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大風水(대풍수)のあらすじネタバレ感想-韓国ドラマ-チソン主演

韓国ドラマ「大風水」

韓国ドラマ「大風水」

大風水(韓国語: 대풍수, 英語: The Great Seer)は2012年の10月10日から2013年2月3日までSBSで放送された韓国ドラマです。全35話。

高麗末期に李成桂の影に隠されていたヒーローを扱った風水時代劇です。

あらすじ

時代は高麗末期の恭愍王(1351年 - 1374年)の時代。高麗は大元帝国に虐げられていました。(とドラマでは表現していました)
主人公のモク・チサンの父であるモク・トンニュンは紫微垣局(シビエンキョク)という最高の運に恵まれる王墓の土地を探すように命じられ、旅に出ていました。モク・トンニュンは紫微垣局を発見しましたが、それは50年後の未来の李成桂(イソンゲ)のもので、高麗王のものではありませんでした。紫微垣局の場所を黙ったトンニュンは拷問にかけられます。トンニュンは、トンニュンを慕うヨンジ翁主(オンジュ)と一緒に逃げ一夜を共にします・・・ヨンジは偽の紫微垣局の場所を恭愍王に教え、李仁任(イ・イニム)と結婚します。イ・イニムとの婚姻の日、ヨンジは主人公のモク・チサンを出産し、トンニュンに預けます・・・

トンニュンはスリョンゲという女呪術師に殺されてしまい、スリョンゲとイ・イニムの息子イ・ジョングンをスリョンゲはヨンジに押し付けます。

大人になったモク・チサンは偽風水師となり般若(パニャ)という不幸にも母を失った元の貢女(コンニョ)を助け、開城(ケソン)にやってきます・・・


大風水の登場人物とストーリーを理解するために必要なキーワード

書雲観(ソウンガン)・・・天文観測を行う部署。正確な日時を算出する。
紫微垣局(シビエンキョク)・・・ドラマではその場所に王墓を作ることが完全無欠の幸運をもたらし最も適しているとされる。
紫微垣・・・古代中国天文学において天球上を3区画に分けた三垣の中垣。天の北極を中心とした広い天区、天帝の在所。
明堂(めいどう)・・・風水で墓を作るために適した場所。
地脈・・・風水で地の気が流れる場所
龍脈・・・風水で山の気が流れる場所
背山臨水(はいさんりんすい)・・・防衛にも生活にも適した王都の造営に適した場所。
国巫(クンム)・・・土俗信仰を基盤とした国家儀式を執り行う巫女。
神女(シンニョ)・・・神に仕える女。
巫女(ムニョ)・・・神霊に仕える女。巫堂(ムーダン)とも呼ばれる。
観相(かんそう)・・・人相をみてその人の運命や運勢を判断すること。
四柱・・・うまれた日時と名前の占い。

翁主(オンジュ)・・・王と側室の間にできた娘の呼称。ドラマではヨンジを指す。
恭愍王(コンミンおう)・・・高麗最後から4番目の王。モンゴル語でバヤン・テムル
王禑(ワンウ)・・・高麗最後から3番目の王。パニャの息子といわれる。李成桂によって息子の王昌とともに殺される。
恭譲王(コンヤンおう)・・・高麗最後の王。譲位後李成桂に子供もろとも殺される。
般若(パニャ)・・・恭愍王の侍婢、妾。
李仁任(イ・イニム)・・・李成桂によって流刑にされた高麗の重臣。
辛旽(シン・ドン)・・・妖僧シンドン。般若(パニャ)との間にできた息子がコンヤン王ともいわれます。
崔瑩(チェ・ヨン)・・・高麗の重臣、李成桂の同僚
威化島回軍・・・1388年李成桂は開城に引き返して親元派の崔瑩政権を倒した事件。
無学(ムハク)大師・・・新しい李朝の都の選定に携わった人。

感想

面白かったです。実は残虐な歴史を面白いというのも変ですが、ドラマは面白かったです。テンポもよくて登場人物も悲惨な割に明るくてストレスなく最後まで観られました。高麗王朝の最後と李氏朝鮮建国までを風水師を交えてわかりやすく描いていると思います。
李成桂(イ・ソンゲ)も親しみやすいチ・ジニが演じ、いかにも視聴者の味方という雰囲気がでていて怖いイメージがまったくありませんでした。そしていま調べていて気が付いたのですが、ユン・ヘインを演じていたキム・ソヨンはなんとアイリスでソンファというアイリスの主人公の相棒をしていた女性だったのでした。いやー全然気が付きませんでした!般若(パニャ)を演じていたイ・ユンジは「世宗大王」のお妃役で出演されていましたね。彼女は一度みたら忘れないほど印象的でした。イニム役のチョン・ミンギは「善徳女王」でトンマンの父を演じ、「蒼のピアニスト」で主人公のお父さん役を演じています。ムハク大師のアン・ギルガンは「善徳女王」でチルスクという悪の味方をする剣の達人を演じていましたね。ホン・ジョンテ役のイ・ムンシクはいろいろなドラマに出演されていて「奇皇后」のパン・シヌや「善徳女王」のチュクパンや「ジャイアント」にも出ていましたね。

話はストーリーに戻って、はじめて見たときは「メイドウ」「シビエンキョク」「ソウンガン」「オンジュ」何もかもが意味がわからず、第一話は2回も見直してしまいました。結局たいして風水用語の意味がわからないまま、見ていて、ヨンジがとてもかわいい人で親しみが持てて気に入ってしまいました。着ている服もかわいいし、性格までかわいいような。なぜトンニュンが拷問されているのかもよくわからないまま、いつも怒鳴っている無学大師(笑)の存在感に圧倒され、たいして歴史の知識がないままでも最後まで見られてしまう軽いドラマでした。

ノリは軽くてもやってることは歴史に従ってますから元の使臣の残虐さや貢女の不幸も軽いなりにしっかり描かれています。イニムの存在感も大きかったです(チェ・ヨンは空気でしたが)。それにしても国巫(クンム)は雨乞いや疫病の祈祷に欠かせない存在だったのかなぁ。ドラマ中では国巫は強い影響力を持っていましたね。

はっきりいってなんでも知ってる無学(ムハク)大師がいたらモク・チサンはいらないんじゃないかと思いました(笑)

歴史の残酷さは軽いノリのドラマでもしっかり描かれていて毒だの他人の子を押し付けるとか、すぐに拷問するとか、すぐに処刑であるとかそういった点では真実味があったといえました。

主人公のチサン(俳優はチソン)は見るからに気難しそうな俳優さんで、笑っているときでもいつも感情を常に抑えている感じがします。チソンさんは実際はどんな人なのでしょうね。どのドラマでも子供っぽい印象が残ってしまいます。普段のチソンはどんな感じなのでしょうかね?大人になっても残るあどけなさ、少年っぽさが人気の理由なのでしょう。

それにしても李成桂(イ・ソンゲ)のドラマ中での存在感は大きくて頼りがいがありますね!俳優さんの人間的な魅力も大きいことでしょう。部下との3人での絡みもよかったです。後半には李成桂の後妻の夫人とバングァ、バンウォンも出てきましたね。夫人康氏はドラマでも残虐さを発揮していましたね、恐ろしいですね。

もっと辛旽のことを描いてほしかった気もしましたが、それは別のドラマで鑑賞したいと思います。
ますます朝鮮の歴史に興味が湧きました。

しかし威化島回軍の功労者や李氏朝鮮建国の功労者でさえも殺してしまうのですから、君主が臣下を裏切ることは日常的だったようで、王権をめぐる争いは残酷ですね!

大風水の評価

史実度★
内紛★★★★★
ラブコメ★★★
神秘性★★★★
冒険★★★★
意地悪★★★★

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