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仮面の王イ・ソン6話のあらすじ感想 Ruler:Master of the Mask 李煊

仮面の王イ・ソン6話のあらすじと感想

仮面の王イ・ソン

あらすじ

世子イ・ソンは護衛武士のイ・チョンウンと剣術の稽古をしていました。イ・ソンの剣の腕前は日に日に上達していました。すると行商人が現れイ・ソンに手紙を渡しました。報告書には揚水庁(ヤンスチョン)が商人に貸した金をすべて回収し店を取り上げられた者もいると書かれていました。イ・ソンは憤りテモクの狙いがわかりませんでした。チョンウンはテモクが民から財産を奪うためでは?と言うとイ・ソンはそれにしてもやり方が拙いので他に理由があると思いました。

イ・ソンはイ・チョンウンと辺首会(ピョンスかい)の隠れ里に行き銅などを蓄えている様子を調べました。そこに行商人の姿のハン・ガウンが連行されてきました。

チョ・テホはカウンの顎に触れて帽子の紐をほどきました。キム・ウジェが隠し財産がバレないよう念押しして去るとテホはカウンたちを始末するよう手下に命じました。

イ・ソンとイ・チョンウンは刀を抜いて飛び出すとテホの手下を倒しました。ハン・ガウンはおそるおそる刀をテホの首に突きつけましたがテホはその刀をはらいのけました。イ・ソンは間一髪のところでカウンを抱き寄せると行商人とともに逃げました。テホは逃げたカウンたちを追いかけるよう命じました。

二人の行商人は散り散りに逃げました。イ・ソンは追っ手を倒すとカウンに手を差し伸べ馬に乗せました。テホは手下に矢を放つよう命じました。イ・ソンとカウン、イ・チョンウンは矢をかわすと馬で逃げました。

(女性の歌♪)

イ・ソンは美しい竹林を馬で掛けました。風で覆面が取れ、カウンはイ・ソンに気が付きました。カウンが振り返るとイ・ソンは以前に見たことのないようなたくましい武人の表情をしていました。

イ・ソンは竹林の中で馬を降り、カウンを降ろしてあげました。
「チョンス若様(トリョンニ)。」
「誰のことか知りませんが、私はチョンス若様ではありません。では。」
イ・ソンは一人馬に乗って去りました。
「お嬢様!アイゴ~お嬢様!」
イ・ソンが去った後に二人の行商人が合流し、カウンの無事を喜びました。

京畿道の任房(イムバン)。
イ・ソンとチョンウンが任房に帰ると京畿道接長(キョンギドチョプチャン)と行商人たちが頭を下げてイ・ソンの帰還を出迎えました。
「おかえりなさい、頭領。」
「もうやめてください。」
イ・ソンは恥ずかしくなりました。
「皆が慕っているから威厳を示させてやったのだ。」
「私は黙っていても威信と尊厳と気品に満ち溢れています。」
「はっ。図に乗るな。その威厳を失う前に中へ入ろう。」
接長はイ・ソンの肩を組み部屋に上がりました。

任房(イムバン)の部屋。
イ・ソンは行商人たちに貨幣を使って取引をしないように言いました。忠清道(チュンチョンド)接長(チョプチャン)は驚きました。イ・ソンは綿布を貨幣の代わりに、大口は金銀で取引すれば当分市場は大丈夫だと言いました。イ・ソンは京畿道(キョンギド)接長(チョプチャン)に近頃銅の取引をした者がいないか尋ねました。接長(チョプチャン)は三年ほど取引をみたことはなく銅は倭国から仕入れているが近頃は情報が入ってこないと言いました。イ・ソンは京畿道接長(チョプチャン)に銅の仕入れを調べるように頼みました。

カウンが任房(イムバン)を訪ねて来ました。カウンはイ・ソンが頭領と呼ばれていることを不思議に思いました。イ・ソンはチョンス若様ではないとカウンに言いました。
「私が約束を守らなかったから知らないふりをするのですか?」
「私はその人ではありません。あなたと約束した覚えはありません。手紙のやりとりもしていません。」
イ・ソンはそう言うと、カウンの傷ついた足を見るなり手を引き小屋に入って傷の手当をしました。イ・ソンは女性用のきれいな靴をカウンの足に履かせてあげました。イ・ソンはカウンにここまで来た事情を尋ねました。

夜の任房(イムバン)。
イ・ソンが物憂げに佇んでいるとイ・チョンウンはカウンお嬢様のことが気になって落ち着かないのかと尋ねました。
「これまで私と関わらず幸せに生きてほしいと会わずにいたのも、私がチョンスと呼ばれても知らぬふりをしたのに、どうしてこうも寂しいのだろう。」
「今からでもご自分がチョンスだ、世子だと明かしてはどうですか?嘘がばれなくてよかった。そうおっしゃると思っていましたけど違うのですね。」
「そうだ。あの娘に会っても見破られなかったことがよかったのか・・・。」

(女性の歌♪)

回想シーン。
馬から降りたイ・ソンがカウンにチョンスではないと言う場面。そしてイ・ソンがカウンの足の傷の手当をして再びチョンスではないという場面。

カウンは眠れず任房(イムバン)の中を散策しました。カウンが蛍の光に導かれると、そこにはイ・ソンがいました。イ・ソンは五年前にカウンに贈って返された月と太陽のノリゲを手に持ちそれを大事そうに眺めていました。
「またそのような目で見る。私がチョンスという人だとまだ思っているのですか?お嬢様の初恋の人ですか?」
「はい。そっくりなのです。チョンス若様ではないと言われるたびに心が痛みます。明日漢城府(ハンソンブ)に行かれると聞きました。」
「ええ。私が行って市場の借金の問題を解決します。お嬢様はあとからゆっくり来てください。」
「いいえ。私はどうやって解決なさるのか直接この目で確かめます。」
「危険な道なので後からゆっくり来るほうが・・・。」
「では。明日お会いしましょう。」
カウンは去りました。
「相変わらず意地っ張りだな・・・。」

夜の王宮の大妃の部屋。
「主上はすっかりテモクの言いなりです。どうすればいいですか?」
大臣のソンギ(大妃側の勢力)が大妃に相談をしていました。
「はあ。主上が自ら目覚めてくればよいのですが。私が一度主上に会ってみましょう。」
大妃は答えました。

日中の便殿(ピョンジョン)会議。
チンミョンは戸曹判書(ホジョパンソ)のチョン・ホンスンを解任し新たにソ・ホスを任命するよう上奏しました。イソンはそうしてくださいといいました。ホ・ユゴンは揚水庁(ヤンスチョン)の井戸から水を盗んだ者と堤防を壊した者の処刑(絞首刑)を要求しました。
「そうしてください・・・ちょっと待て。国の禄を食む者がなぜ民の苦労を顧みず揚水庁(ヤンスチョン)の権利ばかり守ろうとする。貯水池の堤防を壊したから絞首刑にするだと!?」
イソンは父の死を思い出し心を痛め、次に怒りが湧いてきました。
「揚水庁(ヤンスチョン)に裁判権があります。必要があれば死罪にできるよう求めているだけです。」
チンミョンは言いました。
「揚水庁(ヤンスチョン)の裁判権は水の所有に関することだけだ!人命に関してではない!すぐに罪なき民を開放せよ!」
イソンは声を荒げました。
大臣たちはどよめきました。

大妃の部屋。
大妃はイソンを部屋に呼ぶと、イソンが民を放免したことを褒め国の威信が高まっていると言い、これからも国の威厳を保ってほしいと言いました。

辺首会(ピョンスかい)の屋敷。
仮面をつけたイ・ソンは両班の姿でテモクに会いました。イソンはテモクを見るなりおじぎをして、仮面を外しました。
「自分の命をかけても助けたい者だったのか?今日チムの毒を飲まねば生きられぬとわかっていいながらなぜああした?」
テモクはイソンに尋ねました。
「間違っていました。お許しください!」
イソンはそうい言うと胸を押さえて苦しみ出しました。
テモクは二度と逆らうな、逆らえば主人を交代すると毒薬を床に置きました。
イソンは床を這ってチムの毒を手にしました。

テモクはキム・ウジェに会うと姿を見せない愛孫の様子について尋ねました。キム・ウジェは交易で倭国と関わっていると答えました。

港。
お嬢様の姿に着飾ったファグンは倭人の商人に我々の綿布と金四十万両を交換したいと言いました。倭人の商人は三十五万両だと値切ると、ファグンは四十万両で取引したら次には二倍に取引量を増やすと約束しました。倭人の商人はファグンの度量の大きさを褒めて取引を了承しました。

山。
世子のイ・ソンはハン・カウンを馬に乗せて掛けていました。イ・チョンウンが先に行って道案内していました。カウンはなぜイ・ソンの馬に乗らねばならないのかと尋ねました。イ・ソンは険しい道だと言ったはずだと答え、イ・チョンウンの馬に乗るよりマシだろうと言いました。
「世の中のすべてに通じどんなことも解決でき見返りは信義だけという。ただの噂ではありませんよね?」
カウンはイ・ソンに言いました。
「それを噂というのではありません。名声というのです。」
「朝鮮一有名な人になりたいですか?」
「ええ。あの王宮にいる友に届くほど有名にならねばなりません。今から漢城府(ハンソンブ)まで一気に行きます。」
イ・ソンはそう言うと馬を駆りました。

山。
イソンは仮面を外し、遠くの盆地に見える王宮を眺めると、崖下にに身を投げようとしました。見ていた下級武官は飛び出しイソンを救いました。
「誰だ。誰の命令で尾行した!」
イソンは武官に怒鳴りました。
「違います。感謝をお伝えしたくて参りました。主上殿下(チュサンチョナ)が放免してくださった者の一人は私の父なのです。父の命をお救い下さり感謝しております殿下。」
ヒョンソクは土下座して一生懸命言いました。
「救った・・・というのか?」
「はい。私の父をお救いくださいました。有難き幸せにございます。」
「私が人を救った?愚かな私にも一人の民を救えるのだな・・・。邸下(チョハ)だったらこんな王にならなかっただろうに。」
イソンは泣きました。
「殿下・・・。」
ヒョンソクはイソンの悲しみに同情しました。

夜のチルぺのソムン市場。
弟分の男はサンドという兄貴にどうだったか尋ねました。
イソンの母はカウンはまだ戻らないのか尋ねました。
皆はカウンと借金の心配をしていました。

漢城府(ハンソンブ)の大きな屋敷。
イ・ソンとカウンは漢城府(ハンソンブ、首都)に着きました。イ・ソンは今夜ここで朝鮮中の豪商が着て会合が行われるとカウンに言いました。
「私が助けてほしいのはソムン市場の貧しい民です。裕福な豪商ではありません。」
「豪商もまた揚水庁(ヤンスチョン)に借金の返済を迫られ危機に瀕している。」
「頭領様(トリョンニ)。豪商は何としてでも生き抜く力があります。ですが貧しい民は今回のことで路頭に迷うかもしれません。」
「判っています。」
「ならなぜ市場ではなくここにいらしたのですか?王宮まで届く名声を手に入れるには豪商を助けたほうが得策だからですか?」
「私を誰だとお思いですか?私はこの国の王でも権力者でも豪商でもありまsねん。その私がどうやって問題を解決すると思いますか?」

辺首会(ピョンスかい)。
「全羅道(チョルラド)は塩を原道(カンウォンド)へ三十袋。慶尚道(キョンサンド)に二十袋。咸鏡道(ハムギョルド)へは塩と米を受け取り銀を送ってください。」
キム・ファグンは采配を振るっていました。
「揚水庁(ヤンスチョン)への借金がまだ銀十両ほどあります。」
勘定をしていた豪商は言いました。
「今回は乗り切りましたがまた返済を迫られます。当分貨幣での取引は控えましょう。」
ファグンは言いました。
「当分乗り切れるとお思いですか?」
イ・ソンがファグンの前に現れました。
「邸下(チョハ)・・・。」
ファグンはつぶやき目を潤ませました。
「頭領。手を尽くしてもなかなか会えなかったのに、まさかここで出会うとは。」
豪商の一人が言いました。
「頭領?」
ファグンは首をかしげました。
「今度の総会が開かれると聞きましたが・・・。なぜここにおいでですか?」
別の豪商が言いました。
「朝鮮中の豪商たちが一堂に会しいつ潰れるか心配していると来ましたが。フッ・・・それは本当のようですね。」
イ・ソンは笑みを浮かべました。
「それはどういうことですか?」
「揚水庁(ヤンスチョン)がなぜ急に借金を返せというのか、どうして今なのか何一つわかっていない。本当にうまく危機を乗り切ったとお思いですか?」
「頭領様は理由をご存じですか?」
ファグンはイ・ソンに尋ねました。
「ああそういえば。私が大悪党の頭のホンを捕らえたのですが噂は聞きましたか?その者に殺された商人を一人助けました。」
「自慢話をしてる場合?」
庭で立ち聞きしていたカウンは呆れました。
「待っていればわかります。」
イ・チョンウンはカウンに言いました。
「その商人が言うには大悪党のホンが初めて現れた時に金を出せないという貧しい商人を殺したそうです。まわりの人々はそれを見て恐れをなして金を出し始めました。しかし次第にそいつの仕打ちが酷くなっていき、ある日その商人を殴り始めた。その時こう思ったのです。ホンが初めて現れた日に力を合わせて立ち向かっていたら。いや、殺された商人に金を貸していたら自分は助かったのではないか。今大丈夫だからと知らないふりをしたから次は自分の番だと。今ここにいる方々はその商人と何が違いますか?危機を乗り切った?力を合わせて乗り切りましたか?守るべき礎を抜いて今にも倒れそうな柱がわかりませんか?」
イ・ソンは数名の豪商を前に演説しました。
「市場の商人から借金を取り立てるなというのですか?」
ファグンはイ・ソンに尋ねました。
「市場の商人を見捨てるなというのです。金を取り立てるのではなく貸してやってください。」
イ・ソンは言いました。
「だが金を貸してまたこういうことがあれば我々も潰れてします。」
豪商の一人が言いました。
「市場の商人が倒れれば、次は豪商の番になるでしょう。」
「!」
豪商たちは恐怖を覚えました。
「揚水庁(ヤンスチョン)の欲深い者たちが市場の商人を食い物にして満足するでしょうか?それで本当に終わるでしょうか?」
「我々も商人です。頭領のおっしゃる通りにしたら、我々には何が得られますか?」
ファグンはイ・ソンに言いました。
「清国から仕入れた薬草が余ってると聞きました。行商人たちに薬草を全国に流通させましょう。」
イ・ソンは答えました。
キム・ファグンと豪商たちは投票をはじめました。
「どうか、どうか白を。お願い。」
ハン・ガウンは祈りました。

チルぺのソムン市場。
ハン・ガウンがイソンのお母さんたちのところに帰ってきました。
「頭領様が・・・。解決してくださいました。豪商が揚水庁(ヤンスチョン)への借金を返せるようにお金を貸してくれるそうです。」
カウンは皆に言いました。

回想シーン。
キム・ファグンは条件を提示しました。ファグンは揚水庁(ヤンスチョン)がなぜ借金を返せと言いだしたかわからないので理由を付けてほしいとイ・ソンに頼みました。
イ・ソンは揚水庁(ヤンスチョン)を調べる約束を交わしました。
カウンが礼を言うと、イ・ソンは市場の人のためでなく皆のためだと言いました。
「お嬢様の頼みを聞いたわけではありません。ですから守る信義も礼もいりません。」

キム・ファグンの屋敷。
キム・ファグンは庭でコンに気持ちを打ち明けました。
「邸下(チョハ)は必ず生きて会えるって言ったでしょ。」
「はい。お嬢様。」
「邸下(チョハ)のことをしらべて。どうやって生き延びたかどうやって頭領になったのかすべて調べて。」
「どうして追わないのですか?」
「追いかけて、欲を出したら、以前のようにまた消えてしまいそうで怖いの。」

日中の揚水庁(ヤンスチョン)。
商人たちは豪商から借りた金で借金を返しました。
「下の村のチュンサムです。」
「店の権利書を返してください。ソムン市場の(干物屋)キムです。」
「ソンドン商会のキム・ゲリョンです。」
チョ・テホは悔しそうに様子を見守っていました。

ソムン市場。
おじさん(パク・ムハ)が現れ宮中の医官と会う約束ができたとカウンに報告しました。

回想シーン。
ハン・ギュホが斬首された後、城門で刀を抜いてカウンが世子を殺しに来たと恨み言を言う場面。

「待っていてくださいお父さま。お父さまがなぜ亡くならねばならなかったかその理由を突き止めます。」
カウンは亡き父に誓いました。

王宮の内医院(ネイウォン)。
上級の医官(赤い官服)はカウンが持ってきた柴胡(さいこ)という薬を確かめると質の高さを褒めいつ採ったのか尋ねました。カウンは春に採って乾燥させたと答えました。医官は柴胡をカウンに注文しました。

温室付近。
カウンは楹嬪(ヨンビン)の今わの際の言葉を思い出しました。
「東宮殿に壺が隠してあるわ。必ずチョンスに渡して。」
そこに仮面をつけた王様(イソン)が現れ、カウンは頭を下げたまま王様を睨みました。
「わかったのか?」
イソンは護衛に昇格させたヒョンソクに尋ねると温室に入りました。

温室の中。
仮面をはずしたイソンはヒョンソクから母の様子を聞きました。
「母上はどうだった?」
「ソムン市場で薬草を売ってます。」
「母上が?」
「漢城府(ハンソンブ)小尹(ソユン)だったハン・ギュホをご存じですか?その娘が薬房を営みお母さまは妹君と過ごされていました。」
「カウンお嬢様が。そうか。お嬢様が私の代わりに家族の面倒を・・・。」
「覚えておいでの通り、妹の名前はコムルでした。コムルお嬢様はとても元気そうでした。」
「妹がそんなに明るく育ったのか?」
「はい。殿下。殿下。ご家族にお会いください。」
「私も会いたいが、テモクが家族を人質にするだろう。母上とコムルとカウンお嬢様を頼む。頼める人はお前しかいない。」
「王命。しかと承りました!」
ヒョンソクはイソンに忠誠を誓いました。

辺首会(ピョンスフェ)。
チョ・テホは行商人の頭領が豪商を説き伏せ豪商が市場の商人に金を貸して助けたとテモクに報告しました。チャンは朝鮮中で連盟を作り頭領を選挙で選出したと報告しました。
テモクは頭領について調べるようにチョ・テホとチャンに命じました。

ウ・ボの家。
イ・ソンはイ・チョンウンとともにウ・ボを訪ねました。ウ・ボは辺首(ピョンス)が金を集めて銅を隠していたと知りました。
「貨幣が流通しなかったら国はどうすると思う?」
ウ・ボはイ・ソンに言いました。
「造幣権?テモクは造幣権を狙っているのですか?貨幣が無いなら新たに作らねばなりませんが、銅がなければ戸曹で作れません。そこにテモクが現れ自分が銅を持ってるから解決しようと造幣権を得る魂胆でしょう。」
「造幣権か、こんな国だからマッコリが俺を呼ぶのか。マッコリだ~。」
ウ・ボは横になりました。
「ソウン。どうにかして銅を確保する手立てを考えねばなりません。」
イ・ソンはチョンウンに言いました。

キム・ファグンの客主(ケクチュ)。
「行首(ヘンス)に頼みたいことがあります。」
イ・ソンとイ・チョンウンがファグンを訪ねてきました。
「はい。ようこそお越しくださいました。」
ファグンは笑顔で出迎えました。

イ・ソンは銅が倭国からしか手に入らない理由をファグンに尋ねました。ファグンは倭国の商人なら知っていると答えました。イ・ソンは倭館への紹介状を書いてほしいと頼みました。ファグンは倭国に詳しい者を紹介すると約束しました。イ・ソンが茶を飲んでいる様子をファグンは嬉しそうに眺めていました。
「なぜそう見つめるのです?」
「私がおわかりになりませんか?私はそんなに変わりましたか?」
「私をご存じなのですか?」
「私の・・・命を救ってくれた人です。」

回想シーン。
「ファグンと言います。また会えた日に名前を呼んでくださいますか?」

「ファグン・・・ファグンと言いましたか?」
「覚えておいでですか?」
「あの時も助けてくださったのにお礼を言えませんでした。」
「お礼などいいのです。こうしてお会いできたことがどれほど嬉しいかわかりますか?」
「はぁ・・・。」

夜。
パク・ムハは油断して下を向きながら歩いて役所の門を出ました。

回想シーン(声のみ)。
「漢城府(ハンソンブ)の将軍パク・ムハを連れて行ったらどうだ?官吏がいたら何かと役に立つだろう。」

「あ~!」
パク・ムハはみすぼらしい姿のウ・ボにぶつかりかけて驚きました。
「自分より男前の目上に挨拶せぬか。」
ウ・ボはパク・ムハのおでこを叩きました。
「いきなり現れたら死神みたいで驚くに決まってます!この人たちは?」
「お久しぶりです。」
イ・ソンはパク・ムハに声を掛けました。
「あ~!あんたはあの時(死んだハン・ギュホ宅の)庭で(涙を流して)跪いてた。あ~。そうだ。こいつ。で、この人は?」
パク・ムハはイ・チョンウンを見て言いました。
「初めまして。」
編み笠を深くかぶったイ・チョンウンはパク・ムハに言いました。
パク・ムハは顔を見ようとしましたが、チョンウンは頭を下げました。

酒場。
パク・ムハは三人に酒をおごられました。パク・ムハはすっかり酔っぱらってしまいました。
「昔は邪魔ばっかりしてたくせに今度は出世しろと?」
「あの時は機が熟していなかったが今は時期が来た。銅さえてに入れば出世街道まっしぐらだ。上までチュ~ッチュッチュッ。」
ウ・ボはパク・ムハに頭突きをしました。
「これに印を押してください。約束です。後は私がすべてやりますから。」
イ・ソンはパク・ムハに契約書を渡しました。
「銅を手に入れたら重臣にしてやるが手に入れられなければ爺さんにマッコリを一生貢ぐ・・・。お安い御用だ。銅だけでいいんだろ?や~。」
パク・ムハは印を押しました。

港。
イ・ソンは別の港に行こうと港に行きました。
イ・チョンウンは眠ったパク・ムハを背負いました。
そこにファグンが男装して案内すると現れました。
イ・ソンはファグンの手を取り船に乗り込みました。

夜明け前。
パク・ムハはいびきをかいて眠っていました。ファグンもうとうとしていました。
イ・ソンは上着を脱ぐと、ファグンに掛けてやりました。イ・ソンが目を閉じるとファグンは目を開けてイ・ソンを見つめました。イ・チョンウンは眠らず見張りをしていました。

別の港。
ファグンはイ・ソンとパク・ムハとイ・チョンウンを宿屋に案内しました。正気に戻った
パク・ムハは契約書を見せられ戸惑いました。すると美女が楼閣に現れパク・ムハに流し目を使いました。
「朝鮮一の妓生。メチャンです。」
ファグンはパク・ムハに教えてあげました。
「礼を言う。ここに連れてきてくれて感謝する。」
パク・ムハは心を改めました。

キム・ファグンは取引相手の倭人に会い日本語で状況を尋ねました。
「海賊が銅を持ち込む船を略奪していると聞きました。」
「いや~それが、海賊に略奪されたら◎※△(イキドオリがバクハツされて)切腹でもする奴らなのに、略奪されたのにお金をふんだんに使いながら、あっちこっち巡っているんじゃないですか。」
「略奪を受けたように見えない。そんな話ですか?」

港の宿屋。
「アイゴオルシ。」
男の声がしてイ・ソンが振り返るとそこにキム・ウジェが現れました。イ・ソンはキム・ウジェを追いかけようとしてファグンに制されました。
「ここに来て正解でした。」
「それは、どういう意味です?」
「あの者は辺首(ピョンス)の頭目の息子です。朝鮮を覆う黒い雲のようです。」
イ・ソンは妓生の接待を受けているキム・ウジェを見て言いました。
「・・・・・・。」
「あの黒い影が何をしようとしているか確かめなければいけません。」

真夜中の妓楼。
キム・ウジェは眠っていました。
イ・ソンは部屋に忍び込むと何者か(ファグン)がキム・ウジェの服から目印が書かれた地図を盗み出していました。イ・ソンがファグンから地図を奪おうとするとファグンは素早い動きで抵抗しました。イ・ソンはファグンの手首にある玉の腕輪を見ました。

感想

仮面の王イ・ソン(韓国語: 군주-가면의 주인, 中国語: 君主-假面的主人)6話の感想です。このドラマ、面白いです!話の内容はとても深刻なのに、その現実味のなさがかえってやわい雰囲気が出ていて、イ・ソンとカウン、ファグンとイソンの軽い感じの甘い表情が優し気で癒し系ですね!毒に冒されたイソンは民を救うために命を懸けました。そしてイソンは忠臣を得ることになり、つらい日々でもやっとのことで正気を保っています。

キム・ファグンはなぜか豪商の頭領として朝鮮一の豪商になってます。意味がわかりませんが、テモクとキム・ウジェの支援あってのことでしょうか。ファグンもまた木綿を売って銅を買い集めています。

イ・ソンは行商人の頭領に、ハン・ガウンはソムン市場の頭領、四人の主役は皆何かしらの組織の頭目になっています。

人を率いることは簡単なことではなく難しいことなのに、それをやってのける四人は賢くて度胸もある、ふつうの人から見たらちょっと羨ましいスペックの人たちですね。ふつーは困難があるとストレスで頭を抱えて病気になってしまうところを、この人たちはそうならずに元気になっているのですから、ストレスにも極めて強い設定ですw

そしてパク・ムハという親しみやすいキャラの正義漢が加わることで、主人公側の好感度アップ!ウ・ボという賢者の支えもあってイ・ソンはリーダーとして強い男に成長していました!

今回はカウンちゃんとイ・ソンがお馬でラブラブ♪なシーンがロマンティックでした。イ・ソンに心を寄せるファグンも積極的!

続きが楽しみです。

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朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置