仮面の王イ・ソン17話のあらすじと感想
あらすじ
メチャンは黒装束の武人姿に着替えパク・ムハをチムの花畑に案内し解毒薬の材料となるチムの花を急いで摘んでいました。世子のイ・ソンはチムの花畑で働かされていた少女をファグンの助力を得てイ・チョンウンとともに逃がしました。追いかけてきたチョ・テホはイ・ソンと子どもたちを見つけると刀を突きつけて向き合いました。すると花畑から火の手が上がり「火事だ!」という声を聴いたテホはイ・ソンを見逃して花畑に引き返しました。辺首会(ピョンスフェ)の領袖テモクは知らせを聞いてチムの花畑に急行しました。
テモクの孫キム・ファグンはチムの花畑に自ら火を放ちました。父のキム・ウジェは今からでもテモクに謝ろうと言いました。
「逃げません。世子邸下(チョハ)が生きています。逃げずに、邸下を守ります。ごめんなさいお父さま。」
ファグンはそう言うと、ウジェはこのことはファグンと父の二人しか知らないので自分に任せるよう言いました。
テモクがチムの花畑に着くと、辺りは焼け野原となっていました。テモクは世子が逃げたと釈明する部下を斬り殺しました。テモクは辺首(ピョンス)の心臓を燃やしたとしてウジェを殺そうと刀を振り上げると「私がやりました。私がチムの花畑をすべて燃やしたのです。」とファグンが言い出しました。チョ・テホは本物の世子が護衛武士(ホイムサ)とともにやったのだと言いました。
「いいえ。世子邸下ではなく私がやりました!」
キム・ファグンは断言しました。
少女を連れて逃げているイ・ソンたちにパク・ムハとメチャンが合流しました。パク・ムハはイ・ソンを見るなり嬉しくなり抱き着きました。
「生きていらしたのですね。そち(イ・チョンウン)もなんてザマだ。」
イ・ソンはなぜここにいるのかメチャンに尋ねました。メチャンは解毒薬の材料を手に入れるために来たのだと助かった娘たちを見て涙ぐみました。
イ・ソンは皆を連れて下山しました。
チムの花畑。
テモクは燃えた花畑を見回しました。
「ファグンや。チムの花畑がどれだけ大切かわかるか?」
「命より大切なのでしょう。私が邸下(チョハ)を思っているように。」
「誰であれ辺首会(ピョンスフェ)を裏切った者は生きていけぬ。たとえ孫娘でもな。」
「今まで思い通りに生きてきたので悔いはありません。」
「覚悟はできているだろうな?」
「お父さまに、済まないと伝えてください。」
ファグンは見張り台の下で手を合わせ懇願している息子父を見ました。
「揚水庁長(ヤンスチョンジャン)。大辺首(テピョンス)を斬るのだ。」
テモクはチョ・テホに命じました。
チョ・テホは刀を抜きました。ウジェの腹心でもあるチョ・テホの手は主人の娘を斬ることにためらい震えていました。
「斬らぬか!」
テモクは怒鳴るとチョ・テホの手から刀を奪ってファグンの背を斬りました。
「ファグンーーーー!ファグン!ファグン!」
キム・ウジェは台から落ちたファグンに駆け寄り抱き起しました。
回想シーン。
ファグンが温室で初めてイ・ソンに会った場面。
「邸下(チョハ)・・・・。」
キム・ファグンの呼吸が止まりました。
「ファグンナ。だめだファグン。ファグン・・・!」
キム・ウジェは泣きました。
テモクはファグンを見に現れました。
「あなたは人間なんですか?どうして私の家族を。なぜだーーーー!!!」
キム・ウジェは叫びました。
テモクは刀を地面に突き刺すと、チョ・テホとともに去りました。
「あ~!ファグンナ~!」
ウジェは叫びました。
「すぐに世子を殺せ。でなければ私が殺す。わかったな!」
テモクはチョ・テホに命じると馬で山を下りました。
「はい。テモク様。」
チョ・テホは刺客たちに世子を捜すよう命じました。
村。
イ・ソンは娘たちを家族に引き合わせました。
寺。
イ・ソンは少女のオウルと身寄りのない娘三人をお寺に預けました。イ・ソンは帰る前に会っておきたい人がいるとイ・チョンウンに言いました。イ・チョンウンは後にしてほしいと言いました。
村。
元(もと)吏曹判書(イジョパンソ)のウ・ボは儒者の白い服に着替えて世子の帰りを心配そうに待っていました。ウ・ボは世子の姿を見るなり笑顔でイ・ソンを抱き背中を叩きました。パク・ムハと武人姿のメチャンも一緒に帰還しました。
「お前もたいしたものだ。死に神どもに無駄足を踏ませおって。」
「心配、しましたか?」
「天は我々を見捨てないと信じていました。」
キム・グァンリョルもイ・ソンの帰りを喜びました。
「そちも何てザマだ。」
ウ・ボはボロボロの姿になったイ・チョンウンに言いました。
「ご心配を、おかけしました。」
イ・チョンウンはウ・ボに謝りました。
「二度と、心配させないでくれ。帰ってきてくれてありがとう。」
ウ・ボは言いました。
ウ・ボは言いました。
宿屋。
ウ・ボは世子を部屋に招くとイ・ソンには解毒する力があると言いました。パク・ムハは背中に煊の字が現れ解毒する力を示せば本物だと証明できるのではないかと言いました。ウ・ボは煊の字が現れると書かれた胎壷がないと自分だけの証言だけで立証は難しいと言いました。イ・チョンウンはすぐに宮中に隠された胎壷を見つけようと言いました。そこにイ・ソンの部下の商人が現れて辺首会(ピョンスフェ)がイ・ソン(頭領)を捜していると報告しました。
チョ・テホはイ・ソンたちがいた部屋に乗り込みましたがそこはもぬけの殻でした。チョ・テホは部下に捜すよう命じました。
イ・ソンたちは行商人の振りをして逃げました。
ファグンの部屋。
「テモク様がファグン様を殺したというのは、本当ですか?」
ファグンを慕っているコンは布団に寝かされ動かなくなったファグンを見て衝撃を受けました。
「まさか実の孫を斬るとは。お前は、泣くことも知らんのか。」
ウジェは力のない様子で答えると立ち上がり部屋から出て行きました。
「・・・・・・。」
コンは唇を震わせて涙を流しました。コンは動かなくなったファグンの手に触れようとして拳を固めて引っ込めました。
回想シーン。
「コナ。お前は私の人よね。」
「はい。私はお嬢様の人です。」
コンはいくつもの涙の雫をこぼしました。
回想シーン。
「邸下(チョハ)を私と思って助けて。それが私を守ること。」
「この命が尽きるときまでお嬢様の命令に従います。」
コンはファグンに誓いました。
(結局コンは一貫してファグンに指一本触れませんでした。)
(結局コンは一貫してファグンに指一本触れませんでした。)
辺首会(ピョンスフェ)。
領議政のチンミョンはチムの花畑が燃やされたと聞き箝口令(かんこうれい)を敷くが半月もつかどうかわからないのでテモクに対応を求めました。テモクは黙っていました。
「辺首会(ピョンスフェ)たそんなに大事ですか?かわいい孫娘をお斬りになるとは、家族より辺首会(ピョンスフェ)が大事ですか?」
キム・ウジェが部屋に入って来るなりテモクに言いました。
「チムの花畑は辺首会(ピョンスフェ)の心臓だ。いくら孫でも・・・。」
テモクは息子に言いました。
「一度くらいは!!!辺首会(ピョンスフェ)より家族を優先して欲しかった。大切な人を守るために強くなったのではありませんか?守る家族もいないのに何が辺首会(ピョンスフェ)ですか!」
ウジェは叫びました。
「お前ごときが私に説教するのか。」
「父上は結局大切に思っている人を失いました。みじめで虚しい最期を遂げられるでしょう。
「貴様!」
「親子の縁もこれまでです。父が子を捨てたのですから。子も父を捨てることにします。」
キム・ウジェはテモクに別れの拝礼をすると部屋から出て行きました。
「ああ・・・・・・。」
テモクの瞳が悲し気に揺れました。
王宮。
「お嬢様。今日はどのようなご用でいらしたのですか?」
偽国王のイソンは部屋に来たハン・ガウンに優しく言いました。
「揚水庁長(ヤンスチョンジャン、チョ・テホ)を司贍寺(サソムシ、造幣局)の長官に任命したそうですね。本当なの?造幣権を辺首会(ピョンスフェ)に渡しこの国の市場やお金や品物の流通を握らせたの?」
偽の国王イソンのへやに名目上の側室ハン・ガウンが現れイソンを問いただしました。
「そのような話をしにいらしたのですか?」
「イソナ。揚水庁長(ヤンスチョンジャン)がどういう人か忘れたの?あの者はあなたのお父さんの敵よ。辺首会(ピョンスフェ)を傘に皆を苦しめているわ。」
「今はあの時と違います。揚水庁長(ヤンスチョンジャン)は今や私の配下であの者は私に必要です。」
「イソナ。」
「お嬢様。民を慈しむ王になるつもりです。もう私の父のように誰も苦しまない世の中を作ります。」
「民を慈しむ王になるためになぜ民を苦しめている者と手を組むの?」
カウンはまっすぐにイソンをみつめました。
「お嬢様。テモクに立ち向かわねばなりません。あの者がどれだけ強くあくどいかご存じでしょう。今は、手段を選んでいる場合ではありません。」
「揚水庁長(ヤンスチョンジャン)を臣下にすることが手段なの?」
「手段は、あとでいくらでも変えられます。今はテモクに立ち向かう力をつけねば。力をつけてテモクを倒したら民のために力を使います。」
「民が、すべて死んでも?」
「あなたが悪と手を組めば、あなたも悪に染まってしまう。」
「もういい。もういいです。」
イソンはたちあがりました。
「イソナ。」
「ほかにお話しがないようならお部屋にお戻りになったほうがよいです。」
「私、少しお寺に行ってくる。」
「先日さらわれたばかりです。外出は危険です。」
「お父さまの命日なの。お父さまのお墓に参って、お寺にも参りたいの。」
「ならば、母上と一緒に行ってください。」
「コムルも一緒に連れて行くわ。」
「コムルは私が預かります。」
夜の隠れ家。
イ・ソンはウ・ボとメチャンとイ・チョンウンとパク・ムハと老臣キム・グァンリョル話し合いました。イ・チョンウンはテモクが手下を総動員して世子を探していると報告しました。メチャンは世子が見つかるのは時間の問題だと言いました。ウ・ボは王宮の外では辺首会(ピョンスフェ)に太刀打ちできないと机を叩きました。パク・ムハは辺首会(ピョンスフェ)と戦うのをあきらめるのかと言うと、ウ・ボはそれを否定しました。
「いよいよ王宮で戦う時が来た。」
ウ・ボは言いました。
キム・グァンリョルとメチャンとイ・チョンウンは世子は王位に就くべきだと言いました。イ・チョンウンは偽の王を追い出そうと言いました。
「私は王座に戻ることはできません。」
イ・ソンは言いました。パク・ムハも飛んで火に入る夏の虫だとイ・ソンに賛成しました。
「なぜだ。」
ウ・ボは真剣な様子でイ・ソンに尋ねました。
「私は王になる資格がありません。テモクから聞きました。私の父が王になるためテモクと手を結び先の大王(父の兄)を殺めたと。」
イ・ソンが言うと、キム・グァンリョルとパク・ムハはテモクの話を鵜呑みにするのかと言いました。メチャンは本当だと言うと、皆は動揺しました。
イ・ソンは父の犯した罪に涙を流しました。
「師匠。」
イ・ソンが屋敷の外で座っているとウ・ボが現れました。
「謀反を企て先大王を殺した王の息子が本物ですか?テモクの傀儡となったイソンが偽物ですか?誰が本物の王で・・・誰が・・・偽物ですか?」
イ・ソンはウ・ボを見上げました。
ウ・ボは問いには答えずため息をつきました。
日中の寺。
ハン・ガウンはイソンのお母さんと一緒に寺に来ると、イ・ソンが助けた少女たちが楽しそうに遊んでいました。ハン・ガウンは少女たちに微笑むとお堂の中に入り仏様にお祈りしました。
「おばさん。私もう宮に帰りたくない。」
「お気持ちは、わかります。」
「イソンは変わったわ。」
「お嬢様がイソンを止めてくださいませんか?あの子を見てるとまるで薄い氷の上を歩いているようで気が気でなりません。本物の王様が戻られたらどうなるか。はぁ。」
「本物の王様は、戻らない。チョンス若様(トリョンニ)が本物なの。」
カウンは鼻をすすりました。
「え?チョンス若様が本物の国王?お嬢様。」
「おばさん。私、お父さまに会ってくる。」
「私もお供します。」
「一人で行くわ。イソンが私を見張れと言ったのでしょ?」
「それは・・・。」
「宮には戻りたくないけど、おばさんやコムルを置いて逃げたりしない。」
「お嬢様・・・。」
山の辺の道。
カウンが道を歩いていると桃色の花が咲いていました。カウンはイ・ソンから花を摘んで貰ったことを思い出しました。
ハン・ギュホの墓。
カウンは父の墓に拝礼しました。
寺。
「娘よ。この斑点はいつできたのだ?はっはっは。さあ見てごらん。」
ウ・ボは遊んでいる娘たちに優しく言うと、変な顔をしていないないばあをして見せました。
娘たちは無邪気に喜びました。
「私はお前たちを助けた頭領を知っている。お前たちの病の解毒についていろいろ調べているのだ。」
「斑点は昨夜からです。」
「そうか。すぐに治るようこの爺さんが薬を作ってやるからな。」
「治りません。」
「いいや。必ず作ってやるからな。」
「頭領様も一緒に来なかったの?」
「立ち寄る場所があるのでしばしそこに寄っているようだ。」
山の辺の道。
カウンはイ・ソンから貰った装身具を手に持って見ていました。するとふと目を上げた先にイ・ソンが桃色の花を眺めて立っていました。イ・ソンはため息をつきました。カウンは三歩歩くと走り出してイ・ソンに抱き着いて泣きました。イ・ソンはカウンを優しく抱きしめました。
(女性の歌が流れる♪)
「これは・・・夢では・・・ありませんよね?本当に、生きてお戻りになられたのですか?ずっと言いたかったことがあります。若様(トリョンニ)。私も、若様を・・・・・・お慕いしています。」
カウンが言うと、イ・ソンは涙ぐんでカウンを抱き締めました。
イ・ソンはカウンの唇に自分の唇を重ねました。
王の執務室。
大妃は偽国王のイソンに謁見しようとしましたが、蟄居の身なのでと尚膳(サンソン)に目通りを断られて甲高い声で「貴様!」と叫んでいました。イソンは大妃の謁見を許しました。
「幽閉されたお方がここに何の御用ですか?」
「王族の系譜をお学びになっていたのですか。十歳の時に(本物のイ・ソンが)覚えたことをなぜまた学んでいるのです?」
「人の記憶は薄れるものです。」
イソンは筆で系譜を書き写しながら言いました。
イソンは筆で系譜を書き写しながら言いました。
「厚かましい恥知らずめ!系譜を書き写したとしてもお前など本物の王族にはなれぬ。偽物がいつまで本物を演じ続けるつもりだ。」
大妃はイソンに汚い言葉を浴びせました。
「媽媽(マーマー)。おかしなことをおっさいますね。もうろくされたのかと思われますよ。」
「ネイノン!私はお前を初めて見たときから分かっていた。お前が偽物だと。」
「それで本物を捜してここに据えますか?」
「私に!できぬと思うのか!」
「何でもお好きになさってください。本物は死にましたから。行商人の頭領はテモクに殺されました。」
「お前が・・・本物の世子の正体を知りながら・・・。」
「まだ媽媽が朝鮮を支配している大妃とお思いですか?権力を失いお命も危ういことをご存じありませんか?」
「ネイノーーン(おのれー)!」
大妃はイソンを殴ろうと拳を振り上げました。
「媽媽がここへいらした本当の理由を当ててみましょうか。チムの薬を貰えないと不安で仕方ないのではありませんか?私に命乞いをしてはどうですか?テモク様に頼んであげますよ。」
イソンは大妃の手を掴んで言いました。
「貴様!」
「よく覚えておいてください。私が、本物の王です。尚膳。媽媽を離宮へお連れせよ。」
大妃は怒った様子で大殿(テジョン)から出て行きました。再びテモクの配下となった大妃の兄のソンギは大妃を見るなり建物の影に隠れました。ホ・ユゴンはその様子を見て咳払いしました。
温室。
イソンはヒョンソクとともに温室に入るとコムルがいませんでした。イソンは隠れているコムルを見つけました。
「コムルよ。まだ兄さんが苦手なのか?」
「うん。」
「この兄は、妹と仲良くなりたいのだ。さあ。コムルよこのスイカを食べてごらん。おいしいよ。」
イソンはスイカをコムルにあげました。
「コムル。ここでお兄さんとお母さんと暮らすのは嫌か?」
「私。薬草房に戻りたい。お母さんとお姉ちゃんと一緒に暮らしたい。お兄ちゃんは戻るのが嫌なの?」
コムルはスイカを食べました。
ハン・ギュホの墓。
イ・ソンはキュホの墓に拝礼するとカウンと手を繋いで山の中を歩きました。
「邸下(チョハ)。これからは邸下(チョハ)とお呼びします。いつまでもチョンス若様とお呼びするわけにはいきません。」
「カウンナ。あなたは私が王座に戻るべきだと思うか?私は忠実な臣下だったそなたの父を死なせてしまった愚かな世子だ。私の父上は、テモクと手を結び王になるため先大王(ソンテワン)を殺した。私には王になる資格があるのだろうか。」
「邸下は苦しむ民をお見捨てになりません。覚えていますか?邸下は辺首会に生活の場を奪われそうになったソムン市場の人を救ってくださいました。あのときの人々の幸せそうな顔が今でも目に浮かびます。内乱を防ぐために大君(テグン)の地位をあきらめたと聞きました。王になる機会を民のためにお捨てになさった邸下です。王になる資格がないとお思いですか?資格とは民を愛するその心ではないでしょうか。邸下にお生まれになったからといって資格がないわけではありません。大切なのは民を慈しむ邸下のお心なのです。」
カウンはイ・ソンの手を取り言いました。
イ・ソンは頷きました。
「邸下。」
イ・チョンウンが現れました。
「あの時、私を助けようとして・・・。」
カウンはイ・チョンウンの目を見て言いました。
「またお会いできて嬉しいです。カウンお嬢様。邸下。メチャンさんから知らせがありました。内人(ナイイン)の手を借りて胎壷を捜すようです。」
イ・チョンウンは優しくカウンに言うと、世子に報告しました。
「胎壷?」
カウンは首をかしげました。
「先王が私が本物だと証明する文書をその中に隠しておかれたそうだ。」
イ・ソンはカウンに説明しました。
回想シーン。
イ・ソンの生母楹嬪(ヨンビン)はいまわの間際にカウンに胎壷は温室にあると教えていました。
カウンは王宮に戻り温室にある胎壷を捜して見ると言うと、イ・ソンは人が変わったイソンがいるので危険だと言いました。そこにイソンのお母さんが現れました。
辺首会。
チンミョンは五十個の解毒剤が用意できそうだと報告しました。
テモクは体制を刷新すると言うと、チンミョンは殺生簿(サルセンブ)に75人ほど載せなければならないと言いました。チンミョンはテモクの言葉を書き留めました。
「大妃。右議政チェ・ソンギ。刑曹判書(ヒョンジョパンソ)イ・ジュンギョン。」
「左相(チャサン、左議政、ホ・ユゴン)はどうしましょう?」
街道。
カウンとイソンのお母さんは輿に乗り王宮に向かいました。イソンのお母さんは重圧で胸を押さえました。
「邸下(チョハ)のために、民のために胎壷を見つけます。」
カウンは窓を開けてイ・ソンを見つめました。
「カウンナ。あの危険な王宮に戻ると思うと心配でならぬ。」
イ・ソンはイ・チョンウンとともにカウンを見送りました。
夜の王宮。
「イソナ。たいへんよ。世子が、本物の世子が生きていらっしゃる。」
イソンのお母さんはイソンに言いました。
夜の辺首会(ピョンスフェ)。
仮面を取ったイソンはチムの毒を三個飲んでなぜ世子が生きているのかとテモクに尋ねました。テモクは世子は生きている限り王になろうとすると言いました。イソンは世子が二度と王に戻れぬよい策があると取引を持ち掛けました。テモクは何をする気だと言うと、イソンはすべてを奪ってやると言いました。
日中の便殿(ピョンジョン)。
イソンは漢城府(ハンソンブ)ハン・ギュホの身分を回復しハン・ガウンを中殿(チュンジョン)にすると大臣らに言いました。ホ・ユゴンは動揺しました。チンミョンとチョ・テホは知っている様子で見ていました。
カウンに当てが割れた離宮の庭。
「中宮(チュングン)の座が長く空いているのでその座にふさわしく賢くしとやかな者に国母の務めを任せることにする。ハン氏を王妃に任命するゆえ万民の母となり国母の務めを果たすように。」
尚膳はハン・ガウンに王命を伝えました。
辺首会(ピョンスフェ)。
ホ・ユゴンはテモクに苦言を呈しチンミョンにも同意を求めました。チンミョンはただ残念だったなとホ・ユゴンに言いました。
テモクは自分が今上に認めたのだと言い中殿(チュンジョン)はいつでも変えられると言いました。
「釣りに使う餌は私の口ではなく魚の口から選ぶべきだろう!」
テモクは言いましたがホ・ユゴンは食い下がろうとしました。そこに執事のチャンが現れテモクに耳打ちしました。
街。
イ・ソンとイ・チョンウンが街を歩いているとコンが現れました。イ・ソンは刀を抜きかけたイ・チョンウンを制しました。コンは哀れな姿となりイ・ソンにファグンの死を伝えました。
イ・ソンの隠れ家。
コンはイ・ソンに王に戻るように言いました。
「お嬢様の死を無駄にしないでください。」
洞窟。
テモクは覆面の元老たち(テモクの目上の男)から失跡を受けていました。テモクは辺首会(ピョンスフェ)の会員を厳選し強化すると言いました。
イ・ソンの隠れ家。
コンはファグンがチム畑を燃やしたことを伝え、殺生簿の写しをイ・ソンに渡しました。名簿にはホ・ユゴンの名前が載っていました。コンは75人ほどの会員が解毒剤が無いため死ぬと言いました。
怒ったイ・ソンはウ・ボら仲間を呼ぶように言いました。
イ・ソンは悩んだ末に辺首会(ピョンスフェ)を倒すために王になると言いました。ウ・ボたちはイ・ソンの決定に納得しました。イ・ソンは十二日以内に解毒剤を手に入れないと名簿にある者も死に彼らもまたこの国の民だと言いました。
「王に戻り解毒剤を作り民を救い朝廷を愚弄した罪でテモクと辺首会(ピョンスフェ)を倒します。皆さん、私と共に戦ってくださいますか?」
イ・ソンはウ・ボたちに言いました。
「主上殿下(チュサンチョナ)。王命を賜りました。」
ウ・ボをはじめ皆はイ・ソンに拝礼しました。イ・チョンウンとコンもイ・ソンに頭を下げました。
感想
仮面の王イ・ソン(韓国語: 군주-가면의 주인, 中国語: 君主-假面的主人)17話の感想です。
ここでまさかのキム・ファグンが死んでしまいました!最期まで世子を愛し続けたファグン。そして悪の手下でありながらも普通のお父さんのキム・ウジェの演技に思わず涙。コンも落ちぶれずに武人としてイ・ソンの仲間に加わりました。孫を殺した祖父になってしまったテモクは一層悪どさが際立ってしまいました。
テモクの上には「元老」という怪しげな男たちがいるようです。テモクにも目上の男がいるようですね。まさかチンミョンなど既に登場した人物だったりして!?
イ・ソンとハン・ガウンはもうラブラブで恋の炎は最高に燃えています。それに呼応するかのようにイソンがダークサイドに堕ちてしまい、最後は正気に戻れるのか?悪役のままやられちゃうのか気になります。
明らかな悪対善のヒーロー物の構図なんですが、それにしても面白いです、このドラマ。あと3話しかないけど続きが楽しみです。
ここでまさかのキム・ファグンが死んでしまいました!最期まで世子を愛し続けたファグン。そして悪の手下でありながらも普通のお父さんのキム・ウジェの演技に思わず涙。コンも落ちぶれずに武人としてイ・ソンの仲間に加わりました。孫を殺した祖父になってしまったテモクは一層悪どさが際立ってしまいました。
テモクの上には「元老」という怪しげな男たちがいるようです。テモクにも目上の男がいるようですね。まさかチンミョンなど既に登場した人物だったりして!?
イ・ソンとハン・ガウンはもうラブラブで恋の炎は最高に燃えています。それに呼応するかのようにイソンがダークサイドに堕ちてしまい、最後は正気に戻れるのか?悪役のままやられちゃうのか気になります。
明らかな悪対善のヒーロー物の構図なんですが、それにしても面白いです、このドラマ。あと3話しかないけど続きが楽しみです。
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