100日の郎君様11話
あらすじ
ソンジュヒョンに向かったキム・チャオンと護衛のヒョクは森の中で複数の刺客に襲われました。キム・チャオンは応戦しましたが、刀をはじかれて尻餅をついてしまいました。
ユルとイソの家。
イソはユルに「一緒に行こう」と告白して涙を流しました。ユルは問いには答えずにイソを抱き締めました。
「どうして答えないの?」
「私は答えたはずだ。そなたと一緒にいたいと。」
ユルが言うと、イソはその答えに満足しました。
ユルとイソが手をつないで道を歩いていると巫女のおばあさんが北西には行ってはダメだと言いました。イソは巫女に尋ねると、南へ行けば郎君と一緒にいられると言いました。巫女はさらに二人を占うと、二人は風が強く桜の舞う晩に会ったことがあり、刀を握った男の切っ先がイソに向くので早く逃げるように言いました。ユルはイソに信じないように言いました。
キム・チャオンの家。
ヒョクは意識が無いムヨンを背負って逃げようとするとキム・スジに声を掛けられました。ヒョクは「旦那様のご命令なので」と言ってその場を去りました。
夜の王宮。
国王のイ・ホは報告に現れたチョン・サヨプから、キム・チャオンが逃亡したという報告を受けました。イ・ホは万一キム・チャオンが王宮に挙兵したらどうしようと動揺しました。チョン・サヨプは「機運は今しかないので初心を貫いてください」とイ・ホを励ましました。
イ・ホは大臣たちを便殿に集めソウォン大君を朝鮮の世子に冊封すると宣言しました。大臣たちは動揺しました。チャン・ムンソクは左議政がいないのに朝議を決定してはなりませんと抗議しました。
イ・ホはすぐに冊封式を行うように命じました。
ミン・ヨンギは王命に従うと誓いました。
夜のユルとイソの家。
ユルは庭で巫女のお告げを思い出して不安になりました。
「どうしたの?」
イソが尋ねると、ユルは何でもないと答えて兄について尋ねました。イソは幸せそうな表情で「お兄さまは文武両道で科挙に主席で合格していたはずよ」と言いました。そこにヨン氏がやって来ました。イソは兄とユルを連れて旅立つとことにしました。ヨン氏はユルに言葉遣いを改めるように言うと、ユルは言いづらそうに「ち・・・父上・・・」とヨン氏に言いました。ヨン氏はユルをからかいました。
ユルの部屋。
部屋に戻ったユルはイソが見守る中、荷造りをはじめていました。ユルは「そなたの兄上の許しを得てから改めて婚礼する。床入りはそれからだ。」とイソに言いました。イソは複雑な気持ちになりました。
役所。
チョン・ジェユンはウォンドゥクの字や声が世子にそっくりだと思い悩んでいました。
日中のユルとイソの家。
ユルはこれから家を売ろうかどうしようか考えていました。イソはまず箪笥を売ろうと言うと、ユルは「ならぬ。それだけはならぬ。私の箪笥だ。許可なく触れるでない。」と抵抗しました。そこにチョン・ジェユンがやって来ました。イソは縣監(ヒョンガム)を見て不機嫌になりました。ユルはパク・ソンドに矢を向けられたのは、チョン・ジェユンの命令ではなく自分が提案した策だと説明しました。
ユルの部屋。
チョン・ジェユンは水甕をこぼした時のことで署名してほしいとユルに言いました。
ユルは「私は漢字は書けません」と断り署名をせずに手形を筆でなぞりました。
「読み書きができるのになぜ隠すのだ?」
チョン・ジェユンは心の中で思いました。
「この者は何を探ろうとしているのだ?」
ユルもまた心の中で思いました。
チョン・ジェユンはいったん引き下がりました。
王宮の王の私室。
王妃パク氏は息子のソウォン大君を連れて国王のイ・ホに礼を言いました。
ソウォン大君は「おそれながらお取消しください」と辞退しようとしました。
しかし、イ・ホはソウォン大君に左議政との関係を断ち切って横暴を止めねばならないと説得しました。
「申し訳ありませんでした。私は父上の心中を察することができませんでした。ご命令に従います。」
ソウォン大君は世子になる決心をしました。
世子嬪の部屋。
キム・スジは妹で世子嬪のキム・ソヘに会い、ポミが死んでヒョクがムヨンを連れて行ってしまったと報告しました。キム・スジは父も行方不明になって心配だと言うと、ソヘは私兵を使って父を捜すように命じました。
ソンジュヒョンの街。
ユルとイソは箪笥をマチルの店で売りました。ユルは5両で買った箪笥を2両で売ることに不快感を示しました。イソは2両で箪笥を売りました。ユルは置いてあった帳面から破棄されたはずの借金の証文が残っていることに気づくいて破りました。ユルはマチルに向かって「そちは悪徳をするような人相ではない。国のために活躍する者だ」と占ってマチルから1両を貰いました。
市場。
「人の運命は心の中にあるという。心の持ち方次第で運命は変わるかもしれぬ。マチルも善いことをなすやもしれぬ。」
イソはユルの立派な言葉を聞いて惚れ直しました。
そこにエウォルがやって来てユルに失くした物を探して欲しいと言いました。
ユルはエウォルと二人きりで市場を歩きました。エウォルはある人から貰った扇を見つけたいと頼みました。ユルは来た道を戻ってみることにしました。
ユルと別の道を歩いているイソが郎君の心配をしているとチョン・ジェユンが現れました。イソはチョン・ジェユンを穴に突き落としたことを謝罪しました。チョン・ジェユンはかわりに頼みを聞いて欲しいと言いました。
チョン・ジェユンはイソを書店に連れて行きました。チョン・ジェユンは民心(民の苦しみ)を知るには俗っぽい本がよいといって一冊の本を手に取りました。すると、書店の店主は「ウォンドゥクは忙しいのか?写してもらいたい本があるのだが」とイソに尋ねました。イソはウォンドゥクは忙しいからと仕事を断り店から出て行きました。チョン・ジェユンは店主にウォンドゥクが写した本を尋ねました。
道端。
ユルは落ちていた扇を拾いました。エウォルは官僚から貰った王からの賜り物だと言いましたが、ユルは偽物であることを見抜きました。エウォルは扇を偽物と見抜いたユルのおかげで危うくその男に尽くしそうだったとお礼を言って手間賃をはずみました。
役所。
エウォルはチョン・ジェユンに会うと、このことを伝えてウォンドゥクの似顔絵を描きました。
パク・ソンドの家。
チョン・ジェユンはパク・ソンドに呼ばれました。
パク・ソンドは「左相(チャサン、左議政)大監(テガム)が勇衛不明だそうだ。それで王様がソウォン大君を世子に冊封することにしたらしい。」とチョン・ジェユンに打ち明けました。チョン・ジェユンはその話を聞いて急ぎパク・ソンドに漢陽(ハニャン)へ行くので手を貸して欲しいと頼みました。
ユルとイソの家。
ユルとイソは庭で大豆をすりつぶして働いていました。イソは「幸せすぎて不安なの。どこにも行かないで。行ったらこの臼ですりつぶしてやる。」と言いました。
ユルはイソに「(どこにも行かない)証だ」として口づけをしました。
役所。
ユルは箪笥を売ったお金で餅を勝手パク・ポグンに贈りました。パク・ポグンはユルがやっと身分相応になったと思って喜びました。
ユルはパク・ポグンがまじめに日誌をつけていることを褒めて科挙の受験をすすめました。パク・ポグンはユルに日誌を見られたことを知ると、怒ろうとしましたが、ユルは行ってしまいました。
イソとユルの家。
イソはクンニョとクドルに別れの餅をたべさせてあげました。クンニョはイソを抱き締めると行かないでと言いました。
漢陽(ハニャン)の妓楼。
イ・ドニョンら左議政側の大臣たちが呼ばれて集まっていました。王妃を裏切った側近ミン・ヨンギも同席していました。皆が左議政の噂をしていると、キム・チャオンが現れました。皆は立ちあがってキム・チャオンを迎えました。
キム・チャオンは世子の冊封式を誠心誠意強力しようと言いました。
キム・チャオンは側近のチョン・サヨプと二人きりになると、刺客を集めるように命じました。
小屋。
ムヨンは目覚めると傷の痛みにうめき声を上げました。ヒョクはムヨンの体を支えると「旦那様にバレました。ポミが、死にました。ソンジュヒョンで邸下(チョハ)が生きていることを白状したようです。ソンジュヒョンに向かう途中旦那様が刺客に襲われました。私は逃亡してここに来ました。」と報告しました。
ムヨンは妹を救いにソンジュヒョンに向かうとヒョクに言いました。ヒョクは左議政を襲った刺客はつわもの揃いで危険だと言いましたが、ムヨンはそれでも行くと言いました。
ムヨンとヒョクはソンジュヒョンへ向かいました。
世子嬪の部屋。
キム・ソヘはムヨンからの手紙を読みました。手紙にはムヨン自身を長年守ってくれたお礼の言葉と、安産の祈りの言葉が書かれ、赤い腕輪のお守りが添えられていました。キム・ソヘは手紙を読むと、いてもたってもいられなくなり、赤い腕輪を握ってムヨンとの別れに涙を流しました。
漢陽(ハニャン)のどこかの店の個室。
チョン・ジェユンは友人で武官のクォン・ヒョクに会うと、世子のウォンドゥクの似顔絵を見せました。
「邸下(チョハ)の似顔絵だがどうして?」
クォン・ヒョクは友人の答えを聞くと、すぐにソンジュヒョンに向かいました。
ユルの部屋。
ユルはイソとヨン氏と部屋に集まっていました。ユルは「ダメだ。この服だけは持っていく」と服を抱きかかえて抵抗していました。
「欲をかくとお兄さまに嫌われるかも。」
イソはもじもじとうつむきました。
「つまらぬことで兄上に嫌われてはならぬ。これと・・・これと・・・これを・・・。」
ユルは旅に持って行けない物を売ることにしました。
イソはユルから貰った美しい履物を袋に入れると、ユルはしまわずに履くように言いました。
ムヨンと約束した当日。
イソは庭で兄を待っていましたが、ムヨンは来ませんでした。
「私が待つゆえ部屋に戻るのだ。オホゥ。郎君のいう事が聞けぬのか?」
ユルはそう言ってイソを休ませました。
回想シーン。
ポミが世子が記憶喪失になってソンジュヒョンにいることをキム・チャオンに白状する場面。
キム・チャオンは私兵を率いてソン・ジュヒョンに馬で向かっていました。
ユルとイソの家。
ユルとイソとヨン氏の三人は庭で朝ごはんを食べていました。
ユルは夜になってから動こうと言いました。そこに、クドルがやってきて面白い見世物をやっているので一緒に見に行こうと誘いました。ユルは行きたくありませんでしたが、イソは一緒に行こうと言いました。
ユルとイソが見に行くと、何人もの踊り手が太鼓や鳴り物に会わせて踊っていました。そこにモックがやって来て手品を見ることにしました。
ユルは手品に夢中になりました。イソは手品に参加することになり、台の上に寝そべりました。
「この女人が、数えると消えます。ほ~!」
手品師が布を取ると、イソがいなくなりました。
「この私、郎君の女人(にょにん)をどこへやった!」
ユルは怒って立ち上がりました。
手品師が再び布を掛けて呪文を唱えると、イソが現れました。
ユルは手品師から赤い花を貰ったイソを見て不機嫌になりました。
夜になりました。
ユルはイソが他の男から花を貰ったことでまだ怒っていました。
「しばし待っておれ。」
ユルはイソに言うと、イソへのプレゼントを買いに行きました。
チョン・ジェユンが戻って来てユルを見つけました。
ユルは後ろ手に花束(きれいなドライフラワー)を隠していました。
ユルはイソに花を差し出すと「私は、そなたと婚礼がしたい」と告白しました。
「あなたは高貴な人かもしれない。家族が一生懸命あなたを捜しているかもしれない。なのに私と一緒になったら後悔しない?」
イソは言いました。
「そなたの傍を離れたら、後悔するだろう。なぜ答えぬのだ?」
ユルは言いました。
「私の答えよ。」
イソはユルの頬にゆっくりと口づけをしました。ユルの頬が緩みました。
花火が打ちあがりました。
ユルが「私たちを祝っているかのようだ」と言いながら振り返ると、イソの姿が見当たりませんでした。
「ホンシム!」
ユルは心配になってイソを捜すと、人々が逃げ出し、道に花束が落ちていました。
突然、黒装束の刺客が現れユルを取り囲みました。
ユルの目の前にキム・チャオンが現れました。
イソは黒装束の男に誘拐されました。
「私がわかりますか?」
キム・チャオンはユルに言いました。
「どなたかわからぬが、道をあけぬか。」
ユルは言いました。
「皆の者。邸下(チョハ)である。礼を尽くせ。宮にお戻りください。世子邸下(チョハ)。」
キム・チャオンと刺客は膝をつきました。
感想
「100日の郎君様」11話の感想です。面白くなってきましたね。ユルとイソの夫婦ごっこは100日目にして終わってしまいました。せっかく楽しく暮らしていたのに、もうちょっと見ていたかったですね。さて、キム・チャオンは世子の前に現れて、何と暗殺するのではなく、丁寧に挨拶していましたね。これは一体どういう風邪の吹き回しでしょうか?
そして、キム・ソヘのお腹の子の父親は誰なのでしょうか!?本当に有力者の子だったのでしょうか!?よくわかりませんね。
国王のイ・ホはやっと勇気を出してキム・チャオンを暗殺しようとしたのに、ヒョクという優秀な部下のおかげで!?どうやって逃げられたのでしょうね?絶体絶命なのに、一体どうしてと思いませんか?まさかチョン・サヨプが国王を裏切っているとでもいうのでしょうか。
続きが楽しみです。
そして、キム・ソヘのお腹の子の父親は誰なのでしょうか!?本当に有力者の子だったのでしょうか!?よくわかりませんね。
国王のイ・ホはやっと勇気を出してキム・チャオンを暗殺しようとしたのに、ヒョクという優秀な部下のおかげで!?どうやって逃げられたのでしょうね?絶体絶命なのに、一体どうしてと思いませんか?まさかチョン・サヨプが国王を裏切っているとでもいうのでしょうか。
続きが楽しみです。
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