100日の郎君様13話
あらすじ
世子イ・ユルは深夜に王宮を抜け出すと、馬でソンジュソンにいるユン・イソ(ホンシム)のもとへ向かいました。イソはユルの姿を見るなり塀の陰に隠れました。ユルが家の中に入った隙にイソは逃げました。ユルは去ろうとするイソを呼びとめました。
「手遅れにならなくてよかった。」
「世子邸下(チョハ)こそこちらに何の御用ですか?宮に戻られたと聞きました。」
「会いたかったのだ。そなたなしでは生きられぬ。」
「それで?どうするのです?私を宮夫人(クンブイン=側室)になさるおつもりですか?」
「できぬことはない。私はこの国の世子だ。」
「宮に戻られてはじめになさることが女人(にょにん)を選ぶことですか?」
「こうやって会えなくなってもよいのか?そなたはこのままでよいのか?」
「はい。」
「私たちの関係は何だったのだ?私たちがはぐくんだのは愛ではなかったのか?」
「世子邸下(チョハ)には世子嬪様がいらっしゃいます。ご存じなのですか?邸下(チョハ)がここに来たことを?宮にお戻りください。こちらに来ないでください。もう二度と。私たちの縁は終わりました。」
イソはそう言うと世子に頭を下げて行きました。
ユルはイソの姿を見つめていました。
路地裏。
「ああ・・・(嗚咽)。」
イソは荷物を地面に落とすと尻餅をつきました。
「ならぬ。」
イソが戻ろうとすると、兄のムヨンが現れ引き止めました。
「邸下(チョハ)。宮に戻らねば。邸下(チョハ)。どうか。」
陰で見守っていたクォン・ヒョクはユルに話しかけました。
そこにチョン・ジェユンが現れました。
部屋。
チョン・ジェユンは世子から貰った「踵(かかと)」という紙を卓上に置くとユルに尋ねました。ユルは文字を書いた意図が思い出せませんでした。ユルはチョン・ジェユンにイソを見守るように命じました。
日中の世子の部屋。
世子の姿に戻ったユルは「踵」という字を思い出せば誰が本当の敵かわかるとチョン・ジェユンに言われたことを思い出していました。
山の中。
イソとヨン氏はムヨンの腹心の部下ヒョクに見守られながら旅をしていました。イソは兄がどこに行ったのか知りたくなりました。ヨン氏は仕方なく「漢陽(ハニャン)に行った」と答えてしまいました。
キム・チャオンの家の前。
ムヨンは出かけようとしているキム・スジに会いました。
王宮。
国王と世子はキム・チャオン、チャン・ムンソク、チョン・サヨプ、シン・スンジョらと清国との外交問題について話し合っていました。国王のイ・ホは左議政に意見を求めました。
王妃の部屋。
チョン・サヨプの派閥の大臣は王妃パク氏と世子の記憶喪失について話し会っていました。
王妃のパク氏は驚くような贈り物を用意しようと言いました。
キム・スジと武官に扮したムヨンは王宮に行きました。
王宮の庭。
世子イ・ユルは世子嬪キム・ソヘと散歩をしていました。ユルは自分の幼いころを知っているというソヘからもっと話を聞きたくなりました。ソヘは今度お話しますと言いました。ムヨンが建物の影から二人に視線を送りました。ソヘはムヨンに気が付きました。
街。
イソとヨン氏は漢陽(ハニャン)に入ろうとしました。門番は二人を怪しく思っていたところ、チョン・ジェユンが現れ通行を許可させました。
ソンジュヒョンの役所。
パク・ソンドはパク・ポグンに村人を使って薪を1万本あつめさせるように命令しました。パク・ポグンは渋々命令に従いました。
ソンジュヒョンの街。
「ウォンドゥクが、世子よ。」
クォン氏はクドルとクンニョに打ち明けるとパク・ポグンが聞いてしまいました。
パク・ポグンはウォンドゥクに石を投げたことを思い出すと気を失ってしまいました。
王宮の世子の部屋。
キム・チャオンは詩歌にすぐれた者も用意したので安心するように世子に言いました。
接待所。
ユルは使臣のワン氏と会いました。ワン氏はユルが世子にふさわしいか見てみたいと言いました。ワン氏は息子のチルリンという若者を世子に紹介しました。ユルは二人を宴に招待しました。
空き家。
チョン・ジェユンはイソとヨン氏を無人の実家に招いて住まわせました。チョン・ジェユンは親は亡くなったと言いました。
街。
キム・スジはチルリンを案内しました。チルリンは想い人にお土産を買いたいので護衛をまいて二人きりになりたいと言いました。
「私にお任せください。アイゴ~!」
キム・スジは突然大声を出すとして腹痛を訴えました。すぐに二人の護衛が駆け付けました。その隙にチルリンがいなくなりました。キム・スジは護衛の男にチルリンを捜してくるよう命じました。
キム・スジが待ち合わせの場所に行くと「チルリン様」がいませんでした。
チョン・ジェユンは「顔が広いので人を紹介しますよ」とイソに市場を案内してあげました。兄を捜したいイソはチョン・ジェユンに感謝しましたが、これ以上は関わらないで欲しいと頼みました。そこにキム・スジがやって来てチョン・ジェユンにチルリン捜しの協力を頼みました。イソは二人の話が聞こえてしまい、ユルのことが心配になりました。チョン・ジェユンはチルリンの容姿を尋ねましたがキム・スジは怖くて泣き出しました。
イソはチョン・ジェユンと一緒にチルリンを捜すことに決めました。
宴会場。
世子は詩題をワン氏に求めました。ワン氏はお題を「過去」として二年前に暗唱した詩を求めました。
ユルは詩を書こうとすると、そこにキム・スジが現れ子息が姿を消したと言ってしまいました。
街ではイソとチョン・ジェユンがチルリンが誘拐されたのではないかと心配していました。街のおじいさんは女人(にょにん)が誘拐されたと言いました。
宴会場。
ワン氏は夜までにチルリンを見つけなければ世継ぎとして認めないと言いました。
「見つけたら、私の望みをきいてくださいますか?」
ユルは尋ねました。
街。
おばさんは男装の女人(にょにん)を見たと言いました。
イソとチョン・ジェユンはチルリンが女性であると思いました。
酒場。
チョン・ジェユンは酒を飲んでいるゴロツキ二人に女性を誘拐しそうな人がいないか尋ねました。チョン・ジェユンはイソのことを「明国でも屈指の暗殺者だ」と言って二人を脅しました。
王妃の部屋。
朴氏は内官から使臣の子息がいなくなった報告を受けました。
王宮の一角。
「ご子息をどこに閉じ込めた。言うか、死ぬか。」
ユルは若い内官を問い詰めました。クォン・ヒョクは内官に刀を突きつけました。
キム・チャオンはチャン・ムンソクと共に人質にしたチルリンを使ってワン氏を脅そうとしていました。
小屋の中。
チルリンは小屋の中で閉じ込められていました。
チョン・ジェユンはイソとともにチルリンが閉じ込められている小屋の近くにやって来ました。二人はチルリンを救出する計画を立てました。
「ご子息様。中におられますか?ご無事ですか?」
チョン・ジェユンは正面から堂々と小屋の中にいるチルリンに清国のことばで呼びかけました。
「私は無事です。」
チルリンは答えました。
チョン・ジェユンは刀を抜くと、そのままゴロツキを引き付けて逃げて行きました。
イソは小屋の中に入ると残っていた見張りの男と戦いました。
ユルもまたクォン・ヒョクと共に小屋の前まで行きました。すると高貴な女性の姿をしたチルリンと、怪我をして座り込んでいるイソがいました。チョン・ジェユンが戻って来てイソに声を掛けました。ユルとクォン・ヒョクは四人の様子を見守っていました。
チルリンは「ヨンウ様に会うまで戻りません」とチョン・ジェユンに言いました。
「ヨンウ様がご病気だと聞きました。もう会えないかもしれません・・・。」
チルリンは泣きそうになりました。
イソはチルリンの気持ちを理解してヨンウに会わせることにしました。
話を聞いていたユルはチルリンのことをイソとチョン・ジェユンに任せることにしました。
ヨンウの家。
ヨンウはチルリンと長い間、抱き合っていました。
イソはチルリンのことをチョン・ジェユンに任せて別れました。
夜の宴。
国王と大臣らと同席しているワン氏はチルリンが帰って来ないことに怒っていました。
ユルは「宴の前までとはおっしゃってません」と言って宴会をはじめました。
食事が終わり、最後の菓子になりました。
ワン氏がユルを否定しようとすると、そこにチルリンが帰ってきました。
チルリンは街の珍しい品物に目を奪われて遅くなったと謝罪しました。
宴が無事に終わり、ユルはワン氏と二人きりになりました。ワン氏は想い人に会えなくて泣いていたチルリンの気持ちが慰められたことに感謝しました。
「舅とその周りの者にご用心なさいませ。二年前に私と世子様と話したことは詩のことではありません。あの者は欲深いです。」
ワン氏はそう言うと帰りました。
世子の部屋。
ユルはチョン・ジェユンに「あの人がなぜ漢陽(ハニャン)にいるのだ?どうして私に報告しなかった」と不機嫌そうに尋ねました。
「保護しろと言われても報告しろとおっしゃってません。」
チョン・ジェユンは答えました。
「あの者を、いつから慕っているのか?」
ユルは言いました。
「邸下(チョハ)よりは先かと思います。」
「それで、どうするつもりだ?」
「務めでは、邸下(チョハ)の言いつけを守り、それ以外では私の心に従います。」
チョン・ジェユンは正直に答えました。
家。
イソはヨン氏から傷の手当を受けていました。
チョン・ジェユンが帰って来て薬を渡しました。
世子の部屋。
内官は以前から世子と親しくしていたキム・テホという絵師を任命するように願い出ました。
ユルはいったん判を押すと、以前使っていた印を持ってくるように命じました。
世子嬪の部屋。
世子は妃に会いに行きました。キム・ソヘは胎教として小学(ソハク)を読んで欲しいと頼みました。ユルが少学を読んでいると亡くなった母の記憶が戻って来ました。ユルはタンポポの刺繍を見ると、ソヘは宮中では息が詰まるので実家に帰りたいと言いました。ユルはソヘの帰省を認めました。
接待所。
キム・チャオンはワン氏に「石」の贈り物を見せて「戦いませんか?」と挑発しました。
どこかの家。
キム・ソヘは思い詰めた様子で瓦の中に手紙を忍ばせました。そこにムヨンが現れました。
「お待ちしておりました。お尋ねしたいことがあります。どうして私に弓を射たのですか?」
ムヨンは尋ねました。
「私に確かめたいことはそれだけですか?」
ソヘは言いました。
「いいえ・・・。」
ムヨンは答えました。
夜になりました。
ヨン氏はイソがまた世子に会って落ち込んでいることに気が付きました。
「正直に言ってくれ。漢陽(ハニャン)に来たのは本当に兄さんを捜すためか?」
ヨン氏が言うと、イソは怒りました。
ヨン氏は床入りをしていないのですぐにでも髪を下ろすように言いました。
「好きなの。会いたいの。別れたなんて本当に信じられないの。つらいの。どうしたらいいの?」
イソは泣きながら部屋から出て行きました。
役人の自宅。
クォン・ヒョクは品物を燃やそうとしている内官を捕まえました。そこにお忍び姿のユルが現れ中を見せるように命じました。男は「捨てるに捨てられなかった」と謝りました。箱の中には世子の大事な宝物が入っていました。
ユルは幼い頃にイソから貰った帯を手に取ると、一部記憶を取り戻しました。ユルはイソが両班の娘でホンシムであることに気が付きました。
「私は、そなたと婚礼したい。」
ユルはイソに言ったことを思い出しました。
橋。
ユルが橋に行くとイソが悲しそうな表情で待っていました。ユルはイソが想い人であったことに気が付き胸がいっぱいになりました。
「イソよ。まことか。ユン・イソ。」
「邸下(チョハ)がその名をどうしてご存じなのですか?」
「私だ。」
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100日の郎君様13話の感想です。実は12話を見てから忙しくなって最終回が終わっても13話以降が見られていませんでした。こんなに面白い回だったのに、なかなか見られなかったことが残念です。
今回はユルがイソの正体について気が付きました。イソはホンシムじゃなくて両班のお嬢様であることを思い出したのです。初恋の人にまた会って好きになって気持ちがいっぱいになりました。ユルは人間らいし感情のある人なんですね~。こういう感情が無い人って世の中に多いじゃないですか。女性は本当に心の機微がわかる知性と感性がある男性を見つけるのに苦労してますよね。チョン・ジェユンも愛する女性を見守る男として、申し分のない男性ですよね・・・。ムヨンはもしかして!?
このドラマ、全部で16話しかないようですね。
続きが楽しみです。
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