」「イ・サン」「馬医」「ホジュン(チョン・グァンリョル主演)」
2015年作
華政ファジョン-8話 あらすじ
夜、領議政イ・ドッキョンは部下に尚宮キム・ゲシの手下の女、ノ尚宮の家に案内されました。ドッキョンの部下が言うにはキム・ゲシがその女を通じて斑猫(はんみょう、パンミョ)を手に入れたということでした。尚膳は昌徳宮の便殿(ピョンジョン)に吊るされていた羊の遺体について、司僕寺(サボクシ)という宮中で動物を育成する役所から羊が消えたという記録があると光海君(クァンへグン)イ・ホンに報告し記録を見せました。
「やはりそうか。サボクシを通じて運ばれたのだ。便殿まで運ぶには通るべき門が五以上、警備の兵が数十名もいたのに、しかしその間、誰の制止も受けなかったのか。この国の王の私を愚弄するように見下している者がいる。これで終わりではないだろう。その者は隅々まで支配しているに違いない。息のかかった重臣や部下たちが宮中の至る所にいるはずだ。果たして誰なのだろうか。必ず見つけてやる。その者を・・・。」
光海君(クァンへグン)は尚膳に言いました。
どこかの森の中にある東屋。
「戻りました。」
部下が言いました。
「ご苦労。光海(クァンヘ)が嗅ぎ付けたか?」
漢城府判尹(パニュン)カン・ジュソンは銃の試し撃ちをしながら言いました。
夜の東屋の中。
「光海(クァンヘ)がずいぶんと熱心に調べているな。この国の主は別の者と知ったから焦るのは無理もない。適当な検証結果を見せて終わりにせよ。まだ利用価値のある男だ。そろそろ国政に専念させぬとな。」
カン・ジュソンは机の上で大きな玉の石を磨きながら腹心のユン・ドハに言いました。
「しかし大監。主上殿下を失脚させるおつもりだったのでは?」
ユン・ドハはカン・ジュソンに言いました。
「そうだ。最初はそうだった。光海(クァンヘ)が火遊びを始めたからな。火薬だと?兵器の開発とは生意気な。この国の飾り物の王でいてくれれば十分だというのに。ところが面倒なことにナム・サゴの預言書が見つかった。世の主、火を支配する者だと?無視できぬお告げだ。世の主が誰であれ始末せねばならなかった。」
カン・ジュソンは言いました。
「まず預言を潰されたのですね。光海(クァンヘ)を利用して。ならば光海(クァンヘ)はどうするのですか?」
ユン・ドハはカン・ジュソンに言いました。
「まだ光海(クァンヘ)のような飾り物の王が必要だ。当分は王座に就けておく。火薬の開発などいつでも阻止できる。イ・ドッキョンを始末しろ。奴を利用して光海(クァンヘ)を降ろす計画は変更する。自分の手を汚すでないぞ。他人の手を借りるのだ。」
カン・ジュソンは言いました。
夜の王宮。
「イ・イチョン大監に届け物が。」
青色の官服を着た男が見張りの武漢に包みを見せました。
「もうお帰りになりました。」
武官は言いました。
「では中に置かせてもらう。」
日本の南方の硫黄鉱山。
「おい。さっさと動け。おいそこ。何やってんだ。働け。」
やくざの男は男装した貞明公主(チョンミョンコンジュ)や奴隷に言いました。
「ちゃんと働け。泣き言は昨日で終わりだ。わかったな?」
奴隷の青年、ジャギョンは貞明(チョンミョン)に言いました。
「あいつはチャギョン。奴隷の親分格だ。おやじは倭の人で母さんは朝鮮人だから怖いけど面倒見はいい。」
奴隷少年グボクは貞明(チョンミョン)に教えました。
鉱山にある小屋。
「新人に目を光らせろ。何回か鞭で打てば目を覚ますだろう。」
朝鮮出身の鉱主マルノは上着を羽織ると子分のやくざ男に言いました。
「わかりました。親分。入り江に密売船が入ってきましたが、行かれますか?」
やくざの子分はマルノに言いました。
長崎の町。
「おい。マルノ。羽振りがよさそうだな。貧しいチョ・ガプスの面影は・・・。」
両班風の服を着た男がマルノに声をかけました。
「その名で呼ぶな。儲け話はないか?」
「あるとも。朝鮮の金を稼げるぞ。こっちへ。そなたは硫黄をすべて俺に売れ。朝鮮に売るんだよ。」
「朝鮮に硫黄を?」
硫黄鉱山。
「あっ・・・ああっ・・・・。」
貞明(チョンミョン)は鉱石の運搬に耐えられずに座り込みました。
長崎の酒場。
「つまり、朝鮮の王が先王の嫡子を皆殺しにしたというのか?」
マルノは朝鮮人の男に言いました。
「やりかねない。」
「ところで、硫黄と何の関係が?」
「王は嫡子を殺してまで力を得たいのは、火薬と作るためらしい。」
男は日本酒を一杯飲むとマルノに言いました。
「火薬?」
「うん。」
「朝鮮王が?」
王宮。
光海君(クァンへグン)の義兄ユ・ヒブンは昨夜現れた青色の服を着た官僚が置いた包みを開けて手紙を読み中身を確かめると部屋に入ってきたイ・イチョムを見て慌てました。
「お早いですな。何を慌てているのです?何か隠し事でも?」
イ・イチョムは言いました。ユ・ヒブンは咳払いをしました。
「ははっ。いいや。何かと思ってな。そなた宛ての物のようだ。」
「なぜ勝手にみるのです?」
「気になったから見ただけです。」
「大監もずいぶんいろんなことが気になるようですな。」
イ・イチョムは箱を棚に置いて文書を読む仕事を始めました。
「そなたは少し欲張りすぎのようである。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)までがそなたに賄賂を贈るようになるとは。ははっ。」
ユ・ヒブンはイ・イチョムに言いました。
「何だと?誰がなんだって?」
「その箱だ。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)からだぞ。何かの薬に見えたが。」
イ・イチョムは箱を開けると漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)という紙切れと見覚えのある薬に震えました。
「これは・・・。」
(斑猫か?)
イ・ドッキョンはイ・ウォニクの家を訪ねていました。
「先王様の御医だった、ホ・ジュン殿に会いたいと?」
イ・ドッキョンはイ・ウォニクに言いました。
「先日地方から都城(トソン)に戻ってきたとは聞いたが・・・。」
イ・ウォニクは言いました。
「ホ・ジュン殿に会わせていただけませんか?お願いします。ぜひ頼みたいことがあるのです。」
イ・ドッキョンは頼みました。
「先王様の御医に何の用があるのだ?」
ドッキョンの友人イ・ハンボクは言いました。
王宮。
尚宮キム・ゲシはイ・イチョムに呼ばれました。
「キム尚宮。一大事だ。バレた。我々の先王様の毒殺が。これを見ろ。この斑猫が、漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)の名で届いた。」
イ・イチョムは箱を見せました。
日本の硫黄鉱山。
「その短刀は何なのだ?」
貞明(チョンミョン)は小屋の前に座ってジャギョンに尋ねました。
「怖いか?一番憎い奴を道連れにして死ぬためにこれを持ってるんだ。ここは死なないと出られない所だから。だからお前も、朝鮮での自分は忘れろ。ここでは皆ただの奴隷だ。そのうち泥でも食うようになるけどな。」
ジャガイモを剥いているジャギョンは貞明(チョンミョン)に言いました。
「お前などに何が分かる。生意気にも私に説教をするつもりか。私は自分を決して忘れないしここから抜け出して見せる。必ず。」
貞明(チョンミョン)はジャギョンに言いました。
朝鮮の藁ぶきの民家。
「漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)がかような所にいたとは。」
お忍びで外出した光海君(クァンへグン)イ・ホンは勝手に漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)の家に入りました。イ・ドッキョンの部屋の経卓の上には「検屍日誌」と「内医院(ネイウォン)日誌」が置かれていました。
硫黄鉱山。
「おい。お前。」
ジャギョンは貞明(チョンミョン)に声をかけました。
「あれは。何なのだ?湖の水が・・・。」
貞明(チョンミョン)は小さな池の水に気泡がぼこぼこと生じているのを指さしました。
「まずい・・・噴火するぞ。」
「え?」
「急げ。あの山が噴火する!」
貞明(チョンミョン)とジャギョンが山を振り返ると山が噴火しました。
朝鮮のイ・ドッキョンの家。
「これは・・・・・・。」
光海君(クァンへグン)は言葉を失い涙ぐみました。
硫黄鉱山。
火山が噴火し人々は逃げまどいました。
「走れ!走れ!」
やくざの子分は奴隷たちを逃がしていました。
「急げ。橋が崩れる。アブナイ、ハヤクニゲロ」
ジャギョンは貞明(チョンミョン)に言うと皆に逃げるように言いました。
「きゃっ。」
「あ~っ。あ~っ。歩けない。足が折れたようだ。」
グボクの足の上に岩が落ちグボクは知らだけになりました。
「橋が崩れる。行こう。」
ジャギョンは貞明(チョンミョン)に言いました。
「グボクを置いてけないよ。」
貞明(チョンミョン)は言いました。
「待って!」
グボクは置いて行かれそうになり泣きました。
カン・ジュソンの家。
「その純血の者だけが世の主人となる。ところでドハよ。世の主人が永昌(ヨンチャン)ではなく公主であったのならそれにはどんな意味があるのだ?」
カン・ジョドンはユン・ドハに聞きました。
「え?」
「世の主とは王座を意味するはず。何故ナム・サゴは公主と言ったのだ。」
硫黄鉱山。
ジャギョンは先に橋を渡り終えましたがグボクを連れている貞明(チョンミョン)は噴火に巻き込まれました。
夜の王宮。
イ・イチョムはキム・ゲシと部屋で密談をしていました。
「一体誰の仕業だ。どうやって我々のことを知った。斑猫(パンミョ、はんみょう)が漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)の名で届いたが漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)がこの事実を知っているというのか?」
イ・ドッキョンはキム尚宮に言いました。
「いいえ。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)は知らぬはずです。これは何者かの仕業です。殿下のおっしゃる通りです。何者かの仕業です。すべてのことを知りうる立場にある者の仕業です。」
キム尚宮は答えました。
「ならばキム尚宮、漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)を消さねば。送り主を捜すより漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)の息の根を!」
イ・イチョムは慌ててキム尚宮に言いました。
「いいえ。無理です。できません。」
「何故無理なのだ。」
「殿下が、殿下が今、漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)に会いに行かれました。」
「何だと?それでは殿下が真相を知るのも時間の問題か。」
漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)は夜道を歩いて思い出していました。
イ・ドッキョンの回想。
「チャン医官は先王様の死に不審を抱き、職を追われたのではないのか?」
イ・ドッキョンは官僚に尋ねました。
「とんでもない。そうではありません。検屍日誌を持って姿をくらましたのは医官です。
官僚の男は答えました。
「何だと?」
イ・ドッキョンは医官が「毒殺を疑ったら職を追われました。あの日、判尹(パニュン)お宅で大監をお見かけし、大監(イ・ドッキョン様)なら私の話を聞いてくださるものと」と話していたことを思い出しました。
イ・ドッキョンは自宅に戻ると護衛が数人立っていました。
「そなたらは・・・。」
イ・ドッキョンが言うと護衛官は礼をしました。
屋敷の中から光海君(クァンへグン)イ・ホンが現れました。
「殿下・・・。」
イ・ドッキョンは思わず言いました。
カン・ジュソンの家。
「あの者が真相を明かそうとしたら・・・・・・。」
ユン・ドハは主に言いました。
「あっはっはっはっはっは。光海(クァンヘ)が真相を明かすだと?そうなれば光海(クァンヘ)も王座を明け渡さねばならん。はっはっはっはっはっはっは。ドハや。お前は私の将棋の駒に過ぎぬが、光海(クァンヘ)は王だ。王座を守るためならすべてを犠牲にし親兄弟さえ捨てられるのだ。」
漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)の家の前の庭。
「答えてくれ。なぜこれを?先王様の検屍日誌を、これでそなたは何をしようとした?」
光海君(クァンへグン)はイ・ドッキョンに尋ねました。
「殿下。」
イ・ドッキョンは言いました。
「私は今日。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)に機会を貰いに来た。私がそなたに言われた通り、他を欺くことなく政治を行うために傍にいてくれと頼みにな。だから、これはいったい何だ。そなたは密かに私を疑っていたのか?」
「はい殿下。私は殿下をお疑いしていました。先王様のご逝去。その逝去の真相を殿下がご存じなのではと。ええ。先王殿下の毒殺を殿下はご存知だったのですか?父王を犠牲にして王になられたのをご存じですか。毒殺をお命じになったのが殿下なのか、疑っています。」
イ・ドッキョンが言うと光海君(クァンへグン)は涙ぐみました。
「そうか。そうだったのか。先王殿下は・・・私の父王は毒殺されたのか。それで、私の仕業だと?」
夜の硫黄鉱山。
ジャギョンは丸太をどけて貞明(チョンミョン)とグボクを掘り出しました。
「お前さん、目を覚ましてくれ。息があるぞ。ココダ!ココダイキテイル!(ニホンゴw)」
硫黄鉱山の奴隷の避難所。
「オーイ!被害はどのぐらいだ!」
慌てて来たマルノは部下のやくざ男に言いました。
「被害は重傷者だけで二十以上、まだ鉱山に残っている奴がいます!」
手下の男は答えました。
「ウラーッ!チッショウ!」
マルノは叫びました。
硫黄鉱山の小屋。
ジャギョンは貞明(チョンミョン)を小屋で介抱しました。
「グボクは?」
貞明(チョンミョン)はジャギョンに尋ねました。
「大丈夫だ。村に運んだ。」
ジャギョンは貞明(チョンミョン)に言いました。
「よかった。ケガは?足は大丈夫か?」
「人の心配をしている場合か。」
ジャギョンが言うと町人風の男が小屋に現れました。
「キズガフカイ。▽※§ネ(手当?)してから行こう。服を脱がせ。」
男は片言の日本語でジャギョンに言いました。
「それじゃ、血止めしてから。」
ジャギョンは貞明(チョンミョン)の服を脱がそうとしました。
「いいや。手当を受けなくても大丈夫だ。」
「何言ってんだ。」
「いいってば。」
「お前。まさか・・・。」
小屋の前。
「ソレデ。イマスグウゴケル者は?ここの状況は?」
親分のマルノは子分に尋ねていました。そこに小屋の中から出てきた男がマルノに耳打ちしました。
小屋の中。
マルノは貞明(チョンミョン)の襟首を掴みました。
「何するんだ。離せ!」
貞明(チョンミョン)は暴れました。
「やはりな。女だったのか。遊廓で喜ばれそうだな。コイチュヲトジコメテオケ。アシュニデモスグニウレ。カネハキッチリモラエ!」
マルノは子分に命じました。
貞明(チョンミョン)はやくざの手下に捕らえられました。
「マルノ。あいつは・・・。」
ジャギョンはマルノに言いかけました。
「離せ。腕を叩き切るぞ!私を遊廓に引き渡すだと?そのような真似ができるわけがない。恐れ多くも朝鮮の公主に向かって失礼だぞ?」
貞明(チョンミョン)は暴れました。
「何?公主?お前が朝鮮の公主だと?」
マルノは貞明(チョンミョン)に言いました。
「そうだ。ゆえに私を開放するのだ。我が朝鮮の民であるお前が私が国に戻れるよう手助けするのだ。」
貞明(チョンミョン)はマルノに言いました。
「朝鮮の公主だと?こんな小娘が?あ?はははははははははははははは!そうか。そう言われりゃその眼光。その物言い。引っかかるところだったぜ。思わず公主媽媽に拝礼するところだったよ。」
マルノは貞明(チョンミョン)に言いました。
「ネイノン!」
貞明(チョンミョン)は言いました。
「だが、残念だったな。私がちょっと小耳にはさんだ話だが・・・。」
夜の朝鮮。
光海君(クァンへグン)イ・ホンは馬を走らせながらイ・ドッキョンとのやり取りを思い出していました。
回想。
「答えてくれ!ほかに何を知っている!」
光海君(クァンへグン)はイ・ドッキョンに尋ねました。
「はい殿下。先王様は毒殺されました。殿下のお傍にいる腹心の手で。」
イ・ドッキョンは言いました。
光海(クァンヘ)君は馬から落ちました。
日本の硫黄鉱山の村。
「朝鮮の公主は弟と一緒に死んじまった。何でも朝鮮王の仕業らしいぜ。公主も大君も邪魔だから殺しちまった。だから、おとなしく遊廓へ行け。たわごとを言うな。」
マルノは貞明(チョンミョン)に言いました。
「お前、何と言った。大君が、大君が死んだだと?あの子は流刑地にいるはずだ。誰がそんなことを、大君が死んだなんて嘘だ。」
貞明(チョンミョン)は興奮しました。
夜の王宮。
光海君(クァンへグン)は王宮に戻りました。
「先王様を殺したのは、あの者たちです。その証拠に毒を扱った痕跡が・・・。毒を扱った者たちの体にも残っているはずです。」
イ・ドッキョンは犯人の名を王に知らせていました。
「殿下。」
キム尚宮は光海(クァンヘ)君を見て言いました。
光海君(クァンへグン)はキム・ゲシの袖をまくり赤い斑点を見つけました。イ・イチョムは駆けつけて柱の陰から王を見ました。キム尚宮は目を閉じ光海(クァンヘ)君は涙ぐみました。
日本の洞窟。
貞明公主(チョンミョンコンジュ)は洞窟の中の柱に縛り付けられました。
「大君媽媽は流刑地で殺されたらしいぜ。しかも締め切った灼熱の部屋で、じわじわと苦しめながらあの子は命を奪われたのさ。朝鮮の王に。」
マルノの言葉を思い出し貞明公主(チョンミョンコンジュ)は涙を流しました。
朝鮮のホン・ヨンの家。
「大監マーニー。ちょっとよろしいでしょうか。捕庁(ポチョン、ポドチョンの略)の使いが来ました。」
下男は「検屍日誌」をホン・ヨンに渡しました。
少年ホン・ジュウォンは庭で貞明公主(チョンミョンコンジュ)を守ると誓ったことを思い出していました。
朝鮮王の謁見の間。
「そなただったのか。イチョムとともに父王を・・・・・・。よくも毎日、私を顔を合わせられたな。何食わぬ顔で父王を殺めた手で私の襟を直していたのか。よくもそんな真似が。私のためとはいえ、よくも・・・。よくも父王を・・・。」
光海君(クァンへグン)は外出着から着替えもせず王座に座り涙ぐみ震えながら言いました。イ・イチョムは寝殿の庭で様子を伺っていました。
「では、私はどうすべきでしたか。」
キム・ゲシは言いました。
「何だと?」
「この国の王座に、就けるのはただおひとり。そうでなければ殺されてしまいます。そうするしかなかったのです。」
キム・ゲシは静かに言いました。
「黙れ!頼むから何も言うな!」
光海君(クァンへグン)は机を叩きました。
「私は、死など恐れていません。殿下にお仕えすると決めたあの日から。私の死より殿下を失うことを恐れていました。殿下がながいあいだ、何をお考えになり、何に耐えていらっしゃったのか、何を望まれていたか私は知っています。そうですとも。その願いを叶えて差し上げたかったのです。殿下が王座に就き、志を果たされることを。ですから殿下。私の最後の言葉をどうかお聞きください。お心を乱さずに、志をお遂げになってください。」
キム・ゲシは王を見上げて熱いまなざしを送りながら言いました。
「お前は、一体何をする気だ。」
光海君(クァンへグン)は疲れたようにキム・ゲシを見ました。
「私は、自害いたします。」
キム・ゲシは答えました。
「何だと?」
「イ・イチョムも自害するはずです。毒殺の証拠は何一つ残しません。だから殿下は、殿下・・・殿下は・・・。」
「まさか。まさか私に・・・。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)を殺せと?私の手で、漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)を?」
「さようです。王座を守り通すには領相(ヨンサン、領議政)を消すしかありません。漢陰(ハヌム、イ・ドッキョン)を消すのです。すべての証拠を消してでもあきらめる男ではありません。殿下。どうか国の行く末を考えてください。どうかあきらめずに龍座をお守りください。真相を知る者をこの世からお消しになり、殿下の龍座(ヨンザ)をお守りください。」
キム・ゲシは気持ちを込めて王に言いました。
「最後に一つだけ、聞きたいことがある。教えてくれ。同じ・・・方法だったのか?預言を教えた者、こたびもその者だったのか?」
光海君(クァンへグン)は涙を流しました。
「殿下・・・。」
キム・ゲシが下がり、光海君(クァンへグン)はしばらく考えていました。
華政ファジョン8話の感想
なんと今回は癒し系お父さんのカン・ジュソン(チョ・ソンハ)が悪役っぽいですね。光海君(クァンへグン)はキム尚宮とイ・イチョムが都合よく政敵を消していることを知っているのかと思っていましたが、どうやらまったく知らなかったようです。韓国語でヨンザと言って王座って字幕が出ているときは本当の意味は何かと考えていたら、龍ということばが会うのではないかと思い「龍座」と訳してみました。怖いおじさん光海(クァンヘ)君。ほんとうに政敵が都合よく死んでて気が付かないってかなりのマヌケで王としてはどうかと思いますよね・・・w。キム尚宮って光海君(クァンへグン)の側室じゃなかったの?永昌大君(ヨンチャンテグン)って本当に殺されたそうですね。実は生きてる!なんてドラマを見たら期待しちゃったのですが。でもこれでだいたいのストーリーは想像できましたね。ファジョン(華政)のあらすじと感想まとめ
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