運命のように君を愛してる20話
目次
あらすじ
運命のように君を愛する
結婚式場。ゴンとミヨンは遅れていました。おばあさんはタク室長にみんなを帰すよう指示しました。タク室長がマイクでアナウンスをしておばあさんがみんな謝っていると、ゴンとミヨンが現れました。
「アイゴ。まだ結婚式は終わっていないのに、どこへ行かれるのですか。」
ゴンはみんなに言いました。
「アイゴ。アイゴ。どこ行ってたのよ。」
おばあさんはゴンを叩きました。
「早く結婚式をしよう。」
ゴンは言いました。
「そうね。何があるかわからないから。アイゴ。アイゴ。」
おばあさんは喜びました。
みんなは二人を拍手で祝福しました。
「ミヨン~!間に合った?」
ミヨンの韓服に正装したミヨンのお母さんが駆け付けゴンとミヨンに抱き着きました。
タク室長は「ロマンティックな結婚式」の司会を続けました。
ゴンとミヨンは腕を組んでバージンロードを歩いてア印譜の前に立ちました。
ヨンがテーブルのローソクに向かって指を鳴らすと、不思議と炎が灯りました。
「私、イ・ゴンは」
「私、キム・ミヨンは」
「キム・ミヨンを妻とし」
「イ・ゴンを夫とし」
二人は指輪を交換しました。
「一生愛して慈しみ、死が二人を分かつまで、いいえ、その先も永遠に共にいることを誓います。」
ゴンとミヨンは結婚を誓い、口づけをしました。
みんなは拍手で二人の結婚を祝福しました。
済州島の海辺の道。
ゴンは赤いオープンカーの助手席にミヨンを乗せて済州島に行きました。ゴンは、まずはアマダイを食べてハルラ山に登ってミカンを食べれば二泊三日が過ぎると言いました。ゴンはせっかく一か月のハネムーンを計画したのにと言いました。ミヨンは新しい企画があるから忙しいと言いました。
リゾートホテル2009号室。
ヨンは部屋に忍び込みました。
「ドラゴン要員。作戦名はリバイバル・マカオ。ワン会長の命令でこの済州島にやって来た。わかったか?」
サングラスと黒いスーツに変装したタク室長は、同じ格好をしているヨンに言いました。
「はい。タク室長。いえ。タク要員。質問があるのですが。なぜリバイバル・マカオと?」
ヨンが言うと、タク室長は窓のブラインドを閉めました。
「それはだな。三年前、マカオで起きた社長の事件を知ってるか?」
「三年前というと、一夜の超スピード恋愛で妊娠した。」
「会長はそれが狙いなんだ。」
「でも兄さんと姉さんは・・・カタツムリ夫婦は既にラブラブでは?」
「きっかけは数日前だ。イ・ゴン、いや、カタツムリの夫が会長を挑発した。」
数日前。
「以前のように一発で決めて。十か月後には孫を抱かせてね。」
ワン会長はゴンに言いました。
「ダメだ。思えばカタツムリと新婚生活を楽しんでない。だから半年は結婚生活を楽しむつもりだ。ははははは。」
ゴンはおばあさんに言い返しました。
「ダメよ。数日でも惜しいわ。」
「俺は甘い新婚生活を楽しむんだ!」
「甘い新婚生活はいいわよ。でも最終形はあれじゃない!」
「絶対ダメだ。」
「三か月は?」
「俺はカタツムリとの新婚生活を楽しむんだ。」
タク室長は会長のひ孫を抱きたいという命令をヨンと一緒に行動に移しました。
2006号室。
ミヨンとゴンは6の数字が動かないことを確かめて部屋に入りました。通路の向かいには2009号室がありました。2009号室にはタク室長とヨンが二人を監視していました。
夜になりました。
ゴンは庭のベンチでミヨンと抱き合っていました。
「へっへっへ。」
タク室長とヨンはスナック菓子を食べながら甘いハネムーンを見守っていました。
ゴンのお母さんの店の前。
パク社長とお母さんの娘婿は「あの薬(精力増強剤)」をタク室長がうまく仕込んだことを想像して喜んでいました。
ホテルのバー。
タク室長はバーテンダーに白い粉を渡しました。
「ミヨンさん。今夜は俺たちの初夜だ。マカオでの記憶はないし。だから、今夜はしっかりやらないと。」
ゴンはミヨンに言いました。ミヨンも同意しました。
二人の前に、赤いカクテルと緑のカクテルが運ばれてきました。
ゴンは「ダニエルがやってたラブショット」をしたいと言いました。
ミヨンは「いつから私を調べてたの?」とゴンを疑いました。
ゴンは好きな人を見るのは当たり前だろと言いました。
二人はカクテルを一気に飲み干しました。
「ミヨンさん。女性が酒をそんな風に飲むな。」
「これはカクテルよ。女性がお酒を飲んだら悪いの?」
「お前のために言ってるのになぜだ。」
「お前・・・もう帰る。」
ミヨンは立ち上がりました。
「行けよ。行けよ。どうせ部屋で会うんだ。それにしても、どこかで飲んだ味だな。」
ゴンは不思議に思いました。
ホテルの廊下。
ミヨンは「ああ・・・ぼーっとしてきた」とふらふらしながら部屋に入りました。
「あ~ゴンさん・・・。」
ミヨンは靴を脱いでベッドに寝転びました。
ゴンもまたふらふらしながら2009号室に入ろうとしていました。
「2006号室なのにどうして開かないんだ。開けゴマ。」
ゴンがふらふらしていると、マスクをしたタク室長とヨンが反対側の2006号室にゴンを案内しました。ゴンはタク室長のサングラスを取りました。ヨンが慌てて自分のサングラスをタク室長にかけてあげました。ゴンは「登山者だ」と意味不明な事を言いながら2006号室に入りました。
ゴンはベッドに行き、上着を脱いでダイブしました。ベッドにはミヨンが眠っていました。
「あ~。あ~。」
ゴンはベストとネクタイを取りました。
ミヨンは目を閉じたまま、ゴンに抱き着きました。
ゴンはふとんをすっぽりとかぶりました。
月夜の朝鮮の楼閣。
朝鮮時代の官僚の服を着たゴンは婚礼の衣装を着ているミヨンと「米米米米米」と言いました。
「麦・・・。」
「米米米米・・・。」
「麦・・・。」
朝。
「うわ~!」
ゴンとミヨンは悲鳴をあげました。
二人はいつの間にかベッドの中で、裸になっていました。
「この夜をずっと待ち焦がれていたのに、これは一体どうして!どうにかなりそうだ!どうしてこんなことになったんだ!」
ゴンは動揺しました。
ミヨンも何も覚えていませんでした。
ゴンは2009号室のドアを叩きました。
「子の部屋にスパイがいるのは間違いない。早く開けるんだ!」
ゴンが言うと、タク室長とヨンが出て来ました。
「どういうことだ!タク室長。ヨン。二人とも許さない。」
ゴンは怒鳴りました。
ミヨンは許してあげようと言いました。
タク室長とヨンは開き直りました。
すると、ミヨンは初めて怒り出しました。
ゴンがミヨンを抑えている間、タク室長とヨンは逃げ出しました。
昼間のレストラン。
ダニエル・ピット(キム・テホ)はセラのお母さんに会いました。テホは子どもの頃の写真を見せて、話してくれるように頼みました。お母さんは、写真の女の子はセラだと言いました。そこにセラも来ました。
セラはお母さんと二人で話し会いました。テホは少し離れた席で二人を見守っていました。セラは「お母さんの子でいたかった」と泣きました。お母さんは「自分を哀れむのはやめなさい。私はあなたの母で、あなたは私の娘よ。」と言いました。セラはお母さんに感謝しました。
夜のホテル。
ゴンとミヨンはプールサイドのソファで夜空を眺めていました。ゴンは「ミヨンさんの言う事を聞いたらすべてうまくいく」と言いました。
「俺たちは一緒に指輪を追いかけた瞬間からこうなる運命だったんだ。運命というのは、特別なものだと思ってたけど、違うんだな。今俺の前にいる人、その人さえいれば十分で、他の人なんて考えられない。そんな気持ちが運命だ。」
「私たちが出会ったのが、運命じゃなくても大丈夫よ。私はゴヌシを運命のように愛するから。」
ミヨンは言いました。
ゴンはミヨンと手をつなぎ、自分のせいで、これから悲しい日が来るかもしれないと言いました。
「ゴヌシ。怖がらないで。毎日毎日、瞬間瞬間、一生懸命、愛し合って、一生懸命、幸せになりましょう。」
ミヨンは言いました。
「ミヨンさんが好きな輝くあの星に誓おう。すべての星が消えるまで、毎日毎日、運命のように、あなたを愛するよ。」
「すべての星が消える日まで、毎日毎日、運命のようにあなたを愛します。
「ミヨン。ミヨンニ。は~いい気持ちだ。」
ゴンはミヨンにキスしました。
病院。
ミヨンが診察室から出て来ました。ゴンとおばあさんは立ち上がってミヨンを心配しました。
「双子だって!」
ミヨンはエコー画像を見せました。
おばあさんはとても喜びました。
ゴンはミヨンを抱き締めました。
「俺の甘い新婚生活を奪ったな。返してくれ。まあいいや。」
ゴンはおばあさんに言いました。
セラの家。
インターホンが鳴ったのでセラが表に出ると、テホが書いたポストイットが貼られていました。
「アイスクリームが食べたかったら公園に来て。お兄さんより。」
公園。
テホは階段に座り妹のセラの絵を鉛筆で描いていました。
セラはテホの隣に腰掛けました。
「一か月ぶりに連絡するとはね。」
「時間が必要だった。これからは一生兄と妹だ。互いに気持ちの整理が必要だろ。」
「待っていてくれてありがとう。おかげで少しラクになったわ。その絵は?」
「どうだ?かわいいだろ。妹だ。俺を見ればわかるけど、うちの家系は美形ばかりだ。」
テホはセラの絵を見せました。
「どころで妹はどこ行ったの?」
「俺が、アイスクリームを買いに行ってる間に、いなくなったんだ。」
「ひどいお兄さんね。早く戻ればいいのに。妹を待たせるなんて。」
回想シーン。
「ミヨン!」
少年のテホがアイスクリームを買っている間に、セラがいなくなってしまいました。
テホは今くらいに足が長かったら早く戻れたのに、と謝りました。
セラは今からでもアイスクリームを買って来て早く戻って来てと言いました。
「もう二度と一人で行かない。俺がミヨンの手を握る。」
「オッパ・・・。」
セラ(ミヨン)はすすり泣きました。
テホとセラは手をつないでアイスクリームを買いに行きました。
ある日。
帰国したテホは派手なオレンジ色のスーツを着て、ベンチに腰掛けてセラを待っていました。
すると男子高校生が花束をセラに捧げて告白をしていました。
セラは「オッパ。帰国したの?」とテホに抱き着きました。
高校生は「おじさん誰なの?」とテホに尋ねました。
「世界一セラを愛する者だ。」
テホは答えました。
「本当?」
高校生はセラに尋ねました。
「そうよ。先生が世界一愛する人よ。」
セラは言いました。
高校生は「絶対あきらめないから」と言って去りました。
「よかったの?またとない機会を逃したんじゃ?年下でもよかったんじゃない?」
テホはセラに言いました。
「キム・テホさん。それより彼女でも作れば?世界一愛するのが妹なんておかしいわ。」
セラは兄に言いました。
「そっちこそ彼氏をつくれよ。人気者のキム・ミヨンさん。」
どこかの高級レストラン。
お母さんはヨンと一緒に待っていました。すると、チョン・ジヨンとお父さんが現れました。お父さんは「チョン・ジヨンのお父さんです」と名刺をお母さんに渡しました。
「まずはお食事でも。このレストランはうちの企業の系列店です。お気に召すといいのですが。」
お父さんは言いました。
「どうして黙ってたんだよ。」
ヨンはジヨンに言いました。
「だって・・・お金持ちだから好かれるのは嫌だったの。」
ジヨンは可愛く言いました。
そこに、ワン会長が現れました。
「アイゴ~ジヨンがチョン会長の末娘だなんて。」
ワン会長は一番いい席に座りました。ヨンはおばあさんにお礼を言いました。
ジヨンのお父さんは、結婚させようと言いました。
ヨンのお母さんはとても乗り気になりました。
公園。
ゴンとミヨンは、2歳くらいの幼い息子と娘と一緒にピクニックに来ていました。
ゴンは家庭生活を楽しんでいました。
ゴンは子どもたちに絵本を読み聞かせてあげました。
「昔々、小さな島に公主(コンジュ)が暮らしていました。公主は丸い眼鏡をかけていました。ママみたいに。ところが、公主は算数が苦手で学校でビリでした。ふはははは。勉強は苦手だ・・・公主は病気だった。人の頼みを断れない病気でした。それに人の心も捨てられない病気もありました。困ったな。自分のことを公主ではなく召使と思ってた。おかしな公主でした。隣の国には神経質な王子がいました。王子は最初、公主のことを、カタツムリだと言いました。カタツムリはどこだという風にね。公主はカタツムリのようにゆっくり王子に近づき、ついに王子の心を掴みました。王子は公主なしでは生きていけない病気になりました。人々は王子を心配して悲しみましたが、王子はそんなことは気にしませんでした。公主がそばにいてくれたからです。公主がそばにいて、王子を愛してくれているから、王子はもう二度と、苦しむことはないでしょう。公主と王子は双子を生んで、ずっと幸せに暮らしています。これからも、ずっといつまでも幸せに暮らします。」
ゴンは絵本を読み終えました。
子どもたちは駆け出して遊びはじめました。
ミヨンはゴンに感謝しました。
ゴンもまたそばにいてくれるミヨンに感謝しました。
「過去でも未来でもなく、今この瞬間に私といてくれてありがとう。」
「愛してる。カタツムリ公主様。」
「愛してる。イ・ゴン王子様。」
ゴンとミヨンはキッスをしました。
二人はそれぞれ子どもを抱き上げました。
(完)
感想
運命のように君を愛してる最終回の感想です。ゴンとミヨンは、過去のことでもなく、先のことでもなく、今この瞬間を大事にするという結論にたどり着きました。遺伝病という病気を優先するあまり、安全策という名の不幸な選択をすることよりも、最愛の人と過ごす瞬間を選び取ったのです。
ふくよかで、風貌も美しいとはいえないジヨンは、実はお金持ちのお嬢様で、素直なヨンは逆玉の輿になりました。ジヨンのお父さんはキム・ヨンゴンという俳優さんでいろんな現代劇に出ていますね。
ダニエル・ピット(キム・テホ)も、テホとしてミヨン(セラ)と再会することができました。セラはおそらく母の娘として育ての親とは別離せずに、高校の先生をして生計を立てているのでしょう(それにしてもリッチなマンションですね)。互いに恋に破れた者同士、励ましながら、兄妹という家族の幸せを得ることができました。
ゴンとミヨン、ヨンとジヨン、ダニエルとセラはそれぞれハッピーエンドになりました。
ゴンのおばあさん、ワン会長がなぜしきりにゴンとミヨンの結婚を勧めていたのか。それは、ワン会長もまた夫や息子夫婦を早くに亡くして、人生の無常を悟っていたのでしょう。
ミヨンが生んだ子は、二人でした。ケットンの生まれ変わりを示唆していたのか、どうかはわかりませんが、ハッピーエンドで終わったよかったです。
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