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100日の郎君様 最終回16話のあらすじ詳細解説と感想 (백일의 낭군님)ユルはイソと結婚したいのにチョン・ジェユンと…

100日の郎君様 最終回(16話)

100日の郎君様 最終回あらすじ


あらすじ

左議政キム・チャオンは国境で女真族と戦争を起こしてユン・イソと数万人の国民を誘拐させて人質に取ったと世子に言いました。キム・チャオンは世子イ・ユルに世子嬪が他の男の子を懐妊していることを秘密にするように要求しました。

朝廷の会議。
朝鮮国王のイ・ホは臣下から女真族が朝鮮を攻撃してきたという知らせを受けて動揺していました。大臣のミン・ヨンギは明国が女真族の攻撃に使った弓が朝鮮の物だったので、女真族は朝鮮が攻撃を仕掛けたと思っていると報告しました。
「誰か戦地に行って女真族に会ってきてくれ。」
イ・ホは臣下たちに命じました。
大臣たちはざわめきました。
「私の考えでは、左相(チャサン、左議政)ほど適した者はいないと思う。」
イ・ホは言いました。
しかしキム・チャオンは自分が行っても話を聞いてもらえないかもしれず王室の権威が失墜し、民が王様に疑念を抱くと答えました。チャン・ムンソクも左議政を援護しました。
チョン・サヨプら反対派は「王様を戦地に行かせることはできぬ!」と声を上げました。
すると、キム・チャオンは世子が適任であると言いました。

国王の部屋。
「私が参ります。この戦争を仕組んだのは左相(チャサン、左議政)です。長引けば左相に利益をもたらします。あの者は民の命を何とも思っていません。この問題は私と左相で決着をつけねばなりません。」
世子のイ・ユルは父に申し出ました。
イ・ホはユルのことが心配でしたが戦地に行かせるほかありませんでした。

雨が降りました。
ユルは手のひらを天に向けて雨粒を受けました。


ユルは馬に乗って民とイソを助けるために北に向かいました。

街道。
ユルが数人の護衛を連れて馬で走っていると、チョン・ジェユンが待っていました。
「邸下(チョハ)は戦争に行ってはなりません。行けば死にますよ。」
チョン・ジェユンは言いました。
「私は、死ぬために行くのだ。時間が無い。軍を率いれば戦争をしに来たと思われる。ゆえに私は一人で行く。ついて来るな。」
ユルは辺りの村が燃えている様子を見ながら言いました。

夜になりました。
ユルが村に到着すると、民が倒れていました。ユルは何人もの武装した女真族の兵士に囲まれました。ユルは刀を抜いて兵士と戦いました。
「私は来るなと命じたはずだが。」
ユルは助けに来たチョン・ジェユンと背中合わせになりました。
「そう仰せになられた時に、私を見つめられたので自分だけ来いという意味かと思いました。」
チョン・ジェユンは軽やかに答えました。
「そちを見つめた覚えはない。」
「そうですか。それよりまずはここを・・・や~!」

ユルはチョン・ジェユンとともに戦って女真族の兵士を倒してその場を切り抜けました。

幕舎。
武人姿のキム・チャオンは腹心の部下チャン・ムンソクと話し会っていました。
キム・チャオンは明日に一人で明国に行くと言いました。
「世子と縁を結んだのが私なら、切るも私だ。私が直接送ってやらねば。」

北方の役所の武官の部屋。
ユルはチョン・ジェユンと信頼できる武官と話し合いました。武官は左議政が弓矢を明国に送っていると報告しました。
世子ユルは武官から左議政の手紙を受け取りました。手紙には「明日の午の刻に城郭に来い」と書いていました。
チョン・ジェユンは手紙の内容は罠かもしれないので行かないほうがいいと言いました。その瞬間、矢文が飛んで来て地面に刺さりました。
ユルは手紙を読むと、左議政が待っているのでやはり城郭に行く決心をしました。


翌日。
ユルはチョン・ジェユンら護衛を置いて待ち合わせの場所に行きました。

城内の庭。
「どうしますか。あの女はここにいません。」
剣士の姿をしたキム・チャオンが待っていました。
「どこにいますか。」
ユルは尋ねました。
「会えないでしょう。あの女に会うまでに邸下(チョハ)は死ぬからです。」
キム・チャオンが言うと、黒装束の刺客が現れユルを取り囲みました。
「私一人を仕留めるためにずいぶん多いな。だが同じ手にかかるとは思っていない。」
ユルは言うと刀を抜きました。
それを合図に屋根の上から世子を護衛する兵士が身を乗り出して刺客に向かって矢を放ちました。
「刀を捨てよ。私の命令に従わねば矢がそちらの喉を貫くぞ。左相(チャサン、左議政)キム・チャオンをただちに捕縛して義禁府(ウイグムブ)に連行せよ。国本(クッポン)を殺そうとした罪。戦争を起こして民を苦しめた罪。それらの罪を厳しく問い厳罰に処する。」
ユルが言うと、刺客たちは刀を捨てました。

キム・チャオンはユルに襲い掛かりました。
ユルは部下に手出ししないよう命じるとキム・チャオンと一対一で戦いました。
ユルはキム・チャオンの腕を斬りました。
「もうやめよ。その腕では戦えぬ。この者を捕縛せよ。」
ユルはそう言うとキム・チャオンに背を向けました。
キム・チャオンは懐から何かを出そうとしました。それを見ていたクォン・ヒョクは部下に命令を出しました。
「(矢を)放て!」
クォン・ヒョクが命じると、兵士はキム・チャオンに矢を射ました。
キム・チャオンが懐から出したのは一通の手紙でした。
「私は決して邸下(チョハ)の言いなりなることも、命乞いをしようとも思いません。」
キム・チャオンはそう言いながら手紙を渡すと死んでしまいました。
ユルの手には左議政の手紙が握られていました。

「これで、すべて終わりました。」
建物の影にいたヒョクはそうつぶやくと、後ろを振り返りました。
そこにはイソが立っていました。


森の中(回想シーン)。
イソは兄ムヨンのお墓の隣に座っていました。
「兄者が用意してくれた家があります。そこへ行きましょう。」
ヒョクはイソに言いました。
「いいえ。私はキム・チャオンのところに行く。必ず私が決着をつけてやる。」
イソは言いました。

イソは遠くからキム・チャオンの死を見ていました。

「近くにヨン・ホンシムがいるはずだ。捜してくれ。」
ユルはチョン・ジェユンに言いました。
「結局、キム・チャオンに捕らえられているのでは?」
チョン・ジェユンは言いました。
「いや。私を助けてくれた。昨夜のあの矢文はあの人からだった。」
ユルは答えました。

世子が辺りを見回すと村は襲撃された後でした。
ユルは女の子の鳴き声が聞こえた方向に行くと、イソが女の子を励ましていました。イソは女の子に泣きたいときは泣かないとずっと心が痛いままだよといって抱き締めました。
「お父さんは無事に戻って来る。世子邸下(チョハ)は勇敢で賢いの。助けに来てくれる。だから待っていてね。一人でいたら危ないからお役所に行こうね。そこで待っていようね。わかった?」
イソが言うと、女の子はお礼を言って走って行きました。

イソはユルが見ていることに気が付きました。
「心配だった。左相(チャサン、左議政)に何かされたのではないかと。こんな危険な場所に何しに来た。」
「いいえ。邸下(チョハ)のためではありません。」
「兄のことは済まなかった。」
「なぜ邸下(チョハ)が謝るのですか?邸下(チョハ)が何かしたのですか。」
「生きて欲しかった。逃亡を許した。生き延びることを望んだ。」
「私の、兄だからですか?」
「これからはヨン・ホンシムの名で生きる必要はない。あの矢文で私の命を救ってくれたゆえその功労を考慮して両班の身分に戻るのだ。これからはユン・イソとしてウォンドゥクと婚礼する前のお前に戻るのだ。」


回想シーン。
「お兄さまはどうして都城(トソン)に戻って来たの?まさか、邸下(チョハ)を殺すためなの?記憶が戻る前に?」
イソは兄に尋ねました。
「それが理由ではないのだ。」
ムヨンは言いました。
「そうではない?なら?」
「私がお慕いしている女人(にょにん)と子を守るためだ。」
「まさか、お兄さまが慕っている人は・・・。」
「私には世子嬪ではなくソヘという名前の一人の女人(にょにん)だ。すまない。イソよ。」

「私を許さないでください。私に何もなさらないでください。邸下(チョハ)にとって私は罪人です。」
イソはユルに言いました。
「そちは私の命令をきかぬというのか。」
ユルは冷たく言いました。
「邸下(チョハ)をこのような目に遭わせたのは私と、私の兄かもしれません。私との過去もお忘れください。無事に宮にお戻りください。」
イソは去ろうとしました。
「私に言いたいのはそれだけか?そなたは言ってくれぬのか?会いたかったと。他のすべてを捨てて私と共にいたいと。私が最も聞きたいのは・・・。」
ユルはイソに言いましたがイソは去ってしまいました。


夜の王宮。
国王が緊張ながら待っていると尚膳(サンソン)が世子から届いた左議政の手紙を持って来ました。

回想シーン。
キム・チャオンは国王が玉璽を押した白紙の紙に自分が望むものを書きました。

「左議政キム・チャオンは罪を犯しました。その罪は左相(チャサン、左議政)の命で償います。ゆえにその子らを罪に問うことはありません。国王として厳命を下します・・・・。」
イ・ホが受け取った王命にはこう書かれていました。
「私が死んだ左相(チャサン、左議政)との約束を守ると思うのか。」
イ・ホはこの王命を読んで悔しがりました。

世子嬪の部屋。
ソウォン大君が部屋に入って来るとキム・チャオンが謀反を起こして死んだことをキム・ソヘに伝えました。

ソウォン大君がキム・ソヘを連れて逃げようとすると、兵士に囲まれました。
「世子嬪。私はすべてを知っている。このような酷いことをしながら逃げようとするとは。人のすることではない!」
イ・ホは世子嬪に怒鳴りました。

北方。
世子イ・ユルは朝鮮の兵士を率いて女真族と戦いました。幾多の血が流れました。


1年後。

ソンジャヒョンの村。
クドルはクンニョとヤンチュンとマチルの前で世子が女真族と戦って捕虜を連れ戻して王宮に帰ったら、他人の子を身籠った世子嬪が自害して死んでいたという噂を話していました。クンニョは妊娠していました。
「今、何と言ったのだ。それ以上世子嬪様を貶めるでない。」
流刑になったキム・スジが暗い様子で言いました。
「逆徒のくせに逆らうのか?」
クドルはキム・スジに文句を言いました。クドルはキム・スジを監視する役目に就いていました。
キム・スジは世子の想い人がどうなったか尋ねました。

森。
未婚の両班の令嬢に戻ったユン・イソは両班の若い男と待ち合わせをしていました。イソは自分の腰に手を回そうとした青年を取り押さえるとパク・ポグンを呼びました。パク・ポグンは縣監(ヒョンガム)に出世して法を犯した両班の青年を捕らえました。

イソは両班も生きていくには稼がなければなりませんと言うと、パク・ポグンに報酬を求めました。パク・ポグンはお金を払わずに逃げて行きました。

イソとヨン氏の家。
イソは「稼いできたの」と家に戻りました。
ヨン氏はもっとお嬢様らしくするようにイソに言いました。
イソはここでずっと暮らしたいと言いました。
「そうよ。私とウォンドゥクとの思い出があるから。いいでしょ?」

役所。
パク・ポグンは女たらしの青年を投獄させました。
パク・ソンドは役所の奴婢となって働いていました。
「おのれいつか奴に仕返しを!」
パク・ポグンは砂を噛みしめる気持ちで耐えていました。

王宮。
チョン・サヨプは世子に妃を迎えるよう上奏しました。
ユルは臣下の声を無視してやり過ごしました。

イ・ホはお目付け役のチョン・ジェユンが世子が結婚しないことについて叱りました。
チョン・ジェユンは「案があります」と王様に言いました。


朝廷。
「私は、世子に譲位(ソニ)しようと思う。」
イ・ホは世子と大臣の前で言いました。
「父上はお元気でおいでです。なぜ私めに譲位するとおっしゃるのですか。ご命令をお取消しください。」
ユルは父に言いました。
イ・ホは咳き込むと休養したいと言いました。
そして「両班であろうとすべての者は一か月以内に結婚しろ」という命令を下しました。

王妃のパク氏は世子が結婚を拒めばソウォン大君に機会が巡って来ると企みました。
部屋にイ・ホが入って来て「余は退位して中殿(チュンジョン)と睦まじく暮らしたい」と微笑みかけました。
「中殿(チュンジョン)。こちらに来なさい。」
イ・ホは王妃を抱き締めました。

世子の部屋。
ユルは父との会話を思い出しました。

回想シーン。
イ・ホは王座に座り過ぎて尻の皮がただれてしまったとユルに言いました。イ・ホは左議政の強さを羨ましく思ったこともあり、情けない自分を嫌悪していたと告白しました。イ・ホはユルの意思も左議政に劣らず強かったおかげで王室の威信と威厳を保てたので王になってほしいと思っていました。
「ユルよ。ユルよ。お前は自分が信じる道を行くのだ。人の評判よりも自分の気持ちが大事だ。」
イ・ホは言いました。

ユルは内官からチョン・ジェユンの手紙を受け取りました。手紙にはユルが代理(テリ=摂政)になってから一日も休まず働いていたので三日だけ休みを貰って自分の婚礼相手の花嫁のところに向かうと書かれていました。

「ただちに韓服を用意せよ!」
怒ったユルは手紙をくちゃくちゃにしました。


ある村。
質素な姿のキム・ソヘは侍女から男の赤ん坊を受け取りました。その様子を両班風の若い男(ヤン内官)が遠くから見守って微笑んでいました。
「子の名前をソクハと名付けました。既に人の道には外れていますがあなたの名前は覚えて欲しいのでそのように名付けました。」

ソンジュヒョンの村。
イソは道端でチョン・ジェユンと会いました。
「久しぶりです。」
「何しに来たのです?」
「王命が出たのです。独り者は婚礼しろと。」
「またですか?」
「婚礼しましょう!」
チョン・ジェユンはイソに結婚を申し込みました。
そこにパク・ポグンが来てすぐに役所に来るように言いました。

役所。
パク・ポグンは31歳のチョン・ジェユンと29歳のイソたち独身者を6人集めて見合いをさせました。
「今不愉快極まりない。」
世子イ・ユルが現れました。
「私はこのように相手を決めるのは不愉快極まりない。王命で無理やり婚礼させられる民がいないか監視に来た。私も独り身だ。ゆえにここに並ばねばならぬ。」
ユルは言いました。

4人の男と3人の女が見合いをすることになりました。

「殿方は目を閉じてください。」
パク・ポグンは言いました。
太っちょの女は気にいった男の前に行きました。
イソはゆっくりと前に行きました。
「目を開けて!」
パク・ポグンが言うと、チョン・ジェユンの前に立っていたのはイソでした。
「そうか。誰も恐れ多くて私の前には立てぬのだろう。勇気がでぬのはわかる。もう一度機会をやろう。」
ユルは言いました。
一緒に来ていたクォン・ヒョクも笑いました。


帰り道。
「一生後悔させません。」
チョン・ジェユンはイソに言いました。
「ナウリ。」
イソは何か言いたげでした。
「少し話を聞いてくれませんか。ある春の夜でした。その日は気分がよくありませんでした。自身の境遇を嘆いて亡くなった私の母上が恨めしくて母上を恨んでいる自身が嫌だと思っていました。そのときあなたに会いました。一瞬で恋に落ちるとはあり得ないと思っていまたが、本当にあるんだなとわかりました。その女人(にょにん)に慕っていることを告げねばなりません。」
チョン・ジェユンは優しく言いました。
「その女人(にょにん)の心は得られないと思います。」
イソは答えました。
「得ようとは思っていません。与えたいのです。」
チョン・ジェユンは微笑みました。

ユルは影から二人の様子を見ていました。

「じっとしていてください。そのまま動かないでください。」
ユルの気配に気づいたチョン・ジェユンは芝居をはじめました。
「熱が出たようです。ここが熱くなってきました。」
チョン・ジェユンはイソの手を掴むと自分の首に当てがいました。
ユルはたまらず飛び出しました。
「やめなさい。」
ユルは言いました。

ユルはチョン・ジェユンと二人きりになりました。
「女人の前では忠心を忘れるのか?私の想い人と知っているはずだ。」
ユルは不機嫌そうに言いました。
「わかっているからやったのです。今度こそ本当に一緒にならないと、私が貰います。」
チョン・ジェユンは言いました。


ユルはイソと一緒に願い石の前に立ちました。
「私は想い人と生涯一緒にいられますように。」
ユルはイソにも聞こえるように言うと小さな石をひとつ積みました。
「私が邸下(チョハ)のお傍にいれば不幸になります。邸下にご迷惑をおかけします。」
イソは言いました。
「私はお前がいなければもっと不幸になる。」
「傍にいるのに微笑めないのはまことの愛ではないそうです。私と兄は邸下(チョハ)を傷つけました。いつか知られることでしょう。そうなれば邸下(チョハ)が責められます。」
「私は想い人を捨てねば守れぬ座などいらぬ。」
「私は望んでいません。女人を選ぶよりも聖君におなりください。」
「そこまで言うなら宮に戻ることにする。だがその前にそちに見つけて欲しい物がある。包みを落としてしまった。赤い絹だから見ればわかるはずだ。礼ははずんでやる。」

イソは村の道を歩いて包みを捜しました。

イソが包みを開けると「杜口」と書かれた日誌などが数冊入っていました。

役所。
パク・ポグンはヨン氏とクンニョとクドルと雑談していました。ヨン氏はヤンチュンが妊娠したと言いつつ、実はおかずの材料を買いに行ったと言いました。奴婢のパク・ソンドは命令で花びらを差し出しました。パク・ポグンは先が割れていない花びらを集め直してくるよう命じました。

道端。
イソはユルの日記を読みました。
「庚午陰7月4日・・・そなたを想う。・・・そなたの幻を見て・・・気分が沈む・・・。そなたを引き止めなかったことを後悔している。・・・・会えなくて眠れぬ。庚午陰12月17日・・・雪が降る・・・眠れなかった。17日・・・今日は雪が降った。舞う雪を見てそなたを想った。そなたは尋ねた。雪と桜吹雪、どっちが好き。何度尋ねられようとそなただ。覚えているか。婚礼を挙げた日だ。人生には二つの道がある。ひとつは奇跡は起こらないと思って行く道。ふたつ目はすべてが奇跡と思う道。・・・今日はそなたの郎君(ナングン)となって100日が経った。すべてが・・・奇跡だった。」

イソは日記を読むとユルが恋しくなって涙を流しました。

イソは日記を包み直して抱きかかえると駆け出しました。

イソは役所の前まで行きましたが世子の姿はありませんでした。


自宅。
イソが落ち込んだ様子で家に戻って来るとユルが現れました。
「世子邸下は帰られたと聞きましたが・・・。」
イソは恐る恐るユルに話しかけました。
「世子邸下は帰ったかもしれぬがウォンドゥクはここにいる。」
「・・・ウォンドゥクには見えません。」
「よく見るのだ。ウォンドゥクだ。」

イソとユルはしばらく見つめ合っていました。

屋根の上からパク・ポグンとクンニョとクドルとパク・ソンドが桜の花びらを撒きました。

「どうして桜吹雪が・・・。」

「書。書を見たのか?誰にも見られてはならぬのだが。」

「ええ。見ました。もうあのようなつらい日記は書かないでください。」

「心配するでない。次はこう書く。想いを寄せていた女人に告白した。女人は微笑んで首を縦に振った。私はその女人(にょにん)と共に参りたい。これからの人生、何があっても。行こう。宮へ。」
ユルは手を出し述べました。

「まさか、これは求婚ですか?」

「いや。今から申し込む。」
ユルはイソを抱き寄せると口づけをしました。

(完)


感想

100日の郎君様最終回16話の感想です。悪党キム・チャオンがとうとうやられてしまいました。おそらくチャン・ムンソクらも謀反(むほん)の罪で奴婢になったか処刑されたでしょうね。クーデターにより即位した朝鮮国王イ・ホは譲位して妃と仲良くゆったり暮らしたいと・・・言っててお妃もなんだか嬉しそうでソウォン大君も純朴そうでしたね。

主人公はハッピーエンドで終わりました。

今回の見せ場は何と言っても「ユン・イソがチョン・ジェユンと結婚!?」と思わせ、大逆転を起こしたところですね。

チョン・ジェユンに求婚されたイソ。その時のイソはユルのことが大好きでも、ユルを殺そうとした兄のせいで結婚する資格は無いと思っていました。そんな状況でのチョン・ジェユンからの愛の告白は、妥協した結婚だとしても「女性にとっては100%以上の幸せが得られることが確実」の演出でした。イソはこの求婚に対して断っておらず、むしろ自ら進んでチョン・ジェユンを選んでいますから、ユルにとってはいてもたってもいられない状況だったといえましょう。

チョン・ジェユンも黙っていればそのままイソと結婚できたというシチュエーションです。

韓ドラにしては気が利いている演出ですね。

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