千秋太后のあらすじネタバレ感想 1話~10話
チェ・シラ主演の韓国ドラマ「千秋太后(チョンチュテフ)」1話から10話まで見終えました。このドラマは2006年に韓国で放送されたドラマです。私は放送から11年後の2017年に観ています。
時代背景
時代は高麗(918年 - 1392年)王国の建国から60年くらいが経過したおそらく980年代から始まっていると思います。主人公の千秋太后(チョンチュテフ)は名前をファンボ・スと言って皇甫(ファンボ)という漢字で現在は韓国で9千人ほどしかいない珍しい名前だそうです。この苗字には中国にも少数あるそうで、韓国のファンボ姓のルーツはもしかしたら中国から来た小部族なのかもしれませんね。
ドラマのあらすじ
ファンボ・スにはファンボ・ソルという可憐で恋愛経験ゼロの妹、そしてのちの皇帝、成宗(ソンジョン)となる兄の黄州院君(ファンジュウォングン)ワン・チという青年と3人きょうだいで祖母に育てられました。父は現皇帝の景宗(キョンジョン)(だったかな?)に処刑されて亡くなり母は自ら命を絶ったということでした。この景宗(キョンジョン)を演じている俳優は「テジョヨン」で主人公の左腕のコルサビウを演じていたチェ・チョロという俳優さんです。景宗(955-981年)は暴君で酒と女遊びばかりしていました。スの祖母は自分の子孫の王になる復権を強く希望しており、スとソルを景宗に輿入れさせました。王になるべく育てられた兄のワン・チはスとソルを疑いましたが自分を守るための輿入れであることを祖母から聞かせられていったん改心します。ワン・チは敵であるはずの新羅系の貴族が背後についており、王になる野心を抱いていました。暴君の景宗は輿入れの初夜から王に説教するスを乱暴しソルには無関心でした。景宗に乱暴される日々でしたがスの妊娠が判明すると、景宗は改心してスを愛しました。スは王子を出産すると景宗はますます喜び王子を王位につけるべく名君に生まれ変わるも肺の病で王位をワン・チに譲り逝去してしまいました。乳飲み子の王子ワン・ソンのちの穆宗(モクチョン)は成宗(ソンジョン)の息子として育てられさんんざんファンボ・スの悪口を言われて不安定になっていました。
歳月が過ぎ、成宗は息子のソンを愛していましたが、ソンを冊封するときは大君ではなく君としたことでファンボ・スは落胆しました。
ファンボ・スは少女の頃に出会った渤海人の首領のカン・ジョ、そして慶州院君(キョンジュウォングン)ワン・ウクの最側近で中臣のカン・ガムチャンの助けを得ながら戦(いくさ)で高麗の国を守っていました。慶州院君(キョンジュウォングン)は先王の妻で離宮で暮らしているファンボ・ソルと風流を介して密かに情を交わしていました。
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ドラマの中の背景
史実かどうかはわかりませんが、千秋太后では渤海人は差別される立場、つまり流民ということになって高麗の領土の北方をさまよったり奴隷となっています。渤海人は女真(韓国ドラマの大祚栄ではマルガル、靺鞨族と言われていた)とも別種ということになっていて、もとは高句麗の民など騎馬部族の集合体でした。韓ドラは意外と中国に関する朝鮮民族のルーツを認めてない節があって、朝鮮の民と高句麗の民がどの時代劇においても国民のルーツであると強調しています。でも実際には氏族の苗字からわかるように、いわゆる中原をルーツにもつ部族もいるわけで・・・。どこまで信じるかはみなさん次第でしょう。
感想
あらすじはこんな感じで、史実かどうかは今回も気にする必要はなさそうです。恋愛要素はソルと大沢たかお似の慶州院君が純愛をしていて見るのが楽しみです。少女時代のスを演じているのは「馬医」でスッキ王女を演じていたキム・ソウンです。「テジョヨン」に出ていた俳優さんも何人か出ておりドラマのノリはまさに「テジョヨン」そのもので学芸会のようでした(笑)キム・ホジンは大沢たかおにそっくりですね、声までよく似てるし雰囲気まで癒し系。「空の青さを求めてさまよっていました」なんてキザなセリフが出てきます。チェ・シラは色気を排した強い女性をいつも演じていますし、10年前ですから若いです。イ・ドクファも若い。今キム・チヤンがちょっと出て来ただけですけど、さてはて、どーなるか続きが楽しみです。