善徳女王のあらすじネタバレ感想 韓国ドラマ
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善徳女王の視聴感想です♪かなり長かったけど、そこそこ楽しめました。感想
やっと62話、最終回まで見終わりました。いや~長いようで短かったです。
週5日放送していましたのであっという間に終わってしまいました。
素晴らしいドラマでした。
善徳女王の衣装も素敵で王冠もまるで本物みたいで、昔の王様はあんな感じだったのかなぁ、なんて思いをめぐらしておりました。
主人公のトンマン(徳曼)役のイ・ヨウォン、彼女の演技はほんとうに素晴らしいですね。貫禄があって話し方もしっかりしていて洞察力があって賢くて完璧な女王様。一方でキム・ユシンの俳優さんは・・・剣と花にも出ておられたオム・テウン。キム・ユシンやキム・チュンチュの出番は控え目になっていましたね。
そして「善徳女王」のダークホースはあの人です。
あの人がいなければ恋愛ドラマになりません。
キム・ナムギルです。
もしピダム(毘曇)役をキム・ユシンのオム・テウンが演じてたらどうだったでしょう。
きっと恋愛ものとしては・・・視聴者の気持ちが揺さぶられなかったのではないでしょうか。
ほんとピダムの役者さんは表情がとても生き生きしていましたね。
喜怒哀楽をしっかり表現していて、悪いことを考えたときだけニヒヒヒとななめ笑いして。
キム・ナムギルはかっこいいですねー。
彼の純情ダメ男の演技は感情がダイレクトに視聴者に伝わってきます。
肝心なところでいつもの短絡的になる欠点が出るせいでトンマンとの恋が壊れてしまうのです。
キム・ナムギルは本物の役者さんだと思います。
なかなか感情が伝わってくる役者さんはいないじゃないですか。
ピダムの心の声でつぶやいているときは王子様みたいに素直で最終回あたりで恋心を心のつぶやきで告白するところは素敵でした。韓国ドラマの時代劇ってそんなに恋愛については表現しないドラマが多いなかで善徳女王というまじめな物語の終盤でよく純愛をもってきたなと感心しました。キム・ユシンとトンマンとの恋愛のときはユシンも表情がなくて正直あまりピンとこなかったので、しかもユシンが政敵ミシル(美室)の一族の娘と結婚して盛り下がっちゃって。
人間トンマンを表現するためには恋愛という要素は必要不可欠でした。
私の感想はトンマンとピダムの恋が80%くらいです!
アルチョン(閼川)のファラン(花郎)の化粧も見どころのひとつでしたね。
なかなか似合っておりましたよ。
アルチョンの役者さんは「武神」のコジョン(高宗)を演じていた印象もまた強いです。
イ・スンヒョは出演作が少なくてあまり出演されていないのが残念ですね。
話はドラマに戻り、実在した女性「美室(ミシル)」のカリスマ感は凄かったですね。
コ・ヒョンジョンは「ヒット」のチーム長を演じていたそうです。
ヒットもずいぶん前に見たことあるけど全然気が付かなかった~。
そしてわからないのが「美室の情夫(笑)」のソルォン(薛原)公。
情夫って位置づけがどうも理解できない(笑)
情夫のくせに実夫よりもぴったりくっついて作戦立ててるしw
実夫や実息子たちも同席して仲良くやってるし。
美室は男たちと寝て権力を振るったらしい話に基づいているらしいですね。
美貌で権力者を虜にする女性ってある意味スゴイ。
そしてみなさん気が付きました?
美室とピダムの共通点!
私は気が付きましたよ。
しっかり打ち合わせして演じてたのですね。
それは、ですね
ニヒヒヒヒ・・・ですよ。
わかりましたか?
あの笑い方、一緒なんですよ!
美室も女王様にはなれない身分でも立場は女王様でしたね。
皇后になりたかったのだろうけど、なれなかった。
トンマンががんばると美室もがんばって女の戦いでした。
でも美室は王の器ではなかった、ということで「美室の乱」を起こして追い詰められ自害してしまいました。
その後、ソルォン公という情夫が美室の勢力をまとめましたが、そのソルォン公も百済のあの人にやられて戦死してしまいます。
百済のあの人といえば、ケベク将軍です。
善徳女王のケベクはあんなにイケメンじゃありません(笑)
天明公主(チョンミョンコンジュ)や月夜(ウォルヤ)、金春秋(キム・チュンチュ)といった味方と善徳女王の出会い、いつも悪役のソルチ(チョン・ホグン)は今回は主人公の味方でしたね。
でも数々の出会いよりも面白いのはやっぱりトンマンとピダムの恋です。
ピダムはキレると人殺しをしてしまうやばい性格の人なんですが、そんなピダムにも善いところがあって、師匠のムンノもそこは認めていましたが悪いところは全否定していました。
それに気が付かなくて自分のすべてが否定したと思ってしまいピダムは半グレに成長してしまいます。
大好きなトンマンの前では健全な男子になってしまいます。
ちょっと気が緩むと悪い子になってしまうピダム。
ピダムの性格は最愛のトンマンさえ信じられないほどの人間不信です。
最後はトンマンに会いたさにばっさばっさと人を切り殺して
「トンマンまで・・・あと70歩・・・」
ピダムは月夜とソルチが発明した弓にやられます。
「トンマンまで・・・あと10歩・・・」
アルチョンとユシンに一太刀ずつやられます。
「トンマン・・・トンマン・・・」
誰もトンマンと呼ぶことのないトンマンに、トンマンと呼び捨てにいえば反逆を意味する言葉をつぶやいてピダムは亡くなりました。
善徳女王は亡くなったピダムに触れることも許されずただ涙を流して立っていました。
「善徳女王、万歳」というユシンとアルチョン。
なんて虚しいのでしょうか。
徳業日新
四方網羅
そのために恋も結婚もできなくなってしまいふつうの人が手に入るものが手に入らない孤独なトンマンです。
年月が立ち、ユシンは偉大な人物となりました。
ユシンだけがトンマンの傍にいつもいました。
昔のトンマンに善徳女王は「この先つらいことばかりでも、がんばるのよ・・・」と抱きしめました。
評価
「善徳女王」正統派★★★★★
史実★★★★☆
ロマンス★★☆☆☆
戦争★☆☆☆☆
内紛★★★★★
ちょっと話が長すぎたかな~と思いましたが、ピダムがドラマを面白くしてくれていたおかげで楽しめました。姉が亡くなる場面もかなりインチキ設定でしたが、何とか最後まで見られました。面白かったかどうかというと、面白い場面もあったけど、つまらない場面も割と多かったという印象です。
後年の評価
初めて見た時から5年以上が経過しました。その後もBSで再放送があり、それからしばらく経過してもこのドラマの善徳女王の最期の台詞が強く心に残っています。老いたトンマン(徳曼)が若い頃のトンマンを励ます場面のことです。人生がつらいときに、時々この言葉を思い出しては自分を励まして何とか耐えてます。まさかこのドラマが私の心の支えになるとは思ってもいなかったので、評価を高くしたいと思います。善徳女王を演じていたイ・ヨンウォンは「馬医(2012年)」という時代劇でも見られます!ピダムを演じていたキム・ナムギルは「医心伝心」という時代劇でとても素晴らしい役を演じています。