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イニョプの道19話あらすじ「変わらぬ心」

イニョプの道19話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-ストーリーの理解を深める原語表記、たまに注釈つき。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

あらすじ

キム・チグォンの家。
ムミョンはキム・ウンギにイニョプのために父王を倒す計画に加わると申し出ました。キム・ウンギはムミョンに父親を捨てて太上王(テサンンワン)イ・ソンゲを選ぶように要求しました。その話を聞いていたイニョプは二人にやめるように言いましたがムミョンもキム・ウンギも聞く耳を持ちませんでした。

ムミョンの後を追いかけるイニョプ。イニョプはムミョンにサウォルを殺して自分の命を狙っているのは太宗(テジョン)イ・バンウォンなのかと尋ねました。ムミョンは父王がイニョプを殺そうとしていることを認めました。イニョプは自分のやり方でやるので父王を倒さないように言いました。
「お父さまを大切にして。私は消えるから。」

キム・チグォンの部屋。
キム・ウンギはムミョンがイニョプを守るために我々マヌォル党の側についたとキム・チグォンい報告しました。キム・ウンギはムミョンが取引に応じなくても王に疑念を抱かせることができるとキム・チグォンに言いました。キム・チグォンはイニョプはもはや王にもムミョンにも頼ることはできぬと息子に言いました。

夜の王宮。
ムミョンは父王太宗イ・バンウォンに謁見しました。イ・バンウォンは太祖がもつ玉璽(ぎょくじ、オクセ)が欲しいとムミョンにいいました。ムミョンは玉璽とイニョプへの脅しをやめるように言い自分を自由にしてほしいといいました。太宗はイニョプを殺す命令は取り下げており、それは我々父子の仲を引き裂くたくらみであるといいました。

朝の古刹。
「ムミョンを、ほうっておいてください。」
イニョプはキム・ウンギにムミョンを利用しないように言いました。キム・ウンギは下女になったばかりのイニョプに気付かなかったり、一緒に逃げようと言ったのがつらかったのか?ほかの女人と婚姻したのがつらかったのか?とイニョプの心が自分にない理由を尋ねました。
「私は自分に絶望した。どんなときだろうとムミョンは、君のためにすべてを懸けていた。私はできなかった。父を捨てられなかった。逃げようと言ったのに拒絶する君を受け入れた。自分の居場所を失うのを恐れた。でもムミョンの奴はすべてを懸けるとはこういうことだと身をもって示している。奴に熱意で負けたのは屈辱だった。最後に君のために私のすべてを懸ける。」
「私の願いは、両班に戻ること・・・違う。サウォルが帰ってきてくれるなら、お父さまが帰ってきてくれるなら下女だっていい。死ぬまで雑巾がけをしていてもいい。おとうさまが私に遺した言葉がある。生きろ。必ず生き残れと。私は生きて父の無実を明らかにし家門を復権させて復讐しろという意味だとばかり・・・でも違ったの。お父さまは私に生きていてほしかっただけ。復権や復讐をするためでなくても、ただ、生きているだけで十分意味がある。たったひとりになっても、奈落に落ちてもくじけず生きよと言いたかったの。だからおにいさまも生きて。どんな苦難にみまわれても両班ではなくなったとしても、私がいなくても・・・生きて。私も生きる。精一杯。」

ホ家。
カン氏夫人はタンジとタンジの母を部屋に呼び腹の子の様子を尋ね、労わりました。いつもより優しいカン氏に二人は不安になりました。入れ替わりプンイがカン氏夫人の部屋に入りました。タンジの母はまさかプンイがタンジを殺す命令を下すのではないかと思いました。タンジの母はタンジの手を引いて厨房に行き逃げようと言いました。
「泥まみれでも、死ぬよりマシだって。」

北のハムンの屋敷。
ムミョンはキム・ウンギに会いました。キム・ウンギは太上王イ・ソンゲがムミョンに不信感を抱いているというと「大事なのは真心だ」とムミョンはイ・ソンゲに謁見しました。
「お好きになさってください。父上を気のすむまで罰し、許せぬのなら許さないでください。」
ムミョンはイ・ソンゲに言いました。
「今主上を討てば容易に宮殿を掌握できるはずです。大義は殿下にあります。」
キム・ウンギもイ・ソンゲに言いました。
「ひとつ条件があります。玉璽を出してください。」
ムミョンはイ・ソンゲに言いました。
イ・ソンゲは玉璽を渡すにはイ・バンウォンが自らハムンに来なければならないと条件を出しました。

ムミョンはキム・ウンギに必ず今上イ・バンウォンをハムンへ連れて来ると約束しました。キム・ウンギは太上王は我々マヌォル党の盾でありあとは兵判のホ・ウンチャムがどちらの味方につくかだと言いました。

ホ家。
キム・チグォンは味方になるようにホ・ウンチャムを説得していました。ホ・ウンチャムはムミョンをおそれてイニョプを消す指示を取り下げたと言いました。
「我々は一万の兵を準備しており北方の大将もこれに準じています。見て見ぬふりをしてほしいのです。兵判が参加なされば主上に勝ち目はありません。成功すれば栄光は兵判のもの。失敗したらなかったことにすればいいのです。王室の事に干渉せずに結果を待っていてください。」
イニョプは二人の話を扉の裏で立ち聞きしていました。

イニョプはキム・チグォンに話があるというと、キム・チグォンも話したいことがあるので家に来るように言いました。

ホ・ユンソは腹の大きくなったタンジを盗み見て自分を無視しているタンジに優勢に立てる策を考えましたがタンジが来ると隠れてしまいました。

枯山。
「許して。私たち、この世で会うのはやめよう。母さん、お前を守ってやれないの。次はこんなダメなお母さんじゃなくて両班の家に生まれて幸せになってね。がわ子や。さようなら。」
タンジは身を投げようとしましたがホ・ユンソに止められました。
「つらいのはわかるが道理に外れてる。俺が冷たくしたからか?こんなのだめだろ!」
「私はもうすぐオギさんみたいに始末されるんです。ごめんなさい・・・・。旦那様・・・。」

ホ・ユンソはタンジを背負って家に迎えました。奴婢を背負う両班の男を人々はじろじろと見つめました。
「タンジや。俺、強くなる。お前を守れなかったうえに子供も守れないならとても生きていけそうにない。真っ向勝負だ。行くぞタンジや。」

夜の妓楼。
カヒアは船を用意したのでハン氏夫人に逃げるように言いました。カヒアはキム・チグォンに会い夫人の様子を報告しました。キム・チグォンはカヒアに明日、主上が太上王に会うそのときに高麗を再興するために事を結構すると言いました。
「そのために準備したのがお前という切り札だ。もしも失敗したら覚悟はいいな?」
キム・チグォンは引き出しから毒薬を取り出しカヒアに渡しました。

翌日。
太宗イ・バンウォンはムミョンとともに太上王のいる待ち合わせ場所に行きました。ホ・ウンチャムもイ・バンウォンを護衛していました。

太上王の待つ部屋。
イ・バンウォンは父イ・ソンゲに会いました。
「父上。私は、長い間、父上をお待ちしていました。玉璽をお持ちですか?」
イ・バンウォンはイ・ソンゲに拝礼しました。

太上王の屋敷の庭。
「宮殿に戻られる王はひとりだけです。大監はどちらの王と戻られるかお決めください。」
キム・ウンギは兵曹判書ホ・ウンチャムに決断を迫りました。
「王宮に入るのが殿下とは限らぬ。」
ホ・ウンチャムはウンギに言いました。
「我々は太上王(テサワン)殿下をあいります。王子もいらっしゃいますし主上(チュサン)をここに残して太上王(テサワン)と帰ります。すでに仲間を送りこんだので宮殿は掌握したも同然です。今も玉璽は太上王(テサワン)殿下がお持ちです。」
キム・ウンギは言いました。
「主上が協力すれば幽閉ですみますが抵抗した場合は太上王(テサワン)殿下が殺された息子の仇を討つと。」
ムミョンもホ・ウンチャムに言いました。ホ・ウンチャムは命が惜しいのでイ・バンウォンへの忠誠をあっさり捨てキム・ウンギが言う通りに事態を静観することを決めました。

太上王(テサワン)の部屋。
イ・バンウォンは逆賊がはびこっているのは父上のせいだと玉璽を渡すように言いました。
「君主は人ではありません。私は兄弟を殺し父を追い出した背徳者。ですが人の行く道が君主の行く道とは限りません。私が兄弟をやらねば殺されていました。父上もよくご存じでしょう。」
「お前にはこれ以上罪をおかしてほしくない。私がマヌォル党と手を組み都城へ来たのはお前を討つためだった。だが最後に私の孫に引き止められたのだ。」
イ・ソンゲはムミョンがイ・バンウォンとイ・ソンゲが対面できれば世孫を望まず身を引く覚悟だと言ったのでした。

「お二人が無事対面されれば私は身を引きます。私が守りたいのは父上でもあります。亡き父のために命をかけた人がいます。それで悟りました。過去を清算するためには今、父上を守るべきだと。それでこそ大切な人も守れると思いました。太上王(テサワン)殿下もどうか父上に殿下を守らせてあげてください。歴史にどんな記録が残るかお考えください。府院君のように忠義を尽くした臣下たちの死を無駄にしないでください。」
ムミョンは事前にイ・ソンゲにこう言っていました。

「キム・チグォンが北方の大将に宛てた書簡だ。おそらくその大将たちもマヌォル党の残党だろう。だがよいか?あくまでも私はお前を倒すつもりはない。」
イ・バンウォンはイ・ソンゲに書簡を見せ、息子を殺された怒りは消えないので玉璽は渡すので宮殿には戻らないと言いました。
「残党は残しお帰りください。私が処罰します。」
イ・バンウォンは父に言いました。父子の対面は終わりました。

イ・ソンゲは庭に出ると、ホ・ウンチャムが護衛すると言いました。
「殿下。私兵曹判書ホ・ウンチャム、殿下とともにまいります!!!」
「兵判がなぜ余を護衛するのだ。兵判とともに宮殿に向かえば心強いであろう。」
イ・ソンゲは言いました。
「殿下、ありがたき・・・。」
ホ・ウンチャムはイ・ソンゲに取り入ろうとしました。
「だが父上は宮殿に戻られぬ。玉璽だけ渡され咸興へお帰りになられる。護衛隊は景福宮でなく咸興へお連れしろ。」
扉が開き、李芳遠も庭に出てきました。
「殿下、約束が違うではありませんか!」
キム・ウンギはイ・ソンゲに言いました。ムミョンは剣を抜きキム・ウンギの喉元に突き付けました。
「寛大な赦免を受けながら裏で逆心を抱くとは。キム・チグォンとキム・ウンギを捕らえよ。」
イ・バンウォンはマヌォル党の書簡をばらまきキム・ウンギを冷たく見下ろしました。ホ・ウンチャムは唖然としていました。

キム家。
キム・チグォンはイニョプに茶を淹れました。
「先日はお前の準備した茶を飲まずに帰った。今日は私が茶を準備した。」
「下女になってから茶をいただいたのは初めてです。」
「何を学んだ?」
「人生を学びました。」
「生きるとはまことに残酷だ。失った分だけ何かを学ぶ。私がこの国の忠実な臣下であったら府院君があのような最期を遂げることはなかった。お前もウンギと婚姻していたはずだ。今頃は毎朝挨拶に来てかわいがられる嫁になっていただろう。」
「かなわなかったことを考えても無駄です。」
「お前の苦労や壊れていくウンギを見て己の大義が果たして若いお前たちの人生を変える価値あるものか悩んだ。」
「大監も苦しまれたというのですか?」
「誰にもわびるつもりはない。罪の意識もない。だが、お前には、すまなかった。」
「詫びても大監の罪が軽くなることはありません。」

「この結果も考えていた。お前たちは父子だからな。」
キム・ウンギはムミョンに言いました。
「観念しろ。じきお前の父も捕まる。」
ムミョンはキム・ウンギに言いました。
「イニョプはどこにいると思う?信用できぬお前をこの私がただ信じると思ったか?イニョプは我々が預かった。」
キム・ウンギはムミョンに言うと逃げました。
「どうした。さっさと追わぬか!」
イ・バンウォンが言うと、「私に任せてください」とムミョンはキム・ウンギの後を追いかけました。イ・ソンゲは自分の息子も孫を意のままにできないと笑いました。

イニョプはキム・チグォンと対面していました。イニョプはウンギの傷も、自分の傷も謝っても癒すことはできないと言いました。
「高麗を再興すれば何もかも償うことができる。」
「どんな償いをしようと私たちが受けた傷も何があろうと言えません。」
「あの子はお前をあきらめきれずにいる。やり直せる機会が来たらあの子を受け入れるか?」
「無理だということは大監が誰よりもご存じなはず。」
「わかった。そなたの気持ちはわかった。これで決心がついた。生かしておいても息子のおなごとならぬならお前を利用するだけだ。遺体はムミョンに送ってやれ。血迷ったムミョンは自分の父が殺したと思うはずだ。」
キム・チグォンが言うと、チボクが現れイニョプに剣を突き付けました。
「一体何を考えているのですか!」
「血迷ったムミョンの最期をしかと見届けるがよい!」
「大監!」
イニョプはチボクに連れて行かれました。

キム・ウンギはキム家に戻り父と会いました。
「逃げてください。太上王(テサワン)が玉璽を王に渡し復位を断念しました。太上王(テサワン)が断念したのでムミョンが王を狙う状況になりませんでした。ムミョンがここへ追ってきます。」
「渡し場に船を用意してある。ウンギよ、お前の母とともに行け。」
「イニョプは?」
「チボクと一緒だ。ムミョンを逆上する火種とするか私が判断する。早く行け!」

キム家の庭。
イニョプはチボクに押し倒されました。チボクは剣を振り上げイニョプを殺そうとしましたが、ウンギが現れイニョプを庇って腹に剣を受けました。チボクが剣を引き抜くとウンギが地面に跪きました。
「おにいさま。」
イニョプはウンギを支えました。チボクは再びイニョプを斬ろうとすると、ムミョンが現れチボクの剣を受け止めました。ムミョンはチボクと戦いました。すぐに兵士が来てチボクを捕らえました。

「直前に示し合わせたのか最初から兵判は逆徒だったのか。」
イ・バンウォンはホ・ウンチャムに言いました。
「まことに悔しくてなりません。これもすべて逆徒のたくらみでした。私をお斬りください。ほんの一瞬、正気を失いました。死に値する罪を犯しました。殿下。私をこの場で殺してください。」
ホ・ウンチャムは悲痛な叫びをあげました。
「大逆罪人だ。捕まえて牢に入れろ!」
「逆徒ではありません!殿下!殿下!」
ホ・ウンチャムは兵士に連行されました。
太宗は玉璽を箱から取り出して眺めました

朝鮮の初代王、イ・ソンゲは北に帰りました。

深手を負ったキム・ウンギは馬にイニョプを乗せて走りました。ムミョンも二人の後を追いかけました。ホ家の人々は奴婢まで兵士に捕らえられました。
「何かの間違いだ。気を強く持ちなさい!」
ユン氏はカン氏に言いました。ヨンチュンは奴婢の我々は死刑にならずほかの家の奴婢になるだけだと心配する奴婢たちに言いました。

ホ家に誰もいなくなり、ホ・ユンソが帰ってきました。ホ・ユンソは鍵を取り出し家に金目の物が残ってないか探しました。
「奴婢文書」という証書があり、ユンソはタンジとお母さんのの奴婢の証文だけを抜き取りました。
「母さんと逃げろ。今の俺にはこれしかできないかどうか無事で赤ん坊を産んでくれ。タンジ、必ずお前を見つけるから、赤ん坊を頼む!タンジや!愛してる!」
ホ・ユンソは兵士に連れて行かれました。

マヌォル党の砦。
イニョプは砦の中でキム・ウンギの手当てをしました。
「ムミョンも来る。官軍が追ってくる。早く逃げなきゃ。一緒にいられるのはここまでよ。」
「私の・・・夢は、平凡だった。権力、謀反、そんなもの、夢見たこともなかった。ただ君の夫になり俸禄を君に渡して・・・君の作る飯を食べ、君の縫ってくれる服を着て・・・二人で詩をたしなみ子供を育てて一緒に年をとりたかったのに。最後まで君につらい思いを・・・。」
「すべて私への想いだったとわかってる。だからお兄様が悪ぶっても本気で憎むことはできなかった。あきらめないで。お兄様はまだ守らなければならない人がいるでしょ。お母さまを助けてあげて。」
「イニョプ・・・。先に行け。」
キム・ウンギはイニョプの頬をなでました。
「お兄様を安全な場所に送ってから・・・。」
「必要ない。行くんだ。」
「お母さまを妓楼からお連れしなきゃ。私が行く。大丈夫?」
イニョプはキム・ウンギの腹を押さえました。二人が小屋から出ると、ムミョンが現れました。
「イニョプを渡せ。」
「断ったら?」
「お前のそばにいたら、イニョプが死ぬ。来るんだ。」
ムミョンは言いました。
「行かせてあげて。」
イニョプはムミョンに頼みました。

感想

なんだか太宗のイ・バンウォンは急にいい人になったりして変な感じ。韓国の人ってころころと悪人になったりまともになったりしちゃって、結局、悪に染まらないというポリシーないみたい!?そんな心理状態でよく心が病まずにいられましょうか。さて、李氏王朝を倒すというキム・チグォンのたくらみもムミョンのおかげで阻止されました。ふらふらと生きてきたキム・ウンギも流されつつもイニョプだけはあきらめきれませんでした。そしてホ家の没落。韓ドラではお決まりの「王女の男」と同じで男が愛する女を馬に乗せて逃避行する場面がありました。感想といっても今回は私もたいした感想はなくて、ホ・ユンソが心の葛藤に打ち勝ちタンジと一緒になる決意ができたところが今回で一番の見どころだったんじゃないかと思います。逆にホ・ウンチャムは誘惑に負けて王への忠誠をあっさり捨ててしまいましたね。イニョプの道ラスト1話、果たしてイニョプは復権して両班に戻ってムミョンと結ばれるのでしょうか?

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