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仮面の王イ・ソン14話のあらすじ感想 Ruler:Master of the Mask 李煊

仮面の王イ・ソン14話のあらすじと感想

仮面の王イ・ソン

あらすじ

メチャンはハン・ガウンが待機している部屋に行くと、王妃選びの二次審査を通過し側室以上の身分が確定したカウンの身を案じました。カウンは大妃様は二次審査までだという約束だったので大妃に会って話さなければならないと立ち上がりかけました。メチャンはカウンの手を握って制止すると大妃は私利私欲のために人を利用するのが上手な人で頭領を殺そうとしたのも大妃だと教えました。
「お嬢様。頭領様を信じましょう。信じて待ちましょう。」

大妃の部屋。
大妃は約束通りハン内人(ナイイン)を側室にしたとイソンに微笑みました。
偽の国王イソンは右相(ウサン、右議政)のソンギが娘を中殿(チュンジョン、王妃)になるよう協力すると約束しました。

辺首会(ピョンスフェ)の会合。
チンミョンは今上(クムサン、国王)が大妃と頻繁に会って手を結ぶつもりだとテモクに言いました。ホ・ユゴンは右議政の娘が王妃に選ばれると噂していると言いました。

王宮の庭。
「はっはっはっは。最終審査などなきに等しい。もう決まったようなものです。これでお兄様は府院君(プウォングン)になられるのです。」
大妃はソンギに言いました。
ソンギは娘が国母(こくぼ)になると聞いて喜びました。

夜のウ・ボの家。
「揀擇(カンテ、中殿選び)を無効にできませんか?」
イ・ソンはキム・グァンヨルに尋ねました。キム・グァンヨルは(できないと)謝りました。
ウ・ボもイソンに直接会ってみたらと言うと、イ・ソンはイソンがカウンを娶る意思は固い(ので無理だ)と言いました。

夜のテモクの屋敷。
「来るなと言っただろう。火急の用か?」
テモクは侍る男(※後で明らかになる)に言いました。

夜のウ・ボの家。
「カウンを大妃から救い出す術を見つけなければならなりません。」
イ・ソンは焚火を見ながらイ・チョンウンに言いました。イ・チョンウンはイ・ソンに同意しました。

翌日の王の部屋。
イソンは尚膳に内需司(ネスサ)の令嬢ハン内人(ナイイン)に必要な物があれば用意するよう命じました。尚膳(サンソン)は命令を受けると部屋を下がりました。尚膳に入れ替わりヒョンソクが貢物を持って部屋に入りました。
イソンは仮面を外すとヒョンソクから「行商人の頭領イ・ソンから手紙と白い丸薬の入った箱」をもらいました。
「イソン(異線)。お前がチムの中毒と知った時からずっとチムの毒の解毒剤を探していた。そしてついに解毒剤を手に入れた。これで自由になってくれ。
イソンはイ・ソンからの手紙を読みました。
「殿下。この薬は何ですか?」
ヒョンソクはイソンに尋ねました。
「チムの毒の解毒剤が手に入ったと書いてある。」
「本当に解毒剤なのですか?」
「頭領はそう言っている。」
「チムの毒の解毒剤は辺首会(ピョンスフェ)テモクにしか作れぬと聞きました。頭領はどうやって手に入れたのですか?」
「それは・・・。」
あの者を本当に信用できるのですか?恐れながら殿下。私はあの者の眼差しにただならぬものを感じました。
「いつ感じた?」
殿下がハン内人(ナイイン)にお召し物をお掛けになられた時です。殿下。薬は二つ御座います。お飲みになるならまずは気味尚宮(キミサングン、毒味役)を呼びください。気味尚宮(キミサングン)が殿下がお口になされるものをお毒味して当然ではないですか?」

王の部屋。
イソンは気味尚宮(キミサングン)を呼び薬を確かめさせました。銀の針は変色しておらず「お飲みになって大丈夫です」と気味尚宮(キミサングン)は答えました。イソンが丸薬を手にすると、突然気味尚宮(キミサングン)が口から血を吐いて死にました。イソンはイ・ソンが自分に毒を盛ったと思いました。

夜の王宮。
密かに気味尚宮(キミサングン)の遺体が宮中の外に運び出されました。尚膳はその様子を見守っていました。

王の部屋。
ヒョンソクは尚宮の遺体を内密に葬ったとイソンに報告しました。
私を友と言ったのに、私の父の無念を晴らしてくれると信じていたのに。信じていたのに、殺そうとするとは。あの者もやはり父を殺した者と同じだった。私を獣と同じと思っていた。そうか。奴は、はじめから・・・私を生かしておこうとは考えていなかったのだな。私を信じるか?」
「はい殿下。」
「私も信じる。お前がいなければ毒味役ではなく私が殺されていた。ヒョンソク。以前お前は私が本物の殿下と言ってたな。」
「はい殿下。私には殿下が本物の王に見えます。」
「本物が、生きていてもか?行商人の頭領が本物の世子だ。本当はこの座に就くべき本物の世子。私は行かねばならぬ。」
イソンはヒョンソクの襟首を掴んで言いました。

真夜中の辺首会(ピョンスフェ)。
「私を、私を本物の王にしてください。本物の王にしてくだされば辺首会(ピョンスフェ)のために何でもします。」
イソンはテモクに頭を下げました。
「もう王ではないか。」
「私は偽物です。」
「だから本物になりたいと?どうするのだ。仮面を外して世の中に本物の王だと認めさせたいのか。いや、私を倒して傀儡ではない本物の王になりたいのか?」
「そうではありません。」
「そうでなければ、何なのだ?」
「私が偽物の王でなくなるためには、本物が、死なねばなりません。テモク様。本物の世子が生きています。

辺首会(ピョンスフェ)の庭。
チャンはキム・ファグンにテモクが呼んでいると言いました。

テモクの部屋。
ファグンが部屋に入ると拷問されたコンが血を吐いて倒れました。ファグンは驚いてコンに駆け寄りました。
「お前の間者なら、お前が殺せ。私を欺いた罪だ!お前が罰を受けるか?それともコンを手打ちにして罪を免れるか?間者どもには脈を止める薬を持たせておる。コンがその薬を持っていてお前は実に幸いだったな。」
「どういう意味ですか?どこで何をお聞きになってこのようなことをなさるのですか!」
「お前が大辺首会(テピョンス)になった理由がわかったぞ!」
「コンは何か言いましたか?私がお爺様を欺いたと言いましたか?」
「コンは最後まで口を割らなかった。」
「ならばどうしてこのような事を!」
「ファグナー!コンが口を割らずとも私の手の者はどこにでもいる。」
「お爺様の手の者は何と言ったのですか。」
行商人の頭領が、本物の、世子だと言った。このテモクが殺そうとした者を、孫が助けるとは!おかしいではないか!」
「ファグン!何事ですか?」
キム・ファグンの父、ウジェが部屋に入ってきました。
「ファグン。もう一度機会をやろう。私に言う事は無いか?」
テモクはファグンに言いました。
「行商人の頭領が、世子邸下(チョハ)だとしても何も変わりません。おじい様は約束なさいました。決して頭領様に手出ししないと約束なさいました。」
「そうだ。」
「お爺様が約束を破って世子邸下(チョハ)を殺したら、お爺様の前で自害します!」
キム・ファグンは刀を自分の首に突きつけました。
「ファグン!私が行って聞かせますので。」
キム・ウジェは慌ててファグンを止めました。
「部屋で謹慎させろ。」
テモクはウジェに命じました。ウジェはファグンを連れて部屋から出て行こうとしました。
「お爺様。私が世子邸下の心を掴んで見せます。お助け下さい。お爺様!お爺様!」
ファグンは悲鳴を上げました。

日中の王宮。
イ・ソンはメチャンを呼び出し頼み事をしました。

王宮のカウンの部屋。
メチャンはカウンにイ・ソンからの手紙を渡しました。
カウンは今夜迎えに来るという手紙を読んで安堵しました。

夜の王宮。
メチャンはカウンを女官に変装させ城門を出ようとしました。兵士はカウンに頭に被っている衣を取って顔を見せるように命じました。カウンが衣を外すと兵士はカウンとメチャンを国王の前に連行しました。

「なぜ許しもなく王宮を出ようとした。」
イソンはカウンに尋ねました。
「殿下。尚宮様に罪はありません。私を罰し尚宮様(ママニム)はお許しください。」
カウンはイソンに言いました。
「わかった。その尚宮を許してやるとしよう。他に望みは無いか?余に付いて参れ。」
仮面を付けたイソンは静かに言いました。
カウンはメチャンと顔を見合わせるとイソンの後に続きました。
尚膳はメチャンを睨みました。

尚膳の部屋。
尚膳(サンソン)はメチャンを部屋に呼ぶとカウンを逃がそうとしたことを叱りました。メチャンはヤンという子の死が自分を変えたと世子しかこの世を変えることができないと泣きました。
「お父さま。どうか世子邸下(チョハ)をお助けください。」
メチャンは頼みました。
尚膳は咳ばらいをすると部屋から出て行きました。

温室。
「どんな罪でもお受けします。」
カウンはイソンに言いました。
「お嬢様。どうして私に気づかないのですか?私とお嬢様は長い間共に過ごしたのに。」
「殿下。」
「なのに、まだわかりませんか?」
イソンはゆっくりと仮面を外そうとしました。
「殿下。何をなさいますか。」
カウンは土下座しました。
「お嬢様。私はイソンです。」
イソンはカウンの手を握りました。
「イソナ。私は・・・夢を見ているの?」
カウンはイソンを見て涙をこぼしました。
「夢では・・・ありません。」
「本当に、イソンなの?」
「お嬢様の知るイソンです。」
「ああっ。待っていたのに。お母さんとコムルと待っていたのに。」
「私も、私も待っていました。」
イソンも泣きました。
「だけど・・・どうしてあなたがここにいるの?イソンがなぜこの仮面を付けているの?イソナ・・・。」
「五年前、本物の世子が私に仮面を被せ逃げたのです。その日から私は、テモクに命を脅されながら王のふりをさせられていたのです。」
イソンはゆっくりと立ち上がりました。
「世子がお父さまの首をはねただけでなくそんなことまで!」
カウンの心に怒りが湧いてきました。
「はい。世子の、せいなのです。」
「私はそうとは知らずあなたをお父さまの仇と。どうして言わなかったの?」
「世子邸下(チョハ)がお嬢様に言わないでくれと頼んだのです。」
「世子が、あなに頼んだって?」
「ええ。お嬢様の、よく知る人です。お嬢様。行商人の頭領が、本当の世子です。お嬢様にチョンスと名乗っている者がお父上を殺したのです。」
「チョンス若様(トリョンニ)が、本当の世子だなんて?」
「はい。」
「チョンス若様が本物の世子なんて。きっと間違いに違いない。チョンス若様は行商人の頭領よ・・・私がお慕いしている・・・。」
カウンは座り込んでしまいました。
「もっと早く真実をお伝えできなかったことをお許しください。」
イソンはカウンの肩に触れました。
「本当にチョンス若様(トリョンニ)が世子なの?」
「はい。」

王宮の一角。
メチャンはイ・ソンに会いカウンを連れだせなかったと言いました。するとカウンが現れて「幼馴染のおかげで抜け出すことができました」と答えました。
イ・ソンはメチャンに礼を言うと、カウンの手を握ろうとしました。カウンはイ・ソンの手を避けました。メチャンは二人に気を付けるように言うと王宮に戻りました。
「カウンナ。何があったのだ?」
「大事な物を、忘れていました。私と一緒に来ていただけますか?」

温室。
カウンは温室の鍵を自ら開けて、イ・ソンを案内しました。カウンは大事な物だと父の手紙をイ・ソンに見せました。それはハン・ギュホにイ・ソンが下した命令書でした。
「漢城府(ハンソンブ)小尹(ソユン)ハン・ギュホと参軍(チャングン)のパク・ムハはただちに揚水庁(ヤンスチョン)の水路を調査せよ。」
イ・ソンはこのように命令を下していました。
「私ハン・ギュホは世子邸下の命を承ります。」
ハン・ギュホはかつて世子に忠誠を誓っていました。
「お父さまの無念を晴らせる唯一の証拠です。お父さまがやったのではなく世子邸下(チョハ)命令だという証拠。お父さまはこの国に忠誠を尽くしましたが無実の罪を着て亡くなりました。私の人生もまあた変わりました。そんな私が日々耐えられたのは、頭領様のおかげです。それから、私の父の仇を討つと決めたからです。チョンス若様(トリョンニ)。若様(トリョンニ)が、この温室の主人ですか?若様(トリョンニ)が本当に、私の父を殺した世子邸下(チョハ)ですか?」
カウンはイ・ソンに言いました。
「・・・・・・。」
イ・ソンは下を向きました。
「若様が世子邸下(チョハ)かと聞いているのです。違うとおっしゃってください。違う。私は世子邸下じゃないと。どうか私の父を殺した世子じゃないと言ってください。」
カウンはイ・ソンの手を握り涙しました。
「カウンナ。カウン・・・世子・・・だ。カウンナ。」
イ・ソンはカウンの手に触れようとしました。
「触れるな!あなたが本物の世子なら、今まで、若様と、頭領と騙していたのですか?お父さまを欺いただけでなく私も欺いたのですか?」
「私はそなたを欺いた。失うのが怖くてずっと真実を話せなかった。本当に済まない。カウンナ。どうか、私を許してくれ。」
イ・ソンは必死で弁解しようとしました。
「許せ?貴様!よくも許せだと?お前は私の父を殺し欺いた。そんな者をこの刀で助けるなんて。」
カウンは小刀を懐から取り出しました。
「カウンナ。キュホ様は・・・。」
「黙れ。この刀で私はお前を殺し、お父さまの仇を討ってやる!」
カウンはイ・ソンの首に小刀を突きつけました。イ・ソンは抵抗しませんでした。
「あ~。お父さまはお前を恨むなと。お父さまが死ぬのは世子邸下のせいではないと・・・。私がお前を生かすのはお前を許したわけではない。私のお父さまの死を無駄にできないから。お前のためにお父さまの犠牲を無駄にできぬから。消えて。二度と私の前に現れないで。今すぐに!」
カウンは刀を持つ手を震わしながら大きな声で泣くと、イ・ソンを睨んで言いました。カウンはイソンから貰った飾りを床に投げつけました。飾りは床に当り、割れました。
「・・・・・・。」
イ・ソンは寂しそうに温室を去りました。

温室の扉。
イ・ソンは扉を背に座り込んで泣きました。

温室の中。
カウンも大声を出して泣きました。

(♪ちょっぴり悲しいメロディーの女性の歌が流れる♪)

王の部屋。
ヒョンソクは頭領が一人で温室から出て行き、カウンは温室に残っていると報告しました。

イ・ソンはイ・チョンウンと合流しました。
「カウン・・・私が世子と知られてしまいました。もっと早く真実を打ち明けるべきだったのに。私の愚かさと弱さがカウンをまた傷つけてしまった。」
イ・ソンは荒い息遣いで言いました。

温室。
「大丈夫ですか?」
イソンはカウンに会いました。
「イソナ・・・。」
カウンは疲れて座り込んでいました。
「お嬢様。覚えていますか?運命は川だと師匠(ウ・ボ)はおっしゃいました。川が怒ればあらゆるものを飲み込み、流し去る。逆らっても、無駄であると。これで何もかも終わりで、過ぎ去りました。ゆえにこのまま、何も心配することなく、休んでください。これ以上運命がお嬢様を苦しめないよう、私が、お守りいたします。」
イソンはカウンを抱き寄せました。
カウンは疲れて眠ってしまいました。

日中のウ・ボの家。
イ・チョンウンは一人でウ・ボに会いカウンに正体を知られてしまったと相談しました。
「お嬢様はお父上を殺したのは邸下だと思っています。旦那様の首をはねたのは私なのに。」
「お前でも邸下でもなくカウンの父を殺したのはテモクだ!」
ウ・ボは珍しく儒者の身なりをしたままイ・チョンウンに言いました。
「ゆえに放っておけないのです。力をお貸しください。誰かに知られると思い王宮を避けていましたが行かねばなりません。カウンお嬢様に会って真実を話します。」

辺首会(ピョンスフェ)。
テモクに会いに来た男が本物の世子と偽物の王がカウンを好いていると報告しました。
「残った解毒剤です。」
黒装束の男(ヒョンソク)はテモクに解毒剤を渡しました。
「この解毒剤はチムの中毒にだけ効き中毒でない者が飲むと死に至る毒薬となる。本物の解毒剤を送ったが王が拒んだなら仕方ない。戻ってイソンにこの書状を渡せ。」
テモクは解毒剤を手にしました。

王の部屋。
ヒョンソクはテモクの手紙をイソンに渡しました。手紙には世子を殺せば本物の王にしてやると書かれていました。ヒョンソクは頭領に連絡を取るよう命じました。

夜の王の部屋。
イ・ソンはイソンの前に現れました。
「カウンに私が世子と話したのか?」
「はい。私です。」
「私が!辺首会(ピョンスフェ)を倒したあとにカウンに直接話すまで待っていてくれと言ったはずだ。」
「私はもう邸下(チョハ)を信じられません。邸下を信じていい目に遭ったことがないので。覚えていますか?邸下は五年前、私の父に慈悲をかけてくださいました。その結果どうなりましたか?私の父は、無残に殺されました。キュホ様がどうなしましたか?揚水庁(ヤンスチョン)を調べた挙句、邸下に殺されました。どうして弁明なさらないのですか?私の手で殺していないと弁明すべきでしょう。」
イソンは冷たくイ・ソンに言いました。
「私の過ちのせいで死んだ。私が殺したも同然だ。」
「そのようなお姿に、私は騙されたのです。私は信じていました。邸下(チョハ)は先王様と違い民を慈しむ聖君になられるお方と。だから代わりに仮面をつけて入会式に行きました。邸下がこの朝鮮を変えれくれると信じたのです。だが、違った。本当はテモクから生き延びるために私に仮面をつけて私を置いて逃げたのです。用済みになれば殺せばよいと思っていたのでしょう。」
「違うイソナ。私が会いに来られなかったのは・・・。」
「弁明はたくさんです!邸下(チョハ)と会うのはこれが最後になるでしょうから。」
「それは、どういう意味だ?」
「もうこれでここは邸下(チョハ)のお住まいではないので二度と戻らないでください。」
「イソナ!お前!」
「ええ。そうです。もう邸下に王座を返そうとは思ってません。ああ。私がテモクに世子邸下が生きていると教えました。世子邸下(セジャチョハ)を捕えようと軍が来るはずです。まだ分かりませんんか?私が邸下(チョハ)をおびき寄せたのです。ゆえに、早く、逃げてください。東門、西門、正門はすでに閉ざされています。テモクに捕まる前に逃げてください。これが邸下に出来る、私の、最後の友情です。生きて出られたとしても、二度と、戻らないでください。もし戻れば、その時は私が邸下を殺します。」

王宮の一角。
イ・チョンウンは赤い護衛の服で正装したままイ・ソンと合流しました。
イ・ソンは逃げるようチョンウンに言いました。
ヒョンソクはイ・ソンとイ・チョンウンを見るなり捕まえるよう部下に指示しました。

尚膳(サンソン)はイ・ソンとイ・チョンウンを匿いました。

ヒョンソクが内官の控室の扉を開けて部屋を調べました。
「なんの御用ですか?」
尚膳が部屋から出てきて大きなあくびをしました。
ヒョンソクは尚膳の部屋に世子がいないと思い、別の場所を捜しに行きました。
「やはり、似ているな。」
尚膳は世子に言いました。
「何がです?」
世子はそう言うと、チョンウンとともに王宮から逃げました。

辺首会(ピョンスフェ)のテモクの部屋。
「世子を逃がした?」
「殺してください。テモク様。」
ヒョンソクは謝りました。
「あれだけの罠を掛けたのだから掛かるはずだ。私の知らぬ敵がいるな・・・。」

カウンの部屋。
イソンはカウンを見舞に来ました。メチャンは泣いてばかりいるので眠り薬で休ませていると話しました。
「この子は私がこの世で一番大切な人だ。」
イソンはメチャンに言いました。
「はい。殿下。」
メチャンはイソンに調子を合わせました。

竹藪。
イ・ソンは荒ぶる気持ちを剣術の稽古で気を紛らわしていました。恋人と親友から憎まれイ・ソンは傷ついていました。

カウンの部屋。
「お嬢様。お目覚めになってください。主上殿下(チュサンチョナ)は行かれました。」
メチャンは眠った振りをしているカウンを起こそうとしました。
すると辺首会(ピョンスフェ)のチョ・テホが現れメチャンに刀を突きつけました。
「お前。倭館にいた。」
「お助け下さい。」
メチャンは謝りました。
「お嬢様を連れていけ。」
チョ・テホはカウンを誘拐しました。

ウ・ボの家。
メチャンはイ・ソンに会い「カウンお嬢様を助けたければ世子一人で来い」と伝言を伝えました。
「私が世子だとどうして知っているのですか?」
「倭館でお会いした時から知っていました。それより今大事なのはテモクが頭領の大事なお嬢様をさらったことです。どうしますか。今すぐ、助けに行かれるのですか?今行かれたら間違いなくテモクに命を奪われます。私もカウンお嬢様を助けたいです。でもあなたは王になる方です。」
メチャンはイソンに言いました。
「カウンのためにお前を犠牲にすることはできぬ。カウンは大事な教え子だ。いくら大事でもあの子を救うために朝鮮を見捨てることはできぬ。お前に朝鮮のすべての民の命がかかっているのだ。」
ウ・ボはイ・ソンを説得しました。

暗い部屋。
カウンは起き上がるとチャンが現れました。
「ここはどこなのですか?」
「テモク様の御屋敷です。テモク様がお嬢様をお呼びです。」

テモクの部屋。
「お前がハン・ギュホの娘ハン・ガウンか。」
テモクはカウンに言いました。
「あなたが辺首会(ピョンスフェ)の首長、テモクか?」
「私を知ってるのか?お前の父が死んだのは世子の命令で私を調べたからだ。」
「正義を貫いた父は無念の死を遂げたのに、お前が生きているとは世の中は不公平だ。」
「正義は力のある者の物だ。無力は世子を信じて正義を語った父が愚かだったのだ。」
「違う。私はあなたのような人と手を組まず無力な民の側に立った父を誇りに思う。」
(抜刀する音。)
「まさかと思ったが奴が助けに来たようだな。」
テモクが言うと、扉が開きました。
イ・ソンは間者に刀を突きつけられて現れました。

感想

仮面の王イ・ソン(韓国語: 군주-가면의 주인, 中国語: 君主-假面的主人)14話の感想です。

イソンの側近、ヒョンソクは実はテモクの部下だったようですね。服や口調が違っているので一瞬別人かと思いましたが、目の形を見るとヒョンソクに似ています。

ヒョンソクはイソンにイ・ソンが見つけたと偽り本物の解毒剤を渡して気味尚宮(キミサングン)に毒味させるよう提案しました。それで尚宮が解毒剤を口にして死んだので、イ・ソンが自分を毒殺しようと信じ込んでしまいました。

感情的になったイソンはテモクに頭領の正体をバラして、自分を使って欲しいと頼み込みました。イソンはカウンにも頭領が父を殺したイ・ソンだと吹き込みカウンは混乱しつつも、イソンを避けています。とうとうイソンはイ・ソンを殺すためにテモクに協力してしまいました。

途中でメチャンは義父の尚膳にイ・ソンは悪い奴じゃないよ、聖君になられるお方だと忠誠心を見せました。尚膳もそんな娘の言うことをある程度認めていました。尚膳はそれだけメチャンを信頼しているようです。

イ・ソンの正体がバレたことでテモクは孫娘が未だにイ・ソンを慕っていることに激怒しました。テモクはイ・ソンを殺すためにカウンを誘拐して、テモクの家にイ・ソンが現れ、カウンはイ・ソンが自分を彼の命よりも愛していると悟るのです。

自分の命より大事な愛する人。確かにそれだけの愛というか、忠誠でもあるんですよね。愛に忠誠心がプラスされているといいますか、イ・ソンにちょっとMなところがありますね。カウンはSで。人が他人を信じる根拠として最も説得力があるのが「自分のために命を捨てられること」です。これは国家の君主がすべての国民に求める絶対条件、独裁国家が継続するための絶対条件でもあります。つまり永続的な結婚生活の絶対条件でもあります(笑)

笑っちゃいますね、お互い命を投げ打つ忠誠心で結ばれることが本当の愛だと信じているのですから。愛というより子育ての絶対条件、ですよね。子に支配されているともいえます。本能でそういうところはある程度決まってますから、世の摂理ともいえましょう。日本で言えば、(どんな我儘にも、何事にもブチ切れない)献身的な妻(観音が日本の無意識的な理想像)、子煩悩で稼ぎのよい父親が理想といったところでしょうか。

次回は世子イ・ソンの身が危ういようですね!続きが気になります。

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薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置

朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ