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「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第71話 北方征伐の前夜 あらすじとネタバレ感想

「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第71話 北方征伐の前夜 あらすじとネタバレ感想

71話 北方征伐の前夜 あらすじ

ヘ・スはイ・マンジュに望み通りにすれば朝鮮の何倍もの火薬をあげると言いました。

ドン・メンガがテントで眠っていると息子が彼の隣で血まみれで横たわっていました。
トン・メンガはチョ・マルセンとキム・ジョンソのところに連れてこられました。
「将棋でも指そうかと呼んだのだ。息子のほうが先に死ぬぞ。私がだれか忘れたようだな。私は王様とは違うぞ。女真族への慈悲などない。」
チョ・マルセンはイ・マンジュを殺さねば息子の命はないと脅しました。トン・メンガは大の字になって悔しがりました。メンガの息子は牢屋に閉じ込められていました。

「何か言いたそうな顔だな。」
チョ・マルセンはキム・ジョンソに言いました。
「最初に学ぶのが謀ですか。」
キム・ジョンソはマルセンの非道に抗議しました。
女が呼び寄せられました。
「トン・メンガの死んだ妻だ。そして私の忠実な手下でもある。欲しければ、くれてやるぞ。厳しい辺境生活を送るそなたへの贈り物だ。はっはっはっは。」

イ・マンジュはトン・メンガが軍に合流しないことに腹を立てました。

ワン・ジンはヘ・スの報告を聞きチョ・マルセンの復帰を知りました。ワン・ジンは女真族への火薬の供給をやめさせました。

イ・マンジュの策士は城にとどまるように進言しました。内官で女真族の奴隷になっているカン・フィは話を盗み聞きしました。

シン・ジャンは死の淵にいました。世子はシン・ジャンの家に駆けつけました。息子のシン・スクチュは父は心臓病だと世子に言いました。シン・ジャンは世子の手のひらに文字を書きました。

孔子曰 為政以得 譬如北辰居其処 而衆星共之。


政を為すに得をもってすれば、譬(たと)えば北辰の其の処に居て・・・衆星のこれを共る(めぐる)が如し。

シン・ジャンは文字を書き終えるまでに力尽きました。

世子(文宗)は彼らを無残に死なせてまで北伐をするのですか、中止してくださいと父世宗に言いました。世宗は師匠と娘の死の悲しみを乗り越えて前に進むしかないのだと言いました。

世宗は目の病気と神経痛を患っていました。

ファン・ヒは征伐を強行することはできないと重臣たちに言いました。

世宗が温泉に行っている間、文宗が政務を代行していました。

世子が戦争を嫌っている情報をイ・マンジュは得ました。

チェ・ヘサンは木材を集めて世子の命令で木柵を作っていました。その様子を女真族は見ていました。イ・マンジュの策士は今が攻め込む機会だとマンジュに言いました。

世宗はひそかに首陽大君と北に向かっていました。

昭憲王后は世宗のふりをさせて王服を着せた安平大君と茶を飲んでいました。

ヨンシルは世宗の病気は本当だと世子に言いました。

「国王の時間はすなわち民の時間である。だから国王は時間を細かく刻んでただの一時でもおろそかにしてはならぬ。」
世宗にはヨンシルに世子にも夜にも時間のわかる時計を作らせ与えさせました。

北伐の準備が整いました。

「そなたたちは皆誇り高き朝鮮の息子たちだ。それぞれの肩にこの国と民の安寧が懸かっていることを忘れないでくれ。必ず、勝て帰還せよ。敵と民を見分けて攻撃せよ。たとえ女真族であってもその民は己の家族だと思うのだ。特に女性や子供、老人たちは保護に万全を期せ。必ず生きて戻ってくるのだ。これは王が授ける厳重な命令だ。誰も逆らってはならぬ。」

木柵が倒され浮橋になりました。1万5千人の部隊が7つに分かれて女真族を攻撃しました。将軍たちはヨンシルが作った時計を持たされました。

戌の刻になると、ヨンシルが発明したロケットが女真族の陣中に次々と発射されました。女真族の陣営は大混乱になりました。

感想

意見の異なるわが子ほど厄介なものはありませんね。世祖も息子たちには手を焼いているようです。世宗は鴨緑江(アムノッカン)を渡り事前通告してから明の国に入り(本質的には女真族の国ですが)、女真族の前線基地を攻撃しました。半遊牧民で機動力に富む女真族にこの戦いがほんとうに効果があったのかわかりませんが、とにかく戦はドラマの世界では成功しそうですね。そして世宗にもついに晩年にさしかかりました。俳優は老化しませんから世宗だけまだ若そうにみえますがwファン・ヒやシン・ジャンはいつのまにか白髪だらけのカツラに代わっていましたね。そしてチョ・マルセンですが、彼はこのとき何歳だったのでしょうかw本当なら太宗の時代からいましたので、もっとおじいさんになっていたはずですね。ヨンシルはいつまでも若いままで老化メイクはしていないもようで時の経過がいまいち伝わってきません。教養ある人たちがいくら王子たちに正しいこと、理想とすることを説いても・・・理想を目指した王様は少なかったようですから、儒教という立派そうな学問があっても欲望の前には勝てない人がほとんどなのが人間というもののようです。

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