ミストレス11話「拉致」~愛に惑う女たち~
あらすじ
夜のファン・ドンソクの店の前。ナ・ユンジョンが通りを歩いているとシェフのファン・ドンソクに背後から左肩を掴まれ振り返りました。
「何をするんですか?」
ファン・ドンソクはナ・ユンジョンに言うと、彼女の手から赤っぽいチェックのパターンの筒状のガラスに入った蝋燭を取返しました。
「(蝋燭は)お前(イノミ)の物か?お前がチェヒ(ジェヒ)を殺したのか?」
ナ・ユンジョンはファン・ドンソクに言いました。
「何をおっしゃるのですか?」
ファン・ドンソクは言いました。
「とぼけるつもりなの?テープを聞いたわよ。貴様がチェヒの浮気相手ね?」
ナ・ユンジョンはテー プをファン・ドンソクに見せつけ声を荒げました。
夜の車道。
ウンスは急いで車を運転していました。
「いまどこですか?大丈夫ですか?」
チャ・ソンホはウンスと電話で話しました。
「友達が危ないの。」
ウンスは切迫感のある声でソンホに言いました。
16時間前。
夜明け前。
ジョンウォンはベッドから起き上がると、眠っているファン・ドンソクを見てため息をつきました。
朝の病院のイェリンの部屋。
セヨンのスマホに連絡が入りました。
「なぜここに来たの?」
セヨンは誰もいない非常階段に行くと、キム・ヨンデと落ち会いました。
「すまない。様子が変だから会いに来た。何があったんだ?」
キム・ヨンデはセヨンに言いました。
「サンヒの母親に、あなたが生きていることがバレたの。」
「要求は?」
「手術代を引いた保険金を全部よ。断ったら保険会社に知らせるって。」
「オレが生きていることはまだ誰も知らないはず。カネを渡そう。イェリンの手術代は必要だろ?」
キム・ヨンデは右往左往して考えました。
「あの女がお金を手に入れて保険会社にチクったら、イェリンはどうなるの?」
「あの女は貧しくて見境がなくなっているだけだ。悪い奴じゃない。」
「悪い人じゃない?あなた誰のせいだと思ってるの?あの女よりあなたのほうが憎いわ。」
「すまない。」
「二度と病院に来ないで。わからないの?あなたが生きているのがバレたらイェリンが死ぬのよ?知り合いに見られたらどうするの?私は何としてでもイェリンを助けるわ。だからあなたは隠れていて。どのみち死んだも同然なんだから。」
「一目イェリンの顔を・・・」
「何考えてるのよ。あなた。今度現れたら私があなたを殺してやる。私はあなたを殺すわよ。」
「わかった。わかった。さっき、イェリンに服を買って来たんだ。」
キム・ヨンデはセヨンに服の入った紙袋を渡しました。
セヨンは背中を向けて泣きました。
キム・ヨンデはセヨンを抱き寄せました。
その様子を階段の上からパク・ジョンシムが怖い顔で見ていました。
駐車場。
ファヨンは車に乗った男(緑のコートを着て黒のズボンの、ハン・サンフン)を尾行しました。
デパ地下のようなスーパー。
ジョンウォンは「新鮮なサバを調理用で」と魚屋に注文しました。
ファン・ドンソクの家。
ハン・サンフンは買い物から帰ったジョンウォンに会い、夫のことで話しがあると言いました。ファヨンはウンスにこのことを連絡すると、ウンスもすぐに行くと言いました。
ハン・サンフンがファン・ドンソクの家から出ると、ウンスはファヨンに尾行を頼みました。ウンスはジョンウォンに会い大丈夫だったか尋ねました。ジョンウォンは夫のことを聞かれたと言いました。ウンスは家を出ると、ファヨンに電話をかけました。
「尾行していることがバレたみたい。ジョンウォンには大したことは話してないわ。私たちを出し抜くつもりみたい。」
ウンスは電話でファヨンに知らせました。
「あの人は何をするつもりかしら。あの人は今、イェリンの病院にいるわ。」
ファヨンは病院の駐車場からウンスに電話で話しました。
ファン・ドンソクの家。
ジョンウォンはハン・サンフンから保険会社の「チーム長」と書かれた名刺を受け取っていました。
回想シーン。
ハン・サンフンはジョンウォンに質問をしました。
「私の夫ですか?」
「ナ・ユンジョンさんが殺された時、ご主人はいつご帰宅しましたか?」
「23時です。閉店してすぐです。」
「夜中に出かけてませんか?」
「もしそうなら気が付くけど。私が隣で寝ていましたから。朝まで一緒にいました。」
イェリンの病室。
ハン・サンフンはセヨンに録音したジョンウォンとの会話を聞かせました。
「ファン・ドンソクさんはチェヒ(ジェヒ)の不倫相手だけど、殺していない。アリバイがある。」
サンフンはセヨンに言いました。
「それで?それで死んだ夫を疑ってるの?」
「指紋があったでしょ?」
「亡くなった人を犯人にしたいの?そんなに保険金を返してほしいの?」
「違いますよ。セヨンさんが心配なんです!」
「みんな私を心配するけど、裏がありそうで怖いわ。イェリンの身体を拭く時間だからもう帰ってちょうだい。」
病院の中。
ハン・サンフンは不満げに去りました。ファヨンはその後を尾行しました。
イェリンの病室。
「お母さん。おじさんと喧嘩したの?いつ家に帰れるの?チェリー(ぬいぐるみ)と一緒にいたい。」
イェリンはセヨンに言いました。
夜の車の中。
ウンスはセヨンが自分に聞かせたハン・サンフンとの会話を分析していました。
セヨンの自宅。
セヨンが家に帰るとパク・ジョンシムがテレビを見ながら大声を出して笑っていました。サンヒはイェリンのベッドでおもちゃを散らかせていました。セヨンはイェリンの部屋に入り、必要な物をバッグに詰め込みました。
「お姉ちゃんの退院はまだなの?」
サンヒはセヨンに言いました。
「これは、お姉ちゃんのお気に入りよ。サンヒが持っていて。」
イェリンは持って行こうとしたぬいぐるみをサンヒに渡しました。
セヨンは引き出しを開けて通帳をバッグに入れました。
「お金の準備はできたの?」
パク・ジョンシムがセヨンに声をかけました。
「これは違法侵入よ。」
セヨンは言いました。
「なら通報する?ヨンデは何と?さっき病院の階段で夫と話していたでしょ?聞かれたらどうするの。」
「どこまで見てたの?」
「・・・・・・。あの人は優しいのね。自分の家族に。私のギョンヒンのことも可愛がってたわ。知らないの?サンヒのお姉ちゃんよ。生きてたら12歳よ。」
「それは、どういう意味?」
「・・・・・・。」
パク・ジョンシムは写真をセヨンに見せました。写真にはキム・ヨンデとパク・ジョンシム、ギョンヒンという幼い女の子が映っていました。日付は2007年の5月5日でした。
「どういうこと?」
「どうして私があなたより先に妊娠してたかって?もう言うけど私は正妻よ。愛人はあなた。これでわかった?クソッ。何が不法侵入よ。お前が私の夫を奪ったの。偉そうな女。」
パク・ジョンシムはセヨンから写真を撮り返すと、自分の服でセヨンの指紋を拭きました。
セヨンは唖然としていました。そこに電話がかかってきました。
「もしもし。イェリンが?」
セヨンは血相を変えて出て行きました。
パク・ジョンシムは震える手で自分の口を覆いました。
ウンスの車。
ウンスはセヨンに電話をかけました。
セヨンの車。
セヨンはキム・ヨンデからの電話に出ました。
「あなた。よくも私を騙したわね。」
「どういう意味だ?」
「あなたの正妻に聞きなさい。」
「セヨナ。セヨナ。それは・・・。」
キム・ヨンデが釈明しようとしましたが、セヨンは電話を切りました。
次にセヨンの電話にウンスからの着信が入りました。
セヨンの家。
パク・ジョンシムは落ち着かない様子でうろついていました。パク・ジョンシムのスマホの電話が鳴り、ジョンシムはビクッとしながら電話に出ました。
セヨンのアパートの前。
パク・ジョンシムが慌てて出かけると、ハン・サンフンは彼女を尾行しました。
病院。
セヨンは病院に駆け付けました。
「大丈夫です。」
若い医者はセヨンに言うと部屋から出て行きました。
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
セヨンは何度もおじぎをして感謝しました。
「イェリンはよく頑張りました。もう大丈夫です。」
中年の医者は言いました。
セヨンは何度もお礼を言いました。セヨンは泣きながらイェリンを撫でました。そこにウンスが駆け付けました。
夜中のファン・ドンソクの家。
ジョンウォンはベッドでハン・サンフンに聞かれたことを思い出していました。そして下腹を押さえてリビングに行きました。
「あなた。飲んだのね?」
ジョンウォンは着替えていないファン・ドンソクに言いました。
「明日にしてくれ。」
ドンソクは落ち込んだ様子で言いました。
「ナ・ユンジョンを知ってる?セヨンの店の近くにあった美容室よ。」
「知らないな。」
ドンソクはバスルームに入りました。
ファン・ドンソクのベッド。
ファン・ドンソクは眠っていました。ジョンウォンはゆっくりと起き上がり、夫の車に乗りドライブレコーダーの映像をノートパソコンで確かめました。
「あの日は家にいたはず。考えすぎよね。」
ジョンウォンはいったんパソコンを閉じました。でもドンソクが着替えてきたような様子で家にいたことを思い出し、再びドライブレコーダーを確かめました。ファン・ドンソクはクォン・ミンギュを殴っていました(※ 2018年5月23日の記録)。ジョンウォンはショックを受けました。
車道。
ハン・サンフンはパク・ジョンシムを尾行していました。そのハン・サンフンをファヨンが尾行していました。
路地。
パク・ジョンシムは汚い路地裏に入りました。ハン・サンフンとファヨンも後をつけました。
イェリンの病室。
「この前話した時に、ハン・サンフンさんがナ・ユンジョンの家にあなたの夫の指紋を残したと言ってたけど、本当なの?」
ウンスはセヨンに言いました。
「ウンスや。誰が誰を殺そうとどうでもいい。イェリンさえ、イェリンさえ生きてればいいの。」
セヨンは言いました。
「気持ちはわかる。でも大事なことだから教えてちょうだい。ナ・ユンジョンさんの殺害現場にあなたの夫の指紋が?」
路地。
パク・ジョンシムはみすぼらしい路地を歩いていました。ハン・サンフンはポケットから手袋を取り出しました。
イェリンの病室。
「セヨン。もしもの話だけど、ハン・サンフンさんがファン・ドンソクさんをチェヒ(ジェヒ)の不倫相手に仕立て上げ、あなたの夫に罪をなすりつけたとしたら、あの人はとても危険だわ。だから教えて。ファヨンが尾行しているの。」
ウンスは言いました。
「ファヨンがどうして?」
セヨンはウンスの話に興味を持ちました。
「私がファヨンに頼んだの。あの人の不倫の話が信じられなくて。」
「ドンソクさんが相手じゃないの?」
「会ってみたけど違うみたい。ジェヒの話やテープに無関心だった。何?」
「ちょっと待ってて。」
セヨンはスマホで電話をかけました。
路地。
パク・ジョンシムを尾行するハン・サンフンをファヨンが尾行していると、ファヨンのスマホの電話のバイブレーターが鳴りました。ファヨンは電源を切りました。
イェリンの病室。
「ファヨンに繋がらない。ファヨンと最後に連絡したのはいつどこで?」
セヨンは緊張した様子でウンスに話しました。
「ここに来る前よ。その後ファヨンは鍾路(チョンロ)へ行ったわ。」
「ウンスや。ファヨンを捜して。不倫の話が嘘だとしたらあの人は何をするかわからないわ。」
路地。
パク・ジョンシムは倒れました。ハン・サンフンはチョンシムを背後から建物の間に引きずりました。
回想シーン。
統中華料という中華料理店。
「店の前まで来たけど閉まってる。一人で待ってる。」
パク・ジョンシムは誰かに電話をしていました。
回想シーン。
黒いひも靴の男が歩く場面。
回想シーン。
男(誰か不明)がナ・ユンジョンの首を紐で背後から締める場面。
路地裏。
男(誰か不明)がパク・ジョンシムの首を片手(※右手)でシャッターに抑えつけました。
「言っただろ。オレの言う通りに動けと。なぜ余計なことをしゃべった。」
ハン・サンフンはパク・ジョンシムに言いました。
統中華料という中華料理店の前。
ハン・サンフンは路地の間に立ち二人の話を聞いていました。
路地裏。
「もしかしてあの女のことが好きなの?」
パク・ジョンシムは男に言いました。
「俺は誰より大事に思ってるよ。なぜかって?いつか大金になるからだよ。お前は物じゃない。俺の女だ。俺が唯一頼りにしている人だ。」
キム・ヨンデは女に言いました。
パク・ジョンシムはキム・ヨンデに触れようとしましたが、キム・ヨンデは女から離れました。女は咳き込み地面に崩れ落ちました。
ハン・サンフンはスマホでその様子を撮影していました。
「もう少しでカネを受け取れそうだったのに。俺がうまくやってたのにダメにしやがって!」
キム・ヨンデはパク・ジョンシムに言いました。
「私が元に戻すわ。イェリンが発作を起こしたわ。本当に死んでしまったらどうするつもり?」
パク・ジョンシムは言いました。
「すぐには死なない。そうだろ?お前も死にそうだったけど生きている。心配するな。いう通りにすれば保険金はオレたちの物になる。」
キム・ヨンデは言いました。
ハン・サンフンは動画をアップロードしました。
「おい。キム・ヨンデ。生きてるじゃないか。おい。」
ハン・サンフンはキム・ヨンデに声をかけました。キム・ヨンデは逃げました。
ハン・サンフンはキム・ヨンデを追いかけました。
ウンスは車で急いでいました(冒頭の場面)。
「どうしたんです?大丈夫ですか?」
チャ・ソンホは電話でウンスと話しました。
「友達が危ないの。」
ウンスはチャ・ソンホに言いました。
どこかの場所。
ファヨンは目を覚ましました。ファヨンの手にはスマホが握られていました。
キム・ヨンデは狭い路地を逃げ切り、ハン・サンフンは見失いました。
ファヨンは暗い路地でふらふらと歩いていました。
「奴はどこへ行った。キム・ヨンデはどこだ。電話しろ。」
ハン・サンフンはパク・ジョンシムのところへ戻りました。
「オレに用か?」
キム・ヨンデは背後から棒でハン・サンフンを殴りました。
「あ~!」
ハン・サンフンは倒れました。
どこかの場所。
「どうしてこんな事に?」
ジョンウォンは夫に殴られてぼこぼこにされたクォン・ミンギュに会いました。
「あなたの夫を、信じちゃダメだ。いや。怖い人だから別れて。自分の子でもないのに喜ぶなんて。おかしい。先生に本当のことを言うよ。リビングで映像を流したのは私じゃない。あなの夫もUSBを持ってる。」
クォン・ミンギュは言いました。
ジョンウォンは両手で頭を押さえて涙を流して動揺しました。
路地。
「ファヨンナ!大丈夫?怪我してない?なぜ電源を切ったの?」
ウンスはファヨンを見つけて駆け寄りました。
「ハン・サンフンが・・・・。」
ファヨンはぼーっとしながら何かを言いかけました。
「あの人は危険よ。ごめんね私が頼んだせいで。」
「あの人がいなくなったの。」
ジョンウォンは鏡の前で、自分の首にかけられているファン・ドンソクに贈られたネックレスを見ていました。そしてクォン・ミンギュから夫は危険だと言われたことを思い出していました。
日中のカフェ・ブラウン。
セヨンたち4人は合流しました。
ジョンウォンはファン・ドンソクがチェヒ(ジェヒ)の工房の受講生の彼氏を疑っていたと話をしました。
ファン・ドンソクの家。
「二年前の忘年会を覚えてる?」
ジョンウォンは朝の食事をしながらファン・ドンソクに言いました。
「・・・・・・。」
ファン・ドンソクは黙ってオレンジジュースを飲みました。
「チェヒの蝋燭工房よ。チェヒが作ったポークリブがおいしかった。チェヒは器用だから料理も上手だったの。何?」
「夕食は、ポークリブにしようか?赤ちゃんが肉を食いたいらしいな。俺が作ってやる。」
ファン・ドンソクはスマホでケーキの写真を見てました。そこにPD(プロデューサーから)電話がかかってきました。ジョンウォンは吐き気をもよおしトイレに行きました。
高校。
ジョンウォンが学校に行くと、クォン・ミンギュは休みでした。
病院の駐車場。
ウンスが車から降りるとまとめ髪の女が黒い車に乗り込みました。
病院の受付。
受け付けの女性3人がパソコンを見ながら「信じられない」と噂していました。ウンスは上司に呼び出されました。
病院の部屋。
「見て。あなたを中傷する書き込みだ。病院のサイトはSNSに載って騒ぎになってる。嫌がらせかと思ったけどさっき本人が来てた。奥さんはチャ先生とあなたが不倫していると。ああ。困ったな。」
上司はウンスに言いました。
「・・・・・・。」
ファン・ドンソクが運転する車。
ファン・ドンソクは「(このテープで)死人から聞け!」とやくざのナ・ユンジョンに言われたことを思い出していました。
ナ・ユンジョンの家。
「僕とぶつかったときにその人何か落とした。」
チャ・ソンホはウンスとセヨンと話していました。
「何なの?」
「カセットテープ。小さなカセットテープ。」
ファン・ドンソクは玄関のドアの隙間から二人の会話を聞いていました。
大きな川。
ファン・ドンソクははカセットテープを持ちながら川岸にたっていました。
回想シーン。
警察に連行されるハン・サンフン。鼻血を出したイェリンが救急車に乗せられる場面。それを車の中から見ているファン・ドンソク。
ハン・サンフンの家
白いシャツを着た男、ファン・ドンソクは壁を叩いて調べました。机には二人分のカップと、テープが置かれていました。
ペク・ジェヒがくねくねと身をよじらせ、ウンスに語る場面。
「その人は優しくて甘いの・・・。えへ。溶けちゃいそう。あの人は、私の唇はオリーブオイルの味がするって言ったの。彼は私が大事な人みたい。えへっ。」
ファン・ドンソクはテープを川に投げ捨てました。
どこかのビル。
セヨンは銀行に電話をかけました。
「支店長。チャン・セヨンです。20億ウォンの引き出しの件ですが、今日の午後お願いできますか?今すぐ必要になったので。準備ができたら連絡ください。」
「今日の17時までにお金を渡さなければ保険会社にバラすから。」
パク・ジョンシムはセヨンを脅迫しました。
ホテルの廃墟。
「あ~。あ~。」
キム・ヨンデは待ちきれずに雄たけびを上げました。
「あ~!」
血だらけのハン・サンフンは椅子に縄で縛られもがいていました。ハン・サンフンは椅子ごと倒れました。そこに男が懐中電灯を持って現れ、ハン・サンフンを蹴りました。
「お目覚めか?」
キム・ヨンデはハン・サンフンをライトで照らしました。そこには人が入れるような木箱が置かれていました。
夜の港。
「早く運ぶわよ。」
セヨンは車のトランクを開けました。4人が遺体を運ぼうとしていると白い車が現れました。4人は怖くて寄り添いました。白い車からパク・ジョンシムが降りて来ました。パク・ジョンシムはスマホで電話をかけました。
「もしもし。警察ですか?人が殺されました。」
パク・ジョンシムはセヨンたちの目の前で言いました。
「何をするんですか?」
ファン・ドンソクはナ・ユンジョンに言うと、彼女の手から赤っぽいチェックのパターンの筒状のガラスに入った蝋燭を取返しました。
「(蝋燭は)お前(イノミ)の物か?お前がチェヒ(ジェヒ)を殺したのか?」
ナ・ユンジョンはファン・ドンソクに言いました。
「何をおっしゃるのですか?」
ファン・ドンソクは言いました。
「とぼけるつもりなの?テープを聞いたわよ。貴様がチェヒの浮気相手ね?」
ナ・ユンジョンはテー プをファン・ドンソクに見せつけ声を荒げました。
夜の車道。
ウンスは急いで車を運転していました。
「いまどこですか?大丈夫ですか?」
チャ・ソンホはウンスと電話で話しました。
「友達が危ないの。」
ウンスは切迫感のある声でソンホに言いました。
夜明け前。
ジョンウォンはベッドから起き上がると、眠っているファン・ドンソクを見てため息をつきました。
朝の病院のイェリンの部屋。
セヨンのスマホに連絡が入りました。
「なぜここに来たの?」
セヨンは誰もいない非常階段に行くと、キム・ヨンデと落ち会いました。
「すまない。様子が変だから会いに来た。何があったんだ?」
キム・ヨンデはセヨンに言いました。
「サンヒの母親に、あなたが生きていることがバレたの。」
「要求は?」
「手術代を引いた保険金を全部よ。断ったら保険会社に知らせるって。」
「オレが生きていることはまだ誰も知らないはず。カネを渡そう。イェリンの手術代は必要だろ?」
キム・ヨンデは右往左往して考えました。
「あの女がお金を手に入れて保険会社にチクったら、イェリンはどうなるの?」
「あの女は貧しくて見境がなくなっているだけだ。悪い奴じゃない。」
「悪い人じゃない?あなた誰のせいだと思ってるの?あの女よりあなたのほうが憎いわ。」
「すまない。」
「二度と病院に来ないで。わからないの?あなたが生きているのがバレたらイェリンが死ぬのよ?知り合いに見られたらどうするの?私は何としてでもイェリンを助けるわ。だからあなたは隠れていて。どのみち死んだも同然なんだから。」
「一目イェリンの顔を・・・」
「何考えてるのよ。あなた。今度現れたら私があなたを殺してやる。私はあなたを殺すわよ。」
「わかった。わかった。さっき、イェリンに服を買って来たんだ。」
キム・ヨンデはセヨンに服の入った紙袋を渡しました。
セヨンは背中を向けて泣きました。
キム・ヨンデはセヨンを抱き寄せました。
その様子を階段の上からパク・ジョンシムが怖い顔で見ていました。
駐車場。
ファヨンは車に乗った男(緑のコートを着て黒のズボンの、ハン・サンフン)を尾行しました。
ジョンウォンは「新鮮なサバを調理用で」と魚屋に注文しました。
ファン・ドンソクの家。
ハン・サンフンは買い物から帰ったジョンウォンに会い、夫のことで話しがあると言いました。ファヨンはウンスにこのことを連絡すると、ウンスもすぐに行くと言いました。
ハン・サンフンがファン・ドンソクの家から出ると、ウンスはファヨンに尾行を頼みました。ウンスはジョンウォンに会い大丈夫だったか尋ねました。ジョンウォンは夫のことを聞かれたと言いました。ウンスは家を出ると、ファヨンに電話をかけました。
「尾行していることがバレたみたい。ジョンウォンには大したことは話してないわ。私たちを出し抜くつもりみたい。」
ウンスは電話でファヨンに知らせました。
「あの人は何をするつもりかしら。あの人は今、イェリンの病院にいるわ。」
ファヨンは病院の駐車場からウンスに電話で話しました。
ファン・ドンソクの家。
ジョンウォンはハン・サンフンから保険会社の「チーム長」と書かれた名刺を受け取っていました。
回想シーン。
ハン・サンフンはジョンウォンに質問をしました。
「私の夫ですか?」
「ナ・ユンジョンさんが殺された時、ご主人はいつご帰宅しましたか?」
「23時です。閉店してすぐです。」
「夜中に出かけてませんか?」
「もしそうなら気が付くけど。私が隣で寝ていましたから。朝まで一緒にいました。」
イェリンの病室。
ハン・サンフンはセヨンに録音したジョンウォンとの会話を聞かせました。
「ファン・ドンソクさんはチェヒ(ジェヒ)の不倫相手だけど、殺していない。アリバイがある。」
サンフンはセヨンに言いました。
「それで?それで死んだ夫を疑ってるの?」
「指紋があったでしょ?」
「亡くなった人を犯人にしたいの?そんなに保険金を返してほしいの?」
「違いますよ。セヨンさんが心配なんです!」
「みんな私を心配するけど、裏がありそうで怖いわ。イェリンの身体を拭く時間だからもう帰ってちょうだい。」
病院の中。
ハン・サンフンは不満げに去りました。ファヨンはその後を尾行しました。
イェリンの病室。
「お母さん。おじさんと喧嘩したの?いつ家に帰れるの?チェリー(ぬいぐるみ)と一緒にいたい。」
イェリンはセヨンに言いました。
ウンスはセヨンが自分に聞かせたハン・サンフンとの会話を分析していました。
セヨンの自宅。
セヨンが家に帰るとパク・ジョンシムがテレビを見ながら大声を出して笑っていました。サンヒはイェリンのベッドでおもちゃを散らかせていました。セヨンはイェリンの部屋に入り、必要な物をバッグに詰め込みました。
「お姉ちゃんの退院はまだなの?」
サンヒはセヨンに言いました。
「これは、お姉ちゃんのお気に入りよ。サンヒが持っていて。」
イェリンは持って行こうとしたぬいぐるみをサンヒに渡しました。
セヨンは引き出しを開けて通帳をバッグに入れました。
「お金の準備はできたの?」
パク・ジョンシムがセヨンに声をかけました。
「これは違法侵入よ。」
セヨンは言いました。
「なら通報する?ヨンデは何と?さっき病院の階段で夫と話していたでしょ?聞かれたらどうするの。」
「どこまで見てたの?」
「・・・・・・。あの人は優しいのね。自分の家族に。私のギョンヒンのことも可愛がってたわ。知らないの?サンヒのお姉ちゃんよ。生きてたら12歳よ。」
「それは、どういう意味?」
「・・・・・・。」
パク・ジョンシムは写真をセヨンに見せました。写真にはキム・ヨンデとパク・ジョンシム、ギョンヒンという幼い女の子が映っていました。日付は2007年の5月5日でした。
「どういうこと?」
「どうして私があなたより先に妊娠してたかって?もう言うけど私は正妻よ。愛人はあなた。これでわかった?クソッ。何が不法侵入よ。お前が私の夫を奪ったの。偉そうな女。」
パク・ジョンシムはセヨンから写真を撮り返すと、自分の服でセヨンの指紋を拭きました。
セヨンは唖然としていました。そこに電話がかかってきました。
「もしもし。イェリンが?」
セヨンは血相を変えて出て行きました。
パク・ジョンシムは震える手で自分の口を覆いました。
ウンスの車。
ウンスはセヨンに電話をかけました。
セヨンの車。
セヨンはキム・ヨンデからの電話に出ました。
「あなた。よくも私を騙したわね。」
「どういう意味だ?」
「あなたの正妻に聞きなさい。」
「セヨナ。セヨナ。それは・・・。」
キム・ヨンデが釈明しようとしましたが、セヨンは電話を切りました。
次にセヨンの電話にウンスからの着信が入りました。
パク・ジョンシムは落ち着かない様子でうろついていました。パク・ジョンシムのスマホの電話が鳴り、ジョンシムはビクッとしながら電話に出ました。
セヨンのアパートの前。
パク・ジョンシムが慌てて出かけると、ハン・サンフンは彼女を尾行しました。
病院。
セヨンは病院に駆け付けました。
「大丈夫です。」
若い医者はセヨンに言うと部屋から出て行きました。
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
セヨンは何度もおじぎをして感謝しました。
「イェリンはよく頑張りました。もう大丈夫です。」
中年の医者は言いました。
セヨンは何度もお礼を言いました。セヨンは泣きながらイェリンを撫でました。そこにウンスが駆け付けました。
夜中のファン・ドンソクの家。
ジョンウォンはベッドでハン・サンフンに聞かれたことを思い出していました。そして下腹を押さえてリビングに行きました。
「あなた。飲んだのね?」
ジョンウォンは着替えていないファン・ドンソクに言いました。
「明日にしてくれ。」
ドンソクは落ち込んだ様子で言いました。
「ナ・ユンジョンを知ってる?セヨンの店の近くにあった美容室よ。」
「知らないな。」
ドンソクはバスルームに入りました。
ファン・ドンソクのベッド。
ファン・ドンソクは眠っていました。ジョンウォンはゆっくりと起き上がり、夫の車に乗りドライブレコーダーの映像をノートパソコンで確かめました。
「あの日は家にいたはず。考えすぎよね。」
ジョンウォンはいったんパソコンを閉じました。でもドンソクが着替えてきたような様子で家にいたことを思い出し、再びドライブレコーダーを確かめました。ファン・ドンソクはクォン・ミンギュを殴っていました(※ 2018年5月23日の記録)。ジョンウォンはショックを受けました。
車道。
ハン・サンフンはパク・ジョンシムを尾行していました。そのハン・サンフンをファヨンが尾行していました。
路地。
パク・ジョンシムは汚い路地裏に入りました。ハン・サンフンとファヨンも後をつけました。
イェリンの病室。
「この前話した時に、ハン・サンフンさんがナ・ユンジョンの家にあなたの夫の指紋を残したと言ってたけど、本当なの?」
ウンスはセヨンに言いました。
「ウンスや。誰が誰を殺そうとどうでもいい。イェリンさえ、イェリンさえ生きてればいいの。」
セヨンは言いました。
「気持ちはわかる。でも大事なことだから教えてちょうだい。ナ・ユンジョンさんの殺害現場にあなたの夫の指紋が?」
路地。
パク・ジョンシムはみすぼらしい路地を歩いていました。ハン・サンフンはポケットから手袋を取り出しました。
イェリンの病室。
「セヨン。もしもの話だけど、ハン・サンフンさんがファン・ドンソクさんをチェヒ(ジェヒ)の不倫相手に仕立て上げ、あなたの夫に罪をなすりつけたとしたら、あの人はとても危険だわ。だから教えて。ファヨンが尾行しているの。」
ウンスは言いました。
「ファヨンがどうして?」
セヨンはウンスの話に興味を持ちました。
「私がファヨンに頼んだの。あの人の不倫の話が信じられなくて。」
「ドンソクさんが相手じゃないの?」
「会ってみたけど違うみたい。ジェヒの話やテープに無関心だった。何?」
「ちょっと待ってて。」
セヨンはスマホで電話をかけました。
路地。
パク・ジョンシムを尾行するハン・サンフンをファヨンが尾行していると、ファヨンのスマホの電話のバイブレーターが鳴りました。ファヨンは電源を切りました。
イェリンの病室。
「ファヨンに繋がらない。ファヨンと最後に連絡したのはいつどこで?」
セヨンは緊張した様子でウンスに話しました。
「ここに来る前よ。その後ファヨンは鍾路(チョンロ)へ行ったわ。」
「ウンスや。ファヨンを捜して。不倫の話が嘘だとしたらあの人は何をするかわからないわ。」
路地。
パク・ジョンシムは倒れました。ハン・サンフンはチョンシムを背後から建物の間に引きずりました。
回想シーン。
統中華料という中華料理店。
「店の前まで来たけど閉まってる。一人で待ってる。」
パク・ジョンシムは誰かに電話をしていました。
回想シーン。
黒いひも靴の男が歩く場面。
回想シーン。
男(誰か不明)がナ・ユンジョンの首を紐で背後から締める場面。
路地裏。
男(誰か不明)がパク・ジョンシムの首を片手(※右手)でシャッターに抑えつけました。
「言っただろ。オレの言う通りに動けと。なぜ余計なことをしゃべった。」
ハン・サンフンはパク・ジョンシムに言いました。
統中華料という中華料理店の前。
ハン・サンフンは路地の間に立ち二人の話を聞いていました。
路地裏。
「もしかしてあの女のことが好きなの?」
パク・ジョンシムは男に言いました。
「俺は誰より大事に思ってるよ。なぜかって?いつか大金になるからだよ。お前は物じゃない。俺の女だ。俺が唯一頼りにしている人だ。」
キム・ヨンデは女に言いました。
パク・ジョンシムはキム・ヨンデに触れようとしましたが、キム・ヨンデは女から離れました。女は咳き込み地面に崩れ落ちました。
ハン・サンフンはスマホでその様子を撮影していました。
「もう少しでカネを受け取れそうだったのに。俺がうまくやってたのにダメにしやがって!」
キム・ヨンデはパク・ジョンシムに言いました。
「私が元に戻すわ。イェリンが発作を起こしたわ。本当に死んでしまったらどうするつもり?」
パク・ジョンシムは言いました。
「すぐには死なない。そうだろ?お前も死にそうだったけど生きている。心配するな。いう通りにすれば保険金はオレたちの物になる。」
キム・ヨンデは言いました。
ハン・サンフンは動画をアップロードしました。
「おい。キム・ヨンデ。生きてるじゃないか。おい。」
ハン・サンフンはキム・ヨンデに声をかけました。キム・ヨンデは逃げました。
ハン・サンフンはキム・ヨンデを追いかけました。
ウンスは車で急いでいました(冒頭の場面)。
「どうしたんです?大丈夫ですか?」
チャ・ソンホは電話でウンスと話しました。
「友達が危ないの。」
ウンスはチャ・ソンホに言いました。
どこかの場所。
ファヨンは目を覚ましました。ファヨンの手にはスマホが握られていました。
キム・ヨンデは狭い路地を逃げ切り、ハン・サンフンは見失いました。
ファヨンは暗い路地でふらふらと歩いていました。
「奴はどこへ行った。キム・ヨンデはどこだ。電話しろ。」
ハン・サンフンはパク・ジョンシムのところへ戻りました。
「オレに用か?」
キム・ヨンデは背後から棒でハン・サンフンを殴りました。
「あ~!」
ハン・サンフンは倒れました。
「どうしてこんな事に?」
ジョンウォンは夫に殴られてぼこぼこにされたクォン・ミンギュに会いました。
「あなたの夫を、信じちゃダメだ。いや。怖い人だから別れて。自分の子でもないのに喜ぶなんて。おかしい。先生に本当のことを言うよ。リビングで映像を流したのは私じゃない。あなの夫もUSBを持ってる。」
クォン・ミンギュは言いました。
ジョンウォンは両手で頭を押さえて涙を流して動揺しました。
路地。
「ファヨンナ!大丈夫?怪我してない?なぜ電源を切ったの?」
ウンスはファヨンを見つけて駆け寄りました。
「ハン・サンフンが・・・・。」
ファヨンはぼーっとしながら何かを言いかけました。
「あの人は危険よ。ごめんね私が頼んだせいで。」
「あの人がいなくなったの。」
ジョンウォンは鏡の前で、自分の首にかけられているファン・ドンソクに贈られたネックレスを見ていました。そしてクォン・ミンギュから夫は危険だと言われたことを思い出していました。
日中のカフェ・ブラウン。
セヨンたち4人は合流しました。
ジョンウォンはファン・ドンソクがチェヒ(ジェヒ)の工房の受講生の彼氏を疑っていたと話をしました。
ファン・ドンソクの家。
「二年前の忘年会を覚えてる?」
ジョンウォンは朝の食事をしながらファン・ドンソクに言いました。
「・・・・・・。」
ファン・ドンソクは黙ってオレンジジュースを飲みました。
「チェヒの蝋燭工房よ。チェヒが作ったポークリブがおいしかった。チェヒは器用だから料理も上手だったの。何?」
「夕食は、ポークリブにしようか?赤ちゃんが肉を食いたいらしいな。俺が作ってやる。」
ファン・ドンソクはスマホでケーキの写真を見てました。そこにPD(プロデューサーから)電話がかかってきました。ジョンウォンは吐き気をもよおしトイレに行きました。
高校。
ジョンウォンが学校に行くと、クォン・ミンギュは休みでした。
病院の駐車場。
ウンスが車から降りるとまとめ髪の女が黒い車に乗り込みました。
病院の受付。
受け付けの女性3人がパソコンを見ながら「信じられない」と噂していました。ウンスは上司に呼び出されました。
病院の部屋。
「見て。あなたを中傷する書き込みだ。病院のサイトはSNSに載って騒ぎになってる。嫌がらせかと思ったけどさっき本人が来てた。奥さんはチャ先生とあなたが不倫していると。ああ。困ったな。」
上司はウンスに言いました。
「・・・・・・。」
ファン・ドンソクが運転する車。
ファン・ドンソクは「(このテープで)死人から聞け!」とやくざのナ・ユンジョンに言われたことを思い出していました。
ナ・ユンジョンの家。
「僕とぶつかったときにその人何か落とした。」
チャ・ソンホはウンスとセヨンと話していました。
「何なの?」
「カセットテープ。小さなカセットテープ。」
ファン・ドンソクは玄関のドアの隙間から二人の会話を聞いていました。
大きな川。
ファン・ドンソクははカセットテープを持ちながら川岸にたっていました。
回想シーン。
警察に連行されるハン・サンフン。鼻血を出したイェリンが救急車に乗せられる場面。それを車の中から見ているファン・ドンソク。
ハン・サンフンの家
白いシャツを着た男、ファン・ドンソクは壁を叩いて調べました。机には二人分のカップと、テープが置かれていました。
ペク・ジェヒがくねくねと身をよじらせ、ウンスに語る場面。
「その人は優しくて甘いの・・・。えへ。溶けちゃいそう。あの人は、私の唇はオリーブオイルの味がするって言ったの。彼は私が大事な人みたい。えへっ。」
ファン・ドンソクはテープを川に投げ捨てました。
どこかのビル。
セヨンは銀行に電話をかけました。
「支店長。チャン・セヨンです。20億ウォンの引き出しの件ですが、今日の午後お願いできますか?今すぐ必要になったので。準備ができたら連絡ください。」
「今日の17時までにお金を渡さなければ保険会社にバラすから。」
パク・ジョンシムはセヨンを脅迫しました。
ホテルの廃墟。
「あ~。あ~。」
キム・ヨンデは待ちきれずに雄たけびを上げました。
「あ~!」
血だらけのハン・サンフンは椅子に縄で縛られもがいていました。ハン・サンフンは椅子ごと倒れました。そこに男が懐中電灯を持って現れ、ハン・サンフンを蹴りました。
「お目覚めか?」
キム・ヨンデはハン・サンフンをライトで照らしました。そこには人が入れるような木箱が置かれていました。
夜の港。
「早く運ぶわよ。」
セヨンは車のトランクを開けました。4人が遺体を運ぼうとしていると白い車が現れました。4人は怖くて寄り添いました。白い車からパク・ジョンシムが降りて来ました。パク・ジョンシムはスマホで電話をかけました。
「もしもし。警察ですか?人が殺されました。」
パク・ジョンシムはセヨンたちの目の前で言いました。
感想
韓国ドラマ「ミストレス11話」の感想です。は~。やっと視聴が放送に追い付きました。あと5話です。大体わかってきたのか?まだよくわかりません。とりあえず、キム・ヨンデというセヨンの夫は詐欺師で、セヨンを騙して結婚したようです。キム・ヨンデには相棒の女と娘がいて、それがパク・ジョンシムという頭の悪い女です。しかも長女が既に死んでいるそうで、やはりそれも保険金詐欺のために殺したのでしょうかね???
ハン・サンフンは確かに保険の調査員で元刑事みたいです。刑事をクビになったのか辞めたのか?本当の狙いが言った通りに事件を調査しているうちに、セヨンが好きになったのか?素行が悪いので11話の段階でもシロなのか何とも言えません。もしかしたらキム・ヨンデをおびき出すためにナ・ユンジョンの家に指紋を貼り付けたのかな?もしハン・サンフンが金目当てにセヨンに近寄ったのに。キム・ヨンデをおびき出したとしたら、キム・ヨンデを本当に死なせないとお金を詐取することができないじゃないですか。ハン・サンフンがわざわざ危険なキム・ヨンデにそんなことをするかなぁと思うのです。
クォン・ミンギュとファン・ドンソク。ファン・ドンソクは何かやらかしているような感じですね。ファン・ドンソクはペク・ジェヒと不倫をしていてポークリブまで作ると言っていました。6話の段階でペク・ジェヒの蝋燭には相手のイニシャルが見えずにJH(ジェヒ)と書かれていました。後でドラマを見返したんですが、やっぱりペク・ジェヒの蝋燭はピンクのチェックです。セヨンは無色透明のガラス、ジョンウォンは水色の波模様、ウンスはオレンジ色の模様が入った四角いガラスです。10話でやくざのソン・チャンヒョンが愛人を使ってわざわざカン・テオのオフィスにある蝋燭の模様をファヨンに確かめさせている(黒の模様)ので、カン・テオは事件に関係なさそうです。
そういうことで、もう文末なので明らかになっているところはファン・ドンソクはペク・ジェヒの蝋燭を店に置いていたことです。つまり、ペク・ジェヒは友人のジョンウォンを裏切り、ファン・ドンソクと付き合っていた(かも)。ペク・ジェヒのオツムが病気じゃなければそういうことになるでしょうが・・・病気オチもあり得ます。だってジェヒはウンスの患者ですから。ファン・ドンソクはクォン・ミンギュをボコボコに殴っている場面がありました。ファン・ドンソクにとってジョンウォンがそれほど大事なら、当然あり得る行動ですが、ファン・ドンソクとクォン・ミンギュがどこで知り合ったのかまだ不明です。もしかしたらファン・ドンソクは子種が欲しくてジェヒと付き合ってみたり、とか、クォン・ミンギュを雇ったとか・・・あり得ないか。。
ここに来てウンスは真犯人に?不倫をバラされ奥さんが病院に苦情を言いに来ました。なぜこのタイミングで?と思うのです。子どものチャ・ソンホをウンスから引きはがしたいのであれば、もっと早い段階でやればいいわけで、奥さんがウンスのことを知ったのはネット中傷があってからなのでしょう。しかしもう少しでカラクリの種明かしがあるというところでのこの展開。チャ・ミンジェの奥さんはチャ・ミンジェが殺された事件があった日に韓国に入国しています。ということは、チャ・ミンジェを殺しに来たのはソンホのお母さんも?とにかく先にナ・ユンジョンが凶器である血のついたウンスの蝋燭を持ちだし、ウンスがチャ・ミンジェの家に入り最後に指紋を拭った。ナ・ユンジョンはチャ・ミンジェの家でローソクからブレスレットを掘り出していましたから、ソンホのお母さんがウンスが愛人だと知る機会は、どう考えても事件後しかありませんね。ウンスの不倫を知っているのは、ナ・ユンジョンの自宅でブレスレットを見た者だけ、少なくとも拉致されているハン・サンフンではありません。ああそうだ。やっぱり警察もナ・ユンジョンの家を調べているはずですよね。でもなぜ凶器が置かれたままなのでしょうか!?やっぱり真犯人がわざとそこに置いたのかなぁ。警察がアホじゃなければ、犯人がナ・ユンジョンが死んでから置いたっぽいですよね。だって事件当時に蝋燭が見つかったら、警察がブレスレットを調べ始めるじゃないですか。となると真犯人はナ・ユンジョンの自宅から蝋燭を一時的に持ち去らないと話が成り立たないはず・・・。韓ドラですからそこはいい加減だったのかもしれませんね。
ファヨンは今のところ、事件との直接的な絡みがありません。果たして次回で関係するのか?あまり期待せずに、見たいと思います。
ハン・サンフンは確かに保険の調査員で元刑事みたいです。刑事をクビになったのか辞めたのか?本当の狙いが言った通りに事件を調査しているうちに、セヨンが好きになったのか?素行が悪いので11話の段階でもシロなのか何とも言えません。もしかしたらキム・ヨンデをおびき出すためにナ・ユンジョンの家に指紋を貼り付けたのかな?もしハン・サンフンが金目当てにセヨンに近寄ったのに。キム・ヨンデをおびき出したとしたら、キム・ヨンデを本当に死なせないとお金を詐取することができないじゃないですか。ハン・サンフンがわざわざ危険なキム・ヨンデにそんなことをするかなぁと思うのです。
クォン・ミンギュとファン・ドンソク。ファン・ドンソクは何かやらかしているような感じですね。ファン・ドンソクはペク・ジェヒと不倫をしていてポークリブまで作ると言っていました。6話の段階でペク・ジェヒの蝋燭には相手のイニシャルが見えずにJH(ジェヒ)と書かれていました。後でドラマを見返したんですが、やっぱりペク・ジェヒの蝋燭はピンクのチェックです。セヨンは無色透明のガラス、ジョンウォンは水色の波模様、ウンスはオレンジ色の模様が入った四角いガラスです。10話でやくざのソン・チャンヒョンが愛人を使ってわざわざカン・テオのオフィスにある蝋燭の模様をファヨンに確かめさせている(黒の模様)ので、カン・テオは事件に関係なさそうです。
ミストレス6話の 蝋燭工房の場面
そういうことで、もう文末なので明らかになっているところはファン・ドンソクはペク・ジェヒの蝋燭を店に置いていたことです。つまり、ペク・ジェヒは友人のジョンウォンを裏切り、ファン・ドンソクと付き合っていた(かも)。ペク・ジェヒのオツムが病気じゃなければそういうことになるでしょうが・・・病気オチもあり得ます。だってジェヒはウンスの患者ですから。ファン・ドンソクはクォン・ミンギュをボコボコに殴っている場面がありました。ファン・ドンソクにとってジョンウォンがそれほど大事なら、当然あり得る行動ですが、ファン・ドンソクとクォン・ミンギュがどこで知り合ったのかまだ不明です。もしかしたらファン・ドンソクは子種が欲しくてジェヒと付き合ってみたり、とか、クォン・ミンギュを雇ったとか・・・あり得ないか。。
ここに来てウンスは真犯人に?不倫をバラされ奥さんが病院に苦情を言いに来ました。なぜこのタイミングで?と思うのです。子どものチャ・ソンホをウンスから引きはがしたいのであれば、もっと早い段階でやればいいわけで、奥さんがウンスのことを知ったのはネット中傷があってからなのでしょう。しかしもう少しでカラクリの種明かしがあるというところでのこの展開。チャ・ミンジェの奥さんはチャ・ミンジェが殺された事件があった日に韓国に入国しています。ということは、チャ・ミンジェを殺しに来たのはソンホのお母さんも?とにかく先にナ・ユンジョンが凶器である血のついたウンスの蝋燭を持ちだし、ウンスがチャ・ミンジェの家に入り最後に指紋を拭った。ナ・ユンジョンはチャ・ミンジェの家でローソクからブレスレットを掘り出していましたから、ソンホのお母さんがウンスが愛人だと知る機会は、どう考えても事件後しかありませんね。ウンスの不倫を知っているのは、ナ・ユンジョンの自宅でブレスレットを見た者だけ、少なくとも拉致されているハン・サンフンではありません。ああそうだ。やっぱり警察もナ・ユンジョンの家を調べているはずですよね。でもなぜ凶器が置かれたままなのでしょうか!?やっぱり真犯人がわざとそこに置いたのかなぁ。警察がアホじゃなければ、犯人がナ・ユンジョンが死んでから置いたっぽいですよね。だって事件当時に蝋燭が見つかったら、警察がブレスレットを調べ始めるじゃないですか。となると真犯人はナ・ユンジョンの自宅から蝋燭を一時的に持ち去らないと話が成り立たないはず・・・。韓ドラですからそこはいい加減だったのかもしれませんね。
ファヨンは今のところ、事件との直接的な絡みがありません。果たして次回で関係するのか?あまり期待せずに、見たいと思います。