華政ファジョン-11話 あらすじとネタバレ感想
華政(ファジョン)の主なキャスト
光海君(クァンへグン)・・・チャ・スンウォン
貞明公主(チョンミョンコンジュ)・・・イ・ヨニ
綾陽君(ヌンヤングン、仁祖)・・・キム・ジェウォン
監督・・・キム・サンホ監督「アラン使道伝」
脚本・・・キム・イヨン「トンイ」「イ・サン」「馬医」「ホジュン(チョン・グァンリョル主演)」
2015年作
華政ファジョン-11話 あらすじ
江戸。朝鮮通信使に乗じて朝鮮に帰ろうとする長崎の硫黄鉱山の奴隷ファイとホン・ジュウォンはやくざに追いかけられて逃げました。ファイは自分の名前を名乗り、チュウォンも自らホン・ジュウォンと名乗りました。ホン・ジュウォンの名を聞いてファイは驚きました・・・。
「私は、朝鮮の火器都監(ファギトガム)の校理(キョリ)ホン・ジュウォンだ。」
「ホン・ジュウォンか。いい名前だ。」
ジャギョンは座り込んだグボクにファイを追いかけろと言いました。グボクは太っていて走れませんでした。
ファイは火器都監(ファギトガム)についてホン・ジュウォンに尋ねました。硫黄鉱山で闇取引をしたことがあるというファイ。そこにジャギョンとグボクが追いつきました。ホン・ジュウォンは硫黄の闇取引と聞いてファイを呼び止めました。
朝鮮の王宮、淑媛(スゴン)の部屋。
「薬を下げよ。私は飲まぬ。この薬を知らぬとでも?絶対に飲まぬ。」
光海君(クァンへグン)の側室淑媛(スゴン)シン氏は薬の器を割りました。
「淑媛(スゴン)媽媽に作り直しなさい。淑媛(スゴン)様のおからだのためです。」
尚宮キム・ゲシは淑媛(スゴン)シン氏に言いました。
「王宮についての多くの噂を聞いた。大勢の側室が子を産めぬ理由やこの薬についてもだ。笑ったか?」
淑媛(スゴン)シン氏はキム・ゲシに言いました。
「はい。私も聞いたことがあります。私が薬で懐妊を阻止しているとの噂を。嫉妬するあまり。しかし誤解です。私は一介の尚宮です。そんな力などありません。しかしこんなうわさもお耳に入ったことでしょう。王宮では私に従うべきという噂も。」
尚宮キム・ゲシはそういうと床を拭きました。
「中殿媽媽のおなーりー。」
王妃ユ氏が部屋に入ってきました。
王宮の庭。
王妃ユ氏はキム尚宮を呼び止めました。
「淑媛(スゴン)はお若いから薬が苦いのでしょう。」
「媽媽。ご心配なく。次は甘い菓子も出します。」
キム・ゲシは答えました。
「あの噂なら私も聞いた。事実だとは思わぬが、いまだに王室に世継ぎが世子しかいないのは・・・。」
「きっと天の救いでしょう。違いますか?王室に世継ぎが世子殿下だけというのはなんという幸運。先王殿下は王子様が多く殿下は苦労なさいました。」
「つまり、殿下のご指示で・・・。」
「天も味方していてくれるとは媽媽も幸運かと。媽媽も天(王様)に従いましょう。」
二人が話していると、カン・ジュソンの妻ユン氏が現れました。
「媽媽はこちらにいましたのですね。お捜ししましたわ。」
ユン氏は王妃に微笑みました。
「カン・ジュソン大監の奥方よ。」
王妃ユ氏はキム・ゲシに言いました。
「存じております。」
キム・ゲシは答えました。
「まあ。知っていてもらえて光栄だわ。」
ユン氏は言いました。
「ではごゆっくり。私は殿下の支度をいたします。
キム・ゲシは去りました。
火器都監(ファギトガム)。
光海君(クァンへグン)は城外の火器都監(ファギトガム)の視察をしていました。官僚は光海君(クァンへグン)に大砲32台と防具と火薬百斤を用意したと報告しました。光海君(クァンへグン)は兵士の士気を上げるため明国との国境の兵士に褒美を与えよと命じました。光海君(クァンへグン)はユ・ヒブンに留守の間は世子とのことを頼むと言いました。
軟禁中の大妃の家。
イ・ウォニクとイ・ハンボクは仁穆大妃(インモクテビ)キム氏の見舞いに行きました。
仁穆王后(インモクワンフ)キム氏はここに来たのがばれると処罰されると二人に言いました。イ・ウォニクはもう十分長生きしたと言いました。仁穆王后(インモクワンフ)キム氏は今日光海君(クァンへグン)が国境に行くという噂を聞いて、あの顔を拝みに行きたいと言いました。
光海君(クァンへグン)の行列は国境に向かいました。
回想。
「怖いか世子?だがそうだとしても決して悟られてはならぬ。それが国王というものだ。そなたの考えや意図だけでなく恐怖心も悟られてはならぬ。望むものすべてを手に入れよ。それを手に入れたときにすべきことを考えよ。わかったな。」
光海君(クァンへグン)は馬をゆっくり歩かせていると仁穆大妃(インモクテビ)キム氏は王を見て憎みました。
「耐えて見せるわ光海(クァンヘ)。お前を倒せる日が来るまでは。」
夜の江戸。
ホン・ジュウォンは旅籠に戻り部下ユン・ドハにイダチに会えるかもしれないと言いました。
江戸の居酒屋。
ファイは硫黄の闇取引のイダチに朝鮮の役人を会わせてほしいとマルノに話しました。マルノは江戸は長崎とは違って金で役人の口止めをできない、イダチは噂しか知らぬとファイに言いました。ファイはイダチと橋渡ししてくれれば後は何とかするとマルノに言いました。
「チキショー。マイッタナー。」
マルノは子分がついでくれた酒を飲みました。
江戸の通信使の宿屋。
ホン・ジュウォンは部屋で右往左往しながら考えていました。
マルノたちの宿屋。
ファイは袖をめくって「観音の目」の数珠を見ました。
日中の江戸。
グボクはジャギョンと古着屋に行きました。
「あのう、男物の服をくれ。」
宿屋のマルノの部屋。
「商団の中に入る紹介書だ。知り合いに頼んでイダチに会えるようにしておいた。イダチが取引をしてくれるか別だが。ここまでだぞ。そのあとは知らん。」
マルノはいろりを鉄の箸でかきまぜながらファイに手紙を渡しました。
「無論だ。ありがとう。マルノ。」
ファイたち三人の部屋。
「行くのか?持っていけ。朝鮮の役人のぶんだ。商団に行くなら倭の服を着ないと。最初は無理だと思ってたけど役人を通じて帰れるなら朝鮮へ帰れ。お前の望みなら。そのかわり絶対に失敗するな。死ぬなよ。」
ジャギョンは古着の包みを畳に置きました。
「心配するな。私はファイだ。熱い鉱山でも生き延びたファイだ。」
ファイは包みを持って部屋を出ました。
どこかの部屋。
ホン・ジュウォンとその部下ユ・ドハは武士の服に着替え女将に「アリガトウゴザイマス」と金を渡しました。
「なかなか似合うな。」
ファイはホン・ジュウォンに言いました。ホン・ジュウォンは何があっても身の安全は保障してやれんとファイに言うとファイは承知しました。
カン・ジュソンは部下のユン・ドハからホン校理(キョリ)に見張り(いつもの護衛武士役のおじさん)をつけたと報告しました。
マルノたちは誰もいない食堂にいました。
「やっぱり心配だ。」
ジャギョンは行こうとしました。
「行ってどうする。酒でも飲め。ファイは朝鮮へ逃げる気だろ。奴の様子でわかる奴には世話になった。稼がせてくれたからな。おまけだった奴隷が、貢献してくれた。通信使の船か。唯一の方法だ。女の奴隷が朝鮮に帰るためにはな。望むなら引き止めないが簡単なことではないだろう。決して、楽ではない。」
マルノは言うと酒を飲みました。
イダチの屋敷。
「いい。見る必要はない。取引がしたいと、俺と。条件は?」
高い身分の者が着る服を着ている武士のイダチは日本刀の手入れを終えるとホン・ジュウォンとファイに言いました。
「まず、今回の取引のようにに△※×(何度聴きなおしても朝鮮なまりでわからずw)、ゆうした謝礼は明と比較しても劣らない。マタ、同じ条件で毎月同じ量、一年に△※×、いそうにじゅうよんまんきご。朝鮮の△※×にしてほしい。マタ、取引相手はほかではない。朝鮮の王だ。棟梁にとってこれほど完璧な条件はないと思うが。」
ホン・ジュウォンはたどたどしい日本語でイダチに言いました。
(服と身分から判断するとまさか伊達家か?)
「度胸がいいな。心意気が気に入った。だが取引は断る。」
イダチは朝鮮語で言いました。
「やはり朝鮮語が話せるのですね。闇取引をしているから。硫黄以外も取引すると言ったら?人参と絹糸の独占権を与えてもよい。」
ホン・ジュウォンは言いました。
「そうだな。それでもだめなものはだめだ。俺たちの将軍は長年明との義理を守ってきた。その程度なら明との取引量を減らさなければならないが。今更信頼を捨て、俺がそうする理由があるか?話は終わりだ。帰ってくれ。何してる。追い出せ。」
イダチは言いました。
「何が明国との義理だ。イダチ。商人だろ。金儲けに義理なんかあるか。駆け引きが下手な奴だ。計算してみろ。取引に応じたほうが得するのに。それを諦めろと?違うだろ。いっそ条件を言ってみろよ。」
ファイはイダチに言いました。
「何だと?誰に向かって!今すぐこの生意気な奴を引きずりだしてやれ。」
イダチは怒りました。
「その手を離せ!忘れたのか。私は朝鮮の通信使だ。外交使節に危害を加えるつもりか?」
ホン・ジュウォンは語気を強めて言いました。イダチはファイを解放させました。
「確かにこの者の言う通りだ。江戸から明の天津までは船でひと月、プサンなら半月で着く。硫黄を届けた帰りに絹と人参を積めば一度に銀貨二千両、一年で二万四千両、そなたは計算したはずだ。二度も言わぬ。決めてくれ。本当に取引はしないのか。」
ホン・ジュウォンはイダチに言いました。
「若造のくせになかなかだ。マテ。いいだろう。だがもうひとつ約束してもらう。」
イダチは取引に応じました。
ファイとホン・ジュウォンはイダチの屋敷の庭に出ました。ホン・ジュウォンは国家存亡にかかわることだぞと無謀なことをしたファイを責めました。
「国家と王の存亡にかかわる問題か。なるほど。悪かった。辛抱が足りなかった。私が軽率だった。でもそんなに怒るなよ。短気な奴だ。行こう。無事に済んだから腹がへった。」
ファイはホン・ジュウォンと江戸の屋台に腰かけました。
「蕎麦二ちょう。仕事のことは少し忘れて腹を満たそう。」
ファイはホン・ジュウォンに言いました。
「お待ちどうさまです。」
屋台の男は二人前の蕎麦を机に置きました。ファイは器用に箸を使いましたがホン・ジュウォンは箸を左手と右手に一本ずつ持つとそばを食べるのをやめて帳面を取り出し記録しなきゃと言いました。
ファイとホン・ジュウォンはお化け屋敷から出てきました。
「怖いのか?」
ホン・ジュウォンは帳面に見聞したことを記録する仕事をしていました。ファイは的当ての小屋に入って弓を射ると外しましたがホン・ジュウォンが矢を射ると「あた~り~」と女将が言いました。次にファイたちはガマの油を見物しました。ホン・ジュウォンは江戸の文化をことごとく記録していました。
「あれも直接体験してみればどうだ?」
ファイは風呂を指さしました。
「公共浴場?興味はある。漢陽にもあるし。」
ホン・ジュウォンはファイに言いました。
「漢陽とは違う。こっちは混浴だぞ。」
「信じられん。男女が共に入浴など。」
「金を払うところはどこかな~。」
「何をする。遠慮する。」
「恥ずかしがるなよ。」
「他国の風俗なので尊重する。俺は遠慮する。調べものをする。」
ホン・ジュウォンは逃げました。
夜になり、ホン・ジュウォンは遊郭を見て立ち尽くしました。
「ああ、こういうところか。最初から言えよ。興味あるんだろ?調べなくていいのか?ホン校理(キョリ)。恥ずかしがることはないぞ。」
ファイはホン・ジュウォンに言ってからかいました。
客引きの女がホン・ジュウォンにまとわりつくと、ホン・ジュウォンは「ゴメンナサイ」と女を振り切りました。
朝鮮の光海君(クァンへグン)の一行の野営地。
「そんな風に洗ってはだめだ。特別な野菜だといっただろ。漢陽で私が育てた野菜だ。殿下がお召し上がりになるものだぞ。」
イ・チュンはオクチュに言いました。オクチュは火器都監(ファギトガム)と同じようにやってると言うとイ・チュンはもっと丁寧にこう洗うのだと見本を見せました。オクチュはサンチュの水洗いをやって見せると娘のウンソルは洗い桶に水を足しました。
「情けない奴だ。食事係の女官がいるのにウンソルばかり働かせている。」
遠くから火器都監(ファギトガム)の労働者スドクは言いました。
「どうしたのだ?」
硫黄班の責任者イ・ヨンブが現れました。
「あのチャプチェ判書だよ。」
硝煙班のチャ・ボンスは言いました。
「チャプチェ判書?」
スドクは首をかしげました。
「自分が育てた野菜をチャプチェに入れて殿下にお出ししている。だからあだ名がチャプチェ判書だ。」
イ・ヨンブは言いました。
「ほんとに?」
スドクは言いました。
「殿下のお口にあったからと頻繁にお出しするようになったらしい。宮殿の外でもあの調子だ。取り入れば何かと得をするのだろう。」
イ・ヨンブは言いました。
「大事なのは職務に忠実な心だというのに。」
チャ・ボンスは言いました。イ・ヨンブは珍しく考えが同じだなとボンスに言いました。
「硫黄精錬の技術者が少なすぎて困ってるんだ。この近くにいい職人がいると聞いて会ってみようと思う。俺は大事な用件で外出したとそなたは言ってくれ。」
イ・ヨンブは言いました。
幕舎の中。
イ・チュンはイ・イチョムに野菜の自慢をしてなぜ王に探りを入れるのだと言いました。
光海君(クァンへグン)は王の幕舎にいませんでした。
夜道を黒装束で剣を携えひとり走る光海君(クァンへグン)。光海君(クァンへグン)は剣を抜きました。
「誰だ。」
「殿下。」
数人の男たちが現れました。
森の中の小屋。
「殿下。こうしてまたお会いできるとは感無量です。」
数人の男たちは言いました。
「久しぶりだな。皆生きていたのか。」
光海君(クァンへグン)は男たちに言いました。
「戦禍で災いに瀕した村を殿下が救ってくださったおかげです。」
男は王に言いました。
「はい。そのあと我々は義勇兵になりました。ところで、再びお目にかかれるとは、まことに光栄です殿下。」
別の男が言いました。
「危険な仕事だ。本当に協力できるか?」
光海君(クァンへグン)は言いました。
「無論でございます。殿下の伝達文を受けてはせ参じました。殿下のためなら皆死ねます。」
夜の江戸の街角。
ホン・ジュウォンの部下ユン・ドハは宿屋に戻ると護衛武士が「高官との護衛で抜け出せなかった」と謝りました。
「急げ。現場に荷物が届く。」
「はい旦那様。」
ホン・ジュウォンの部下ユン・ドハは寝間着姿のカン・ジョソンに硫黄について報告しました。
「光海(クァンヘ)の狙いは硫黄だったのか。ふっふっふっふっふ。やはり侮れん奴だな。闇取引をしろと国王自身が命じるとは。光海(クァンヘ)でなければ思いつかぬ。騒がしくせねば。朝鮮の王が倭から硫黄を買ったことが、世に知れるのだ。」
ホン・ジュウォンはユン・ドハに言いました。
「騒ぎになってはいかん。速やかに運び出せ。」
光海君(クァンへグン)は男たちに命じました。
華政ファジョン-11話の感想
「華政(ファジョン)」11話、今回も面白かったです。時代劇でいつもの護衛武士役の人ソ・ボムシクが登場していましたね。この護衛武士、調べてみてもドラマ中での名前はないみたいです。そしてイダチ!イダチはダテ家のことかな?もしそうだったら、伊達忠宗あたりかな?隻眼流じゃないので正宗ではなく嫡子が人質として江戸にいた設定か!?面白おかしく江戸のことが表現されていて、面白かったです。そして光海君(クァンへグン)。キム・ゲシとはどのような関係なのでしょうか。キム・ゲシを受け入れる一方で内心では決別している設定なのでしょうか。キム・ゲシは光海君(クァンへグン)の側室に毒を盛る超絶悪女になってますねw「イダチ」の役者さんは日本人の「大谷亮平」さんなんですよ~。「朝鮮ガンマン」にも出演していらっしゃいましたね。竹ノ内豊を若くしたイケメンさんです。
ファジョン(華政)のあらすじと感想まとめ
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