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仮面の王イ・ソン3話のあらすじ感想 Ruler:Master of the Mask 李煊


仮面の王イ・ソン3話のあらすじと感想

仮面の王イ・ソン

あらすじ

世子イ・ソン奴婢イソンと護衛のイ・チョンウンの三人で小屋から出ると、突然辺首会(ピョンスかい)コンが手下を率いて屋根の上から「邸下(チョハ)をお連れしろとの命令」と言い襲い掛かりました。イ・チョンウンはここには世子はいないと言いましたがコンは手下に弓を放つよう命令しました。イソンは世子の号牌(ホペ)を握ったまま怯えていました。コンはその様子を見逃しませんでした。イ・チョンウンがコンの手下を引き付けているうちに世子のイ・ソンはイソンの手を引き逃げました。コンは世子に襲い掛かるとイ・ソンは刀を手に取り応戦しました。
「世子を捜しているのだろう?私がお前と共に行くから刀を収めよ。」
イ・ソンはコンに言いました。
「そっちが世子だろう。お連れせよ!」
コンは号牌(ホペ)を握りしめているイソンが世子だと思いました。
その時禁軍庁(クムグンチョン)の禁軍別将(クムグンピョルチャン)イ・ボムが兵を率いて現れ辺首会(ピョンスかい)の間者に襲い掛かりました。
世子イ・ソンとイソンとイ・チョンウンはその隙に路地裏に入って逃げました。

辺首会(ピョンスかい)。
キム・ウジェが部屋の中にいる父に声を掛けると部屋の中から娘のファグンの声が聞こえてきました。キム・ファグンはテモクに世子の命を奪わないように頼んでいました。
「私がいつ世子を殺すと言った。生かすとはいってないが。」
「世子邸下(チョハ)はすばらしい王になられます。おじい様はおっしゃってましたね。この器が国ならこの水は民。水に浮く茶ばが王だと。我々は器を握る主人でいるべきだ。ゆえに腐った茶葉で淹れた茶がおいしいはずないでしょう?」
「虎を安易に殺すのは強者ではない。ほんとうの強者は虎を飼いならすのだ。」
「いいえ。強者は虎の心を掴むものです。」
「どうしてそう考える。」
「心を掴めば餌がなくとも虎は離れません。そのほうがよいでしょう。おじい様。私が世子邸下(チョハ)の心を掴んだらどうしますか?」
「世子をお前にやろう。」

民家。
私服姿のパク・ムハ(武官)とハン・ギュホ(漢城府の役人)は老いた職人に酒をふるまい揚水庁(ヤンスチョン)が不正を働いている件の証言を要請していました。老人は息子や孫の命はどうなると証言を断りました。老人は日照りで死んでいく者たちをあわれに思いパク・ムハに水路を変える工事をしたと打ち明けたが役所に行くつもりはないと言いました。ハン・ギュホとパク・ムハは世子邸下(チョハ)の命令で証言を求めたので命を守るから証言してほしいと老人に頼みました。老人は命を守る準備ができたらまた来てよいと言いました。

宗廟近くの路地裏。
世子たちは追っ手から逃れました。イ・チョンウンは腕に傷を負っていました。
「宗廟に戻れるか確かめに行ってきます。」
イ・チョンウンは世子に言いました。
「すみません。チョンウンさん。あ。殺されそうじゃなかったので行こうとしたのです。」
「死より大きな苦痛もあるのです。私は邸下(チョハ)の護衛武士(ホイムサ)です。もう二度と私を助けようとなさらないでください。」
「私の護衛武士(ホイムサ)が私を守ってくれるのですか?」
禁軍別将(クングンピョルチャン)以外は決して信じないでください。行ってくるのでここでお待ちください。」
「はい。チョンウンさん。」
「また無茶な真似をなさらぬようお前がしっかり見張ってろ!わかったな!」
イ・チョンウンはイソンに命て世子に頭を下げると宗廟に行きました。
「お前を叱っているのではなく、私に腹を立てているのだ。気にするな。」
世子はイソンに優しく言いました。
「どうして邸下(チョハ)は私のような者に親切にしてくださるのですか?」
イソンは世子に尋ねました。
イソンお前は私の初めての友だ。私と同じ名の友であり復讐をあきらめて私についてきてくれた友だからだ。」

漢城府(ハンソンブ)。
ハン・ギュホはパク・ムハと二人きりで辺首会(ピョンスかい)が買った土地の地図を見て水を一か所に集めるために水路が変えられていたことに気が付きました。

夜。
ハン・ガウンはイソンの父の遺体にしがみついて泣きじゃくる母を慰めていました。集まって来た奴婢たちは揚水庁(ヤンスチョン)に行き抗議するとウ・ボに言いました。
「俺たちも人間なんだと言ってやろう!」
「ダメだ。何もしてはならぬ!」
ウ・ボは言いました。
「師匠。イソンのお父さんが殺されたのに、このままでいいのですか?」
ハン・ガウンもウ・ボに抗議しました。
「皆の命を大事にしてほしいのだ。さらに血を流せば奴らがあきらめると思うか?水一杯でも人を殺す奴らだ。謝罪するわけがない。それでも行くのか?また大勢の者が殺されるぞ!」
ウ・ボは言いました。

辺首会(ピョンスフェ)
辺首会(ピョンスかい)最高(チェゴ)の刺客のコンは皆に守られていたイソンが世子に違いないとテモクと集まった両班に報告しました。チョ・テホは漢城府(ハンソンブ)の庶尹(ソユン)ハン・ギュホが世子の命令で揚水庁(ヤンスチョン)を調べて職人に会っていたので許しがあれば自分が芽を摘むと報告しました。ホ・ユゴンは漢城府(ハンソンブ庶尹(ソユン)といえば王が高く評価して直接都城(トソン)に呼び寄せた者だと言いました。チンミョンは宗廟の偽物の世子の動きを報告しました。
「二度とこのようなことが起きぬよう王命で庶尹(ソユン)を処罰せねばな。」
宗廟の包囲を解けば王が世子をいつ入れ替えるかわからないと憲府持平(チピョン)のホ・ユゴンが言うと、テモクは世子みずから自分に会いに来るよう差し向けると言いました。

宗廟の門前。
イ・チョンウンは宗廟に帰還する機会を伺っていました。兵士が宗廟から離れて行き入れ替わるようにして辺首(ピョンス)の官僚ホ・ユゴンが宗廟に入りました。

宗廟の中。
ホ・ユゴンは世子の命令と偽り揚水庁(ヤンスチョン)を調べた罪で庶尹(ソユン)ハン・ギュホを処罰するよう国王イ・ユンを脅しました。
「殿下。世子邸下を辺首会(ピョンスフェ)にすぐに入会させてください。世子を偽物とすり替えることも邸下(チョハ)が辺首会に立ち向かおうとする王にお育てすることもおやめください。殿下。揚水庁(ヤンスチョン)の調査に強力している職人がいるそうです。証人になると期待なさるかもしれませんが、その者は今夜中に自ら命を絶つでしょう。また邸下の身代わりで山に匿われているイ・ソンという者も今夜盗賊に殺されるでしょう。もうひとりの身代わりはどこへ行ったかわからなくなるでしょう。殿下。無駄な抵抗はやめて世子邸下をお守りください。」

イソンの家。
証人を殺されたハン・ギュホはパク・ムハとともにウ・ボに会いました。ウ・ボはパク・ムハの気の短さを叱り、この事態をどうするつもりかと庶尹(ソユン)に尋ねました。ハン・ギュホは法に従うと言うと、ウ・ボは命を縮めることになるぞと忠告しました。ウ・ボは世子がこの件に関わっていると世子の命令文を手に取り読みました。
「調査はやめろ。芽を伸ばしたいからと芽を引っ張たらどうなる。芽は死ぬ。そしてその芽を引っ張ったお前たちも死ぬ。
「世子邸下(チョハ)に逆らえと?」
パク・ムハは言いました。
「そうだ!それで世子邸下(チョハ)は助かる。お前たちの命もだ。」

宗廟。
「殿下にお前の父の無念を伝えよ。」
世子イ・ソンはイソンを宗廟に連れて行きました。
国王のイ・ユンは世子を見るなり揚水庁(ヤンスチョン)を調査していることについて激怒しました。イソンはその場で土下座しイ・ソンは窮状を訴え揚水庁(ヤンスチョン)を断罪するように頼みました。国王は万民を救う力を付けてから申せと叱りました。
「揚水庁(ヤンスチョン)はお前の命と引き換えなのだ!」
国王は怒鳴ると世子以外の者を部屋から下がらせました。
イ・ユンは息子の仮面を外しました。
「東宮。」
「はい。父上。」
仮面をつける本当の理由を知りたいか?」
「許してくださるのですか?」
「お前は生まれてすぐに死にかけたことを知っているか?」
「はい。そのときの病のために仮面をつけたと聞きました。」
「病ではなく毒なのだ。取引はしたがお前を辺首会(ピョンスフェ)に入れ傀儡の王にするわけにはいかぬ。それで仮面で顔を隠したのだ。すまない。すまない東宮。
国王イ・ユンは息子の手を握り言いました。
「なぜ私に嘘を。からかわれているのですか?王は天の子。天子とおっしゃいました。天に変わり民を慈しむ者だと。私もいつか王になるゆえ常に民を慈しむ者になれ、そうおっしゃいました。なのに民を苦しめる揚水庁(ヤンスチョン)が私のせいでできたというのですか?」
「お前を生かすためだ。」
「はあ。はあ・・・。」
イ・ソンは動揺しました。

ファグンの家。
「お父さまお帰りですか?お父さま。私世子嬪(セジャビン)になりたい。」
キム・ウジェが帰ってくるとキム・ファグンは父を出迎えまさした。
「あいご~ふぁぐん。私の帰りを待っていたのか。」
酔ったキム・ウジェはファグンを抱きしめると世子の妃にはできないと断りました。
「お父さま。私が世子嬪になればおじい様も、お父さまも私の夫を殺しませんよね。お父さま。私が世子嬪(セジャビン)になれば、お父さまは辺首会(ピョンスフェ)を超える力を手に入れられます。祖父テモク様を超える首領になりたくないですか?」
「まずは中殿(チュンジョン)媽媽(マーマー)にお会いしてみよう。媽媽(マーマー)なら父上を説得できるかもしれん。」

宗廟。
イ・ボムは突然部屋に入ると世子の替え玉を連れてきました。
「世子邸下(チョハ)にお伝えするよう言われました。世子邸下(チョハ)のお命は揚水庁(ヤンスチョン)あってのことです。揚水庁(ヤンスチョン)を調査することは邸下(チョハ)のお命を捨てるも同じことです。辺首会(ピョンスフェ)にお入りください。う・・・。」
若い内官は苦しんでこと切れました。
国王と世子は驚きました。
「すぐに漢城府(ハンソンブ)庶尹(ソユン)とその部下を連れてまいれ!」
国王はイ・ボムに命じました。

ハン・ギュホの家。
「罪人ハン・ギュホは世子邸下(チョハ)の命令と偽った!これは王命だ!」
義禁府の武官は兵士を率いてハン・ギュホを捕らえに現れました。

宗廟。
世子は父王に苦言を呈すと世子を部屋に幽閉しました。

ハン・ガウンは縄に縛られ連行される父を見て絶叫しました。

「父上。王命をお取下げください!」
世子は部屋の中で父にやめるよう叫んでいました。イソンは部屋の外で小さくなっていると、国王はイソンを帰らせるようイ・ボムに命じました。

王妃は側室の楹嬪(ヨンビン)に世子の妃の四柱を渡して気に入る娘を妃にするよう言いました。

夜が明けました。
王妃は部屋にキム・ファグンとキム・ウジェを呼びました。
「私はお前を気に入っている。だがお前の祖父が反対していてはどうしようもない。この国でテモクに逆らった者は誰もいない。そなたも残念であろう。」
王妃はファグンたちに言いました。キム・ファグンは自分を世子嬪にしなければ今の十倍残念に思おうことだろうと王妃に言いました。

牢屋。
国王は投獄されたハン・ギュホと話をして今動けば世子の命はないので「そちを捨てて世子を守る」と率直な気持ちを打ち明けました。
「辺首会(ピョンスフェ)はそちを打ち首にせよと言った。」
「私がすべての責任を負いますのでこの者が助かる手立てをお考えください。邸下(チョハ)のお力になれる者です。私には娘が一人います。」
ハン・ギュホが言うと、国王は武将を助け、娘の面倒を見ると言いました。

部屋。
世子イ・ソンは庶尹(ソユン)は自分の命令に従っただけで罪はないと泣いていました。チョンスは部屋の外にいるイ・チョンウンに弱り切った世子が死んでしまうのではないかと話しました。
「東宮の望む通りにしてやれ。」
国王はイ・チョンウンに言いました。

牢屋。
世子が牢屋に現れハン・ギュホを開放しようとしました。ハン・ギュホは牢から出ようとしませんでした。
「これをカウンに渡してくれ。カウンを頼むぞ。」
ハン・ギュホは遺書を世子に渡しました。
「わかりました。カウンを安全な所に送ってからまた来ます。チョンウン!」
世子は馬に乗ってカウンのもとに行きました。
「そうではない!チョンウン?邸下(チョハ)だったのですか?」

ハン・ギュホの家。
「カウン!大丈夫か?」
世子イ・ソンはハン・ガウンに会いました。
ハン・ガウンは父のもとに行こうとしました。
イ・ソンはイ・チョンウンとパク・ムハを指示して世子邸下(チョハ)がお遣わしになった人だと言うと、父からの手紙を渡し逃げるように言いました。
「カウナ。逃げるんだ。父上を救うためだ。」

ハン・ガウンは馬に乗りイ・チョンウンの部下の案内で逃げることになりました。その様子を辺首会(ピョンスフェ)のコンは隠れてみていました。

辺首会(ピョンスフェ)。
キム・ファグンは世子嬪になりたいと祖父に頼み込んでいました。
「だからお前は世子嬪になれぬのだ。本当に欲しい物があれば自分の力で手に入れろ。人の力で手に入れてもだめだ。それは奪われやすく本当にお前の物と言えぬ。」
「私が本当に欲しい物を自分で手に入れる。おじい様。今度の誕生日はどんな望みでもかなえてくれるんですよね。」
「誕生日に世子嬪をくれと?」
「コンをください。」
「よかろう。コンをやろう。」

牢屋。
パク・ムハは牢屋越しにハン・ギュホが自分を助けてくれたことで泣いていました。ハン・ギュホはパク・ムハに世子の力になるように言いましたがパク・ムハは断りました。ハン・ギュホは処刑されるところを娘に見せないようにパク・ムハに頼みました。パク・ムハが去ると世子が戻ってきてカウンを逃がしたとハン・ギュホに言いました。ハン・ギュホは自分が死ぬのは揚水庁(ヤンスチョン)を調べたからではなく辺首会(ピョンスフェ)がいるからだと言いました。
「私の死を無駄にせず後に備えてください。」
「あなたも私のために死ぬというのですか?」
世子が言うと、ハン・ギュホは国王から世子に勇気を出す仕向けてほしいと頼まれたことを思い出しました。
「邸下(チョハ)。邸下が辺首会(ピョンスフェ)に殺されたら誰が辺首会(ピョンスフェ)に立ち向かい民を救うのです。誰が民に水を返してやるのですか。」
「なぜ生きぬのですか。庶尹(ソユン)の帰りを待っているカウンに会いたくないのですか。」
「命を捨てて正義を取る私が愚かに見えますか?死を恐れぬ私の勇気は愚かですか?」
「いいえ。そうじゃありません。庶尹(ソユン)が辺首会(ピョンスフェ)に殺されたらこの先を生きる勇気がないのです。ゆえに生きてください。」
「つらくても耐えてください。強くならねばなりません。要らぬことをしたとご自分を責めて後悔しないでください。何もしなければ奴らが正義になります。」
「いいえ。生きてください。」
「邸下(チョハ)が歩まれる道は険しく厳しいものです。あきらめないでください。邸下(チョハ)が歩まれる一歩となったことを心から光栄に思います。」

夜の辺首会(ピョンスフェ)。
コンはテモクに世子がカウンを逃がしたことを報告しました。
テモクはコンにファグンの手下となり自分に報告するよう命じました。

宗廟。
世子は庶尹(ソユン)の処刑をやめるよう父に訴えていました。そこにチョンスが現れ辺首会(ピョンスフェ)が処刑を行わないと一人ずつ周囲の者を殺すと伝え、口から泡を吹いて倒れました。

別室。
チョンスは世子とイ・チョンウン見守る中、再び意識を取り戻しました。
「こうして死ぬなら、邸下(チョハ)のお顔を見ていれば・・・。」
チョンスが息も絶え絶えに言うと、世子は仮面を脱ぎました。
「世子様。とても男前で・・・いらっしゃる。」
「そうだろ?私もそう思う。チョンスや。チョンスや。」
世子はチョンスの死に涙しました。
忍び込んだキム・ファグンは世子の悲しみに胸を痛めました。
「コナ。お前は私の人よね。私を守るなら今から邸下(チョハ)のすべてを秘密にして。お前がおじい様に話して何か起きれば私の胸は引き裂かれる。お前が邸下(チョハ)を刺せば私の心が血を流す。邸下(チョハ)が死ねば、私も死ぬ。ゆえに邸下(チョハ)を私と思い助けて。それが私を守ること。わかった?」
「はい。」

夜が明けました。
世子はまだ泣いていました。
「東宮。」
部屋に父王が現れました。
「父上・・・。」
「お前が庶尹(ソユン)を殺せ。お前の臣下だ。お前の判断と決定に従った忠実な臣下だ。庶尹(ソユン)は打ち首になろう。お前の軽はずみな判断の犠牲となる最初の民だ。責任を誰かに押し付け自分は何も知らなかった。そういうつもりか?いや。お前の責任だ。お前に使えていたあの子(チョンス)の死も、お前の命令に従った庶尹(ソユン)が死ぬのもお前のせいだ。これがお前だ。この朝鮮の世子。朝鮮の王となる者。お前の一言に臣下は命をかける。お前の判断が民を生かしも殺しもする。お前の行動がこの国の万民に影響を及ぼす。それが、お前だ。」

宿屋。
「カウナ。世子邸下(チョハ)を恨むな。父の死は邸下(チョハ)のせいではない。お前を置いて死にたくないが死より耐えられぬことがある。命と正義を同時にとることはできぬ。命をとして正義を選んだ父を許してほしい。すまない。そして愛している。」
ハン・ガウンは手紙を読むと馬で都城(トソン)に向かいました。

宗廟。
「私はそんな命令はしていないと偽りを述べてから庶尹(ソユン)の首をはねよと?」
世子は父に言いました。
「そう言わねばまた誰かが命を落とすだろう。」
「嫌です。いっそ自ら死にます。」
「東宮!」
「はい。私が直接行きます。辺首会(ピョンスフェ)に行きます。」
「強くなれ。王が死ねば誰が民を収めるのだ。お前はそれでも朝鮮の世子と言えるのか!」
王は世子の肩を掴んで言いました。
「私がいつ世子になりたいと言いましたか!仮面を付けて生きたいと言いましたか?庶尹(ソユン)を殺して私が生きねばならぬ理由は何ですか!一体なぜ私を助けたのです!どうして私のために揚水庁(ヤンスチョン)を与えたのですか・・・。なぜ!なぜだーーー!」
世子は叫ぶと意識を失いました。
「東宮(トングン)!御医を呼べ。東宮。一体どうすれば!」
王が混乱するとすぐにイ・チョンウンが駆け付けました。
「邸下(チョハ)が直接、邸下(チョハ)の手で庶尹(ソユン)の首をおはねになるでしょう。」
イ・チョンウンは王に言いました。

イソンの家。
イソンの母は産まれたばかりの赤ん坊と一緒に眠っていました。イソンは庭で悩んでいました。そこにウ・ボが米を持って現れイソンの母のために置いておきました。

イソンはウ・ボの後に付いて行きました。
「師匠。揚水庁(ヤンスチョン)をなくして世の中を変えるにはどうすればいいですか?国王ならできますか?」
イソンはウ・ボに尋ねました。
ウ・ボは国王は本当の朝鮮の王ではないからできないと答えました。

ハン・ギュホの家。
ウ・ボとイソンがハン家を訪ねると、奴婢が飛んできて庶尹(ソユン)様が殺されると泣きました。そこに戻って来たカウンが現れ「誰が処刑されるの?」と叫びました。

部屋。
世子イ・ソンが目を覚ますと部屋に閉じ込められていました。
「誰かおらぬか!誰かおらぬか!」
世子が扉を叩くとキム・ファグンが現れました。
「私を覚えていますか?馬を、お貸ししましょうか?」

世子イ・ソンは馬の背にファグンを載せて処刑場へと走りました。

処刑場。
庶尹(ソユン)ハン・ギュホをパク・ムハは涙ながらに見守っていました。

ハン・カウンはウ・ボとイソンとともに処刑場に向かい走っていました。

偽物のイ・ソンが刀を振り上げました。
「だめだ!待てーーー!すぐにやめるのだーー!」
「やーーー!!」
イ・チョンウンは刀を振り下ろしました。

感想

仮面の王イ・ソン(韓国語: 군주-가면의 주인, 中国語: 君主-假面的主人)3話の感想です。イソンのお父さんが辺首会(ピョンスフェ)に殺された次はハン・ガウンのお父さんが処刑されそうです!世子になりすまして刀を振り上げているのはまさか護衛武士のイ・チョンウンでしょうか?今回はじめて「護衛武士」の韓国語がホイムサ、またはホウィムサであることがわかりました(笑)偶然聞き取れたんですが、確かに護衛武士と言ってます。韓国でも武士って言うんですね。

世子の命令で揚水庁(ヤンスチョン)の不正を暴こうと秘密を知ったハン・ギュホとパク・ムハ。パク・ムハはわき役ながらに正義感の強い男として描かれています。

お決まりのようにハン・ギュホが悪党である辺首会(ピョンスフェ)の陰謀で罪を着せられて処刑されそうなんですが。

ここまではよくあるパターンですよね。

仮面をつけた世子、官僚を牛耳る謎のテモク。世子とおなじ名の青年。この設定以外はほんとによくある時代劇の法則にのっとって作られているようです。

今回はストーリーが単純明快で世子のベストフレンドのお父さんが殺され・・・とお父さんが敵にやられるパターンで、父や友の死が主人公が戦う動機となっているみたいですね。

韓ドラの時代劇って、いつも主人公の親など親しい人が殺されて、主人公が復讐するパターンがほとんどなんですけど(笑)

だいぶ理解できました。

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