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仮面の王イ・ソン7話のあらすじ感想 Ruler:Master of the Mask 李煊

仮面の王イ・ソン7話のあらすじと感想

仮面の王イ・ソン

あらすじ

世子イ・ソンと護衛武士のイ・チョンウンはキム・ウジェが滞在している倭館に忍び込みました。イ・チョンウンは部屋の外で見張り、イ・ソンはウジェが寝ている部屋に侵入すると、そこには覆面姿の刺客がいました。父ウジェの着物から地図を取り出したファグンは、部屋から出ようとしたところをイ・ソンに手首を掴まれました。もみ合いの末、イ・ソンはファグンの手首の腕輪を見ました。物音でキム・ウジェが目を覚まして地図が無いことに気が付きました。チョ・テホはイ・ソンたちを追いかけました。

パク・ムハが逃げてきたイ・チョンウンを導き路地に匿っうとチョンウンは覆面を外しました。パク・ムハはチョンウンの素顔を見て世子の護衛武士(ホイムサ)であることに気が付きました。チョンウンは顔をそらして隠そうとしました。
「早く早く早く早く(パルリ)!そなた(チャネ)、世子邸下(チョハ)の護衛武士だろ!そうだろ!」

イ・ソンたちが宿泊する宿屋。
「あんたは何者なんだ。」
宿屋に戻ったパク・ムハはイ・ソンに尋ねました。
「私は世子邸下(チョハ)の護衛武士(ホイムサ)でした。だが今は頭領様に・・・。」
チョンウンは世子のかわりに答えました。
「世子(セジャ)です。私が五年前の、揚水庁(ヤンスチョン)の水路工事を調査しろと指示した世子です。」
イ・ソンは正直に言いました。
「あんたが、あんたが本当に世子邸下(チョハ)なら、王宮にいる主上殿下(チュサンチョナ)は一体誰なんだ?」
パク・ムハの声が大きくなりました。
「世子の影武者をしていた私の友イソンです。今は辺首(ピョンス)に囚われ傀儡に王になっています。」
イ・ソンは静かに答えました。
「なのにお前は自由に世の中を歩き回る行商人の頭領か?お前は何も変わってないな。人がお前の犠牲になることが当たり前と思ってるのか!お前のために小尹(ソユン)様は・・・・!」
パク・ムハはイ・ソンの襟首を掴んで揺さぶりました。その瞳には涙が滲んでいました。
「邸下(チョハ)!」
イ・チョンウンは世子を守ろうとして世子に制止されました。
「この国の世子である私が不注意な命令を下して小尹(ソユン)様(オルシ)を死なせてしまい、そしてまたあなたの命を危うくしてしまいました。五年前に謝るべきでした。申し訳ありません。」
イ・ソンは両ひざをついて正座しました。
「ううっ・・・・。あの日私が世子邸下(チョハ)に報告しなければ・・・十七歳の若者を辺首(ピョンス)に立ち向かわせなければ・・・小尹(ソユン)様・・・・すべて私のせいなのです。ああ・・・。」
パク・ムハは大きな声で泣きました。パク・ムハは生前のハン・ギュホから世子の力になるよう頼まれたことを思い出しました。
部屋の外で妙齢の妓生メチャンが鳴き声を聞いていました。

「旦那様(ハン・ギュホ)の死を無駄にしない自信はありますか?」
パク・ムハは世子に尋ねました。
「はい。辺首(ピョンス)を倒すまで戦います。」
世子は答えました。
「そうです。それでこそ旦那様の死を無駄にしない。私も力になります。」
パク・ムハは世子の返事を聞いて納得しました。
「感謝します。」
イ・ソンはパク・ムハの手首に触れました。
パク・ムハは世子に銅が辺首会(ピョンスフェ)と何の関係があるのか尋ねました。
イ・ソンは辺首会(ピョンスフェ)のテモクが銅を集めて造幣権を得ようとしているので阻止しなければならないと言いました。
「ならば、銅を確保する手立てはありますか?」

辺首会(ピョンスフェ)。
テモクは深夜に囲碁を打っていました。チンミョンは頭領(=世子)についてわかったことを部下に報告させました。
「以前は小規模の接長を率いていましたが、大きな組織をまとめました。接長(チョプチャン)たちはその者を頭領と呼び、聡明で人柄もよく名声があり総会の顧問を任されました。今は行商人の組織だけでなく豪商の組織も率いて頭領を中心に動いているようです。」
侍(はべ)って立っていたチャンという男は説明しました。
テモクが頭領がどこにいるか尋ねると、チャンはわからなかったと答えました。テモクはチャンに頭領の居場所を突き止めるよう命じました。テモクは頭領を味方に引き入れるか殺すか判断する材料を求めました。

日中のチルぺの村。
「山薬(さんやく)、大豆黄巻(だいずおうかん)、当帰(とうき)、白朮(びゃくじゅつ)・・・。」
ハン・ガウンはイソンの母とその娘のコムルとともに薬草を仕分けていました。イソンのお母さんは頭領が男前らしいという噂について話しました。カウンはイ・ソンに似た頭領のことを思い出しました。カウンが別にと答えるとイソンのお母さんは壺を取り出しました。カウンは壺を見て楹嬪(ヨンビン)の遺言(温室の壺)を思い出しました。
「あの、作りたい物があるの。」
カウンはイソンのお母さんに頼みました。

王宮の温室の前。
カウンは医女に扮して王様が特別に下賜された丸薬と偽り温室の見張りの兵士ふたりに差し出しました。見張りの兵士が有難く薬を食べて腹を下した隙にカウンは温室の扉を開けました。
「待て(モンチョウラ)!」
ヒョンソクは背後からカウンの首に刀を突きつけました。
「誤解です。王命(オウミョン)で殿下のお薬を渡しに来ました。」
カウンの声が震えました。
「余の命令だと?顔を見せよ。」
仮面をつけた王イソンはカウンに言いました。
「王命だと言っている!」
ヒョンソクはカウンにきつく言いました。
カウンが振り返るとイソンの表情がこわばりました。
戻って来た兵士がカウンを捕らえようとするとイソンは兵士に「余が呼んだ者だ」と兵士を立ち去らせました。

温室。
「なぜ温室に入ろうとした。」
イソンは王らしくカウンに尋ねました。
「殿下はなぜ私を助けてくださいましたのですか?殿下。もしかして私を覚えておいでですか?」
「おっ、おっ、おっ、覚えているなど・・・私はお前のことなど知らぬ。」
イソンは動揺しました。
「本当に・・・覚えていないのですか?」
「知らぬ。」
「でも私は殿下にお会いしたことがあり、殿下を覚えています。」
「(お嬢様は俺を世子様と思っているのか?だったとしたら・・・お嬢様は俺を父君の敵と思っているのか?お嬢様。俺です。イソンです!お嬢様と一緒に育ったイソンです!)もう、下がるがよい。」
イソンは仮面を外そうとしてやめました。
「はい。殿下。」
カウンは温室の外に出て行きました。
「なぜお嬢様が医女(イニョ)の姿が現れたのか調べよ。」
イソンはヒョンソクに命じました。
「はい。殿下。」
ヒョンソクは従いました。

回想シーン。
小尹(ソユン)のハン・ギュホが世子の影武者となったイ・チョンウンに斬られる場面。

カウンは父の死を思い出して泣きました。

夜の王の寝室。
「何かわかったか?」
イソンは起き上がりました。
「少し前から内医院(ネイウォン)に薬草を納入しています。」
イソンはヒョンソクから報告を受けました。
「なぜ内医女(ネイニョ)になって温室に現れたのだ?」
「わかりません。なぜお状様が温室に来られたのかは殿下が直接会いお尋ねになってみては?ご自分が幼馴染だとおっしゃってください。これまでお嬢様とご家族に秘密にして来られたのですから、本当のことをお話になってもよいのでは?」
「もう一度会えるなら、会って私がイソンだと打ち明け気持ちを伝えられるなら、それだけで生きてゆける気がする。ヒョンソク。機を見てお嬢様を連れて来られるか?」
「はい殿下。かならずお嬢様をお連れいたします。」

倭館。
地図を盗まれたキム・ウジェがチョ・テホと話し合っていました。
「地図には銅の闇取引の時刻も場所もすべて書かれている。」
ウジェが言うと、チョ・テホは取引の期限を延ばすか尋ねました。
キム・ウジェは父テモクの目があるので時期は伸ばせないがネズミ捕りを仕掛けておいたと言いました。

イ・ソンとイ・チョンウンは再びキム・ウジェのいる倭館に侵入して帳面を見つけました。
「海賊船に襲われ銅10万斤を奪われた・・・。」
「銅を奪われた記録が証拠になりますか?」
「見つけました。海賊に襲われた倭国の商人が人参(インサム)と紅参(ホンサム)を大量に買い入れたと記録があります。すべて奪われたのになぜ人参を買えたのか、海賊が本当にいたのか調べましょう。」
イ・ソンとイ・チョンウンは合流したパク・ムハとともに日誌を持って隠れました。しかしパク・ムハが敷居に躓いて転んでしまいました。そこに妓生のメチャンが現れ三人を秘密の通路で逃がしました。

海岸。
イ・ソンたちが通路から出てくるとキム・ファグンが待っていました。メチャンはキム・ファグンの手下でした。

深夜の妓女(キニョ、妓生の女)の部屋。
メチャンはイ・ソンたち三人と武人姿のファグンを部屋に招き茶と菓子でもてなしました。
「泥棒かと思っていたら行商人の頭領でしたか。」
メチャンは優雅に茶碗を手に持ちイ・ソンに言いました。
「あなたも(ただの妓生ではなく)すべてを知る人でしたか。あの倭館に秘密の通路があるとは驚くばかりです。」
イ・ソンは返しました。
「思慮深く聡明と評判の頭領様がこれほど無謀とは驚くばかりです。」
「無謀だと認めます。そして礼を言います。」
「揚水庁(ヤンスチョン)の兵は以前から海賊のふりをして倭国と闇取引していました。」
メチャンは知っていることをイ・ソンに教えました。
「海賊の話は怪しいと思っていました。そして、そんな方法で銅を闇取引していたとは。」
イ・ソンは言いました。
「銅の闇取引ですか?なぜ銅を・・・。」
メチャンはイ・ソンに尋ねました。
「辺首会(ピョンスフェ)の仕業です。銅を利用して朝廷を脅すつもりです。辺首会(ピョンスフェ)がすべて悪いのです。揚水庁(ヤンスチョン)の主人で水を私有化して民を苦しめています。私が銅を確保して奴の息の根を止めて見せます。」
メチャンに気があるパク・ムハは咳ばらいをして言いました。メチャンはパク・ムハの話に笑顔で礼を返しました。
「頼もしいこと。民のためなら危険も顧みないのですね。」
メチャンはパク・ムハの手に触れました。
「私はあなたのために、いや、すべての民のためなら命も惜しくありません。」
パク・ムハは照れました。
イ・ソンはメチャンになぜ助けたのか、何者なのか尋ねました。メチャンは頭領から真実を話してほしいと返しました。イ・ソンが答えられずにいると、メチャンは銅の闇取引の日時と場所が書かれている秘密の地図を渡しました。
「トンピラン(ヘドンピ)、卯の刻です。」
キム・ファグンは言いました。

辺首会(ピョンスフェ)。
テモクは銅がいつ届くのかチャンに尋ねました。チャンは15日だと答えました。テモクは15日が王がチムの毒を飲む日であり必ず造幣権を手に入れたいので上疏(じょうそ、上奏)と続けろとチンミョンに言いました。

日中の王宮の便殿(15日)。
王(イソン)の前には黒い簾があり、イソンは仮面をつけていませんでした。
チンミョンとホ・ユゴンは貨幣が都城(トソン)だけでなく京畿道やサムナム地方にもカネが流通しておらず民の暮らしが厳しくなってきているので民心を安定させるために貨幣を鋳造するよう上奏しました。ソンギ大妃の勢力)という大臣は貨幣の鋳造には莫大な費用がかかるので銀を貨幣の代用してはどうかと言いました。チンミョンは銀は貧しい民には流通しないので戸曹に貨幣を鋳造する権利が欲しいと言いました。
「そうしてください。」
イソンは言いました。
「私戸曹判書(ホジョパンソ)ソ・ホスが主上殿下(チュサンチョナ)に申し上げます。殿下。今戸曹は貨幣を鋳造することができません。貨幣10万貫を鋳造するための銅がございません。十万貫の貨幣を鋳造するには七十八万斤の銅が必要です。しかし戸曹には一万斤の銅しかありません。海賊のせいで銅を仕入れることができぬのです。」
ソ・ホスはチンミョンに目配せされたので指示された通りに言いました。
「海賊のせいなら兵を率いておられる右相(ウサン、右議政)がお調べになってはどうですか?」
チンミョンは高圧的に言いました。
「そうしてください。」
イソンは言いました。
「はい。王命に従います。」
右議政のソンギは言いました。

夜の大妃の部屋。
大妃は右議政のソンギと会い戸曹に一万斤しか銅がない理由を尋ねました。ソンギはテモクの策略だと答えました。
「テモクは造幣権をあきらめていないようです。何としても銅を確保してください。」
「しかし・・・銅がまったくないのです。」
「このままテモクの好きにさせておくつもりですか!私が主上を動かし時間を稼ぎます。ですから何としてでも銅を確保してください。」

宿屋。
イ・ソンたちは銅を奪う方法について話し合っていました。イ・ソンが勢力が足りないと言うと、イ・チョンウンが何とか兵を調達すると言いました。イ・ソンは官軍(水軍)を動かせる者の中で野心が強い者を使おうと言いました。

日中の港。
メチャンはファグンを連れて野心があり頭の悪い水軍の役人に会いました。メチャンは男に暗行御史(アメンオサ、王の密使)を港で見かけたと言うと、役人は話に興味を持ちました。ファグンは暗行御史のパク・ムハ様は大妃が可愛がっている右相(ウサン、右議政)の手下だと役人に教えました。ファグンは役人にパク・ムハを見せました。役人はパク・ムハがイ・ソンとイ・チョンウンと立ち話しているところを見ました。パク・ムハはその場にいた日本の武士に話しかけました。
「おい変な男だね。離れよ。」
武士は日本語でパク・ムハに言いました。
ファグンはパク・ムハが任務を終えたら出世すると説明しました。

役人はパク・ムハとイ・ソンとイ・チョンウンの三人を尾行すると・・・
「何者だ!なぜ我々を長々と尾行するのだ!」
パク・ムハは役人を睨みました。
「私は水軍のキム・ソンフェだ。お前たちが怪しかったので尾行した。お前たちこそ何者だ。」
役人はパク・ムハたちに言いました。

夜の宿屋。
パク・ムハたちはキム・ソンフェを部屋に招いて自分が暗行御史(アメンオサ)だと名乗りました。
「私は知らずにご無礼申し上げた。私は正義感ひとつで生きてまいりました。国のためなら誠心誠意お手伝いいたします!」
キム・ソンフェは正座して挨拶しました。
パク・ムハは銅を奪ってほしいと頼みました。

倭館。
キム・ウジェはまだ地図が戻らないのかとキム・テホを叱りました。キム・ウジェは何とかして倭人に連絡するようにキム・テホに命じました。

宿屋。
パク・ムハがキム・ソンフェを見送ると、イ・ソンはパク・ムハにカウンには秘密にしてほしいと頼みました。キム・ファグンは話を盗み聞きして世子のカウンへの想いを知りました。

路地。
ファグンはコンを呼び世子が父に罠を仕掛けようとしているので父テモクを助けるよう命じました。

日中の海岸(待ち合わせ場所)。
イ・ソンはイ・チョンウンと海岸に行くと、のろしが上がっていました。二人はのろしが上がっていた崖上に行くと、水軍の兵士ががけ下を指さしました。

海岸ではチョ・テホが取引をしていました。
「待つのだ。お前たちを銅の密輸で逮捕する!」
パク・ムハが現れチョ・テホに言いました。
「漢城府(ハンソンブ)将軍?」
チョ・テホは見覚えのあるパク・ムハを見て首をかしげました。
パク・ムハが命じると水軍が現れました
「旦那様。どうしよう。かかれ~!」
チョ・テホがキム・ウジェに尋ねるとキム・ウジェはチョ・テホの背中に隠れて怯えていました。チョ・テホは手下に戦わせると、キム・ウジェを導き逃げました。そこにイ・チョンウンが現れました。チョ・テホは円形の刀を構えてイ・チョンウンに襲い掛かりました。そこにコンが現れイ・チョンウンの相手をしました。チョ・テホはキム・ウジェを連れて逃げました。

「残らず捕らえました!」
キム・ソンフェはパク・ムハに言いました。

ファグンはキム・ウジェとチョ・テホのために馬を用意して逃げるように言いました。ファグンは刀で自分の腕を斬るとうずくまりました。イ・ソンはキム・ウジェを負わずにファグンに駆け寄りました。
「大丈夫ですか?」
「逃げられました。」
「傷の手当が先です。」
イ・ソンは懐から手ぬぐいを取り出しファグンの手当をしました。
「(邸下を助けると言ったのに裏切りました。)本当に・・・すみません。」
「私を助けて傷を負ったのにあやまる必要はありません。痛みますか?」
「はい。こんなに痛むものなのですね。(二度と、二度と邸下を裏切りません。)」
ファグンはイ・ソンの胸に寄りかかり泣きました。
「驚いたことでしょう。もう大丈夫です。」
「(知ってますか?邸下。邸下の胸の中で涙を流せる今が一番幸せなことを。)」

キム・ソンフェは海賊を連行しました。
イ・ソンとパク・ムハたちは合流しました。テモクに知られるのも時間の問題なのでイ・ソンはパク・ムハとイ・チョンウンに銅を運ぶ手立てを考えるように言いました。そこにメチャンが現れ「片をつけることがあり遅れて参りました」と言いました。イ・ソンは漢城府(ハンソンブ)で待っていると挨拶して行きました。

船の上。
ファグンは頭領を助けたくて付いて来たのだとイ・ソンに打ち明けました。

ファグンの家。
キム・ファグンが家に帰るとキム・ウジェが困った様子で待っていました。キム・ファグンは祖父に正直に話すように言うと、ウジェは怒られるのが怖いと言いました。ファグンは早く話せばそれだけ手も早く打てると言いました。
「なぜお前はあそこにいたのだ?」
「取引のためにあの場に行ったらお父様がいたのです。」
「お前がいなかったらどうなったかと・・・。」

ウ・ボの家。
イ・ソンはウ・ボに会いテモクと戦える勢力をもつ大妃に銅を渡す計画を打ち明けました。そこに行商人の手下が現れチョ・テホが薬草房に行ったと報告しました。イ・ソンは血相を変えて飛び出しました。

ソムン市場。
チョ・テホはカウンに刀を突きつけました。
「お前が利川(イチョン)の倉庫で見た物を漢城府(ハンソンブ)の役人に告発しただろ!」
チョ・テホは言いました。
「私は告発などしません。逃げるのではなく漢城府(ハンソンブ)へ行くのです。こうなったら漢城府(ハンソンブ)へ行き倉庫が怪しいと告発します!」
カウンは毅然とした態度で言いました。
チョ・テホがカウンを斬ろうとするとイソンの母がカウンをかばいました。カウンはイソンの母を背に庇うとチョ・テホは刀を振り上げました。
「や~!」
チョ・テホが刀を振り下ろすと、ヒョンソクが刀で刀を受け止めました。
「一緒に、来て頂けますか?主上殿下(チュサンチョナ)が呼びです。」

薬草房。
イ・ソンが駆け付けるとそこにカウンはいませんでした。イソンのお母さんはイ・ソンにカウンが王様のもとへ連れて行かれたと話しました。

温室。
カウンは土下座してあいさつしようとしました。
「よいのだ。どうやって暮らしてきたのだ?お前を思い出した。五年前に死んだ小尹(ソユン)の娘だな。小尹(ソユン)を刑に処したのは私の過ちだ。すまなかった。そなたに何かしてやりたい。望むものはないか?世はこの国の王だ。そなたの話は何でも聞いてやる。」
「ならば、私の父の無念を晴らしてくれませんか?大逆罪人の汚名をそそいでくれませんか?」
「それは・・・昔のことを調べなおすのは難しい。ほかを申してみよ。暮らしに困ってないか?必要なら・・・。」
「私の望みはそれしかありません。ほかにお話しがなければ失礼します。」
カウンは帰ろうとしました。
「待て。温室を手入れする者が必要だ。お前が薬草に詳しいと聞いた。薬草で満たしてくれぬか。私は眠れず頭痛で苦しむゆえ薬草で満たせばよくなるかと。」
「王命に従います。」
「礼を言う。」

都城(トソン)。
カウンは力なく道を歩いていると、イ・ソンが前に現れました。

感想

仮面の王イ・ソン(韓国語: 군주-가면의 주인, 中国語: 君主-假面的主人)7話の感想です。

イソン7話、今回も面白かったです。

今回の舞台は倭館のある港でした。倭館は朝鮮にいくつかあったようで、今回の具体的地名はトンピラン(ヘドンピ)と言ってましたので調べてみました。トンピラン(동피랑마을)村は韓国の南東の慶尚道(キョンサンド)にあるようです。ちょうど対馬のお向かいです。統営 洗兵館(통영 세병관)という水軍の大きな詰め所があるそうですよ!

ファグンはイ・ソンに協力したけどお父さんが捕まりそうだったので、やむなくコンを使って自分の体も傷つけて逃がしてしまいました。頼りないお父さん(笑)ファグンはどうやら自立して独り暮らしをしているようです。イ・ソンが好きなファグンは積極的に行動しているけど(振られるから)直接求愛することができません。

今回の場面でイ・ソンの年齢が判りました。7話でのイ・ソンの年齢は何と22歳!まだ政治について右も左もわからない年頃・・・現代なら。でも昔は余計な勉強(家庭科とか体育とか美術や算数、科学など)をしなくてよかった時代ですから、精神面に割ける時間が多く早く大人になれたのかもしれませんね。

イ・ソンはイ・チョンウンとパク・ムハ、ファグンとメチャン、水軍のキム・ソンフェでチームを組んで倭国との密貿易の現場を押さえて銅を手に入れることができました。

大妃もまた右議政のソンギに頼んで銅を欲していました。

孤独なイソンはカウンに会いたい思いが強くなり、ヒョンソクを遣いにやってカウンが死にそうなところを救います。でもカウンは王様がイソンだと知らずに恨んだまま。

ここでメチャンという人に注目してみましょう。メチャンはどこかで見覚えのある人も多いのではないでしょうか。メチャンを演じている女優さんはイ・チェヨンといって「イニョプの道」でカヒアという下女を演じていた人なのです。「千秋太后」ではサイルラという主人公の恋人に片思いする一途な女性を演じていました。

韓国ドラマでは両思いの主人公がいて、主人公に片思いをする男女が必ず登場しますよね。主人公の男女が愛し合っているのに、それを承知で愛し続けるサブキャラ。これがリアルだったらどうなのでしょうか?恋敵が憎たらしくなるのが普通じゃないでしょうか(笑)

恋した人が結婚相手で穏やかな日々が過ごせたら最高に幸せでしょうね。

ではまた次回!

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